第5話第Ⅱ章裁判(Versuch)!!覚醒眠る(Schlaf Erregung)獅子が牙を剥く(Schälen Sie die Löwen Zähne)
第Ⅱ章裁判(Versuch)!!覚醒眠る(Schlaf Erregung)獅子が牙を剥く(Schälen Sie die Löwen Zähne)
その大陸全土に拡がる最凶の
KnghitsOFDarkness創立時期も近く長らく世界中全ての騎士を統轄している機関である。
ダインはマジュリアに誘導されて中に入ると受付嬢がネームプレートを出した。
「こちらにサインを。マジュリア様~」
「おっ。なんら・・・・わかるよ」
受付嬢のニーナが鍵を渡し階段を上ってエレベーターに乗る。
マジュリアがダインを連れて45Fの大法廷の控え室にダインを案内した。
「俺は何も覚えてねぇし、ハッキリと、裁判とかジョーダンじゃねぇ」
「ダイン?そいつは分かる。」
マジュリアは部屋を出てタバコを吸い裁判開始まで後少し。
ダインは控え室の座敷に座らせてツヴァイもインデックスも居た。
ダインも緊張はしているが、記憶喪失で世界の管理者に行くのは気が知れた。
ダインはコートを脱ぎダインが、裁判までの間この世界のメジャー週刊誌『KNIGHTPARADISE』を片手に読んでいると表紙グラビアがツヴァイだった。
「ツヴァイ?表紙デビューか?スゲェー」
「照れるわよ。私も今回運よ。東の遠征途中に声を掛けられてスカウトされてスタジオに連れられて水着に着替えて写真撮って帰りよ。今一自分の躰見ると恥ずかしいわよ」
「・・・・・・・」
雑誌を読むダインに控え室にルーラシアが来た。
「ダイン?ダインか?私がルーラシア国の王ルーラシアだ。蒼天八極神の一人。君の弁護を任された。キミ自身非が無い。安心しなされ」
「アンタが誰だよ?いきなり現れたって言うか俺は覚えてねぇ」
「そうか・・・・」
ルーラシアが部屋から出てダインは雑誌を読んでいた。
袋とじの写真はギリギリ修正されていたツヴァイの写真を捲っていたダインにマジュリアが雑誌を取り上げる。
「行くぞ、裁判だ。御前達二人は傍聴席に廻れ。」
「うっす」
「はーい」
ツヴァイとインデックスは裏側の傍聴席に座った。
大法廷は最高幹部クラスを裁く時に使われる神聖粛清公平の場。
ダインは鎖に繋がれて入ると裁判長が粛々と読み上げた。
「被告人ダイン・A・E・ヴェスタニエ年齢15歳。出身地エイゼンヴェルグ国に間違いはどうかをお願いしたい。」
「あっているよ。・・・・裁判しても無駄、無駄」
「被告人は座りなさい。」
ダインは席に座らされた。
ギャラリーが多い。
史上最年少でKnghitsOFDarknessの隊長でセフィリアを追い込んだ人物として裁判長が訊いた。
「貴殿ダイン殿の記録は無いのだが?」
「それは・・・」
ルーラシアが立ち上がる。
ダインの記録が無いのは帝国が保有している意味もある。
ダインは証人の席に立ちマジュリアもレイナも見ていた。
法廷開始直後に、ダインは周囲に気になっていた。
ダインは少年で裁判に立ち、裁判長がハンマーを叩く。
「被告は黙認か?」
「帝国側の証人を召喚せよ!!!!!」
ヤジが飛び回り異例だがダインに代わってあの男が姿を見せた。
ダインの脳裏に激しい頭痛と「セフィリア」記憶が錯乱して裁判の最中に吐き体勢を崩して意識を失った。
裁判は一時休廷で、セフィリアがその姿を見せた。
長身で銀髪黒コートを着て長刀を振り翳し裁判長の首を鷲掴みした。
「うっ・・・ああっ・・・ぐっ・・・・うっ・・・ひぃ・・・うっ」
「苦しいか?帝国の証人としてきただけだ。おい」
「セフィリアだ!セフィリアだ!!銀髪の悪魔だ!!!!助けて!!!!」
傍聴席が混乱して逃げ出すマスコミと観客に贈り物を送った。
「これがこの世界の挨拶だ!!!!!!!!!!!」
100人程度の世界の管理者上層幹部クラスの首を投げつけた。
セフィリアの行為に痺れを切らしたマジュリアが睨み付けて剣を構える。
ダインは気を失い、裁判では騒ぎとマジュリアがその剣に鋭く突きダインを片手で抱きセフィリアの横暴に逃げ纏う人々。
ダインは記憶が消えた。
セフィリアと言う人物自分が何故記憶を奪われ長い間海岸に流れ着いていたのか?記憶が交差し錯乱したダインをルーラシアに預けた。
「ルー、弟を任せた。」
「セフィリア?帝国側の証人を呼ぶわけじゃ無かった。俺がここでケリをつける」
マジュリアの愛剣クラウソラスは実父アガートラーム・ヴィルセルクト・ヴェスタニエの遺品で蒼白色の刀身の双剣だ。セフィリアの長刀は抜いた時点から闇の瘴気を感じる。漆黒を纏い裁判では事態にレイナも剣を抜く。
ダインは泡を吹き意識が落ちた。
レイナも大剣を担ぎセフィリアの乱入にルーラシアは溜息を吐いて剣を構えた。
「止しなさい。裁判中に問題沙汰とは騎士団解散の処分や魂の監獄の最下層に牢屋にぶち込まれること・・・さっ。ワタシが裁こう」
久々にルーラシアはフレイヤを握りいきなりバスターモードから階梯して純白のコートに翼が生えて黄金の剣に十字架を背後に背負いルーラシアが一歩歩く花咲く花が舞いセフィリアの長刀に剣戟が激しくぶつかる。
「冥府・真堕天照!!!!」
「聖王龍牙(König Seong Yong Fang)紅蓮(Red Lotus)・クレア十六剣閃刃」
ルーラシアが久々に見せる剣技にセフィリアを完膚なきまでに叩き潰した。
「ハア・・ハア・・・ハア・・・ウッ・・グッ・・・グッ・・・ハア・・ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・ウッ」
血が滴り落ちるセフィリアはクレアの血刀に胸が突き刺さりルーラシアの十六の剣戟がセフィリアを柱に叩き潰しルーラシアは剣を鞘に納めた。
セフィリアは退却させて、裁判が始まる前にダインは控え室で寝込んでいた。
記憶が大きくうねりが誰かがずっと俺を叫び叫びそれでも声が届かなかった。
「誰だよ?」
《記憶の中でしか姿は見られない。私の子よ》
「は?は?何言っているのか?」
《私はクレア。初めましてはちゃんと目を見て言う。良い?》
「常識だろ?コミ症じゃねぇーのだから、アンタがクレアか?俺の記憶返せ!!!!!」
《無理、無理よ。私はアナタの存在。記憶は徐々に戻る。セフィリアは私を憎む》
「らしいよ・・・俺も知らないがアイツを見た時に俺が奪われる前にアンタを口にした。クレア神か?ティア・・・ヤハウェー・・・俺が誰で誰なのかは俺が知る者語りを紡ぐための登場人物の一コマだ。」
《笑わせるなよ。私はエルセリウスを創造した。神では無い。ヤリてぇだけ、ヤリマンだ。ひたすら男にぶっ込まれ続けて喘ぐ羞恥の塊だ。それでも御前に力を貸す》
「何だって覚悟も出来ている!俺を上から突き上げろ!御前が望むなら俺の命懸けてこの世界で力を求める。俺は強くなる!!!!!」
《ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・》
笑うクレアが消えた。
ダインもハッと目を覚ました。
