第3話テゥエルターナー戦争

テゥエルターナー戦争

しかし50年後DT150遂にテゥエルターナー戦争が開戦。

再び世界が戦争へ突入しKnghitsOFDarknessは再び集結。

 DT150

DT暦最後の年ルーラシア側とアイゼンガルド側の講和条約によりセフィリアをルーラシアに派遣した。

この時にルーラシアの騎士団則ちKnghitsOFDarknessが結成。

この年を第一期の候補生としてテゥエルターナー戦争に踏み込んで行く。

世界最悪の戦争で死傷者五億人負傷者九十万人の数字が出た最悪の戦争。

ダイン・ヴェスタニエが産まれた帝國暦50年12月に産まれた。

両親は共に蒼天八極神の一人アガートラームとエイゼンヴェルグとの間に二男一女の弟として産まれた。

この戦争は彼が生まれる前のDT150~帝國暦50年までを描き運命を決めた帝國暦56年にこの時代の英雄サイラス・ウォーカーの死を以て終結するまでを描くKnghitsOFDarknessが結成されるまでを描いた物語。

始まりだったのは世界の管理者だ。

「呼んで御免よ。ルーラシア」

「ヴェルガン・エスタンス・・・戦争が起こったよ。さぁー」

「KnghitsOFDarknessを呼んでくれないかな?50年間無事で居られただけでも有り難い。」

 狭い部屋で二人だけ話し合いルーラシアは白髪交じりの金髪でロクサーヌと老後の人生を送っていたのだがアイゼンガルドが下手の行動を出来ないようにセフィリアだけをルーラシアに置いて騎士として後輩の育成を手伝っていた。

数時間話しているとガイアスが来た。

コンコンコンコンコンコンコンコン

「入ってくれ」

「失礼する。七焔剣のガイアスだ。チックと問題が出てきた。ヴェルガン?着服や横領はやってねぇだろうな?」

「私はしないよ」

「・・・・・・・・・アイゼンガルドに手つき金は払った。私自身のやり方だ。それは誤る。ガイアス君は現在政府の騎士だ。」

 ガイアスはこの50年間ヴェルガン・エスタンスの隠密で動いている。

七つの剣を担ぎ久々にルーラシアに再会を果たしKnghitsOFDarknessの事を訊いてきた。

 ルーラシアも騎士団に動きに働きを賭けていた。

「アイゼンガルドを監視することは難しい」

「それはそうでも、セフィリアには目を光らせる。KnghitsOFDarknessは闇の騎士団だ。テゥエルターナー戦争が・・・・」

「起こったことはどうしようも無い」

 ルーラシアは闘うことに興味なくKnghitsOFDarknessの事に関し手を全てエイボンに託した。

エイボンは先の一件で英霊召喚からの人格武器錬成の研究に没頭してルーラシアの命を受けて蒼天八極神達にも会いつつ国ごとの相談も兼ねている。

「今日の所帰るわ」

「では」

 ルーラシアが世界の管理者から帰るとアイゼンガルドと鉢合わせになった。

「戦争はこれから行う。ルー、御前に腹割って話したい。下に来い。金なら俺が払う。」

「いいのか?有り難いな。出来ればお宅と争わずに無事に暮らしたいのだが」

「ハッハハハハハハハハ・・・・」

 世界の管理者地下のフードコートには世界中の食を究めた食戟のプロの人気店がこの地下にある。アイゼンガルドが洒落た緑豊かなバーにルーラシアを連れて入りテラス席でモヒートを頼みメニュー表を見ながら話した。

「ここなのか?私はこれを頼む」

「すいません」

 店員が来て注文した。

「カレー風味のチキントマトライスとバジルソースを2つ。世界の管理者セットを2つ。ミントビール・ジンジャースプラッシュ・シトラスゼリー4つ・・・以上。」

 注文したルーラシアにアイゼンガルドは水を飲みテゥエルターナー戦争を語った。

「西と東の戦争だな。ルー、俺は戦争起こした大罪人だ。然るべき時に御前が俺を殺せ。そうだな・・・・俺はVの人間として責任をウケルー。」

「もうその話は止そう。メシが不味くなる。私も最近ロクサーヌとの人生を楽しみたい」

「ん?」

 ルーラシアとアイゼンガルドが食事をしていた・・・この時が二人の最期の食事となる。

ルーラシアは国に帰り戦争に備えているとセフィリアが来た。

セフィリアは長身イケメンで、黒スーツに黒コートを着た身の丈以上の長刀を構える騎士だ。エイボンも北の研究所の地下に立て引き籠もり人格武器の調査研究の続きで傍らにはユウヒが居た。

《兄さんが芸術にゾッコンよ。俺もこの躰に馴染んできた。エイボン?元に戻れそうか?》

「ユウヒ様ご愁傷様です。大丈夫?魂が無事なら錬成も出来る。ティア様自身大変美しいじゃありませんか?」

《だろ?だろ?だろ?だろ?南国産まれ美女が俺には誇れる女房だ。アイツはオレを信じている。ティアに何があったらエイボン?御前が助けろ!!!!!!》

「それをずっと言っているのですよね?」

 エイボンは研究の書物を読み魂の錬成を詳しく書き込みパソコンで打ち込み地下では史料が散らかっていた。

エイボンは魔導士でも在り人格武器の製造に一番詳しかった。

 遠く遙か極東

ジパング国ではジパングは国での争乱を鎮圧が先であった。

ジパング国伊勢――

 波乱が呼び陥落された城に大量の血痕がベッタリジパングは刀を握っていた。

《全く呆れるわ~城攻めがこんな速く?ジパング?》

「天照よ、間違っているぞ、ここは・・・」

《自分の国がここまで落ちていた。気に落とすことは無い。》

 この紅蓮と漆黒の刀身の長刀こそジパング専用の武器天照である。

太陽の力を引き受けて刀身には太陽を吸収する力が宿っている。

多くの者を斬り血に染まる刀を見てジパングは近くの堀で吐いた。

「うっ・・・があっ・・・・・ぐぐううがっ・・・・ヴウウウウ」

 気分悪くなったジパングに天照が人に戻り背中を摩った。

《この頃御前は争いが嫌いか?》

「ああ・・俺は自分自身刀を振ることが怖くなった。悪いが、ルーの所に行く」

《ルーラシアのことを言うのか?》

「ああ」

 伊勢の村を出たジパングはコートを着て刀を鞘に納めルーラシアに向かった。

帝国の進撃が其処まで来るとは知らずにジパングはこの当時は戦争の怖さを知らなかった。

ジパング王は刀を腰に差してルーラシアに向かった。

《かつてこの国に人斬りとして恐れられた男は居ない。まっ。再び人斬りの血が欲しければ何時でも・・・・どこでも・・・・・貸すぞ。私は》

「天照?考え出し抜き導いた答えだ。俺は戦争で苦しむのなら刀でもう一回俺はやるぞ。これしか無い。少々考え迷ったが俺には家族がいる」

 船に乗り組み西を目指した。

ジパング国からルーラシア大陸のルーラシア国まで十五時間だ。

KnghitsOFDarknessは終末戦争に向けて動き出す。

セフィリアは若手を育成していた。

 セフィリアはKnghitsOFDarknessをもの凄く希望していた。

当時の騎士団には後々のエルセリウス第二次世界大戦時に名を馳せることになるオリヴィア・アウシュガルト・グランスヴァンヴェルグ卿が居た。

もう一人のVの字を持つ女性騎士だが剣の筋が良くセフィリアが鍛え叩き込んだ。

グランスヴァンヴェルグ家の歴史はクレアの末裔。

正統なヴェスタニエ家の分家で、最期に遺された12支族の一族。

セフィリアがルーラシア派遣時代戦争に出すまで鍛え込んだ唯一の女性。

最終戦争になってVANGUARDとなって民衆を率いて草莽崛起民を先導するウェルト・グランスヴァンベルグ・クレアツィオーネの先祖であってこの時から既にセフィリアとの関係は始まり動いていた。

セフィリアは彼女に剣筋がより強くなる術を叩き込んだ。

「オリヴィア?テゥエルターナー戦争は避けられない。生きる闘いをしろ」

「はっい!!!セフィリアさんもですよね?」

「無論だ。KnghitsOFDarknessは私の家族だ。オリヴィア?生きろ、生きろ、生き延びろ!!!!!」

 セフィリアが自ら鍛えさせたオリヴィアはその後ルーラシア第一師団五千人将の将軍まで成長して初期に起こるテゥエルターナー戦争では武功を上げる。

(これで良いのだよ。親爺の全てを潰し自分が世界を創り上げる。俺もクレアの遺児。クレアが断末魔の叫びが俺の心臓まで伝わってくる。人間である俺を塞ぎ止めてくれる。私には・・・クレアが遺した戦国無双のような夢想では無い。断頭台で三千世界首を刎ねられることも光線銃で撃ち抜かれることもあるだろう。冥府が楽しみだ・・・)

 セフィリアには覚悟はしていた。

しかしクレアの生き残りセフィリアを含めたVの字を持つヴェスタニエ家が世界を統べることだけを臨んでは無かった。

蒼天八極神は原則基本Vの字を持つ者のみ赦され贈られる高貴名誉の称号である。

Vの時代が訪れる時にその者が世界を変える。

Vの名を持つ少年ダイン・アガートラーム・ヴェスタニエDT150は終わりを迎えた。

そしてアイゼンガルド帝国の台頭時代に突入新時代を帝國暦と変わったのだ。

帝國暦元年世界会議の為に世界の管理者で行われた。

帝國元年世界の管理者大会議室

 ルーラシア筆頭に世界の行く末を決める会議にアイゼンガルドが宣伝した。

「帝國暦とはこの世界最初の暦だ。帝國であるこのアイゼンガルドが支配の意味がある。良いだろうか?諸侯?俺は嫌われる道を選んだ。KnghitsOFDarknessは俺でも良い想い出だ。つい四百年前以上のことを思い出すが、この俺が最初の革命だ!!!!!!!!!!草莽崛起」

 アイゼンガルドの宣伝が八人に届く。

「クレア様のお力を無くすわけには・・ねぇーよーっつうてもKnghitsOFDarknessだけじゃーオレタチ自体クレアの末裔だ。クレア神が居たからこそオレタチの国も家族もいる。アイゼンガルド?リアルガチで言うけど奇兵隊でもつくんねぇー、アイゼンガルドの帝國で悲しみ人達の為に俺も今一度この剣に誓う」

 机をバシッと叩きスカッと言うアーヴィングは正式にベルガモット共和国から北ヴバルト海三国と合併して北大陸一の公国に成長したのだ。

アーヴィングの国力総生産(GDP)は急激に上昇して貿易王として民を支えている。

アーヴィングの言う意見にダーヴァンヴェルグが答えた。

「まっ。言いたいことは分かるよ。クレア様は私達の祖・・・このエルセリウスの構築した母。奇兵隊は身分を問わずの軍隊。確かにですけど聖職者も加わることは大司祭の身分で申しますがお許しは出来ません。」

「固いよ~ダメダメよダメ~・・・・・・奇兵隊?ん?ジーザスだね?」

 ダーヴァンヴェルグは奇兵隊に置いての設立に当たってアイゼンガルドは帝國元年に奇兵隊の軍隊創立もこの会議で決めた。

「アーヴァンへルムはドウヨ?狩りでも俺の国のサポーティーよ」

 ベルガモット公国とアーヴァンへルム国は同盟を組み帝國暦元年テゥエルターナー戦争が始まる数日前にKnghitsOFDarknessは世界が崩壊になる前にルーラシア王は帝國暦元年の主な自体は、アイゼンガルドの眼が張り付く世界にエルセリウスはクレアが創造した世界だが、クレアの力が未だ色濃く残る世界に蒼天八極神はクレアの遺志を英霊に託し世界中の英霊を一つに《星の遺跡》を開けることを閃いた。

アイゼンガルドの帝國が世界の脅威となる日にエイボン自身も長年の研究を実現させた。

ルーラシアが思っていたのは自分の息子の将来にも深く考えアイゼンガルドは帝國の領域を拡大。

戦争が始まる前と思いつつも会議で結論が決まった。

「テゥエルターナー戦争」

とKnghitsOFDarkness史上最悪な戦争を起こるかと思うと総員抜刀の最前線の場にセフィリア達当時のKnghitsOFDarknessがルーラシア軍として参加。

セフィリアもこの会議に呼ばれた。

「話しを通すと若き師団以外にも騎士と魔術師を全面に通せ。メイドの奴隷制度は撤廃。オリヴィアを将軍に推挙。まっ。南方征伐戦から帰ってくる兵達も戦争に送り出すのか?」

「それはない。ない。兵達の家族もいる。セフィリアが今回の総督を命じる」

「はっ!!!!!!」

 あのルーラシアがセフィリアを熱く信用し厚い信頼とセフィリア自身ルーラシアの人質でもある若き騎士団育成は自分が預かった案件でKnghitsOFDarknessの騎士団も軍隊編成が世界会議の議題で論破が繰り返される中セフィリアとアイゼンガルドはこの時は別々だった。

戦争は既に、西側のルーラシア側連合の警備を強くした。

ユウヒの妻ティアが海洋連合局警備隊総督の地位にあるティアの子エドワード・ドゥ・ヴェスタニエ・ティーチ(黒髭)が大艦隊を結託した書類をエスタンスに送りつけたのをルーラシアが睨みを効かせた。

「艦隊はこの話を通したのか?エスタンス!!!戦争が起これば是迄以上の犠牲が出る。KnghitsOFDarknessよ、今こそ力を結集させてアイゼンガルドを叩き潰すぞ!!!!」

