夕焼け

突然気がついたように 空を見上げた


空が燃えている様な……

ありきたりだが そんな言葉が似合う夕焼け


時計を見たら

自分が想像している時間じゃなかった事に

『もうすっかり……冬なのだな』

そんな独り言を漏らした


『バイバイ、またあした』

子ども達の大きな声が

後ろから聞こえた


空を見て『そろそろ帰ろう』

私にもきっとそんな頃があった


いつの間にか

腕とポケット内に示された数字に追われながら

今日を過ごすようになった


別にそれが悪い事だとは思わない

それが寂しい事だとも思わない


ただ今日は

子どもの時に遊んだ公園から

この夕焼けを見てみたいと思う

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