ツヴァイの膝の上で寝ていてインデックスが治癒で回復させていた。
「治癒魔法オーラル・ケア」
翠の気でダインを癒やして、ツヴァイも膝から離れずに裁判所から出されるローズシトラスミントフレーバーのシェイクを飲みながら新聞を読みケータイでゲームをしていた。
マジュリアがヴィヴィアンに怒鳴られた。
「今回一番の問題は何故帝国側の証人尋問をした。普通俺が認めてからが、来る筈だ。セフィリアが来たのは問題外だ。チッ。ダインのことはこの俺が沙汰を出す」
「それだけど。オレが責任取る。帝國暦元年テゥエルターナー戦争の一件もう随分と好き勝っての帝國軍を追い詰めたのはダインだ?ダインが記憶ねぇのは、セフィリアの魔法か。自己防衛のクレアだろ。サイテー、やれやれだ。ヴィヴィアン?裁判は中止。判決も無罪放免。」
「えらそうにものを言う立場じゃ無いぞ。審議には蒼天八極神と俺が居ることを忘れるな」
ヴィヴィアンに叱られたマジュリアはクラウソラスを腰に差してコートを着て、バルコニーでタバコを吸っていた。
レイナも厳重注意と減給だ。
給料が減らされたのだ。
レイナはヴィヴィアンを立ち去り控え室に顔を出した。
「ダイン?気付いたの。暫くここの留置所で暮らしておいて。暮らすという意味よ。」
「マジかよ?可笑しいじゃねぇかよ」
「それ以外確かなことは無いの。御免」
レイナはダインに謝ってエレベーターで待っているとダニエルが居た。
「今までどこに居たのよ?」
「わりぃー、わりぃー、わりぃー、公務員はつれぇー」
「ダインが留置所に保留よ。」
「エイゼンヴェルグさんの子は俺が代わりに見ますよ。」
「いいわ」
エイゼンヴェルグの子と知るとダニエルはダインを見守ることにした。
レイナがガンダルディキアに帰ることとになり後はツヴァイもインデックスその場に居る人間にダイン・ヴェスタニエの保護を求めた。
インデックスは、治癒でダインが目を覚ますと冷たいタオルを額に乗せた。
「大丈夫でしたか?随分と寝ていました。」
「俺、変なこと言っていた?インデックス、サンキュー」
側に置いてあるツヴァイのシェイクを勝手に無言で飲み上着を着てコートに袖を通し鏡で髪の毛を直して控え室に出るとダニエルが魔銃でダインを抑え付けた。
「待ちな、ダイン?暫くここの留置所でクラスと言われている。世界の管理者のトップセキュリティーは犯罪者を許せない場所だ。勿論御前は何もしてないが、ヴィヴィアンは頭がイッちゃっているのと少々鬼畜害だ。よし」
ダニエルが浮かばない顔で話すとダインは膝を落として床を叩いた。
「おかしいじゃねぇか、おっかしいじゃねぇーか、俺が何した?記憶喪失は事実だ。クソ!!」
ダインを見てダニエルは溜息を吐きコートから縄を持ちダインの腕を縛った。
「マジかよ。ショック・・・ショッキングだ・・・ルーラシアに行く!!」
「20日間の拘束時間と留置所だ。ヴィヴィアンが御前を出すと、帝国側に知られる」
ダニエルはタバコを吸いダインを世界の管理者の旧館32Fの留置所に連れられて、留置所の中には多くの騎士や魔導士が捕まっていた。
ダインはその奧の個室に連れられ部屋に入った。
暗い部屋にダインは隅っこで座っていた。
「最悪だよ。どうして俺だよ?意味不明じゃ」
「兄ちゃん?新人か?こっち来いよ。フフフフフフフフ」
長髪に髭面の初老の男に手招きされて鉄格子の奥から声がした。
元々某国の騎士で50年間も世界の管理者に幽閉されている男はダインを気遣った。
「何、直ぐに出られるよ。私も世界の為に闘ったが長らくここに居る。グランスヴァンヴェルグ家の・・・俺はオリヴィアの子でヴェファンガルクだ。ハハハハ」
「ヴェファンガルク?教えて欲しい。クレアって・ティアって?ヴェスタニエって何か知り得るか?誰だって聞いてる?俺も分からないよ。クレアと・・・なっ。知っているのなら有り難い!!!!?」
「神だよ。エルセリウスとネルセリウスの第一世代の創造主だ。子にヤハウェー、ヴェスタニエとは一言Vの名を持つ者は世界に選ばれる。そして神となる。」
「俺はそんなのを信じない。この世界で神様気取っている連中とは訳が違う。俺は騎士だ。騎士であるが故に俺には目的があったのか?」
記憶のうねりと残酷な記憶にダインは気を失うくらいに頭が痛み出した。
何故?自分が騎士となって誰に従士して従者からセフィリアを追い込んだのか?KnghitsOFDarknessに居たのか?自分が分からなくなってきて迷子の足音が消えてきた。
ダインはこの漆黒の光無き部屋で頭を抱え込んだ。
鉄格子から初老の男性が起き上がる。
男は分解剣を担ぎボサボサの頭にヨボヨボのコートを着てダインに問い掛けた。
「お前さん?まだ若い。ヴィヴィアンは若者をねこそぎ奪う。今の社長は柔軟な考えが出来ない。まっ。ワシも直に釈放が認められ世界を見える。」
ヴェファンガルクは起き上がると否やダインの方向を見て他の囚人も捕らわれていた。
帝国側も連合軍も粛清の名の下にこの地下には大勢居る。
この地下の最下層には、世界の管理者歴代社長の墓標もあり最重要の場所に留置場の監獄を創るヴィヴィアンに、ダインは俯きながら双剣を床に置いた。
《ハァー、息苦しい。ヴィヴィアンの野郎息苦しいよな?ダイン?》
「バルムンクもそう思うよな」
《マジだ!ヴィヴィアンの野郎が私をこのブタバコにぶち込む度胸赦さねぇ!》
「落ち着けよ。御前等」
ダインが留置場の夕食の時間に姿を見せた男性がボロボロで、髪の毛がボサボサで躰半分凍り付き冷めていた。
「・・・・・・・おい」
「はっ・・・はっ・・・はっい・・・はい」
その男は随分と痩せ細っていて元アラルガンド帝国の皇帝アラルガンドⅩ世(ゴート・ディンヴィルヘルム・ヴァシュ・セルレティルヴィング卿)この男もこの牢に幽閉されていた。
経歴としては蒼天八極神を超えるエルセリウスに十人選ばれ、偉大な騎士や魔導士に贈られる称号《真聖天(Der Himmel von treuen St)創天(Himmel zu schaffen)十賢神(Zehn clevere Gottes)》と呼ばれる一人だ。
男はぶっきらぼうにダインを覗いた。
冷気が漂い寒気がする。
「フッ。アガートラームによう似ている。」
「誰ですか?」
「俺か?真聖天創天十賢神のゴート・ディンヴィルヘルム・ヴァシュ・セルレティルヴィング卿だ。長い名前だが、普段はゴートって呼ぶ。俺のことを」
ダインの顔を見て三重の重たい鉄格子をゴートが長剣で柵を斬りダインに近づいた。
「イケよ。後で俺も着いてやるよ。俺の剣は鉄を斬る。人も神すら斬る剣だ。ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」
ダインが妖しそうに見詰めるとゴートはクレアとティアの刺青を描き腕には十字架が彫られていた。
ダインがコートを着てバルムンクとアロンディーンを腰に差して旧館の世界の管理者を出たダインは階段を上りエレベーターで待っていると爆音と爆風で、牢獄をぶっ壊して出てきたのがゴートだ。
