春日ミク「この作品は、平凡なＪＫのあたしが奇人変人の集う部活のおかしな日々を綴った部活動日誌なのです……（白目）」

プロローグ『冒頭からセックス』

＜１＞冒頭からセックス

　あたしこと、春日美空（かすが みく）は。

　ボーカロイドの「初音（はつね）ミク」にソックリだそうで……いや、ごめんなさい。

　ほんとは見た目じゃなくて、名前の響きがクリソツなだけです。

　それを、

「見た目が初音ミクそっくり」と、

　褒められていると勘違いして、チョーシこいて髪型をツインテールにしたら、

「見た目がいまいち萌えない娘にそっくり」と、

　話題になったのは、あたしの黒歴史エピソードなワケですが、

　なんだかんだで「かわいいっ」と評判だったので、

　それ以来、ヘアスタイルはツインテールをデフォルトにしてます。

　今でもたまに「いまいち萌えない春日ミク」と呼ばれますけど、

　あたしはネガティブな他人の意見より、ポジティブな自分の心（マイ・ハート）を信じたいです。

　突然ですが、あたしは部室にいます。

　つまり、平凡なＪＫのあたしは部活に所属しているというわけです。

　気になる部活名は『ゆとり部』。

　活動内容がないような部活なので、基本は放課後に部室でダベっています。

　でも、この部活には秘密があるのです。

　ゆとり部に所属するメンバーは、全員が風変わりなのです。

　しかも、全員が美少女とイケメンです。

　部室には、あたしを含めて６人の部員がいました。