「賛成だ」

 全員が声を合わすとアイゼンガルドは頷き黙って会議室を出た。

この結果から程なくしてアイゼンガルドの帝國本体がコパンに攻め込んできた。

帝國暦元年テゥエルターナー戦争第一次防衛戦線

 コパンは炎上しザーロックは槍を振るい一族は帝國の騎兵隊と死闘を繰り広げた。

「うぉりゃあああああああああああああっ!」

 双槍で敵を討ち取り勇将の名を馳せる闘いだが、アレイン・テスティア・テオルティカンの都市陥落が相次ぎコパン族の虐殺が起こった。

「アナタ?」

「その子を連れて逃げろ!!!!!!くっ」

「久しぶりの挨拶だ!ザーロック」

「クレアァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!」

 ザーロックはクレア神の能力を借りて鬼気迫る勢いで帝國軍本体を単独で撃破してその能力の影響でアイゼンガルドの大剣が無情にも腕を吹き飛ばし額に重く傷が残った。

コパン陥落のニュースがルーラシアに伝わると直でルーラシアの城壁を最大限に高くした。

「ザーロックを俺の国呼べ。子達も俺が見る」

「ヘヘ・・・・了解です。」

 エイボンが久々に政務に加わり戦禍で失ったザーロックその一族は遙々海を渡りルーラシアの国に辿り着いた。エイボン自身自分の武器を錬成してセフィリアも駆け付けた。

「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・・戦争が起こった・・・始まったって本当か?」

「うん。帝國狩りを始める。蒼天八極神を潰したら代償が高くつく」

「俺も・・・・俺も・・・・俺も是非参加して良いのでしょうか?」

「ダメだ!!!!!!KnghitsOFDarknessを鍛えろ、ルーラシア騎士団十二師団長・・・各師団に鍛え上げた若手や老将を配備。編成に取りかかれ、アイゼンガルドが間もなくジパングを落とす」

 セフィリアは拳を握り締めた状態で城内を出て壁にドンとドンドンとパンチしてコートを出て養成所に顔を見せた。

「えい!やっ!ひゃっっ!おらああああっ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

 四百人以上の若手が切磋琢磨に練習に励む。

セフィリア自体自分が生まれた意味や本当の姿を誰も知らず普通の人間としてルーラシアに出迎えられたが、本人も気付いては居ないが五賢帝は突き止めていた。

「将来的にセフィリアを倒す意味が出てくる。ジェラフバルトの弟にしてアイゼンガルド皇帝の息子・・・意味として次期皇帝であることとクレア神とヤハウェーの末裔である。世界が創造してジェラフバルト書史上最凶最悪の悪魔と化す。既に肉体の細胞が変化してきている。」

と五賢帝のリーダーガブリエル・バイブルの考察と決め付けた。捜査報告自体セフィリアにもエスタンスにも内密に極秘にその情報を闇に消した。

セフィリアが暴走する約50年前以上前の話だ。

 ***クレア神***

エルセリウスが創造し世界創世の統一成し遂げた神。

主であるキリスト以前の創始の世界から世界統一と再生のために闘い自身もモードチェンジの開祖。バスターモードの流派改宗の礎を築きその長身金髪淫乱痴女で人間達に多くを与えた神だが、最期は現ルーラシア国の時計台で処刑された。

クレアはその後ヴェスタニエ・ウォーカーの先祖でVの字を持つ起源だ。

クレアの魂をジェラフバルトが後に錬成して蘇らせたが、クレアが70日間で昇天して昇天、つまりは一度死に復活を遂げて再び天に召されたことで長らく世界を創ったクレアの為に蒼天八極神は、クレアの血を借り受ける英霊召喚秘技の人格武器が認められている。

クレアはその後ルーラシアの手により霊廟サンタ・デル・フィオレンティーナ大聖堂に埋葬され毎月9日をクレア祭として祀っている。

 度々大聖堂の本を読むルーラシアは一口ミントビールを飲みアガートラーム・エイゼンヴェルグを呼び出した。

二人は遠距離で夫婦。

共に蒼天八極神でもある。

ルーラシアの部屋で話し合った。

「ジパング防衛任務を任せる。あの男も腕は鳴るって高をくくるが帝國は甘くない。クレア神よ。お許しを願いたい。私はアナタを尊敬し愛している」

 ルーラシアの委任状を書き朱印を押してアガートラームとエイゼンヴェルグは直系のクレアの子孫ヴェスタニエ家を継ぐ由緒ある家系の為にルーラシアは期待した。

「クレア教は確かに教えとしては平和を重んじる宗教だ。争いに荷担するが平和主義・原理主義・民主主義の立場で人々は困ったら自己犠牲で助ける。隣人愛や博愛の愛を問う宗派。」

 二人が口にしたクレア教はクレアが開祖しクレアが世界中の人々に愛を叫び自分を犠牲に神々に裁かれたのを機に全世界に広まった。

クレアの十二の使徒にはミカエル・アスナ・エヴァンジェリンス等のヴェスタニエの血を護る直系の家系が存在した。

クレアが臨み出たのはエルセリウスとネルセリウスの多次元平衡空間世界を一つにすること。

元々世界は一つであったが、クレアが生まれた同時期にノアの子ヤハウェーがアダムとイヴの血の系譜を受け継ぐノアから継がれた血をヤハウェーは別世界を構築。

ヤハウェーは唯一神で、その力は災厄を越える創星創天の能力。

ヤハウェーとクレアの神が居る世界で起こった大戦争テゥエルターナー戦争

遂に魔の手がジパングに忍び込もうとしていた。

 ジパング沿岸付近

「ここに止める。帝國が来たらホバーモードで浮上し艦隊の殲滅を開始する。」

 ティアだ。

クレアの血を呑み現在150歳を迎えた。

クレアの血は細胞を活性化して不老不死の効果を得て聖水を飲むことで効果を相乗効果に合わして死なずの永遠の若さを手に入れていた。

その子ティーチはルーラシア海軍総督の位で最凶の海賊王でもある。

その見た目が長い黒髭に悪魔の形相。冷酷の冷めた男で残忍。仲間も敵も気に入らない人物は銃弾を口に突っ込み射殺。頭を吹き飛ばすのを見て笑う人物でもある。

ティーチの艦隊配備をルーラシアに報告が廻った。

「ルーラシア?居るのか?訊いてくれ!!!!!!艦隊が太平洋の横浜に寄港。じゃっ。横浜沿岸警備強化にジパング死守を開始。じゃー」

「ティア君?頑張ってくれ。ガイアス君とジョンテ君が来る。ティーチには無理せずに海洋船は凌いで欲しい、海戦なら我が国でも準備はしてある。ティア君、健闘を祈る」

 ルーラシアの戦略室にジパングの地図とチェスの駒を用意して帝國軍本隊と艦隊が来ることを配備。

海上戦なら夢想の強さであるティーチに総督を遙任。

ティアが世界の管理者の議長から出世で海軍国防大臣事務長に就任。

「ガンガンガンガンと突きまくって、やりたいようにしろ!!!!やられたらやり返しまくれ!!!!犯し返せ、童貞喰い・・・・処女消失は痛いがクレアの血を飲むと人体超絶細胞活性だ。一時間で元通りだ。人はビッチじゃねぇー、行こうぜ。おう」

 ティアは海賊王の母で黒コートに水着姿。

金髪から黒に染めてサーベルを腰に差してサンダルを履き麦わら帽を被って銃を握っていた。

 ジパングはその頃幕府の江戸に居た。

「殿?申したいことが・・・」

「なんだ?話してみろ、ジパング殿・・・」

「帝國が責めてきます。攻める?これは世界の戦争。某が御国を護る。大昔以来に刀を振り人斬りに居た自分に戻る。」

「ジパングどの呉々も死なずにご武運を祈る」

 ジパングは城を出て刀を手に取り髪の毛を解いた。

長髪に額に十字傷草鞋では無くブーツを履き刀も何本かを手に取り腰に差した。

ジパングがKnghitsOFDarkness以前に日本最悪最凶の史上の剣士で腕は本物。

ジパング本土決戦目前にアイゼンガルドのルートを確かめるのに自分の屋敷に戻った。

「琥御架殿忝い。戻ってきた。」

「あなたー」

「天寿院琥御架・・・拙者の妻だ。俺もこの年で生活が自由に幸せを掴んだ。行こう」

 ジパングは刀を磨き入念に目を閉じて思案していた。

《天照よ。琥御架を護ってくれ。俺はこの命捨てる拾う覚悟がある。拙者の人生に華がある。人生に刀を連れる草莽崛起の民の刀を俺に手を握りこの力を俺に貸してくれ。クレア殿・・・最期の末裔でこの日本国に骨を埋める覚悟にクレア殿が居たからこそ俺に光りを授けた。人斬りで血に染まる俺に、クレア殿は琥御架殿を俺に引き合わせてくれた。今の俺は琥御架を愛している。琥御架が好きだ。アイツと出会って俺自身最期までもう一度刀を握る。》

と屋敷の縁側に座って晩酌していると天照が答えた。

《琥御架殿は綺麗だ。純粋な日本人で心が潤っている。琥御架殿はバツイチだ。社長のDVに耐えきれずにお主と出会った。そして御前は最後に人を斬ったのは私の刀で社長を斬った。社長の首を琥御架に贈りその場で婚姻。琥御架は未だに処女だ。良い頃合を分切りつけて処女を奪い大人の女としてアイツを抱いてみろ?確かに琥御架は触られることや人が嫌いだ。社長からモラハラ、DV受けたのだ。心の傷が癒える時に・・・・琥御架のために・・・ファイトだぜ》

 天照も酒を飲みジパングと酌を交わしこの日を境に本土決戦目前の為と思いティーチに逢いに向かった。

ジパングが横浜の停泊所に行くのをティアが見てティーチのボートに乗った。

「お初ですか?ジパング殿・・・俺の名はエドワード・ティーチだ。」

「此度はわざわざルーの命令に従ってくれて忝い。俺の国は見ての通り海に囲まれた島国だ。俺は刀だけで敵を斬る。海賊は沿岸警備・・・帝國軍を少し止めて貰いたい。」

「御意」

 ティーチはこの時23歳。

異名が《七海の黒髭(sieben Meer von schwarzen Bart)双銃双槍(Bi-gun twin Speer)王(König)》の名がつく若手の海賊だ。ティーチは自分のリベリオン・クイーンズ・アン号に乗船させるとジパングが見たのは沖合に帝國の旗印を目視するとジパングが刀を抜くとティーチが腕を押さえた。

「止せ、止せ、俺等の攻撃はしない。あっちだ」

 ティーチがワインを飲んでいるとティアが戻ってきた。

「アイゼンガルド殲滅の案件は受け入れた。ユウヒが死んで50年経つが哀しみは癒えない。私が南国美少女から現在は海賊に転職。敵が来たらガンガンガンガンガンガン突きまくって敵が昇天絶頂潮で・・・イケばええ」

 ティア提督にガイアスとジョンテが駆け付けた。

「奥方が言葉を慎んで下さい。ティア様にはユウヒからの伝言だ。」

《アイツに迷惑かけた。御免ね。ティア?俺は武器としてルーラシア兄さんに献げる。御前を悲しませた心の傷俺が癒やす。俺が御前に力を貸す。生きろ!生きろ!!生きろ!!!》

ユウヒの言葉がティアの鎖を解きティアはコートを着て生きる決意で船を沖に進ませた。

ガイアスとジョンテの二人は本土に足を踏み込んだ。二人とも久々のジパングに感動してきた。

もう一度この国に足を運び帝國との戦争にジパングは人斬りのためにクレアの血を飲みポニーテールの髪を解き長髪で眼が血で滲んでいた。

「俺は人斬りの血が燃え上がっている。刀で人を殺し合うのは躊躇う。だけど、俺がクズ社長の首を刎ねた時にこれまで以上に苦しませる種を潰すと琥御架に誓った。琥御架は俺が護る。今の俺には・・・・オラオラオラオラオラオラ・・フッ」

 ジパングにガイアスは七焔の剣は対象者の魂を未来永劫に魔神が喰い魔神達もそれに臨み力を託した。

本土前に行う決戦にアイゼンガルドの軍隊は帝國屈指の軍隊に海上戦も強い。

 ジョンテは魔女狩りの達人。

一目で魔女と人間を見切れる。

その為に天が与えた力は、剣の師匠。

ジョンテは中高年だがまだまだ若い。

「おう、行こうぜ。少年」

 少年兵つまりルーラシアは七ヶ国で最初に騎兵隊を導入したのだ。

その中に剣術と魔術を教わり行く行く人類最凶の男として馳せる《メーリング家》が活躍する。

メーリング家の祖ウィル・ロヴィディンス・グラントベリ・ヴェスタニエが開祖し新たに分家メーリング家の礎を築きルーラシアの甥に当たる。

今回はウィルの孫三代目メーリング当主のオルフェウス・メーリングがガイアス隊に加わり小隊70人を率いる隊長だ。

「憧れていたのですよ。天下の大将軍最凶の侍ジパング殿と一緒の戦場で光栄です。」

「俺はサイテークズ野郎だ。目の前でダンナを斬った。ダンナを一瞬で首を刎ねた人間だ。御前等少年に写る幻想で退かないで欲しい」

「退きません」

「カッケェーです」

 オルフェウスの目が輝いていたのでジパングは一同を自分の屋敷に案内した。

ジパングの屋敷は城下に近く待っていたのは琥御架だ。

「皆様お揃いで、おくつろぎ下さい。長旅でご飯もすかせてますでしょ?先に温泉は如何?」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・オオオオオオオオオオオオオオ・・オオオオ・・・・温泉!!!!!!!!キタァァァァァァァァ!!!!!」