「シャブだ、シャバだ、しゃぶっていこうぜ、おうよ・・・ダイン?また会える日を楽しみに・・・俺はゴート。何か力がいるときは俺に頼めばおやすい御用さー」
ゴートは七三の金髪に青年で長身。
黒コートを着て長剣は真紅と蒼白の刀身と鞘だ。
ダインが新館のロビーに辿り着くと多くの騎士や魔導士が居る人混みの中を駆け上がり、玄関を目指そうとしたらセキュリティーの警報が鳴った。
ピーピーピーイピーピー
「ちょっとそこの君?止まりなさい」
「え?え?出させてくれ!!!!!!」
「止まらないと撃つよ。」
引き金を引く警備員にダインは地面に手を付けて足蹴りした。
「誰かこの少年を捕まえろ!」
「俺はアンタ等に捕るかよ、行くぞ」
強行突破すると世界の管理者の強力な結界魔法が、跳ね返りダインが吹き飛ばされた。
「ぐううっわあぁ・・・ぐううっ・・・ああ・・・おう・・・おう・・うぅうっ・・」
ヴィヴィアンが出て来て銃剣を構えて銃口をダインの顔に近づけた。
「ここは私が治める機関だ。罪人如きの分際で破られない。」
「死ぬ・・・死ぬ・・・死ぬ・・・・殺される・・・・クソ」
「生かしておく。君は私の部屋に来なさい」
ヴィヴィアンの手が差し伸べられてダインが手を掴むと周りが冷静に職務に戻った。
「君には愕く。面白い子だ。ルーラシアが部屋に居る。エルセリウス序列2位の男だ。四天王にはなることを捨てた芸術オタクの男が君に逢いたいと言い下がって部屋に居る。」
ヴィヴィアンは短い金髪の白スーツで革靴を履いている若社長だ。ダインはそのまま社長室に連れられてSPが居る中での空気にダインにはまだまだなれなかった。
「さぁ」
ヴィヴィアンがダインに話しを訊きたかったことをルーラシアが居た。
「ダイン君には記憶が無い。故に私が言おうか?」
「余計な世話だ!序列1位のSSS級の特級のあの御方不在で裏切った。大陸戦争が起こる前に・・・帝国排除が優先だ。ルーラシア?ナンバーツーがしゃしゃり出るな」
「御免ね。御免ね。御免ね。ヴィヴィアン?最凶史上最悪の10人を選び選んだ末に世界の命運が係る。ダイン?記憶が無いのは残念だが、我々エルセリウス四天王は日常的にネルセリウスに警戒はしている」
「ダイン?何が何だか分からないと思うが、蒼天八極神は国を護る騎士だ。それすら超える位の騎士が存在する。ゴートもその内の一人だが、身近ならばディゾンも一人だ。」
ヴィヴィアンが茶菓子を用意し紅茶をティーカップに注ぐ。
ダインはジッとしていた。
ルーラシアも喋るのを待ち紅茶を飲みながら歴代の肖像画を眺めていた。
「ダイン?これから恐らく世界はセフィリアの総攻撃で全滅は避けがたい。」
ダインは本当に理解できずに居たがヴィヴィアンが出した資料に10人の顔写真とデータが見えた。
ルーラシアも打つ手を考えて真聖天創天十賢神・エルセリウス四天王はそう簡単に会えないのと気難しい人間でヴィヴィアン自身提案はしても断られてばかりだが、アイゼンガルドの攻撃を回避するので一時交渉は了承してくれた。
「ダイン?これからの仕事を敢えてここで説明するよ。10人の安否確認とイギリスに向かってくれないか?ガウェイン一人で戦い続けて壊滅に近い。」
「頼んだよ。KnghitsOFDarkness」
ヴィヴィアンが出て行くとルーラシアも部屋を出た。
ダインは10人の写真を見た。
全員年齢も男女バラバラだが実はこの中にエルセリウス・ネルセリウス最凶の騎士・魔導士が居た。
ダインは頷きながら写真を見ているとある人物が目に写った。
(サイラス・ウォーカー故人ウォーカーが大陸の指に入るのか。他には?ゴートか。元アラルガンド帝国・・・帝国絡みの人間も10人。真聖天創天十賢神・・・エルセリウスが死の世界でも、最凶の騎士も魔導士も居る。ちちち・・・・・)
ダインが記憶の中で思い浮かぶのが「サイラス」だ。
ダインが生き延びたかつての記憶のようにウォーカーは故人となっていた。
ウォーカー死亡後に枠が空いている。
ダインが写真を見ているとヴィヴィアンが来て、社長室から出て行くダインは剣を腰に差して戻った。
ダイン自身記憶が混乱錯乱交差の状態にあるのでKnghitsOFDarknessの空白の記憶の鎖に縛られたダインの殻に篭もるのに記憶が蘇るのに誰かが握っていた。
ヴィヴィアンが来たのは、ダインをどうするかを伝えるのに言いに来た。
「裁判は無い。良かった。明日から帰れる。ツヴァイとインデックスを起こしに行って貰えないかな?世界の管理者はバー併設のホテルもある。二人はそこで寝ている。じゃあ」
金色の鍵を手渡してダインは下の階段を下りてエレベーターでバーまで来た。
バー《Rivière de Schwarz》
世界の管理者新館20Fにバーがある。
お洒落で洒落ているバーにツヴァイは寝込んでいた。
インデックスが先に会計してテーブル席で水を飲み枝豆を食べていた。
「来ていたのですか?ダイン」
「あっ。インデックスは良いのか?ツヴァイを連れに来た。手伝ってくれ」
ダインがバーの鍵を開けてツヴァイがカウンター席で50杯以上のビール・ショウチュウ・ワイン・カクテル・ウィスキー・テキーラを飲み続けていたのでかなり酔っていた。
インデックスは飲んでいなくツヴァイの良き相談としてルーラシア三大司教の一人。
母親はダーヴァンヴェルグ大司教でインデックスには双子の姉でヒルデガルダが居る。
大人しい妹と違い、傍若無人の荒手の司教がヒルデガルダだ。
インデックスは掃除してダインも誰も居ない朝のバーで、ツヴァイの隣に座り手を握った。
「起きろ?朝だぞ。朝だぞ。ヴィヴィアンが迷惑そうだから早く起きろ!て言うけど」
「ん?ん?あぁー?ヴヴヴゥ・・・ガッ・・・うっ・・・いたた・・・たたた・・ここは?」
ツヴァイは二日酔いで頭が痛みダインがバーカウンターに入りバカラのグラスに天然氷を砕き冷たい水に二日酔いに効くコーヒー・牛乳・しじみの粉末・向日葵の種少々・ゴマをすり潰した変な色の飲み物をツヴァイに渡した。
「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」
噎せて暫くして二日酔いやアルコールを消滅させた。
ツヴァイに再度水を渡してインデックスが外で待っているとゴートが来た。
「うっわ・・ああ・・・あわわ・・・わわ・・・ひぃ・・・うっ」
「愕く事じゃ無いぞ。ダイン?無事で良かった。俺はこれから国に帰る。そうそう。仲間の確認なら俺でやる。ウォーカーを失ったことは心から悔しいが、こんな時代でも世界は終わらない。神の領域に達する到達するには人間自体が人間自身男と女、女と男が一つに交わりそれぞれ異性の心が必要だ。ダイン?また会える日に、グッドラック・バイ・フォーミーユーテゥー」
ゴートとはここで別れたが、ツヴァイとインデックスは地面まで跪き立ち上がり敬礼した。
「この御方が大陸最凶の十人の序列2位のゴート・ディンヴィルヘルム・ヴァシュ・セルレティルヴィング卿様です。です・・・あっっ・・・えっ・・・ここでお会いするのとこんな無愛想な格好で申し訳御座いません。正式なお立場でのお会い立ちと思っていましたが、私は良いですが?ツヴァイはお見過ごし下さい。」
「いいよ・・いいよ・・・いいって。ジジイやババアもこの事は気にするな。俺は若者が強くなって生きてくれれば良い。気軽に声かけてもイイゼ。俺は結構ルーラシア諸国の女は好きだ。酒付き合いもデートも考察力や観察力がどこの国に於いてもトップだ。ルーラシアがきちんと育てているのと、女性は大事だぞ、ダイン?ダイン?女は護れ。愛せ。愛せ。神になろうが、ならないだろうが、男として生まれた以上の責任義務は女を抱き愛せ、護るべきその命を見つけた以上は愛する人が居る限り哀しみを共有し合い愛する人を護れ。じゃあ」
手を振りゴートは帰っていくインデックスは緊張していた。
粗相が無いように起こさないように気を遣うほどの人物でこのルーラシア北方を任された人物。
現在は国がセフィリアに堕ちて、一人で真聖天創天十賢神の称号を背負いこれからはルーラシアに行くと言うことだ。ダインは分かっていなかった。
自分が話したのはこのエルセリウスで2番目に強い騎士であること。
ダインが立ち止まるとインデックスは溜息を零した。
「ゴート様以外にこの世界に後9人ほど居るのですよ。史上最凶の騎士や魔導士が。蒼天八極神以上に強くエルセリウスとネルセリウスの均衡を保ち両次元世界のバランスの為に居る。」
「インデックス訊いても良いかな?」
「サイラス・ウォーカーって言う人物に心当たり無いかな?何故死んだのかも分かっていない。俺の心に重く突き刺さっている刃だ。記憶と絡み合っているのなら俺はサイラスの死を知りたいのとアイツが果たせなかったことを俺自身が継ぐ。」
「で、まぁ。その辺分かったけどサイラスだったらアシュリー主席騎士長官が知っているのじゃ無い?弟だし。私の店の顧客リストに載っているけどいつも毎度って感じにザーロックさんや、ガウェインと飲み渡りザイも連れているからね。ダイン?気になるのだったら私の家に行く?」
手を振った。
ツヴァイに頼るのも在りだと思うが今度何をされるかと思えばそれが恐怖心となってダインは孤独にエレベーターで下に降りた。
ロビーではマジュリアとレイナが待っていた。
「ダイン?無事でこしたことは無い。ダニエルも国に帰った。御前達揃い次第ここで約束だ。ルーラシアに送る。その・・・一仕事御前も参加しろ。真聖天創天十賢神の一人序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿を救出保護の仕事に就きツヴァイもインデックスも待っている。今回は俺もレイナが居るから安心しろ。」
だから地図を握っていたのとコートが濡れていたのだ。
船を動かすのに浅瀬で船を動かすのにマジュリアのコートは濡れていた。
「兄さん?訊いて良いかな?その序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿って誰だよ?」
「エルセリウスで名が知れる魔導士。女性だけどとても繊細でメンタルが異常に弱く人にも興味なく関心も無く永遠の孤独と独身で独り身だ。綺麗な人だ。俺も最初叙位式でお会いしたけどコミ症何に気さくだった。その人が帝国に狙われている。助けに行くのが騎士道の根本だ。」
「ああ」
ダインはベンチに座った。
いきなり名前を言われも分からないが写真は見たことある。
ヴィヴィアンのファイルに其の人は写っていた。
小柄で細身の其の人はフードを被り人間に興味ない感はあった。
ダインから数分後にツヴァイとインデックスが来た。
同じ説明をして納得した二人は、艦隊の乗り込み航路を進めた。
航路の世界では、エルセリウスを繋げる航路は、星の航路(Star of Route)・死の航路(Death of Route)・性の航路(Sexuelle Route)・創造の航路(Passaggio di creazione)・約束の航路(Promessa di percorso)と五つの航路がある。
それぞれ新世界側と繋がりその一つがこの世界の管理者の起点に航路を定めてそれぞれの大陸に行ける。
マジュリアが目指すのは、創造の航路で南大陸アルガストレタン大陸ニーズファルベル島だ。
ここに序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿が居る。
同時に帝国が攻め込んできている。
ダインにとって記憶喪失後初初陣仕事で、艦隊は進む。
一足先にジパング国からの駆け付けでザイが来ていた。
ザイは日本刀を構えた。
眠っている獅子を覚醒して序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿の保護を前に、帝国からのイアン達が来ていた。
セフィリア隊に加えてアイゼンガルド本隊総勢5万の軍勢にザイは、少人数で若武者のリンと来ていた。
「ザイ様!こんな手勢で斬り込めば生きて帰れる訳が無い」
「ああ。そうだな。先にアーシェス様を見つけよう」
スレイヴァル家の系統はティア神から来ている。
ティアの下の名がアーシェスの為に魔法を創造して真聖天創天十賢神の称号もティアが考案。
姉であるクレアが蒼天八極神の称号とエルセリウスの世界を創り末弟ヤハウェーが人間世界と神の世界を構築。
そして神に裏切られ、帝国の礎を築きアニータ・スキルソンの時代から現在のアイゼンガルドの形成が構築された。
アイゼンガルド帝国に真聖天創天十賢神の序列1位現階級は皇帝直属の眷属の盾・剣・腕・目・足であるアイゼンガルド皇帝を御守り致し帝国が進撃の要となる《刻天剣(Heavenly Sword zu gravieren)十二神帝(12 GottKaiser von Gottes)》なる階級のSSSS級クラスの男ダヴィデ・イェルサレム・ド・ディオ・ウェルトパラディーゾ卿この男、エルセリウス世界・大陸史上最凶災厄最悪の騎士で在り魔導士が帝国側に居る。
その一人の男がアイゼンガルドの剣であること、それと同時に11人同格クラスが居る事は世界の管理者側もピンチであった。
「アイゼンガルド皇帝本気かよ?アルティ・マスガレリアは四大禁忌災厄魔法の一つ。世界の管理者保有・エルセリウス・真聖天創天十賢神保有の一国を瞬時に消滅する魔法生体制御換装リンクね。面白いよな・・・俺が皇帝陛下のお仲間で後はどうでも良いし、死んで損の無いメンツだ。」
「御前が私の剣であって良かった。善く!!!!真聖天創天十賢神から遙々この帝国に仕えて今回のお仕事は有り難い。」
頭を下げて甲冑を着て黒ずくめの長身で、長い金髪で頬に十字傷が残る男がダヴィデ。
アイゼンガルドは黒い甲冑を着て黒フードを被っていた。
ダヴィデを動かさずに、アーシェスを探した。
その頃島の最奧部の小屋にしゃがみ怯えていたのは、序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿である。
「あ・・あぁ・・・あぁ・・ひぃぃ・・・ひぃい・・ひぃいい・・いやー」
