第14話 収穫が沢山

話を聞くとスポイルの目的はあの宿を借金で潰してサラを借金奴隷として手に入れることらしい。そして借金が返せないように経営妨害をしているらしい。


さて、どうするか?


俺はこの件をどうするか悩んでいた。こいつをこのまま消したら後あと面倒な事になったりするのではと考えたり、この国の法律だと、どうなるのか考えていたが途中で馬鹿馬鹿しいことに気づいた。


俺は猫だ。法律なんて人間が守るものでしかない。それに後の面倒な事は人間がどうにかすればいい。俺もまだまだ自分が猫だと言う事に慣れてないのかな。


俺はそう思ってスポイルが寝てから行動を開始することに決める。


そして夜、俺はスポイルが寝てから行動を開始する。まず、正面から入ろうと思ったが見張りが二人いる。部屋ごと猫の咆哮で吹っ飛ばすことを考えたが、関係ない人まで巻き込むのはあんまり良いとは思わないのでやめた。正面から入ることをやめ、窓から入ることにした。この国は暖かい気候のため窓も開いている。俺は屋根を伝って窓から入る。


俺は窓からスポイルに向かって


「にゃーーー(猫の咆哮弱)」


ベットごと吹き飛んで壁に大穴が開く。威力はジャックの船に乗っているときに威力調整が出来るようになったが一定以下には攻撃力は下がらない。さすがに壁が吹っ飛ぶ音で見張りの兵士が気づいてドアを開けて入ってくる。俺はすばやく壁を沿って歩いてその部屋から出た。


俺が適当に歩いているとある部屋にたどり着いた。


ここは?


俺が部屋を覗くと書斎みたいな部屋で机の上にはたくさんの金貨だ。


ついでだ。行きがけの駄賃に貰おう。


俺は机の上の金貨をアイテムボックスに入れるとその部屋から出た。


俺が部屋を出ると丁度隣に兵士があわただしく入っては出る部屋があった。覗いてみると武器庫のようだ。


そう言えば何も武器持っていなかったな。


と思い俺はその部屋に入った。普通に盾と剣や槍そして弓が置いてあるだけだった。鑑定をしたが全部普通の武器だった。さすがに普通の兵士が入る部屋だから何もないと思っていたところ、上を見ると誰も気づきそうにない天井近くに棚があった。


普通は誰も届かないだろう、でも俺のチート身体能力を使えば普通にジャンプしただけで届くだろう。


俺はそこにジャンプして上るとそこには銀色の籠手が埃をかぶった状態放置されていた。俺が鑑定を使うと


ミスリルの籠手  と表示された。


ミスリルは魔力の伝導率がよく、素晴らしい武器になる金属だ。


埃を被ってるってことは誰も使っていなく、気づいていないってことだ貰ってもそんなに問題にならないだろう。


俺はそう思い、ミスリルの籠手をアイテムボックスに仕舞った。俺は屋敷から出た時には中から怒鳴り声などが聞こえてきて忙しそうだった。


まあ、俺には関係ないけど


俺は月を背に宿に向かって歩いて行った。

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