 ジョンテとガイアスが喜び屋敷併設の温泉に案内するとガイアスは喜んだ。

「久々の温泉だ。日本に来たら温泉・・・これが定番なのだよ」

「女が居たら全裸裸で温泉入った状態でのバックや立ちバックから連続突き上げからの騎乗位サイコーが最高で女を昇天させるテクニックだ。」

 ジョンテは性欲が人一倍強い。温泉に入っているとジョンテに知らせが舞い降りた。

「ジョンテ様!!ヤッバェー・・・ヤバイ事態です」

「おい、おい、おい、温泉くらいゆっくりさせろよ。どうした?」

「アイゼンガルドが上陸しました。船が燃え上がっています。至急応援と沿岸に・・」

 ガイアスとジョンテは温泉から上がり着物を着た状態で海岸部に居る帝國兵と闘った。

予想外だ。ティアとティーチの艦隊が帝國艦隊撃破に艦隊が迫ってくるのをジョンテが双剣で敵を斬り、ガイアスも七焔剣本来の実力を発揮した。

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 帝國兵が襲い掛かってくる。

「魔神剣・蒼天紅蓮剣(Blue Sky Scarlet Lotus Schwert)」

 ガイアスは蒼い焔の剣を抜き帝國兵を一瞬で塵と化した。

蒼い焔に触れただけで燃え散らし遺伝子すら残さず消滅する。

ガイアス隊が本土に進撃帝國と衝突。

艦隊を次々と打ち破り、ティーチが戦況を立て直す間に、ジパングは斬り続けた。

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ひたすら敵を斬り血も浴びかつての自分がそこに居た。

人斬り抜刀齊と呼ばれた自分に戻ると言うことは、自ら「鬼」と化す。

《暴走は止せ!!馬鹿か!!自ら鬼となる間に言うけど・・・・》

「俺はこの国を護る。国も!琥御架も!」

 ジパングの祖は天照大神だ。

クレアの最期の血を受け継ぎ名前にVの字を持つ者だけが蒼天八極神に認められる。

ジパングが飛び、刀で敵をなぎ倒し進むと帝國軍の六将軍が姿を見せた。

今まで姿も一切見せずにアイゼンガルド以上の互角の強さがある偉大なる将軍六人に固唾を呑む。

 帝國の旗印が風で靡く。

「日本人か?御前」

「そうだ、俺が、ジパング!!!蒼天八極神の一人。」

「誰だ?」

「アイゼンガルド帝國六将軍が一人黒龍無幻王イルガスト・ジェハエイム・ロゾ」

「なっ・・・・なっ・・・・なんじゃああああああああああああああああああああああああ」

 躰の自由が効かずに潮が引いて行く。そして目の前に大洪水が艦隊を呑み込みガイアスとジョンテは走って艦隊の帆に捕まるが、ジパングは重くのし掛かる兵や馬が大量の砂に押し潰されて気を失うくらい海底に叩き潰されてジパングは泡を吹き自力で起き上がるが本土に攻め入れられた。

「挨拶だよ。挨拶。私の武器チャルチウィトリクエ・・・・水の神。」

 悲衰のスカートの女の剣が本土を呑み込むとジパングは這い上がり刀を手に咳き込んで、足を引きずって歩き帝國兵に四方を囲まれた。

頭に過ぎるのはただ一人「琥御架」だ。

琥御架の思いを力に想いが力を引き出す。

琥御架と出逢って100年経った。

俺には家族がいる。

琥御架と逢うまで俺はクズ野郎だった。

「天照抜刀術・海斬龍爪(DragonClawumdasMeerzutöten)千閃千本桜(Die tausend Flash Senbonzakura)!!!!!!!!」

 刀で海を斬り龍の爪で大地を抉り出し咲き誇る散る桜の花びらが千本幻覚と相手を惑わし一瞬の隙が命取りとなる。

ガイアスとジョンテはティア艦隊に乗り体勢を立て直した。

一人だけ、オルフェウスはイルガスト・ジェハエイム・ロゾを追っていた。

あの黒フードの男で、水の剣を持つ男は危険すぎるが手が撃てない。

 同暦アイゼンガルド戦線テゥエルターナー戦争ジパング防衛戦

 ジパングの被害が洪水によって街は浸水。

そのまま艦隊が本土に突入した。ティーチが深刻な顔で銃に弾を装填し黒髭もひげ剃りで剃って若き海賊王は実力を発揮した。

《ティーチ船長!!闘う覚悟S女もM男も行こうぜ》

「口が良すぎるぞ。バアル」

《将軍クラスが最初の相手って死ぬのが怖くない?死こそが最大の快感》

「御前は変態なのか?アナト」

「ティーチ!!!どうよ」

 ティーチは船を下りて上陸した。双銃で銃弾ぶっ放して帝國兵を撃ち抜きガイアスもジョンテもこの事態を本国のルーラシアに知らせると返信が来た。

《増員させる。応援が来るまで暫く援軍が来る。俺が悪かった。アイゼンガルド六将軍は時代を滅亡させる神の力を持っている。ガイアス君?必要と思えばクレアを使え。その代わりクレアを再臨させるのは・・・・人の命だ。》

《了解。ルーラシア?オルフェウスのガキが無茶をする。オレタチは将軍をぶっ殺す。俺の剣なら互角だ。大体・・・アステカ神を見くびっていたのは俺だ・・・・・》

 ルーラシアがチェスの駒を動かしてアステカ神話を研究し対策のカードをエイボンが知らせた。エイボン自身アステカ神を知り尽くしアイゼンガルド帝國のバックに古の神々の英霊召喚を扱うモノが居るのならば自分より高度の魔術師である。

「アステカの古の神を聞いたこともあるが、やれやれ。ルーラシア?」

「可笑しい話しだ。くっ・・・セフィリアを連れてこい。オリヴィアもだ。グズグズするな。クレア神殿に行き至急契約を取りに行く」

「はっ!!!!!」

 エイボンが頭を下げてルーラシアは重たい腰を上げてルーラシア国から離れた神殿が古い場所に霧がかる荒れ果てたクレア信仰の発祥地クレア神殿に行き二人はセフィリアとオリヴィアを連れ出して神殿まで行かせ、扉を開いた。

 同暦クレア神殿

神殿は奧に拡がりバロック建築に古い石像が壁に十字架が目立っていたがその神殿の地下にクレアが眠っている。

昇天する70日前にジェラフバルトから奪還して自分達の先祖と創造の神を護ることを決意してクレアの為に神殿を作り最期その遺体や包んだ聖骸布は神殿内に安置してある。

セフィリアとオリヴィアは未だ人格武器は無いものの非常に剣が強かった。

二人は、神殿の最下層にクレアの墓がある其処に連れて二人とも聖油で身を清め邪心や罪の潔白を証明した。

 クレア神の前にルーラシアが聖典を開きエイボンが準備したのは長刀長剣型の双剣を祭壇に置き武器に聖油を塗りクレアの血を二人に手渡した。

「飲みなさい。これから長丁場の戦争だ。君達を選んだのは古の神々と闘うに当たってクレアが選んだのだ。」

「クレアが選んだって事はいよいよ人格武器の契約と自分の中に内なる精神世界に神を宿す。」

 セフィリアとオリヴィアは血を全て飲み干して武器を手にすると神との対話が始まった。

《久しぶりの来客だ。妾はアーシラト・・・神々の女王。貴様にガン突き上げでも耐えられるか?妾はLカップサイズの美しい神じゃ。》

「アーシラト、俺に力を貸せ。今はクレア神だが親の責任だ。ヤハウェー?俺は詳しく知らないが世界に魔女が居る。御前達が古の神々の世界においてどの事をしたかは知らぬが仏だが、俺に力を貸せ。

ジパングに行く理由だ。

帝國軍の一騎当千の軍も怖くない」

《度胸が据わって居る。気に入った。妾の剣を使え。神を斬る刀だ。神々を斬る長刀に向いている。妾を仕え。その力を貸すだけ“何か”護ってみろ!!!!!!!!》

「フッ。面白いな。俺は剣で生きる。剣で御前を認めさせてやる。アーシラト、俺と組め。俺は生きてやる。ジェラフバルトの弟としてアイゼンガルド皇帝として帝国の皇帝として歪んだ世界を斬るぞ。」

 この覚悟で無事に眼を覚ましセフィリアの手元に漆黒の刀身に真紅の鞘の長刀を手に入れた。

長刀にアーシラトと刻まれて加護を受けた。英霊召喚の秘術にも覚えて一定時のシンクロ率を超えてクレア発動時のみに英霊召喚でアーシラトを呼べる。

セフィリアはアーシラトを手に入れて其れ以降から如何にして魔女フレアと契約を交わしフレアとの出逢いは暫く後としてセフィリアはこの当時として極めて優秀な騎士としてルーラシアで務めていた。

オリヴィアも長剣型に打ち鍛えられた双剣を手に精神世界から眼を覚まそうとしなかった。

確かにクレアの血を飲み干してそれでもオリヴィアは世界と対話していた。

 オリヴィア自身は深い精神世界の神と対話していた。

《パチャカマック・・・俺は創造の神。アンタ?VANGUARDに成る運命を持っているな。宿命が決定づけられる星にアンタ自身これから先乗り越えられる。俺は、古の神々とは貌もメンツも通じる。ッシャアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!オリヴィア、手を貸せ、俺に力を託す》

「私には力が欲しい!力が!負けられねぇ力も欲しい!創造の神なら私が自ら創造させる名を持つ先駆者に目覚める!」

 オリヴィアの心に覚醒進化の解放にパチャカマックが心の世界に鎖が解きVANGUARDの剣となる分解剣を手にオリヴィアは眼を覚ました。

オリヴィアが咳き込むとエイボンが水を渡した。

「飲みなさい。」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 オリヴィアは分解剣を振ると十二の剣が宙を浮かび見事に人格武器を使いこなせる人間と成長したのを見てルーラシアは直ちにセフィリアとオリヴィアをジパングに向かわせた。

「KnghitsOFDarkness頼んだぞ。」

 小声で言いエイボン達は国に帰るとその日にマーデル・リンク港からジパングに出発した。

その頃ジパング第弐防衛戦線前線基地

 オルフェウスの活躍により六将軍と激しく闘っていた。ティーチの銃弾は悪魔を滅させる銀の銃弾で帝國兵の心臓を撃ち抜き前線に出ていた。

「もっと来いよ、相手になってやる。」

「ティーチ!!!!!!無駄な戦闘は避けろ、あっ」

 ガイアスも仕方ないと踏んだのか七焔剣が燃え上がり帝國兵全てを焔で囲み全て燃え散らした。ジョンテは華麗な剣戟で血を浴びずに帝國兵を倒し前線基地の帝國兵を制圧した。

 ジパングは刀を手にしてイルガスト・ジェハエイム・ロゾと剣戟を繰り返した。

《この野郎!!!暴走するな!ジパング》

「天照モードチェンジINクレアクリムゾンドライヴバスターVeer零式Ⅱ」

 ジパングが天照の英霊召喚とクレア神の力を借り受けて焔の刀に黒コートからの燃え上がる焔を纏いクレア神の盾を装備し担当をクレアの受け皿として口に咥えた。

「焔獄天昇(FlameofGefängnisUndindenHimme )獄拳(Fist of Gefängnis)・剣王千剣(König tausend Schwert Schwert)天剿滅国王(HimmelVerschwindenKönig)武尊刃(Die Takashiha zu Takeshi)!!!!!!!!」

 イルガスト・ジェハエイム・ロゾを焔の拳で殴り飛ばし二刀流・三刀流・四刀流・五刀流でイルガスト・ジェハエイム・ロゾを切り刻み斬りあげて剣戟の衝撃波で地面に叩き潰した。

ジパングが足蹴りから刀だけで浮き上がり垂直に相手の脳天をズバッとビビット貫くと水で回避された。

水が集まりイルガスト・ジェハエイム・ロゾは無傷だった。

体力消費と無理を強いた五刀流で天照の刀を地面に刺して血を吐いた。

「終わりか?ジパング・・・正直に哀れだぞ。俺が最期に送りだしてやる」

「冥府水獄(Welt Wasser Gefängnis)大洪水(Sintflut)」

 大洪水を斬り飛沫を上げて水面から長刀の斬撃でジパングの手を握ったのはセフィリアだ。

「お待たせして申し上げない。ジパング殿」

「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・・ハゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 ジパングが救護テントに運ばれてセフィリアの眼がキラッと輝く。

《アーシラト!!!!!全力で今の力を俺に貸せ。数秒でコイツの首を落とす。》

「黒門」

「赤門」

「黄門」

「青門」

「翠門」

「御門八閃天獄門刃!!!!!!!!!」

 長刀で剣戟を受け流し衝撃波を放ち垂直で相手の頭上から一突きに押し上げての突き上げで連続の光速剣戟がセフィリアの持ち味。

イルガスト・ジェハエイム・ロゾを細切れメンチにし、古の魔神の剣が姿を見せた。どうやら本体らしい。

ロゾ死亡後にチャルチウィトリクエが降臨した。

翡翠のスカートを穿き水に覆われて大洪水に乗る龍を従えた。

 セフィリアは長刀を構えてオリヴィアは別の帝國兵を次々と倒しジパングの争乱が混沌に差し掛かると救護テントでジパングが起き上がるとクレアの代償で腕に力が入らない。

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 腕に無理矢理力を入れると激痛が走る。

刀が握れずに1ヶ月が過ぎるとティアも痺れを切らした。

ジパング第弐戦戦は防衛に成功した。

問題はアステカ神六人いるとなると大至急軍の編成と問題を考えた時に琥御架が姿を見せた。

「人が困っている。私も戦場に行く。幼い頃から武芸と練習し精進していました。おなごとからかうのでは無く武士の妻。私は武士です。だから敵は斬ります。」

「琥御架!辞めてくれ、死なせないと誓った。俺は御前の為に生きる。琥御架は家に居ろ。俺がやる。馬鹿にするな。俺は蒼天八極神の一人ジパング・ジークフリートだぜ」

 ジパングが養生の最中にルーラシアとエイボンが来た。

「いや~いや~おつかれたん」

「ルー、マジで御免。俺式では無理だったぜ」

 ジパングを見舞いに来てエイボンも治療を始めたがティアもティーチも集められてアステカ神の現実を聞きにガイアスもジョンテも頭を深々と下げた。

この年帝國元年末

ジパング本土決戦始まって数ヶ月が過ぎてアイゼンガルドの将軍に対するのにエイボンは煙管を咥えながら研究成果の実験のために砂浜にいた。

「ジパング様これ以上は躰が限界バトルです。」

「琥御架、下がれ!俺が死んでもお目を護る!!!!!クズ社長に暴言暴力の日々を俺が救った。俺の腕はあの社長を斬った時から止まっている。若いときの俺に、御前を護る」

「傷つくのが怖いだけです」

 ルーラシアはフレイヤを腰に差して砂浜を移動して本土は焦土と化していた。ジパングは刀に手を伸ばし天照が姿を見せた。

「馬鹿野郎。」

 頭をげんこつで叩き天照は白い装束からはみ出る乳に紅いスカートを穿きサンダルを履いていた。ジパングと色々話した結果琥御架の遺志を折り曲げずにエイボンが下した。

「来なさい。奥様」

「は・・・は・・・はい」

「ジパング殿は優秀な剣士。テゥエルターナー・・・クレア神最高神です。意味は創造と神々の皇帝という意味です。テゥエルターナー神に刃向かうことは無い・・・一つの問題として取り上げるのなら、奥様にも痛みや苦痛がお有りかと思うと悲しい」

