最強の死にたがりは今日も死ねない

哀歌

プロローグ

第?話 とある男の主張

 人間社会はいつからストレス社会と呼ばれるようになったのだろうか?


 もちろん、昔から人間社会にストレスはあっただろう。しかし、近代になってから、それが一気に充満してしまったような気がする。実におぞましい話だ。


 現代の社会では、ストレスに耐え忍ぶことが出来た者(あるいはそれとは無縁な者)だけが、会社においても人間関係においても上に立つことを許される。


 では、耐えることが出来なかった者達はどうなっていくのだろうか?


 彼らは社会から見放され、救いの手を差し伸べられることなく、ただ静かに消えていくのだろう。これが、今の社会の現実だ。


 嗚呼、なんと悲しい話だろう。この世は無常だが、この世の者は無情なのだ。


──だが、安心して欲しい。


「可哀想な君達を、僕が救ってあげよう」

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