怯えるアーシェスはフード被り鞄を肩かけて机の下に潜り込み怯えながらも魔道書を書き上げて(アルティ・マスガレリアは四名の生体リンクの制御を解除。一国を一瞬で消滅し魔法で在りながらも禁忌である。もっ・・・もっ・・・・もし)と顔が拒んで暗い室内を移動していると、アーシェスは兎に角逃げようと考えていると小屋から足音が聞こえてきてビクビクしていた。
「アーシェス?アーシェス?生きて居るよな?ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」
ゴートだ。
ゴートが密かに来ていた。
序列2位のゴート・ディンヴィルヘルム・ヴァシュ・セルレティルヴィング卿はエルセリウス四天王の一人。
イケメンで甘いマスクは女性を虜にする。
アーシェスに手を差し伸べた。
「アルティ・マスガレリアはガチで止めるぞ。ダヴィデか。序列1位ダヴィデ・イェルサレム・ド・ディオ・ウェルトパラディーゾ卿か・・・・アイゼンガルド皇帝殿下の十二の一人。」
ゴートがアーシェスの保護にアイゼンガルドが既に島を包囲した。ザイとリンも帝国に包囲されていた。
ザイは島の南側森林に身を隠した。
「応援ならマジュリアさんが来る。来る」
《アルティ・マスガレリア程の魔法は魔法では無い。太古の昔創世された魔法で国が何カ国消滅した魔法を保有している世界の管理者ほどのセキュリティーは甘かった。ザイ?ここを進もう》
「正宗?俺も正直にこえぇー、マジかよ」
「ザイ様?アーシェス様を見つけましょうよ。」
「おう」
ザイとリンが森林を進んでいくと小屋に着いた。
コンコンコンコンコンコン
「あ?誰だ?」
「ジパング国ジパング・ジークフリートの子ザイ・ジークフリートです。アーシェス様の保護を」
「同じくジパング国武者のリン・鐵齋と申します」
「俺は序列2位のゴート・ディンヴィルヘルム・ヴァシュ・セルレティルヴィング卿はエルセリウス四天王の一人だ。序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿は俺の仲間で一足先に身柄は安心な場所に送るよ。」
「ご・・・・ご・・・・ごご・・・・無礼致しました!!!!!!エルセリウス四天王は存じ上げています。序列4名がこの世界最高峰の最高の最凶の騎士や魔導士であること」
ザイとリンは頭を深々と下げて跪きゴートは剣を鞘に納めた。影に怯えるアーシェスを見つけたザイとリンが頭を下げた。
「アーシェス様?ここは危険です。行きますよ」
「あわわ・・わわ・・・わわ・・わわ・・・ひぃ・・・ひぃ・・ひぃ」
人間を見ると緊張するアーシェスにゴートがアーシェスの昔の写真を見せた。
「コイツ自体ねぇ、昔は人前で話すのが好きで独身ライフ貫くって張り切っていた頃の写真だ。俺もコイツに告白したよ。けど、フラれて、バンザーイだったな。アーシェス」
「敵が来ます。早々に撤退しないと不味いですよ。」
「ダヴィデ・イェルサレム・ド・ディオ・ウェルトパラディーゾ卿が居るの。下手すれば若い君達に命が無い。ここはオレの方が通せる。このエルセリウス四天王に任しとけ。ダヴィデは元々エルセリウスのルーラシア側の騎士だったけどルーラシア以上に強い。アイツは」
この島にエルセリウス最凶の騎士が居る。
ザイとリンにも危機が迫っていた。
その頃マジュリアの船も島に近づいていた。
「そろそろ着くぞ。準備はしとけ。目的は序列9位のスレイヴァル・ヴォルガニック・アーシュス殿の救出と保護だ。OK?」
「分かっているよ。兄さん。」
「はい。」
三人は返事した。
ダインも剣戟が昔多かったのでこの初陣が記憶を失ってから初だ。
南大陸アルガストレタン大陸ニーズファルベル島
既にアイゼンガルド本隊とセフィリアも来ていた。
島では帝国兵の屍が転がっている。
ダイン達は浅瀬で剣を構えた。
《ダイン?任せろ。人間だった時代オレはヴァン・ヴェスタニエだ。無意識に技を放つ》
《ダイン?ヴァンの言う通りね。身は任せて。ここは戦場よ。生と死が交差する場所。》
「いいから、行くよ。目的は達成だから・・・・」
《了解だぜ。》
ダインは島の北側で歩きツヴァイとインデックスのコンビは南側の森林を目指した。
《迷うわね~ここ~虫が嫌い!嫌い!熱い!熱い!熱い!嫌い!》
「文句言うなよ。エクスカリバー、あくまでも任務中だ。気が紛れる」
《インデックス?ここでここの道なのか?敵が隠れて安い場所だ》
「マーリン。怖いですよ。あぁーどうしよう」
森林部分に居る頃ザイとリンも動いた。
他に8人も居る。
ダヴィデもゴートもこの世界にはそれぞれの互角の力を持ち大陸覇権戦争時代に次第にKnghitsOFDarknessも身を投じて行く。
アイゼンガルド帝国ではダヴィデと保々互角の力を持つ刻天剣十二神帝が集まっていた。
「ディ・アスガルド・エンブリオルヘイム卿・・・来ていたのですか。こちらです」
紳士的服装に身に纏い杖をつく紳士の男性がダヴィデ・イェルサレム・ド・ディオ・ウェルトパラディーゾ卿と並ぶ皇帝眷属の腕である。
帝国の神官が呼び止めると、ディが来てクローゼットにコートを掛けて食事席の会席に座る。
「ダン・レイヴン・グレイヴ・アッラフェユヴィル様お出でです。こちらに」
「相変わらずサバサバの集まりね。私は時間が無いの。皇帝陛下の命令は絶対。さっ」
真紅のドレスで胸元を開けてハイヒールの緋色の女性がダン。錬金術師で有名。ダンは席に座り喫煙席で煙管を吸いグラスにワインを注ぎ飲んでいると、神官が来た。
「お待ち下さい。ダン様。全員お集まりで」
「オッス!オッラ、サンデーじゃ。呼ばれて飛び出てジャジャジャーンや?違うか。冗談は止して。久しぶりですね。サンデー・アングル・ストラヴィヴァイウブスです」
小柄で少年のような童顔の男サンデー。
帝国図一の秀才と軍師。
アイゼンガルドの目となって信頼が厚い。
食事の席に座りおしぼりで手や顔面も拭き箸を左手に持つ。
「クル・オルヴァ・ヴィザンティウス・ブリックラウンジです。ねぇ?皇帝陛下お元気?私も忙しいけど来たわ。ダヴィデさんが居ないけど遠征?」
クルは席に座って派手なヒョウ柄のコートを脱ぎベルトから剣や銃を取り出した。
職業暗殺稼業。
金髪の爆乳女性で、懐中時計で時間を止めて暗殺を行っている。
最後に来た人物で、アイゼンガルド帝国の心臓部分ウルズが来た。
ウルズ・ヴィクトリア・アブラハム・ヴィルグラヴィン卿。その名は大陸史上最凶の魔導士だ。アイゼンガルドの帝國を支える女性で今回の食事の場も中央の席に座り豪勢な食事が並んでいた。ウルズが来ると全員頭を下げて敬礼した。
ウルズは帝国最凶の魔導士でダヴィデの信頼が厚く今回は大陸覇権戦争時代に長期となるのでダヴィデを待っていた。
「動くな。アイゼンガルド皇帝。世界の覇権を手に収めることが我々の目的。・・・・・皇帝陛下の盾である俺達はこのエルセリウスを終わらす気がある。」
ダヴィデはアイゼンガルド皇帝の威光に沿って東側全勢力全構成員で、大陸覇権戦争時代に突入寸前に刻天剣十二神帝は今この帝国の進撃にKnghitsOFDarknessは壮絶な時代を生き抜くことになる。
一方ダインは海岸部分に居た。
《前方に敵の気配だ。気を引き締めろ》
「分かっているよ。」
《多人数よ。これは・・・・ヤバイかも》
「敵が何人居ようと構わないぞ。オレは。」
《来たぞ!!!!!!》
背後からセフィリアの部隊と鉢合わせしてダインは双剣を抜き海岸で戦闘となった。
「クロス・アーク・グレイヴ!」
帝国兵を斬りあげてダインは剣を投げ飛ばして帝国兵の次にセフィリアが待っていた。
「久しいな?ダイン・・・クレアを無くしたのか?残念だ」
「知るかよ!」
「今度こそ地獄送りにさせて貰うぞ。」
「・・・・・・・・・」
ダインはゆっくり後退して剣を鞘に納めた。
心の中ではセフィリアを考える暇が無かった。
「クレア・ティア・リィオ・分かるか?ダイン?クレア神話の階梯の力。御前自信ない神オレのことをどう見ているのか?ダイン?もう一度御前の大事なモノを奪う快楽をオレにくれないか?あの快楽がオレに狂気の聳動に走らせる。ダイン?死ぬ時だ!」
絶対的危機にダインは目を閉じた。
《ダイン?状況的にだが、階梯を信じる。Vの人間だ。やろうぜ》
《迷っていても仕方ないし。セフィリアをぶっ潰すチャンスじゃねぇか?》
「ああ。ここで終わらそうか」
セフィリアの長刀を受け流しダインの双剣が長刀を押し寄せて、セフィリアの長刀がフレアからの魔法で砂浜が吹き飛びダインは浅瀬に腰を、打ち剣を握った状態で、ミカエルの御霊と憑依した。
「ダイン?躰借りるぞ。」
「誰だ?御前は?ダインなのか?」
「俺はミカエルだ。ダインの躰を受け皿に借りている。セフィリア」
セフィリアも焦った。
ミカエルの名はクレアの子。
Vの名を持つ人間はミカエルを崇拝して剣星として信仰するミカエルだが双剣を構える姿はダインと同じだ。
「おらああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「天照零(Der Amaterasu Null)冥獄返(Die Rückkehr Gefängnis Nichte)!!!!!!!」
セフィリアの二本の長刀から放たれる双曲の衝撃波からの垂直の一閃をミカエルが軽々と交わしてミカエルの一撃がセフィリアを叩き潰す。
「クレア!!!!!!!!!!!!!束縛式ドライヴ・トリガー“クレアウェルト”」
ミカエルの力でクレアを武器化して蒼白と真紅の大剣を手にセフィリアの心臓に膨大な魔力の消費と心臓が砕かれたセフィリアは動けずに血を吐きその双剣によって斬られた。
「ぐっはぁ・・はぁ・・・はっ・・うっ・・・うっ・・がはぁ・・があっ・・うっ」
セフィリアは撤退を選びダインも気を失った。
ニーズファルベル島の海岸で力尽きたダインだが、森林部分に居るツヴァイとインデックスも運が悪いことにダヴィデと遭遇していた。
「お嬢さん方?死にたくも傷一つつけたくねぇよ」
「エルセリウス四天王の一人序列1位ダヴィデ・イェルサレム・ド・ディオ・ウェルトパラディーゾ卿です。現在はアイゼンガルド皇帝を護る盾の一人。」
圧倒的な力とツヴァイもインデックスもピンチだった。
「マジで?マジで?何よこの展開?」
「逃げるのも在りだぜ。俺は用がある。アルティ・マスガレリアの解除だ。」
「!?」
ツヴァイとインデックスは固まった。
四大災厄禁忌魔法の中でも真聖天創天十賢神保有する魔法で一国大陸事瞬間的に消滅させる魔法がダヴィデの手に渡り万一ルーラシアが滅べば被害は甚害。
インデックスが振り返りコートを脱ぎ長い髪の毛を束に紐で結んだ。
「それを訊いてしまった以上アナタを生かすわけには行かない。いくらエルセリウス四天王でも赦されることでは無い。ツヴァイ?正気です。仮に私達はルーラシアの聖騎士。」
「分かったよ。分かったよ。ガンガンガンガン突いていくぜ。インデックス!!!!!!」
ダヴィデもやれやれの表情だがこのかけが生死を分けることであった。
《リィオ!俺だ。時間を止めろ。5秒で全員あの世に送る。》
ダヴィデが時間を止めると無抵抗のインデックスとツヴァイの心臓を掴み心臓は綺麗でドクンドクンドクント生命の息吹を感じダヴィデが心臓を舐めた。
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・最高だ。最高だ。じゃー約束の5秒」
時間が動き始めインデックスとツヴァイは冷めたように倒れ込んだ。
心臓がダヴィデの手に渡ると帰り際のザイとリンが発見した。
「ツヴァイお姉様!!!!!!!!!!」
ザイが姉と慕うツヴァイは眠ったように動かない。
心臓が抜かれていたのを知るとザイが刀を抜きダヴィデも振り向いた。
「若侍?俺なんぞ相手しても死ぬぞ。」
「俺は・・俺は・・・俺は弱いけどツヴァイを殺した。御前誰だ?」
「ダヴィデ・イェルサレム・ド・ディオ・ウェルトパラディーゾ卿だ。アイゼンガルド皇帝の盾だ。」
ダヴィデの覇気にザイが刀を抜き正宗が覚醒からの階梯でザイの神速の速さを動きを指一本で止めた。
「世界(Welt)!!!!!!」
時間が超停止した世界でザイを弾き返し首元に剣を押し当てた。
「ガキが粋がるな。皇帝に刃向かうな。ぶっ殺すぞ」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ザイの叫びに眠っていた獅子の心が覚醒するとザイの髪の毛が金髪に目の色を変えた。
(クレア解放したか。遺伝的にクレアを解放すると自身の寿命が数十倍縮むが、まっ)
ダヴィデの剣が森林を全て凪飛ばす。インデックスとツヴァイの心臓はダヴィデの中だ。ザイが覚醒の力で長髪の金髪で筋骨隆々の侍の剣をダヴィデが弾き返すが、ザイの猛攻にダヴィデは高笑いした。
「無駄だ。諦めろ。俺はこの世界最凶の騎士だぞ。」
「俺は・・・俺は・・・・俺は・・・KnghitsOFDarknessのザイだ」
「もう・・・いいよ。俺が楽にさせてやる」
ダヴィデの
《ダヴィデか。良いのか?禁忌魔法を使用の場合皇帝陛下のお許しも》
「皇帝には黙っておくよ。俺は元々ルーラシアで育ち苦労してエルセリウス一の男になった。今はこの帝国を護る盾だ。クレアだの?ティアだの?旧時代の滅んだ神々にこの新世代の神の名を。リィオ!!!!ユリア!!!!!!!!!レイラアァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!」
ダヴィデの覇気が動きリィオとレイラとユリアを具現化して漆黒の大翼が背中に生えて長剣を無数に装備し、ダヴィデの猛攻をザイが刀を握る。
「天照抜刀術・真紅蓮(Crimson Ihasu)刀刃雷龍(DonnerdrachensSchwertklinge)牙閃千(Der Fang Flash Tausend)!!!!!!!!」
「世界(nicht von dieser Welt)・魔王の(Satans)叛腕剣(Sword of Rebellion Arm)」
ドッガァーンとザイの心臓の鼓動が消えた。
一瞬にして島を壊滅させて全てが灰と化した。
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」
ダヴィデが剣を納めて島がこの日消滅したのは知られては居ない。
「やれやれだ。やっぱり御前か・・・・」
「ゴート!!!アーシェスを出せ」
「嫌だよ。俺とお前では格が違う。それにツヴァイ・エルスレイヤー・インデックス・フォルヴィティン・ハートグリモアにザイ・ジークフリートの心臓は返して貰うよ。」
ゴートは大剣を担ぎ三人分の心臓を無事に手にした。
ダヴィデが起き上がると、ゴートは剣を置いてアーシェスをコートで隠した。
「禁忌魔法の解除だ!アーシェス!」
「あわわ・・わわ・・ひぃ・・・ひぃ・・ひぃ・・・うっ・・うっ・・・うっ・・・・うう」
怯えて震えが止まらないアーシェスにダヴィデの剣戟がゴートも剣を構える。
「おー、ふぅー、行くとするか。この俺がエルセリウス大陸二番手の実力!!!」
ゴートが大剣を担ぎアーシェスを抱き抱えダヴィデもケリをつける闘いに二人とも流石四天王だけあって実力が違いすぎる。
《マスターご準備な程出来ましたら私も階梯を解きます。クレア様もティア様も創造の神に誓い我らがここに来たれりという御覚悟。マスター行きましょう》
「おうよ。なっ。・・・・・オーディン」
《軍神オーディン参る。マスター参ろう》
「言ったじゃないか。ダヴィデをぶっ潰して三人助ける。」
「私も・・・私も・・・私も・・・はい」
《気の弱いマスターに重荷を押しつけてはマスター自身お体が優れない状態です。》
「だけど・・・人がこんなに苦しむのを見ていたら私が怒ってしまいます。私が怒ると、この魔力が拡散して魔法無き世界に・・・・私だって久々の戦闘。ゴート?行こうね。」
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・アーシェス?本気かよ」
《魔術師の偉大さなど・・・・計り知れぬ。名をクレア神魔法と叡智の神ヴィルヴェルン》
「えぇ・・・」
この三人の覇気にダヴィデがソロモンを握る。
「時間がない。さっさと終わらすぜ!ゴート」
ゴートの剣オーディンは黄金に統一された漆黒の刀身の大剣から魔力を感じる。
その頃ニーズファルベル沖合にダインを保護してマジュリアもレイナも鬼丹なり沖合を進み中州に着くと倒れていたツヴァイ・インデックス・ザイその近くにダヴィデと闘うリンとアーシェスとゴートが居た。
(不味いことだ。最凶の男ダヴィデと?俺等が出る番ありそうだな。)
「レイナ?悪いけど俺の用事がある。ダインが目を覚ますまでここに居ろ。」
「うん。分かった。兄さんは?」
「仕方ねぇよ。ダヴィデを相手にするのが可笑しい。ハッハハハ現実逃げられもしねぇし」
マジュリアはクラウソラスを腰に差して青海を泳ぎ中州に着くとダヴィデが剣を向ける。
「客人か?」
「俺はマジュリア。アーシェス?もう少し早く行けるのだったけど御免。俺の女房に妻に手を出すな。妻は・・・気が弱い。禁忌魔法なら俺が知っている。」
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ならば、話が早い」
ダヴィデの覇気にマジュリアも剣を構えた。
「エンド・オブ・グレイヴ」
双剣で25回連続の剣戟と閃光を放つ衝撃波を受け流すダヴィデにリンが刀を握る。
《大丈夫ですか?リン様?》
「ああ。スズ。親爺とお袋が死んでミコトに腕を鍛えられて俺が居る。フッ。彰義隊も新撰組も見廻組みも俺には過ぎた経験だ。行こう。スズ」
スズを振るうリンにダヴィデが蹴り落とす。
「ぐぅがああっ・・・うううっ・・・・っっぐっ・・うっ・・・がっ」
リンが泥まみれになりながらも刀を握りダヴィデが心臓を握る。
「辞めろ!辞めてくれ!辞めろ!うぅ・・・うっ・・・がああああああああああ」
リンに流れる鬼の血と鬼覇の影響はリンにも長時間は躰を破滅させるが、その影響で刀を振るうダヴィデのソロモンの剣の剣戟に・・・・マジュリアもクラウソラスは、アーシェスと共闘は久しぶりで三人を助けるのに時間がなかった。
《リィオは時間と世界の神。主に時空を超越する次世代の龍王》
「やれやれだぜ」
ゴートがオーディンを握り時間停止の世界でゴートは目を閉じた。
「世界停止(World Halt)・時間再生(von Zeit zu Zeit)」
アーシェスの魔法は全ての魔法に通じる。
事前に動きを止めてから動けるように魔法の効果の持続力でカバーは出来ない。
「・・・・・ヤバイぜ。マジュリア?三人で前衛は任せる。心臓さえ手に入れれば走れ!振り返られても困るから走れ!走れ!OK?」
「了解だよ。ゴート」
「はっ・・・はっ・・・はっは・・・い」
ダヴィデの手に心臓が握られていた。
「魔王の閃戟(Magus of InspirationAnschläge )」
「魔王の鉄腕(Astro Satans)」
「魔王の剣(Sword of Satan)双血槍(Speer des Doppelblut)」
予想外だ。
魔王の連撃にゴートも冷や汗で中州に緊張は走る。
「聖王爆裂(König Seong Explosion)聖槍龍星(Stern des Drachen von St Speer)時空超越(Raum-Zeit-Transzendenz)時空龍剣(SchwertdesRaum-Zeit-Drachen )!!!!!!!!!」
ゴートの決め技。
無限に繰り出す剣戟と時空を超越する無数の次元が幻影の盾となりダヴィデが戸惑う隙を突いて心臓を掴んだゴートは船まで走った。
「走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!!!!!走れエロス!!!!!!!!!走れ!!!!!!!!!!」
「ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・・ハゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」
三人とも船に帰還して心臓をザイとインデックスとツヴァイに戻すと息を吹き返した。アーシェスはコートを脱ぎフードを外した。
「神治癒魔法ハレルヤ・ジーザス・ケア!!!!!!!!!!!!!」
アーシェスの魔法で全員傷を回復させた。
一旦はルーラシアに帰ることにした。
ダインも起きた。
「全員無事だったのか?」
「全員死にかけただ。これじゃー」
ゴートも体力を消費して腕に包帯を巻いた。
だが、ダヴィデは今日の所は帝国に戻り禁忌魔法の解除に急いだ。
船は星の航路まで着くとルーラシアが見えてきた。
「ルーラシアに着くぞ。」
レイナが言う。
長かったが目の前の大陸がルーラシアだ。
ダインも記憶の手掛かりと迫り来る大陸覇権戦争時代にルーラシアとアイゼンガルドの攻防の幕が上がる。
「今回は有り難う。マジュリア?アーシェス様の保護と残るメンバーは?」
「全員辛うじて生きて居るわよ。ここだと一番近いのが森の賢者アレインね。エルセリウス四天王最期の一人にしてルーラシアを産み育てたエルフの族長。極めて人間と関わるのを避けてエルフ族も避けて隠居して薬を創りエルフの隠れ処に1000年も前から居る。」
「ぎょぎょぎょぎょっ」
ザイが愕いた。
エルセリウス四天王の名は全騎士でも憧れを抱き尊敬してこの大陸誰もが知る英雄の名である。
ダインも漸く感じ取ってきた。
「記憶ない俺でも分かるよ。エルセリウスはもう混沌の歯車が廻り始めている。俺にはクレアと対話できるみたいだ。クレアの心情分かれば俺がもっと強く、強く、強く、俺が力を求める限りアイゼンガルドをぶっ潰す気でいる。」
「あんまり・・・・それは・・・・」
「ダインだっけ?俺はザイ。昔ルーラシアに居たけど覚えているか?」
「ああ。覚えているよ。」
船がルーラシアの門を潜ると遂に来た。
西大陸ルーラシア国アルゼルア港
物語が動く頃それは同時に世界が覇権を握る戦争で終極に向かう意味となる。
ルーラシアは西側最大の軍事力と都市である。
同時にKnghitsOFDarknessの本部。
ツヴァイもインデックスもザイも任期中で、KnghitsOFDarknessが暫くは解散であったがもう一度再起の計らいでダインも居る。
後は、ザーロックもガウェインも別任務で彼等が揃えば何十年ぶりのKnghitsOFDarkness復活である。
現在真聖天創天十賢神も同行中。
「マジュリア?港突いたら俺とアーシェスはルーラシアにあって事の件を伝える。世界中危機をこんな事態にさせたのは俺達で責任取る。最悪は俺達の命分で禁忌魔法を止める。」
「そうかよ」
マジュリアは頷く。
今回は危機的であったが、ゴートは流石四天王の一角だ。
それ以上に一番の師匠が居る。
四天王全員を幼少時に戦闘から魔法を教わった人物こそエルセリウス四天王真聖天創天十賢神序列3位アレイン・オルダ・ルーラシア・ヴェスタニエ・アスティア(2500)
エルフ族の族長で森の賢者。
それともう一つルーラシアの実母親。
「さっ。行こうか。」
ダインが見たのは城郭城塞都市だ。
ルーラシアは西側全ての交通と繋がり貿易路まで整備されているKnghitsOFDarknessはルーラシアでは英雄と称されて市民達は待ちわびていた。
ルーラシアの王宮では《世界均衡(Weltbilanz)機関統轄(Regierungseinrichtungen)監理局(Supervision Bureau)騎士団体(Ritter Organisation)最高執行部(Höchste Exekutiv)》人々はこの団体を通称五老星師と呼ぶ。
”五老(Fünf der alten)星師(Sterne Krankenschwestern)”がルーラシアの謁見と大陸覇権戦争時代について伺うのに来ていた。
「慌ただしく御免ね。メイ殿・・・さっ。さっ。食事席に」
「別に食事できたわけではない。アイゼンガルドの件だ。大陸同士の争いは惨劇を生む。テゥエルターナー戦争のあの戦争は古代から続いた災厄だ。あれをまたするのか?」
「しないよ。メイ殿。しかし・・・・メイ・アッシュヴィジュク・グレラヴィバル卿?大変言いにくいのとルーラシア加盟傘下の連合国軍で帝国は終わる。グレラヴィバル家は名門中の名家。そのお嬢様が世界政府最高執行情報諜報員と御父様も喜んでいるね。フフ」
「相変わらず人を目出るのが上手いな。ルーラシア」
「じゃ、案件は引き続き承諾承認と後は上司に相談します。近日中にマラ伺うわ」
「はーい。メイ殿?今度はウチのメンツで合コンか?しないか?騎士でも結婚希望が多くてね。メイ殿みたいにハーフで綺麗な美人美爆乳の女性が政府の役人なら僕も安心するよ。」
「では」
ルーラシアは慌ただしくて疲労に困憊。
8000件近く世界の管理者側の仕事で躰はボロボロ無茶を振る舞っていたが実際メイ殿が帰るとルーラシアはエイボンを呼んだ。
「何でしょうか?ルーラシア様」
「お灸だ!お灸だ!お灸を頼む!!!!!!」
「あれほど無茶するなって言われたのに全部抱え込むなよ。俺がやる。」
エイボンは鉄仮面を被りルーラシアは近くの台に俯せに寝込んでエイボンが研究していたお灸を全身に40箇所以上に鍼を刺して全身の疲労回復と臓器を回復勢力も高めた。
五臓六腑と血液循環が終わりエイボンの鍼でルーラシアはスッキリした。
ダインも漸く荷物を船から降ろして港町からの門は遠かった。
「やっと着いたぞ」
《だよな・・・長いわ。ルーラシアの国は国境警護で忙しい。》
《もう何年だろう。私達が人であった頃の記憶がないわ。》
「五老星師に馴染みの顔が居るのも御前の記憶助けか?」
「ん?ゴートさん」
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・御前とメイは会っている。随分と大人の女に成長して御前がセフィリアに逝く前に夜中一緒で寝た人間がメイか?まっ、訊け。ダイン?兎に角焦らずゆっくり自分を取り戻せ。今のまま、ダヴィデに喧嘩売るな。死ぬぞ」
肩を叩きゴートは王宮を目指す。
ダインもよく分からなかった。
前後の記憶に障害があるのか?ダイン自身この街の空気を吸った。
《KnghitsOFDarknessさえ思い出した。ガウェインもザーロックもザイもこの国を支える五剣だよ。生憎ここには居ないけど・・・》
「続く者の灯火って?俺はやっぱりマジな記憶ねぇ」
「考えるよりはその事よりもルーラシアに遭おう」
インデックスはルーラシア三大司祭の一人。他にも後二人ルーラシアが認めた最凶の司祭が居る。インデックスの名もあるが、インデックスを司祭に推挙して錬金術を教えた人物こそ、ルーラシア錬金術師協会理事長最大司教のティリア・ジュディーム・ガンスリンヴェルレイヴ卿だ。
この人物が現在消息不明と失踪で数十年前から姿を見せては居ない。
ルーラシアよりアイゼンガルドとの中央に位置する帝国がある。
真聖天創天十賢神序列4位のフルンティング・ティルヴィング・アーシュヴェルガン・ヴィクトラム卿(エル・ドラード)この皇帝が支配する国でも動きがあった。
20年に1
皇帝の
現在東側の大陸はアイゼンガルド・神聖アイゼンガルド・ティエルラム・アーシェストラの三大国の侵略が行われていた。
頭痛が痛むルーラシアも蒼天八極神と真聖天創天十賢神で食い止めるとするが今の所被害は甚害。
挙げ句禁忌魔法で世界の9割消滅まで追い込まれれば後にも先にも無い。
KnghitsOFDarknessは遂に歴史の表舞台へと現れる。
ダイン・ヴェスタニエがルーラシアに帰還したのは、5年ぶりの事。
「ここから先何があろうと俺は強く護りきる。」
《昔の御前らしいぞ。世界は終わらない》
《護るべき命が見つけた以上は死にきれずに現実から逃げられる訳ねぇよ》
「そうだな。俺は強くなってKnghitsOFDarknessは全員死なせずに俺がクレアを護る騎士となる。クレアもティアもユリアも全員俺が護る。否、俺の命が尽きても護ってやる!!!!!!」
《アガートラームやエイゼンヴェルグを思い出す。御前と同じ言葉をこの地で言い最期は御前と引き換えに死んで逝った。》
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