 エイボンが編纂してクレア神の全てをジパング在中に書き上げた。

アイゼンガルドの脳裏に神々との終末を預言と断言できるのなら今回の戦争はヤハウェー神の叛撃だ。

世界の9割が、クレア教ならばその根源を消滅させるのが今回の戦の原因と言い切れる。

「DANDANクレア神を調べていると心惹かれていく。星の世界を僕は研究した結果英霊召喚を授けた。DANDANこの世界に興味を持ちルーラシアにココロを惹かれた。」

 エイボンはDANDAN心魅かれていったのだ。

クレア神の全てを研究に大半を費やし英霊召喚の秘技を修得して人格武器を創り出すことに成功した。

ある人物が現在クレア神とヤハウェー神の武器を持ち人格として生きて居る。

その事をルーラシアに言おうと言わないと思っていたが、結局時間が過ぎて今に至る。

「奥様?武器を・・・・」

「DANDAN心惹かれていきます。まっ。お座り下さい」

 流木に座って琥御架は待った。エイボンの召喚によりスサノオとツクヨミの双剣を琥御架の手に渡した。

クレア神が人類にDANDAN心惹かれていくのには仮説自体いくつもある。

クレアは、前にも言うけど創造の神で世界を平和に統一した最初の神でそのクレア神が創り出した神にもこのエルセリウスの痕跡が残り祀られている。

 エイボンが野営地のボードに説明した。

集まったのはジパングと琥御架にガイアスとジョンテ、ティーチとティアの親子と船員達が集まり火を灯しクレア神を説明した。

「始まりはこの世界は宇宙の大爆発で隕石の衝突を繰り返し星が生まれた。星が生まれた同時に火も風も水も大地も誕生した。この世界を創造から13日間で神は誕生させるのに小さな星から神は神々の創造から始めた。ゴホン。クレア神はこのエルセリウスを創り最高神テゥエルターナーがこの世界の全てを創った。彼は神々の皇帝。同時にジュリア・エマ・アンジェリアの三姉妹がそれぞれ戦死者の魂をクレアに届ける役目の運命と勇気の女神で在り、ジュリアとテゥエルターナーの近親相姦で・・・・ジュフェヴィウスが生まれた。時と星の神だ。エマはテゥエルターナーの息子ロヴァンと婚姻生まれたのが、ティオルティカスト戦死と戦士の神様だ。戦の神で武神だ。・・・行くよ。花と農耕の神ハエイヴェルティアス・・・芸術と唄の神ザメロケアノス・・・性交と成功の神様ゼンメルディアーテ死と地獄の神冥府を導き支配するジェラフバルト・・・・今思えば彼奴は神の名を名付けられていた。子供に神の名ほど失礼極まりない。海と天空神ゼオルギアス・・・山と川の神グドゥティアシゼ・・・剣と魔法の神イシュガルド・・・希望と絶望の神パラミティキウス煌焔と灯火の神ヴィルディファイスト・・・闇と力の神アルメドダサングス世界と正義の神アスティオウグィアス雨と預言の神ティステクレアム水と氷の神エオグレフェイアス死と再生の神アナヌトリクス・・・最期の神を説明しよう。クレア神は最期神と神々との間で終焉を告げる神と人間の子ヴェスタニエ或いはセフィリア・・・だ。衝撃的な事実に研究を積み重ねて得られた事実。これがクレア神だ。いやークレア神話だよ。クレア神話は後日説明するよ。僕もこれだけ調べてこれからも調査がいる。クレア神を召喚できれば困ることも無い。しかし・・・・エルセリウス全土の神々を一同に召喚できる魔導士は僕も知らない。唯一の師エメフィール殿が生きて居れば可能だがもう600年以上前の人物で死んでいて可笑しくない。」

 エイボンの説明が終わり全員拍手喝采を浴びる。

「これがエイボンの長年人生を費やした研究成果だ。アイゼンガルドの狙いがこの神々の終わりを告げる戦争だとすれば当然・・・・我々が手を打つ。至急にクレア神を人格武器適性試験がいる。しかし今は無理だ。」

 ルーラシアの思い切った発現の裏に戦争回避の最終手段を考えていた。

アイゼンガルドが狂いクレア教の虐殺から信仰をヤハウェーとするならばパチッと指を鳴らしセフィリアとオリヴィアとオルフェウスにも同じ様な説明を受けさせて理解させてこの三人に失敗のリスクを考えたいけども時間や唯一現状の打破を考えるとこのセフィリアとオリヴィアとオルフェウスにクレア神話の人格武器英霊同一召喚儀式の実行に躊躇わなかった。

「申し訳無い。申し訳無い。申し訳無い。しかし・・・アステカ神を打ち砕きジパングのためだ。」

 ルーラシアが頭を下げて謝罪するとセフィリアが言う。

「謝らないで欲しい。アーシラトを英霊の器にする。失敗も承知だ?」

《セフィリアが言うなら信用するね。クレア神話の最高級クラスの武器は確かに私自身未知数だ。絶大な力と狂人的に強靭な精神力を有する。一つ間違えれば御前は永遠の闇に堕ちて飲まれる。呑まれたらもう光りが無い。己自身が邪悪な邪心の王と化す。良いな?》

「承知した。」

 ジパングの焦土となった城下町に魔法陣を構築。人間の魂を依り代に錬金術の構築からクレア神の再臨。ジパングに強力な魔力が溢れエイボンも歯を食いしばって錬成した。

「おらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 地面に手を付けて錬成に構築した命を遣いクレアを降臨させた。

「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・・ハゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 噎せたエイボンだが、三人を呼びクレア神の人格の適性が始まった。

クレア精神世界

 白い空間にクレアが佇んでいた。長い金髪に巨乳なのか超乳なのか兎に角妖艶を感じる。

「ここはどこだよ?マジで?ここ」

 戸惑う三人にクレアが訊く。

「人間が来るのはいつぞやよ?私に会いに来たのか?」

「はい・・・人格武器の適性出来ました。」

「私の神を人格英霊召喚か?フゥー・・・・辞めた方が良い。一回失敗すれば神は器を得る。君達は若い。間だ死んでならぬ人材。しかし覚悟を見せて貰いたい」

「覚悟とは?」

 セフィリアが訊くとクレアは双剣を構えた。

黒コートに黒いフードでサンダル姿だ。

《妾に力を貸せ!!!!!雷神アジアの王なのだろ?フフフフッ。ヴィヴィアン・ラムウ》

「黙れ!クソ女勝手にシンドバッド指示出すな。俺は気ままの雷神。」

《貴様に猶予は無い。ヴィヴィアンよ。雷神騎乗(Donner Fahrt)モード》

「うっせぇー」

 雷神の軍馬に跨がるクレアに巨大な雷槍を装備して更にクレアの装備が続く。

史上最凶の剣と銃を装備した。

《イシュガルド!!!!!!!客だ!私が中に出すまで御前を勃たたせるぞ!!!!!!私は生まれつきSで御前等がM程私の血がMAXに爆発してくる。イシュガルドよ、剣と魔法の英霊許可だ。》

「弄られてもハメられるのが嫌いな俺はアンタに従う。俺はMだ。じゃー剣王(Heaven to Schwert des )創天(Königs zu erstellen)武神(Gott der Kriegskunst)モード」

 クレアの両サイドに換装される巨大双刃双剣に翼が生え始めて馬に騎乗した状態での攻撃にオリヴィアの実力が炸裂する。

《マスターお呼びですか?》

「クレアがやる。私のモード許可を」

《責められても責めてやるか。じゃっ。閃光の戦乙女(Valkyrie von Flash)モード》

 オリヴィアに純銀と純白の甲冑から翼が生えて盾と剣を装備した。オリヴィアの閃光の一撃にクレアが燃え上がっていた。今まで退屈しのぎのオナニー以上に気持ちいいと喜びながら剣戟が続く。雷槍が甲冑を弾きオリヴィアの分解剣が能力覚醒。

「ヴァンガード・ブレイズ」

 二本の剣で衝撃波を放ちもう一本で敵を横断して斬る。初期技。オリヴィアの剣裁きにクレアが雷槍と無数の剣で全てを跳ね返した。

「死門」

 縦垂直に剣戟を決めるとクレアと互角に決めるセフィリアにクレアが降りた。

「実力は文句なし。クレア神の能力は絶大で一つ間違えればその身は神が喰らう。その事に文句ないなら許可しよう。」

「サンキュー」

「おおきに」

「へい、まいど、おおきにー」

 三人が無事に戻ると新たにクレアモードが発動習得を身に付けた。

本来なら蒼天八極神以上のレベルでなければ、クレアは不可能だが今回は特別でジパングも治療中に起き上がりコートを着てアステカ神を見ていた。

ジパングはコートを着て刀を手に本土は約半分帝國の進撃に負けたのだ。

帝國暦二年この年の春にジパング最終防衛戦線で、六将軍の拠点江戸を舞台として大規模な奪還作戦に着手。

ジパングも無理を承知でクレアを使える躰に回復した。

琥御架もいた。

琥御架に剣を教えたのがルーラシアだ。

「DANDAN心惹かれていくZENZEN問題無い闘いだ。DANDANクレア神を使えるのに慣れるさ。少しだけ不安もあるが、愛と勇気とチェリーパイで振り切れ!!!!!!!DANDANぶっ潰せよ。アイゼンガルドの将軍全員古の神を所持だが、このエイボンが勝たせる。ZENZEN問題無い。DANDAN俺がこの戦争の縮図を知れば知るほどZENZEN行けるよ。」

「えい、えい、えい、おー!!!!!!!!!」

 全員士気を高めてエイボンも軍馬に跨がり剣を腰に差した。愛剣ユウヒの切れ味は抜群。

エイボン自身ルーラシアの魔導士でも在り軍師だ。

KnghitsOFDarknessを勤め上げたのが、セフィリアだ。

KnghitsOFDarknessはエルセリウス全土の目標とされる騎士団で、帝國暦二年世界の管理者が騎士団の序列の確保と叙位を確立させる貴族社会制度のシャンパーニュ騎士団創設。

ルーラシアは人類初のシャンベラン・ドヌールの称号を持つ騎士で在り、ジパング自身最期の決戦に刀を握り締めた。

「ルーラシアがシャンパーニュ騎士団に認められたのは光栄だ。俺もその高見の頂点を目指す。」

 セフィリアが憧れていたのはシャンパーニュ騎士団の称号だ。騎士として認められて名のある男にそれは当時のメーリング家も同じオルフェウスも騎士になりたくてここまで来たのだ。

 ジパング最終防衛戦線

江戸に拠点を構えた六将軍がコートを着てフードを外した。

「アイゼンガルド皇帝の御命令に我らは来た。古の神々を甘く見るな。レディーゴー」

 六人とも最初の難敵にセフィリアが刀を抜き圧倒的な力の差にセフィリアの剣戟が、城下を吹き飛ばし屋根裏に飛び移り衝撃波を放ちクレア神を許可した。

「クレアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!」

 クレア神の力がセフィリアを呑み込み翼が生えて巨大な剣を構える頭上には輪っかが浮かび純白のコートに大翼を羽ばたいた。

アイゼンガルドが遠目から見ていたが、実の子がクレア神の力を手に入れることに焦りが見始めてきた。

(馬鹿息子が。俺の倅がクレア神を・・・クレアの力は創造。史上最凶最悪の淫乱痴女であるが、その功績は世界再生を成し遂げて世界を統一させた。神が成し遂げた功績と偉業にエルセリウスの意味はクレアの血という意味。今思えば不思議で笑う話しだ。クレアの能力を知る俺にルー、どう勝たすか?ヤハウェーの古の召喚は使える。しかし一般の将軍を実験体にしたのが間違いだ。神に魂を喰われれば終わり。)

 江戸城にいたアイゼンガルドは重たい大剣を構えていた。

江戸城下にセフィリアと将軍がぶっつかる。

セフィリアは闇に堕ちる前まで本当に憧れを抱く英雄で、刀が折れると一旦退くとオリヴィアの一撃が将軍を囲みジパングの抜刀術が古の神を召喚させた。

 ****六人の手配書が宙に舞う。*****

「チャルチウィトリクエ(水の神)賞金額八百億V$」

「テスカトリポカ赤・黒(破壊・悪魔神)賞金額七百億V$」

「ケッツアコアトル(生命・豊穣神)賞金額一千億V$」

「トラック(雨の神)賞金額七億V$」

「ナウィ・オルリン(太陽を構築現世神)一兆V$」

 この《五つの太陽神(Fünf des Sonnengottes)騎士団(die Ritter)》に宇宙を構築した原始原初の創造の神にアイゼンガルドの帝國が新たに人間を依り代に再生再臨させた事に関してはクレア神にも言及しない。

古の神相手に、追い込まれるジパングは刀を握り締めた。

全員賞金額が億越えのルーキーでは無い。

大御所の首を価値にジパングは手足が震えて戦闘中に吐血した。

「ジパング様はお下がり下さい!」

「だ・・大丈夫・・・気にするな。この国は俺が護る!!!!」

 ジパングは琥御架を置いて刀を納めてから構え直した。

「V$(ヴァーミリオン・ドル)値が高い。俺は・・・俺は・・・将軍の首を討ち取る。天下の大将軍甘い考えだけど俺はこの国を任せられた蒼天八極神の一人。」

心にあったのは蒼天八極神の想いだ。

兼ねてからのKnghitsOFDarknessに選らばれた時は高揚し最高だった。

今は違う。

本土を護る為に俺は神々を借りる。

ジパングは天照の力とクレアを併せた。

テスカトリポカの黒の兄が言う。

「無茶だよ。弱い王が俺に勝てるのか?」

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・兄い。言える。こんなジパング私達が相手に地獄に送り返してやるよ。」

 赤のテスカトリポカの姉が言う。

琥御架が立ち上がるが、ジパングが止める。

「辞めろ、琥御架は下がれ。オレが笑い物にされても怒るな。コイツ等二人程度オレにも勝算勝率がある。」

 ジパングが遂に王の本意気を発揮する。

深呼吸し八百万の神々を降臨構築。

クレアを再構築。

エマとジュリアとアンジェリアを更にバスターモードに構築この奥の手命半分削るというのが禁忌だが今のこの状況何とも言えない。

日本を護り、家族を護る。

王の死に様の覚悟を琥御架は泣き叫んだ。

漆黒の瘴気と輝く金色の気のオーラにジパングは筋肉質の躰に逆さの金髪姿で、全身から力が漲ってくる。

全て躰に神々を構築した分攻撃力が圧倒的に上昇する。

「真天照抜刀殺人術終式・Schwert der Welt wiedergeboren Erstellung」

 テスカトリポカ赤・黒は攻撃を避けきれずに地面に叩き落とされ神速光速の突き上げからの剣戟に反撃できずに商家に民家に衝突しジパングの無数の刀に貫かれ突き刺しの状態で大通りに血が溢れボロボロで倒れた。

 一瞬だがジパングが力を解除残った神々で自分の寿命や壊れた世界の構築に遣い刀をカチッと鳴らし黒コートを着た。

元の髪がボサボサの黒髪に戻って華奢な躰になった。

 ジパングが二人に近づくと影になり分身として無傷で生きて居た。

「ハッハハハハハハハハハ・・・・・ウッケルィー」

 赤があざ笑いルーラシアが剣を抜き駆け付けた。

「茶番は終わりだ。」

「DANDAN終わりにしよう。アイゼンガルド?ジパングは明け渡して貰う。本土から艦隊は出ていけ!!!!お互い様、テゥエルターナーは始まったばかりだ。ZENZEN気にするよ。」

「心惹かれない人間の血が冷めたことをよく言えるよな?ルーラシア?御前は人形だぞ。ハッハハハハハハハハハ」

「アイン?この戦争を起こしたことを後悔するぞ。DANDAN俺のココロは惹かれて行く。」

 ルーラシアは見事に終結撤退させた。

ジパングから退いた帝國が次に向かうのは予想が出来る。

ジパングに別れを告げてルーラシアとエイボンは引き続きガイアスを連れてアーヴァンへルムに航路を変えた。

帝國暦二年~三年

 アーヴァンへルムの山岳に一同は着いた。

深い谷底の国家に古の民族が暮らすモン族の谷がある。

アーヴァンへルムはイシュガルドの恩恵と武神の国。故に戦乙女を主神祀る国で、女性が一番多く強い。絢爛豪華で王宮にはアーヴァンへルムがコロコロで美顔トレーニングしながら新聞を読んでいた。ルーラシアも緊張しエイボンが来たのも自分が幼い頃だ。アーヴァンへルムの資源は、燃え上がる石油に火の力を最大に火力で生活をしていた。世界最大の砂漠も拡がっており、灼熱の国家に一同が着いた直後ベルガモットが酒を飲んでいた。

「よっ、コイツが不安だから俺が来た。元々レヴァンテインを鍛えてくれたここの人だ。」

「ベルガモット様お久しぶり」

 エイボンが頭を下げる。

ベルガモットも戦争準備だけはしていた。

アーヴァンへルムに立ち寄ったのは鍛冶職人で武器を創り磨き上げるのはここの国の鍛冶職人ほどの腕前は世界が認める職人技。ルーラシアも世界を渡り歩く中でセフィリアも連れていた。

セフィリアをこの国に来させたのは、長刀を蘇らすのと実力上アステカ神を超えるべく力を有するには、セフィリアはこの街の鍛冶職人で唯一は魔剣を創る際に長刀に名を刻んだ。

「ここに俺の・・・長刀に刻んで欲しい名がある。セフィリア」

 鍛冶職人が打ち鍛え直す刀に磨きがかかりアーヴァンへルム一の鍛冶職人でエルセリウス一の腕前を持つトラム・ディスト・クロスロード卿がセフィリアの刀を鍛えさせた。

「この刀は強大な力がある。セフィリア?」

「君はこの力に耐えられるかな?クレア神か」

 トラムは多くの刀を創り刀剣類から武器製造を任せられている。

アーヴァンへルムに着いて三日後アイゼンガルドが来た。

「今回、俺、一人だ。戦争の挨拶だ・・・・ここを崩せばダーヴァンヴェルグで聖都奪還は目前」

「聖都は落とせないよ。陥落は辞めとけ。無駄な死と兵が消える。聖都に行くには蒼天八極神でも限られる。二度と戻ってこられないのがオチだ」

「アーヴァンへルムよ?御前が言う言葉には分かっているよ。そもそもテゥエルターナー戦争は神々の終わりが招く人間の終末の闘いだ。クレア神とヤハウェー神の争いだ」

「クッ。」

 アイゼンガルドの狙いが其処にあると踏み込むとアーヴァンへルムはアイゼンガルドを追い返した。アーヴァンへルムの国の特徴は灼熱に囲まれた世界だ。アイゼンガルドも王宮を出て六将軍が飛空挺で迎え入れた。

「一筋では行かないのか?」

「そうだな。ZENZEN気にしないぞ、俺とコイツは、」

 テスカトリポカ赤・黒は言う。この兄姉は破壊と悪魔を宿し兄姉で一人だ。アイゼンガルドは魔道書を開き第弐段階と心を楽しみにしていた。

《王の血に(Das Blut des Königs)目覚めよ(wach)魔女の祖(Als Hexe)高貴にして(In edlen)崇高の神が(Die erhabenen Gottes)創り世界の(Entwicklung des weltweit)魂再び降臨(Seele wieder Advent)》

と魔道書を読み魔女の復活を試みたアイゼンガルドはフレアの再臨を遂げた。

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ジェラフバルト卿の時代が終末を遂げたと同時にフレアを遺しておいて奇策だ。よしっ。御前達これより魔女と二組のコンビネーション編成部隊を行う。」

「はっ!!!!!!!!!」

 六人とも一同一斉に返事し跪いた。これが後にセフィリア達が騎士団編成に携わる魔女の始まりで在って世界が闇と化す一歩前だ。

「楽しそうだな?アイゼンガルド」

「フレア長き眠り御苦労。御前は魔女の祖。魔女が世界を惑わす。」

「貴様も流石あのジェラフバルトの子だ。狂う様がアイツそっくりだ。聖都は辞めろ。あの聖域の魔法は消えない。御前の子が鍵だけど・・・」

「セフィリアがどうかしたのか?」

「あの坊主が聖都をぶち壊す。ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」

「セフィリアは今じゃ、ルーの人質だ。倅を思う気持ち俺が親であるならばアイツには道を踏み外して欲しくない。」

「ままごとだ。その内セフィリアはこっち側に就く。知らず知らずのうちに心も躰も蕩けるように脳漿分泌爆発までアイツは我と手を組む」

 フレアとアイゼンガルドが会話してフレアは蒼空を眺めながらアイゼンガルドからコートとフードを借りた。

復活時に全裸で着る衣服が無い為にアイゼンガルドが着ていたコートとフードを着た。

 セフィリアは苦しんでいた。

星の力の副作用と全身から闇への渇望。闇と闇の誘惑と戦う心でもセフィリアに耐えられる精神は残っていなく髪の毛をがむしゃらに毟り荒い息遣いで、水を飲むが自分がジェラフバルトの弟とアイゼンガルドの息子と考えれば道理が着く。

「俺は・・・俺は・・・俺は・・・俺は誰だ?何者なのだよ!!!!!!!!俺は誰で何者だ?御前達は?俺は。生きる・・・・生きる。生きてみせる。どうでもいいいけど、俺は誰だ?諸行無常の響き・・・俺は・・・・セフィリアだぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!!!」

 その日の夜突如セフィリアは姿を消した。セフィリアが消息を絶ち数日後に聖都の魔力が軟弱化してアイゼンガルドが攻め入ったのを怒り心頭で怒鳴ってきたのはアーヴァンへルムとダーヴァンヴェルグだ。聖都はこの二国が代々護りに護ってきたのが遂に破れたのだ。

「どういうことだ?一体、教えろ、聖都は一回失われた魔力を戻すに20000年も係る。クソが、誰だ?聖都の力を消すには相当な切れ者がいる。」

「セフィリアじゃねぇか?」

 アーヴィングだ。アーヴィングがベルガモットに帰る前にセフィリアが妖しい点を指摘。

聖都に派遣されたガイアスとジョンテが驚愕した。

「一日でこんな結果ってざけんなよ・・・・チクショー」

「帝國の旗印にあそこにいる人物見覚えあるような?ジョーダン者ねぇ、セフィリアァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!!!!!!」

 二人の怒りが限界を超えた。

聖都奪還が速いのか?アイゼンガルド領土内と化した聖都に聖域の力は消えた。

セフィリアが何故ここにいたのかと思うと散々苦しみ藻掻き足掻いた結果として自分はここにいる。かつての英雄は深々と闇に堕ちたのだ。

 セフィリア自身自問自答した。

今なら引き返せると、ここにいる人数分余裕で充分。

セフィリアは長刀を手に聖都で帝國兵を斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り斬り、帝國兵全てを斬りあげて旗印を燃やした。

聖都の魔力はクレアの能力でその威力で戻した。

セフィリアはその後アーヴァンへルムに顔を見せた。

「変な噂は悪いけど違う。俺は俺だ。アーヴァンへルム俺の力で聖都は永久的に護られた。代償で俺はクレアを失った。心がガラ空きだ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 黙り込むアーヴァンへルムにガイアスが馳せ参じた。

「聖都の誤解謝る・・・・・セフィリア殿。悪い。悪い。私からは以上。お下がり」

「ああ。何時帝國が来るか分からない。アンタ国の鍛冶職人がいる。」

「何故だ?」

「俺の力がない分DANDAN俺の武器がいる。ZENZEN金が無いが、今回の功績でチャラだ。ガンガンガン突き上げの愛が感じられない。俺には心が無い。」

 セフィリアが出るとルーラシアも急ぎで部屋に入ると得意のチェスの駒で説明した。

 アーヴァンへルムで会議が開かれた。

「KnghitsOFDarknessはどうなっている?エスタンスの馬鹿が私達を打ち切ったのか?」

「エスタンスは三代目に継がせたみたいだ。自分がこれ以上重みに関わることは避けたい。」

「ヴィヴィアン・エスタンスだ。まだ若い社長だが腕は・・・自信あるか」

 決断が迫っていた。

「私はこの戦争回避できぬか?」

「君達女性諸君傷つかせる訳には行かない。アーヴァンへルム?最悪君自身躰で、躰で払うだろ?KnghitsOFDarknessの一件オトコ絡みは全て君のツケだ。」

 ガイアスが言う。

ガイアスもルーラシアの人間だが普段は国に無い。

メーリング家のオルフェウスは二度目の出陣に手を挙げた。

「無茶だよ。坊主?六将軍は不死身だ。アステカ神は最凶の神。俺は専門外。俺は魔女狩りが得意だ。あと、女を抱かせること、一夜でベッドインしてそのまま騎乗位で相手を昇天させる。バックからの眺めほどいいぜぇー、フッ」

 ジョンテは浮き世ビートのオトコだ。

女が好きで旅先の女と関係を持ちいつも遊び子作りとかして廻っているが実情腕はガイアスよりも上だ。

ジョンテ自身闘うことを避けてエルセリウスを旅している。

エイボンはアーヴァンへルムの一室で準備を整っていた。

ジパングは琥御架と一緒に自国の復旧に取り掛かりその間アーヴァンへルムの国力だけでアイゼンガルドと戦争は、この帝國暦二年~十五年に及ぶ十三年この灼熱の国で聖都と闘うことが起きた。

 帝國暦2年末

聖都ガンダルディキア赴任が決まったルーラシアの息子ハーディアスは挨拶でアーヴァンへルムを訪れるとガンダルディキアの守備警備は万全。

ハーディアスの実力は若い頃ルーラシアに似ている。

アーヴァンへルムは備えていた物資を王宮に集めて隣国領域内管轄直領地のモン族の谷に依頼はしていた。

これから起こる13年に及ぶ壮絶な聖地奪還を巡る闘いに、ルーラシアもイシュガルド神殿に行きそこでバスターモードの改宗を行った。

《マスター?これでクレア神が揃いました。何時でも何時も状況が整えば出来ます。今までの御苦労を労います。マスターご自身苦しみを介して得た力は我々も嬉しい限り。私はマスターが好きです。》

