扉の向こう、その階段の先
芒来 仁
上へ参ります
上へ参ります
どうやら、彼女のパニックは収まったらしい。
だからといって、この現状がどうなるわけでも無いのだが。
彼女のパニックのおかげで、俺は冷静でいられたということになるんだろうか?そんなことを思いながら、彼女のくたびれた横顔をなんとなく眺める。
「……何よ」
「……別に」
……つれない態度だなおい、俺等二人っきりなのに。
他に誰もいない、円筒形の空間。
あれから数十分ほどだろうか、俺達はただひたすら空へ向かう階段に。
実質的に閉じ込められている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます