第14話 ひとりぼっち告白シンドローム
あたし
「聞いて、マカロニーナっ♪
ちょっと言いにくいのですが~♪
聞いて、マカロニーナっ♪
――政治家のBLにハマってしまったのです――
いや、あたしもナマモノBL界隈にそういうジャンルがあるのは存じていたものの「さすがに政治家でBLはナイわー、何でも萌えにする腐女子ってコワイわー」と思っていまして、でもたまたま見たニュース番組でイケメンの二世議員さんがベテラン議員さんの耳元にヒソヒソ囁いてるトコを見て……ビビッと腐ったワケなのですよ。すぐさま設定構築、シチュの妄想開始、世間の陰口に悩む理想主義者なひよっこ世襲議員と、彼の教育を任された現実主義者のベテランおじさん議員という関係で、親密な日々を過ごす内に二人に愛が芽生えて、どす黒い闇が渦巻く政治の世界の権力闘争に巻き込まれてゆき、秘書とかSPとか官僚とか東京地検特捜部とか、物語をかき混ぜる萌えキャラも多くて、オマケに政治家はお金持ちや悪人さんとかのBL的な意味で美味しいキャラ属性の宝箱でして、汚い政治の裏側で繰り広げられる愛と憎悪と権力闘争の絡み合う濃ゆい人間ドラマは、きっと萌え萌えなハズでして……深夜まで政治家のwikiを眺めてたりで、最近寝不足なのです。あたしは何をしているのでしょうか……
聞いてくれてあーりがと マカロニーナっ♪」
サワキー
「き、聞いて下さい、マカロニーナさん♪
ちょっおまっっっ!? 言いにくいんですけどぉ~♪
ききっ聞いて下さい、マカロニーナさん♪
――わたし、よく空想で暇を潰してるんです――
妄想の世界のあたしはモテモテで、いつも男の人に囲まれていて、オマケに友達も多くて、しかも世界の平和を祈り続ける神々に祝福された巫女だから――あっ。世界観はファンタジーです。そんなわけで大事にチヤホヤされるニート生活を満喫したり、逆ハーレムの神殿で楽しい日々を過ごしてたりで、神々に祝福された巫女のわたしを巡って世界が二つに分かれて大戦争を起こしてる最中にも世界樹のふもとでイケメンと乳繰り合うリア充ライフをエンジョイしてます。だけど欲望のまま登場キャラを増やし続けたら、脳内世界の彼氏の数がついに100人を超えちゃって……さすがに整理を始めたんですけど、よくよく考えてみたら下位互換やキャラ被りが多くて、双子キャラは6組もいらないとか、こいつとコイツの違いは髪の色だけとか、熟慮の結果に57人まで減らせたんですけど、リストラした脳内彼氏達がカワイソウで「ごめんね。あなたのフルーツカット大好きだよ」とか、「サヨナラ。あなたの歌声が好きでした」と、脳内彼氏に脳内謝罪を始めたら、なんか声に出てたらしくて……
お昼休みの教室で一人ブツブツ脳内人物に謝罪してるのをクラスのみんなに聞かれて……遠くから小声でヒソヒソ……死にたいです。
きっ聞いてくれてあーりがと マカロニーナさん♪」
オリミー
「聞いて下さる、アロエリーナさんっ♪
少々、言いづらいコトになりますがぁ~♪
聞いて下さる、アロエリーナさんっ♪
――わたくし、毎日オナニーをしてるのバラされましたの――
でも! わたくしは決して淫らで賤しくハレンチな欲情に燃え上がり、淫靡なる指使いでふしだらな絶頂に耽っていたわけではなくてよっ! わたくし、クラスメイトの方から「女はセックスすると女性ホルモンの分泌が活発になって胸が大きくなる」というお話を耳にしましたの。ええ、これしかないと思いましたわ。ですが、わたくしには相手がいないので……1人でやるか2人でやるかの違いでようは同じであろうと、自分一人でやることにしましたの。そうですわ。ゆとりさんの策略により不覚にもバラされた週に50回以上のオナニーライフは、快楽が目的ではなく、あくまで胸の成長を促す必要に迫られての事でしてよっ! もちろん自分で胸を揉みましたし、敏感な箇所も弄りましたわっ! なのに、バストは一向に大きくならず、体だけが敏感になってしまい……ではなくて、胸のサイズにまったく変化がないので、詳しく調べてみましたの。そしたら、女性のオナニーで分泌されるのは女性ホルモンではなく男性ホルモンだそうで……男性ホルモンの分泌で大きくなるのは、胸ではなく乳首だけとのことで……
ええ、心当たりがありますわ。
コリコリですの。
聞いてくれてあーりがと マカロニーナさんっ♪」
モドキん
「聞いて、マカロニーナちゃんっ♪
ちょっと、言いにくいんだけどぉ~☆
聞いて、マカロニーナちゃんっ♪
――わたしってホラー♪ 何人も■して■■■■に■■してるからぁ~っ☆――
うふふーっ☆ ■■を■■■■に■■してるのっ♪ 先日も新鮮な■■■■を■■■■■して■■たからぁ、■■を■■で■■■しちゃったの♪ バレンタインだしねぇ、ハート型のチョコレートの代わりに本物の心臓を■■■■■■■しようと思ってねぇ☆ まずはビクンッビクンッて■を■つ■■を生きたまま■■から取り出してぇ~、ドクドクってぇ太い■■を、■■で■■■してから■■■ー■を使って止血してから■■を挟んで■ー■■■で根本からチョキリンってねぇ~♪ ■■■■■、■■■っ☆ それをね、当時憧れていた■■に■■■■■て♪ 言葉を巧みに■■して■■■■■■■■■■■を食べさせて、喜んでくれたけどぉ、わたしが「いま食べたの■■さんの■■を■■■で■■■■■■したモノなんだよ」と告げたらねぇ☆ 彼ったら■を■っ■にしちゃって、床に■■して■を流しながら「■■■■■■■っ!」と叫んだけど、えへへっ、わたし許せなかったから――■したの……そして■■■■■■、■■■■■■、■■■■■、■■■■■■■■■、■■■■かゆ■うま■■■■■、これで■■■■■■■だけどぉ~♪
アロエリーナちゃん☆
わたしの秘密を知っちゃったらねぇ、分かってるよねぇ♪
ふふふ、ごめんなさぁい~☆
コキィ コキィ、
バキッ…、
ネッチョ…ネッチョ……
ゴリッ…
グッチュ、グッチュ……
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えへへェ♪
聞いてくれてあーりがと、マカロニーナちゃん☆」
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