「ハハハハハハッ・・・照れるよ。俺もフレイヤと出逢えて良かった。フレイヤ?最期まで戦おう。」

 ―数日が過ぎた日にアーヴァンへルムは重たい腰を上げてアーヴァンへルム領ガンダルディキア地区聖地エルサレムまで兵を進めた。

その数八千万。

テゥエルターナー戦争史上最も増員した兵での数にアイゼンガルドは六将軍と魔女のコンビネーションで、兵を構築した。

セフィリアはその時にアーヴァンへルム側にいた。

クレア神を失い魔力の大半失ったが剣術には隙が無く三番隊前戦を任せられた。

「アーヴァンへルム?感謝する。」

「別に赦したわけでもねぇ。セフィリアしくじるなよ?ミスったら私が御前を昇天させる。」

 頷き剣を構えるセフィリアとアーヴァンへルム兵士。

騎兵隊もいる。

騎馬隊に魔導士も多い。

 帝國暦3年エルサレム

アーヴァンへルム連合国軍VSアイゼンガルドとの聖地を巡る争いが勃発した。

「ざけるなよー、エルサレム守護職は私だ!!!!!!!」

「五月蠅いビッチ女だ。黙っていろ。エルサレムは基本クレア神じゃない。ヤハウェー神の神殿都市だ。頭が狂うくらい騎士団を呼んだつもりが残念だ・・・」

「ジーザスだね?ジーザスだよ。クレア神は世界の主だ!ヤハウェーは異教徒。異教に聖地を犯されたくねぇ、ざっー、と、私が護る。サングリアル家の血筋は私が継いだ。聖杯は私の血だ。神は人の子を宿し聖杯とは彼女だ。彼女の中にある。聖杯。人は神から創られた!!!!!!!」

「くっ・・・・・お前はこの灼熱の聖地を血で穢し死んで逝く。ビッチは讃える。だが、やりすぎて気が可笑しくなった御前を誰が支える?所詮性処理牝豚隷奴だ。アー、アー、アンアンアンアンアンアン喘ぎ死んで逝け。お前はこの帝國が全力全身ジャジャジャーン、呼ばれて飛び出てジャジャジャーンで潰す。クレア神の汚れた血を持つ国の王家はこの俺が世界を変えてやる!!!!!!!!!」

 アイゼンガルドが挑発し頭の怒りが抑えられくなったアーヴァンへルムは、聖地目掛けて投擲に火を灯し投げた。城塞は頑丈で弓矢が飛んでくる。

 同時に聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)ドイツ騎士団・テンプル騎士団が遠征征伐に聖地巡礼と保護を目的に来たのだがハーディアスが出迎えたその三日後にルーラシアの使者としてガイアスが駆け付けた。

「申し訳御座いません。ジェラール・ド・リドフォール殿。即にルーラシアに加わって頂きたい。ここは前線基地極めて危険です。テンプル騎士団全ての保護と支援は我が国が責任以てやる。貴殿等優秀な騎士の力がいる。アーヴァンへルム殿はクレア神の末裔。故に聖杯の血だ。聖杯はグラスでも無く、器だ。神の器とはつまり神が身籠もったのは彼女だ。彼女自身聖杯である、無論歴史上このような・・・これは公表されていない闇だ。どうか・・・お考えを」

 立ち去りガイアスは軽装だったがテンプル騎士団の旗印の城郭を出るとリドフォールが馬を走らせガイアスに跪き書状と委任状を渡した。

「私達は聖杯を護る。つまり貴殿に力を貸す。帝國に穢されるのなら私達はアガートラームに呼ばれて来た者だ。家が貧乏で騎士になれば奨学金や金が出る。ガイアス殿?アーヴァンへルム様にお目通りと力を貸します。」

 若きリドフォールは長い金髪で長身のイケメンだ。

甲冑を外しガイアスは城を出た。弓矢が飛んでくる外の世界で一人剣を抜き帝國兵を斬り突き飛ばしルーラシア側のテントに行くとオルフェウスが傷だらけでエイボンが応急処置をしていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 オルフェウスの傷は重傷で万障の傷口に感染。

重度化したオルフェウスをエイボンは治療の術で治癒していたけどリドフォールが来た直後にオルフェウスが包帯を巻いて生還した。

 帝國暦10年頃

 7年後にオルフェウスが将軍に昇格後にアイゼンガルドはエルサレムを放棄。

ガンダルディキアに居たハーディアスに出向が命じられた。

セフィリアも相変わらずルーラシアに居た。

 テゥエルターナー戦争が100周年目となった帝國暦50年

あれから50年後に新時代世代の奇跡がルーラシアに集った。

DANDAN心惹かれていった若者達がZENZEN実力を超えた時に今まで沈黙だった脅威が目覚めた。

牙を剝き、未だに戦争が続く中で最期の場所がエイゼンヴェルグであった。

 ルーラシアが急ぎ駆け付けるのにアガートラームとエイゼンヴェルグが居た。

二人とも最近エイゼンヴェルグの城に移り住んだのだが、兄のマジュリアと姉のレイナ生まれたばかりのダインを抱っこするエイゼンヴェルグにルーラシアが勧告する。

 ―帝國暦50年エイゼンヴェルグに来ていたルーラシアとエイゼンヴェルグは相談した。

「自分が死んだ場合ダインを引き取って鍛えて欲しい」

「縁起でも無い」

 ルーラシアはグラスを置きエイゼンヴェルグはダインに授乳していた。生まれて間もないダイン・ヴェスタニエが生まれたこの年の12月25日である。既にアイゼンガルド主力部隊の殲滅が始まり時代が魔女をDANDAN増えていき人類がZENZEN衰えてきたこの50年間。

エイゼンヴェルグも不安そうに椅子に座ってきた。

身ぐるみに包まれるダインをルーラシアが抱いた。

「君に似ている。眼がね。顔や頭髪がアガートラームだね。君の子供は僕が護る。」

「有り難うね。ルー、もう500年近い・・・KnghitsOFDarknessの暗躍が目立ってきた。」

 エイゼンヴェルグに帰還してきたアガートラームがダインを抱き頬にキスをした。

「おーかーえーりーのーたーだーいあーまぁー」

「もう、アナタったら子供が可愛すぎでルーが来ているわよ」

「よっ。ルー、久しぶり」

「うん。君達が危ない。ガウェイン・ザーロック・ガブリエル・ガイアス・ジョンテ・クラマノス・セフィリアの各部隊長の指揮の下脳漿炸裂でも問わないが、聖槍爆裂でも問題無い。最悪な手は打った。次世代の奇跡の世代だ。・・・・・何とかのバスケみたいに奇跡の世代なら今のこの国を護れる力はあるよ」

「恩に切る。ルー、御前の統治力は羨ましい。」

「私の騎士がアガートラームもエイゼンヴェルグは護る。死なせない」

 ルーラシアは城を去った。アガートラームとエイゼンヴェルグは国を護る為に兵を結集させた。アガートラームは剣を鞘に納めた。

エイゼンヴェルグの唄はココロを惹き寄せ合いDANDAN強くなって行く。

♪《クレア》民謡「クレア作詞作曲編曲」

Creazione di pioniere porta alla pace del suono dell'anima mondo qui

Dormo qui, nel mondo della creazione

Schalten Sie die Welt aufbrechen! , Das Schwert zu greifen! Beweg deinen Arsch up

Dies ist Platz zum Ziel Startposition in der Welt wollen aufstehen Ich fiel oft! Es ist ein zwei Zurück zur Treffer zurück, wenn Sie fertig sind!

E scomparso nel dea Claire Elsie Rius della creazione. Una volta per questo Eruseriusu unificato il nuovo mondo, una persona Claire gratuito.

この唄をエイゼンヴェルグが歌い継ぎよく耳にする。

エイゼンヴェルグの曲を良く耳にしていた生まれたてのダインにとってアガートラームはこの歌が好きだった。

クレアの力を有する直系血筋のクレアの力を限度高めれば無類の強さに生まれ変わる。

 同暦

エイゼンヴェルグ国に不穏な影在り。

同刻アガートラーム国第十一次遠征征伐・・・・

アガートラーム国は極北の国。

クレア神が誕生したのがアガートラームである。

今でもこの地にクレアの力を有する民や遺跡が数多く手つかずで残っている。

 ルーラシア率いる世界最凶のKnghitsOFDarknessがアガートラームに突いた。

雪が積もる自然豊かな湖に浮かぶ古城に雪や氷河のフィヨルドの国がアガートラーム。

この国にKnghitsOFDarknessが来ていた。

同時に、ヴァンとロキとフィオと、兄マジュリア姉レイナも来ていた。

共にアガートラームソックリの剣術士。

密かにアガートラームに入国して、マーケットでフルーツを食いミントビールをがぶ飲みするオトコにルーラシアが声を掛けた。

「先に来ていたのなら声かけろ。ウォーカー」

「へいへい、へーい、すいません。しゅいません」

 この金髪で隻眼黒コートに大剣を担ぎフードを被る長身の男性。名をウォーカーという。

「俺、俺、俺、ジャック・ウォーカーの息子サイラス・ウォーカーだ。フフフフッ。俺を呼ぶって事は俺の研修時代は終わりか?アシュリー、アシュリー、アシュリー、御前も顔出せ」

「兄さん!!!!!」

 市場でダッシュしてフルーツの篭を持って走る小柄の男性は長髪で真紅の目をした弟もルーラシアに挨拶した。

「はじめまして・・・えぇ・・えっーと、お久しぶりです。アシュリー・ウォーカーです。」

「君達は切り札だ。ウォーカー君この者を願いたい出来るか?」

 ルーラシアが二人に見せたのはこの雪が積もる街並みの市場で六枚の手配書だ。散々苦戦を強いられ今の帝國の柱となる六将軍の首を新参者のウォーカーに依頼したのだ。

「っしゃっ、引き受けるぜ。」

 二人が同時に返事した。

ジャック・ウォーカーが、帝國軍レイリー・アルガバッツァー卿が殺害。

二人はネルセリウスを冒険してきた。

この二人がルーラシアの希望だった。

叙位式をサボりこの二人は先回りしてアガートラームに来ていた。

「俺達六将軍潰せば良いか?」

「うん。ではご武運祈る」

 二人と別れて北西部に移動したKnghitsOFDarknessはフィヨルドに陣を置いた。

一番敵が攻めてくる場所にアガートラームがエイゼンヴェルグの写真を眺めていた。

「俺は生きて帰る。子供達も」

 アガートラームは長剣を手にフィヨルド全体を見渡して全てが崖と氷河に囲まれた土地にアイゼンガルドの瘴気狂いの正気が頭の可笑しい六将軍が先に攻めてくると茂みから弓矢の雨が飛んでくる。フィヨルドの岸にセフィリアが居た。

薬で闇を抑えセフィリアは眼にくまがある。

痩せ細り黒いコートにフードを被りクレア神の力が無い状態でフィヨルド沿岸部分に待機していた。

「動かせ。気をつけろ。大洪水で氷河崩れれば午が溺れる。チッ」

 騎馬隊が崖からの弓矢を飛び六将軍がアガートラームに囲まれた。

「終わりだ!!!!!!」

 サッと剣を抜き長剣の剣戟とアガートラームの銀の腕の衝撃波が大地を歪ませ将軍を粉砕させた。アステカの古の力は消え去りアイゼンガルド敗北。

影で見ていたセフィリアはタバコを吸い森林から立ち去った。

心臓に手を押さえ発作が起こる。

(俺はセフィリアだ。DANDAN自分自身が分からなくなってきた。この100年間迷い人間も悪くない。星を巡る魔法が回帰した世界が創造されなくなってきたことか。どっちみち時間が無い。俺はZENZEN気にしないが、DANDAN時間も無い。俺はボッチだ。孤独だ。深い闇の鎖に縛られる付ける。フッ。俺の・・・)

 セフィリアは刀を地面に突き刺してフードを被って世界を去った。

徐々に深淵と闇が蝕みセフィリアが狂気と戦国無双と化する6年後までにこの時は誰も知らなかった。

セフィリアが自ら決断したのは、世界を壊し世界を創り世界の王と名乗り神様気取りでは無いが、自分を新世界の神と称するなら既に遅い。

自分を新世界の神という逝ったセフィリアはもうどこにも居ない。

数日後ルーラシアに顔を見せたセフィリアにルーラシアが真実を話した。

これが新たな火種と彼を駆り立てた真実。

帝國暦50年ルーラシア国

 セフィリアを呼び気分転換にシャンパンのグラスを渡した。

「君は人間だ。そしてアイゼンガルドの息子。そうとしかここに来る間に訊いていないだろうが、実際は違う。ジェラフバルト卿が最期自身の命を削って君を構築した。史上最凶災厄最悪の悪魔として君が生きてきた。ジェラフバルト卿の実弟。・・・・御免。早い段階で話すべきだったが、今になって気を落とさないで欲しい。これからもこの国を支えてくれないか?」

「断る!!俺は、セフィリアだ。今の親爺の子として生きてきた!!!!ルーラシアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!!!人を騙しておいて心地よいか?ん?偽善者め。俺は世界が憎い憎くて、憎い、憎い、壊したい!壊したい!壊したい、壊したい、俺は新世界の神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!ヒャッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ルーラシア?新世界が来たらお前を殺しに行く。KnghitsOFDarknessは俺をコリスのか?殺すのか??だったら殺しに行く狂気になったら来い。俺は新世界の神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!ヒャツハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 ぶっ壊れた。

セフィリアは心も壊れてルーラシアを出て行きその日世界に変動が起きた。

KnghitsOFDarknessをルーラシアの全権指導で創られることになった。

セフィリアが世界を壊すと脅す気で消息を絶ちその火種が遂に帝國暦50年の12月にエイゼンヴェルグに降りかかった。

 エイゼンヴェルグ消滅まで残り20日

話自体だが、ダインが生まれて直ぐに国が消滅した上にヴェスタニエ家の虐殺が起こる。

予言が廻り始めてきたエイボンはヴィヴィアン・エスタンスに相談した。

「予言が行われる。不味い事態だ。緊急極めてクレアがもう時間が無い。ヴィヴィアン?セフィリアに緊急指名手配と六将軍は消えてない。古の常世の魂は今も器を探している。クソ、俺も居ながらこの有様・・・うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 机を叩き壁に拳でぶっつかるエイボンにヴィヴィアンが英断した。

「DANDAN分かったから静かにしろ。ZENZEN問題無い。落ち度が無いはずだろ?エイボン卿は郵趣生同士だ。対策なら思案せずともあるはずだ。俺からも手を打つ。エイゼンヴェルグに全てを配備する。セフィリアが余計な癇癪を起こし消滅すると・・・・ハァー」

