アウスグス賢王記 ~星の霊使、破壊の使~
powy
序
プロローグ
「トリエル・ティ・ラナイの日記より」
お前は私を恨むだろう。苦難ばかりを背負わせ、助けることも導くこともできずに混沌の中心へと運命づけるだけの私を、恨まずにはいられないだろう。
私を恨み、憎むがよい。ただ、どうか、お前が生きるその世界から目をそらさずに生きて欲しい。お前の目に映る世界は時に美しく、時に残酷で、時に、歪んでいる。
美しさの真実を、残酷の中の愛を、歪みの根本を。生きる日々の中でこれらを見出す力を培うのだ。
私を信じてくれた人々が、お前の力になってくれるはずだ。この世界の希望よ、叶うことなら、心のままに人を愛し、愛されて欲しい。
――この日記はカエディアル世紀一四二年に焼失した――
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