 ヴィヴィアンは執務室を出てクレアのオーケストラが流れる部屋を出てエイボンは直行でエイゼンヴェルグに向かいその日エイゼンヴェルグと逢った。

「夜分申し訳無い!僕だ!僕だ!僕だ!」

「ん?エイボン?エイボン?どうしたの?ダインなら寝ている」

「命が危ない。エイゼンヴェルグ様は昔から気品が良く心易しい。優しさが・・・僕が命懸けて血肉魂全て賭けて・・・エイゼンヴェルグを今から僕が護る。セフィリアが・・・来る。最悪な予言回避は・・・・俺がする。セフィリアに殺されるか?俺は・・・・・」

 エイボンの過去・・・・それは今から1000年以上前に遡る。

幼少時代にエメフィール・ドゥ・ワコール・トリンプ卿に魔導を教わり魔導士としてエイボンは人生を送っていた。

今となってエイボンは、エメフィール卿の墓標に花を手向けて十字に祈った。

「俺が師匠から得た究極魔法を実行する。究極魔法は創造時に5つある。この5つ・・・エメフィールが創った魔法もあるがっ、大元魔法の始まりクレアとヤハウェー時代に、チャージしてボンバー、じゃー・・・・師匠・・・・俺は行くぞ」

 エイボンが拳を握り締めてエイゼンヴェルグに8000M級の壁を建築。

全てを壁で囲み強力な結界とエイボンが研究成果で創り出した魔法によってエイゼンヴェルグにもダインにもヴェスタニエ家全員に死を跳ね返す(死という概念を弾き返し相手に強靭な死を与える)魔法を唱えてエイボンが、アガートラームが帰って以降にも同じように身を守る魔法を唱えた。

エイゼンヴェルグは、魔法と大都会が拡がる自然豊かな国だ。

運河があることで貿易にも優れている。

この世界は壁によってセフィリアから対策を講じたが、現実はそうはいかなかった。

 帝國暦50年

最早止め処なく事大規模な侵略と虐殺が起こり始めた。

アガートラームもエイゼンヴェルグも不安だった。

エイゼンヴェルグはダインを抱き抱えて授乳していた。

「私の最期の授乳かも知れない・・・なんてね」

「そんなことは無いさ。俺が居る。ダインは俺達が護る。」

 ダインはまだ話さない。この幼い赤子をエイゼンヴェルグは母として護ることを決めた。

「もう覚悟は決めたわね。」

 フィオが来た。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん、私も闘うわよ」

「アナタは生きて!エイゼンヴェルグ国第890代目当主としてしっかり生きなさい!!!!!!クレア様の直系の血筋である私達は最期までこの世界で生きる。うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「お姉ちゃん・・・」

 フィオは心配だった。

エイゼンヴェルグは久々に甲冑を着て剣を磨いた。

アガートラームはヴァンに話した。

「トレインが何とかする。俺の実弟アイツは俺以上に頭が切れる回転が速い。国はアイツに任せる。ダインは御前がしっかり支えろ。この国が戦禍で消える寸前にダインを・・・ダインを・・・ダインを、・・・・・・・・・あの子を頼むぞ」

「分かっているぜ。俺も剣に自信があって生きてきた。俺もアンタも生きて生きる生き延びて無事にあの子と逢えば上等だ。俺は行くぞ、アンタは良いか?準備出来次第ロキが来る」

 アガートラームと話していたこの男名をヴァン。アガートラームの兄でこの運命の決戦前夜にヴァンは満月を見ているとフィオが来た。

「フィオか?フィオリーナ・・・・俺も怖いぜ。」

「何よ、私も怖いよ。お姉ちゃん・・・無理している」

 満月を見てヴァンは蒼剣を抜いた。

フィオは真紅の剣を眺めた。

この二人こそダイン・ヴェスタニエ専用の人格剣バルムンクとアロンディーンにこの大戦後になるのを二人は知らなかったが夢を繋ぐために二人は自ら人格剣を選んだ。

ヴァンはフィオと共にエイゼンヴェルグ城塞の南門にガルヴェルトクム砦に陣を置き其処に集まったのは、ロキだ。

ロキ・ラタトスク(グレン・スレイプニルの実父)は魔銃遣いだ。

 アガートラームは騎兵隊の準備にルーラシアも駆け付けた。

「ロキ、この南門から北北西の方向に敵が攻める場合先に魔銃で確実に狙って撃て。敵をこの城郭の一歩外に出すな。俺が行く」

 エイゼンヴェルグ国北側クレア地区ジュリアに国境無き医師団協会聖天祈りの会(Treffen heiligen Himmel Gebet)の本部が置かれてダーヴァンヴェルグが来ていた。

ダーヴァンヴェルグの治癒魔法は指折りの力を持つ。

 ダーヴァンヴェルグは黒いコートを着て教団本部の祈りの会に来ている人は医者が多い。

ダインは生まれたばかりの時代に・・・ダーヴァンヴェルグの協会にエイゼンヴェルグが来る。

「時代が変わる」

「・・・・・未来は守るよ。この国は確かに危機に瀕している」

 エイゼンヴェルグの終わりが近づく日にセフィリアはとある森林に火を焚き集団が火を焚きながら壁の外に居た。

火を焚く集団にセフィリアは火を消した。

「今宵がVの終焉。クレアは途絶える。御前達に問う。正義とはなんだ?正しく義を為すが正義だ。この世界は腐敗して腐り死に逝く星だ。魔力も無い。私は新世界新時代の王として世界は神を望む。俺は新世界の王としてナッツ&リターンドローとしちゃ生きる。我が名セフィリア」

 緋色の長髪をスレンダーな美女を側に仕え世界に魔女化が進み深淵の世界の騎士団として壁の外で動かした。

セフィリアに従属誓い眷属になったメンバーが居る。

 クラトス・ハイルヴィン・シュヴァルトレィク(男)

魔女ルアウ・マーシャル・V・D・D・エストゥヴギース(女)焔属性クラトスの契約者にして焔剣プロメテウスに変形可能。同時にテスカトリポカ赤・黒が元の器。

 リズルッド・ヴォルティス・アルガヴァッツァー卿(女)

魔女ヴォルト・ヴォルティス(女)雷属性の双銃剣に変形できる魔女。高圧電流浴びる電圧を有している。リズルッドの姉である。

 イアン・ディヴィフォン・フォンヴ・リシュリュー卿(男)

魔女エブリオー・マーキュリー・クラウヴォフォンベルグ(女)水属性イアンの契約者。水銃槍ポセイドンに変形可能。チャルチウィトリクエ・トラロック・ヌウアルビリの器を持つ魔女。

 エターニア・ユーグヴィル・キーリング・ダッヒュジュイン(男)

魔女アルフィー・レジスタンス・ディスタンス・ノーシュバンルト(女)風属性の魔女。槍を持つ。ティオティワカンの器を持つ槍。

 セフィリア(男)

魔女フレア(女)全属性を持つ最凶の魔女。魔女の祖でもある。

 セフィリアの側に居るフレアを率いてこの森林から火を消してエイゼンヴェルグの壁の外から侵攻開始だ。

セフィリアは自らが闇と化した。

「逝こうぜ。俺達がKnghitsOFDarkness本当の意味での闇の騎士団だ。手始めにエイゼンヴェルグをこの世界から消滅させてやる。ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」

 高笑いしてフレアを構えるセフィリア。フレアはセフィリア専用の長刀村正である。

 クラトスはこの闘いが初陣で在り一番の最年少だ。ガウェイン・アーヴィングの同郷同世代だが、あることがあってセフィリアに仕えている。

「緊張はしてきた。実戦自体俺は慣れてねぇーから」

《安心しろ。私が付いている。御前の武器だから。焔剣プロメテウス》

「フッ。そうだ。セフィリアの為だ!!!!」

 焔剣プロメテウスは燃え上がる真紅の刀身に着火や爆焔可能の大剣である。全て焔で出来ており焔の熱さが全身から伝わる大剣をクラトスが担ぎ壁の外で手に触れると壁の一部が爆破した。

「行けます。」

《流石、焔剣使いの騎士だ。この少年見込みがある》

「少年じゃ無い。ガウェインと同じ歳。出身の訓練所も一緒だ。俺とアイツは道が違うけど天下の大将軍目指して俺達は歩んできた。だから、俺は少年じゃ無い。一人前の騎士だ」

《心意気は大人だ。さっ。剣を握れ。全力で御前に力を貸す。我が刀身の熱き燃え上がるその思いで壁を壊せ!!!!》

 セフィリアが見ている中クラトスの初陣がエイゼンヴェルグの強固の壁を爆破させた。

「真紅蓮刀身(Gilt für die Scarlet Lotusblat)乱舞(ausgelassenen Tanz)爆焔(explosive Flamme)葬波(Welle der Beerdigung)!!!!!!!!!!!!!」

 ボンと燃え上がり爆風で壁が粉々になるとセフィリアが長刀で壁を斬りあげて城下に侵入した。

爆風で壁が一気に崩れ落ちる。

クラトスの剣は筋が良い。

狙い定めて一点張りの爆撃が、相手の急所を突く。

エイゼンヴェルグ進撃に、ロキ達も動く。

《ロキ?敵が来た。七百φ・・・八百φ・・・南南西・・・門から壁が崩れた。》

「やっ・・・・僅か5人ね。5人か・・・フェンリルアサルトバスターモード」

 フェンリルと呼ぶ魔銃のスコープで射程距離を測り地面に金の懐中時計を置いた。

《この国を囲む壁が崩れた以上・・・至急敵を駆逐する》

「わっー、わっているよー」

 ロキは異様な服にコートを着てフードを被ったままで銃を撃ち崖からスライディングして銃弾を発射。

弾丸を飛び交う中で、イアンと鉢合わせだ。

「魔王の弾戟」

 数発放ちフェンリルを銃剣に変形し、ロキはバク転からの宙返り三回転して反吐を吐いた。

「ヤベェー!」

 ロキ達が居る南門が狼煙を上げた。

徐々に近づく足音にセフィリアは長刀でエイゼンヴェルグ兵を数十人突き刺しの串刺しにして歩き城を目指した。

一突きに心臓を貫き全員即死で、甲冑の屍の山が転がり落ちていた。

「出てこい。アガートラーム」

 ガキン、ガキン、バキンとアガートラームの双剣にセフィリアの長刀が激しく火花散らしアガートラームも本気でセフィリアを倒しに双剣に答えた。

「うぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!」

「無想歌・夢斬影刀閃」

 斬影の幻影にアガートラームは双剣技で幻影を潰した。

「アーク・シャイニング・レイン・グレイヴ!!!!!!!!!!!」

 剣の雨で閃光の一撃の衝撃波が街を吹っ飛ばした。

アガートラームの猛攻に双剣がセフィリアを追い込む。

「アーク・グレイヴ・グレイヴ・インザ・スカイ」

 双剣の重奏に重く二十三連続の剣戟に蒼穹に舞う剣の一撃をセフィリアが交わし長刀の一撃をアガートラームは剣で跳ね返した。

「クロス・トライデント・グレイヴ」

 ドンと音がした。

光りの十字架の一撃に悪魔を滅する奧の技だ。

アガートラームは城から下がった。

ダインを護る決意に剣が応える。

「おらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 セフィリアの刃の向きを変えてフレアとクレア神を再構築。フレアが言う。

《ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・苦しみのアガートラームだ。DANDAN御前が強くなって行く。つかみ取れ、御前の実力を想いに乗せろ!!!!!!!》

 紅蓮の衝撃波を切り裂き、アガートラームは壁を強く蹴り上げて双剣の究極の先にセフィリアでは無くフレアを宙に飛ばし腹を蹴り腰から思いっきり騎乗させて双剣の剣戟を限界まで上げた。

フレアを斃す力の隙に長刀に肺を貫かれ血が飛び散る。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 叫び、叫び、叫び、叫び、アガートラームは吹き飛ばされ起き上がって剣を構えた。

《くっ・・・・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ》

 足元が、ふらつき剣が握れない。

「イクイクイクイクイクイクウイクイイイイイイイッグゥ・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 アガートラームがセフィリアの凶刀に倒れるのは時間の問題だが、血塗れのアガートラームはそれでも闘った。

「死ぬか!死ぬか!死ぬか!死ぬか!死ぬか!死ぬか!死ぬか!死んでたまるがアアアアアアアアアあぁぁっつ!!!!!!!!!!!」

 双剣で振り落としセフィリアをぶん殴る蹴り上げ宙返り六回転半足蹴り五回からのバク転で壁をバネにしてセフィリアは遠くまで飛ばされ意識を失いアガートラームも傷だらけだが、エイゼンヴェルグまで走った。エイゼンヴェルグもダインを背負っていた。国が揺らぎ始める。

「大丈夫よ、ダイン?何も怖くないわ・・・生きて」

 エイゼンヴェルグが背負い剣を抜く。近くにフィオも居た。

「お姉ちゃん間に合わないよ、地殻変動の急激なエネルギー放出にメガリスマントルの地殻変動から起こるプレートとマントルの間にマグマだまりでこの国が消滅よ」

「え?ダインは護る。死なせない。お願い!誰か来てよ!」

 血だらけでエイゼンヴェルグまで辿り着いたアガートラームにフィオは回復薬を飲ませた。

「大丈夫?ヴァンは?」

「生きて闘っている。ハッ。行くぞ」

 アガートラームは起き上がりエイゼンヴェルグも城から出るとエイボンとルーラシアとダーヴァンヴェルグが橋で待っていた。

数十時間市街戦で闘い漸く橋まで辿り着き全員傷だらけで、エイゼンヴェルグを待っていた。

ダインをおんぶしてエイボンがコートをダインに被せた。

「間もなくエイゼンヴェルグが消え失せる。この世界からだ!全員生きて帰るのにゼクセルがー」

 飛空挺操縦のゼクセルだが、上空では巨大な龍との攻防戦で手が離れない。エイボンも痺れを切らせた。

「この状況は袋の鼠叩きだ。セフィリアが来たら限りなく生存率が低い。」

「共に闘う」

 フレイヤを握り締めるルーラシアも絶望の中で剣を握るとガブリエルの馬が走り駆け付けた。

「さっさと後ろにバックだ!バックだ!ケツ穴突っ込んでアナル拡がってでもに乗れ、早う」

 ガブリエルも緊急事態にエイゼンヴェルグの周囲にディゾン達が警備していた。

「もう時間が無い」

 エイゼンヴェルグは最期までダインを抱いていると馬の目の前にセフィリアが待っていた。

激怒したセフィリアは予想外の行動に出た。

「てめぇーは、俺を怒らせた。この国ごと御前らーも消える。ダインか?Vの名を持つ人間が俺を殺せるか?今御前は死ぬべきだ」

 長刀がダインに振り落とされる時にウォーカーが滑り止めで来た。

「今日言うか?早めに言ってくれよ」

「兄さんが迷子になって僕等迷ったのだよ」

 アシュリーとサイラスが間一髪ダインを奪い返しエイゼンヴェルグに渡すと泣きじゃくり啜り泣くエイゼンヴェルグをアガートラームが剣を構えた。

「天騎乗(Himmel Reit)紅蓮龍牙(Fang des Crimson Lotus Drachen)聖槍爆裂(Heilige Lanze Explosion)殺剣(Schwert Töten)」

 アシュリーの紅蓮の焔を纏い双龍の咆哮がセフィリアを貫き聖槍の痕がセフィリアを吹き飛ばした。

アシュリーの固有技でセフィリアはもう立つのがやっとだが、エイゼンヴェルグ国には対ミリミットが迫っていた。

市民が逃げる。

市民が泣く。

叫ぶ。

屍を乗り越えて、エイゼンヴェルグ国の終焉と戦禍に街は荒れて市民が泣き叫ぶ。

セフィリアが起き上がると翼が生えて闇の化身と化した。

最悪な事態でもある。

「フフフフフフフフフッフフッ。まさかよ、あの御方御再臨復活とはね。俺も打つ手ねぇーや」

 事態が急展開。

セフィリアのジェラフバルトを構築することにより漆黒の堕天使の一撃にガブリエルが叫ぶ。

「終わりだ!今は逃げろ、ウォーカーあっ、来い、来い、来い」

 サイラスは馬に跨がり関門まで走るも大地に亀裂が走った。

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・終わりにしてやるよ。エイゼンヴェルグ?恨むなら非力な世界を憎め。ジェラフバルトが編み出した究極破壊魔法の餌食に・・・・・・おらああああああああああああああああああああああ」

 アガートラームとエイゼンヴェルグはダインを背負った状態で剣を抜き止めようとする制止振り切り剣を抜く二人にセフィリアの高笑いにアガートラームも勇姿にルーラシアが涙した。

「インフェルノア・フレイムハート!」

「クロス・トライデント・グレイヴ」

「ETERNAL・JUDGMENT」

「天遜降臨」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 沈黙が流れるが、この闘いに決着が付いた。

「君は逃げろ!生きろ!生きろ!生きろ!俺は!」

「嫌よ、嫌よ、アナタ無しの人生は苦虚よ」

「エイゼンヴェルグが世界であるこの時にこの存在が消されるのだよ!」

「実に二人とも感動だな・・・・・・最期の挨拶に御前等の命で世界は変わる!ダイン・ヴェスタニエ?悲しいな・・・・御前は死ぬ。」

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」

 高笑いするセフィリアの長刀が天を裂き柱から莫大な星の力が集約して星の魔法としてエイゼンヴェルグを呑み込みその地表全てを削り巨大な星が落下した。

「究極破壊魔法ジェラフバルトモデル“Das Ende des Stern”」

 エイゼンヴェルグは星の落下と地表全てが消滅した。

帝國暦50年エイゼンヴェルグ消滅テゥエルターナー戦争第Ⅰ部完結

・蒼天八極神エイゼンヴェルグ

・蒼天八極神アガートラーム

・ダイン・ヴェスタニエ

・市民

多くの死者を犠牲として払った。

 東大陸に大きく世界は変動した。エイゼンヴェルグ国消滅に伴いアイゼンガルドの領土としてこの場所をエイゼンヴェルグ遺跡として星の地として再構築した。

 帝國暦51年

ダイン・ヴェスタニエの生存を確認死にかけたヴァンとフィオだった。

この二人は最期の約束を守り奇跡的にダインだけが生き延びた。

アガートラームとエイゼンヴェルグの消息不明と死のニュースは人々に絶望をぶちのめしてルーラシアで仕えることにしたレイナとマジュリアは、ルーラシアの国の騎士団補佐の仕事に就いていた。

ダイン・ヴェスタニエの生存という僅かな希望に賭けていた。

この世界ではVの希望が消されていた。

ルーラシアはクレア神殿に行っていた。

「クレア・・・・クレア・・・ヴェスタニエがも俺の一族でしか無い」

「そんなことは無いです。希望は遺されています。・・・見なさい」

 クレアは最近神殿内に生き続けている。

ルーラシアも白髪が増えて衰えは来たが、まだまだ若く現役でクレアも心配だった。

ヴァンとフィオが来たのはそんな時だった。

あの凄惨な事件から一年過ぎてクレア神殿に駆け付けてきた。

全身血まみれで、白い身ぐるみは血で染まりヴァンが叫んだ。

戦争はまだ終わっていなかった。

次なる舞台は世界政府直轄地聖地ハイウィンドであった。

この勅使の命令を受けて遺された蒼天八極神は二人の枠を埋めるのにウォーカーを推薦したが、サイラスがこれを拒否した。

「俺は、俺は、ガチで、ガチで、嫌いだ。政府の犬に吠えたらワンワン吠えるの俺はサヨナラするぜ」

 サイラス・ウォーカーはジャック・ウォーカーの息子。

サイラス自身自分の死期を悟り自由を満喫していた。

一族が長年追っていたレイリーがセフィリアに従属していたのは前々から分かっていたが、サイラスはそれでも生きる希望だけは捨てなかった。

 ヴァンとフィオはルーラシアに告げた。

「あの魔法と星の力を尋常に浴びて細胞の破壊と死の危険が迫っている。俺達はこの命をコイツと共に育って行く。・・・・・ジョーダンじゃねぇけど、ジョーダンでも、俺達の魂を人格剣に錬成でも、ダインをボッチにしたら、コイツに孤独だけはさせねぇよ、ルーラシア?俺もフィオも随分と限界だ。あの魔法を抑えられるでも・・・・・うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ヴァンが叫んだ。

「お願いよ、ルーラシア?お姉ちゃんは子供護るのに必死に生きてきた。あのクズが居無ければクズのお陰でエイゼンヴェルグが消滅した。悔しいよ、今持っているこの剣でダインを護るのと条件で遺された命をダインで繋いで。この子もマジで死にそうなのよ、お姉ちゃんが腹を痛めた子を・・・・・・サイテークズ野郎によって奪われたら悔しいよ。ガンガンガンガンガンガンと突きまくって子宮が滅茶苦茶になるくらいに、私の全てを剣に捨て貰えませんか?相手の絶頂をオーガズムで、イクイクイクイクイクイクウイクイイイイイイイッグゥ・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・誰かを助けるのに愛はいりますか?理由は?誰かを助けるのに理由なんていいだろうがぁ、おおおう」

 フィオの想いにエイボンが神殿に来てクレア神の聖骸布に安置されている墓につれてクレアの血と小瓶に保存されてあるDNAを髪の毛と照合させてクレア神を完全に戻す研究で、賢者の石を創って錬成させた。

エイボンは魔導士の法に反して賢者の石をエイゼンヴェルグの犠牲と共に創り出していた。

最悪この石一つでアガートラームとエイゼンヴェルグやクレア神が蘇る。

しかし・・・禁忌過ぎる。エイボンも時間が無い知りつつもこの二人の思いに答えた。

 帝國暦51年

クレア神殿内にてフィオリーナ・アルバトラム・エイゼンヴェルグとヴァン・ヴィンセント・アガートラーム・ヴェスタニエの人格剣の錬成が始まった。

エイボンは世界初の賢者の石による人体錬成の構築からの人格剣の創造にクレア神殿から眩い光りと閃光がルーラシアを突き抜き天空まで届いた。

「うっ・・・うぅ・・・ぐっがぁああああああっ!!!!!!!!!」

 エイボンは錬成に必要な書を読みフィオとヴァンを持っている剣に人格と魂の憑依と賢者の石による構築で人間に戻れる術を施した。

「・・・・・ハッッッッッッッッッ・・・・ハッ・」

 エイボンの力は二人を臨み通り人格剣にさせてクレアの遺体にDNAと髪の毛を照合させて賢者の石一つ分を解かしたのを綺麗なミイラの口元にエイボンは真紅の液体を口に含みそれをクレアの口に呑ませた。

クレアが生き返る成功率は充分と思いエイボンは真水で口を濯ぎ祭壇近くに最期の試練であるクレアが今の世界に復活できれば、ダインも助かる。

勿論、アガートラームとエイゼンヴェルグも二人は一年前にエイゼンヴェルグ消滅によって命を落とした。

 ルーラシアは静かに見ていた。

静かにダインを抱いていた。

だが心の音が消えかかっていた。

(この子自身生きて居るのが奇跡だ。星の力を尋常に浴び続けた者は中毒症状にドラッグ症状で死に至る。セフィリアか・・・・アイゼンガルドか・・・時代が変わる。ダイン?生きろ。生きろ、生きていき続ければ御前自身が分かる道も見えてくる。さっ。さっ。さっ。)

 ダインを祭壇に置いた。

クレアまでもう少しであった。

賢者の石の圧倒的力の魔力の放出と閃光が入り、クレアが遂に復活する。

クレア神の再臨に跪くエイボンとルーラシア。

「長い眠りでした。これで安心して下さい。私は見ての通り復活しました。助けて欲しい人は?」

「旧友の子です。Vの字を持ち世界平和統一と再生の希望です。名をダイン・ヴェスタニエ」

「ダインか?」

「ダインか。私がこの子にもう一度生命を与える。この子は確かに英雄の素質とこの腐ったエルセリウスに本当の意味での希望だ。エイボン、ルーラシア、この子を頼む。しっかり鍛えろ」

 クレアは神殿を出てルーラシアに向かいルーラシアはダインを抱きこの子にフィオとヴァンを握らせた。

《俺はヴァン。バルムンクって呼んでくれよな?ダイン》

《私はフィオ。アロンダイトとオーディンを組み合わせたアロンディーンって呼んで》

 帝國暦51年

後に繋がるKnghitsOFDarknessが始まるのとダイン・ヴェスタニエがこの日クレアによって生き返ったのも事実。

ダインと同じく双剣が渡された。

バルムンクとアロンディーンである。

 世界が新しく波の中、セフィリアとアイゼンガルドは真の目的の為に聖地ハイウィンドの侵略を立てた。

ダインはその後ルーラシアの国で修行を積み重ね、多くの仲間と出逢えた。

帝國暦56年最期の舞台である聖地ハイウィンドにサイラスは向かっていきそして帰ってこなかった。

ダインが5歳の時だ。

「ルーラシア?サイラスはどこだよ?つうか皆帰ってくるの遅くねぇか?」

「ダイン?その事だが全員無事を確認している。今ね」

 この広い食事の席も日頃の笑い声も話し声が聞こえない閑散としているのは寂しかった。

ダインは初陣を飾るのが、10歳と考えるのなら後5年もルーラシアは考えた。

「ダイン?この短期間だが、腕は良くなった。お父さんやお母さんソックリだ。」

「ありがとうな。珍しいな・・・なことどうしたんだ?」

「この食事の席ではあれだから私の部屋に来なさい」

 食後ルーラシアの部屋に行くと真実が告げられた。

「先程私も訊いて愕いた。ウォーカー君が承認した。聖地奪還を彼は成功させた。その内ここに帰るよ」

「ハァー、サイラスが帰ってくるのか?」

「うん。全員無事だ。ここも賑わうな」

 ルーラシアは我が子同然でダインを育て鍛え上げた。ダインが帝國暦60年には10歳だ。

サイラスが帰ってきたのは数日後。

「ただいまー、おかえりー、サイラス!サイラス!サイラス!サイラス!サイラス!サイラス!サイラス!」

「よっ。元気そうでいいじゃねぇか」

「兄さん突っ込んで陣形崩すから大変だよ。」

「アシュリーも無事で良かった。」

 幼少期のダインはサイラスに憧れを抱きサイラスが剣術を教え込んだ。

腰に差している双剣が俺を護る剣だ。双剣はバルムンクとアロンディーン。人格剣だ。暫くは何もNAI日常と世界だが突然アイゼンガルドが来た。

「お久しぶりよ、ルー」

「何しに来た?帰れ、帰れ、帰れ、御前とは関係ない」

 剣を抜きアイゼンガルド自身ダイン・ヴェスタニエが生きて居ることを嗅ぎ付けた。

「逃げろ!逃げろ!!逃げろ!!!!!!ダイン、良いから行け!」

 ダインは何も言わずにルーラシアの長い坂を走るが、セフィリア達が坂には居た。

「ダイン?久しぶりだな・・・・まさかお前が生きて居ることは不都合だ。」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 双剣を抜くとその姿はアガートラームソックリだ。セフィリアも楽しんだ。

「余興序でに御前をヘルにぶち込んでやるよ」

「クロス・トライデント・グレイヴ」

「クロス・トライデント・グレイヴ」

「クロス・トライデント・グレイヴ」

「ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・・ハア・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 ダインの剣を交わしセフィリアの長刀にダインは地面に叩き潰されて腰を強く打ち立ち上がれないところをセフィリアが捕まえた。

「御前は帝国に送る。この景色御前はどう見る?」

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」

 ダイン・ヴェスタニエはセフィリアに捕まりその身を強制収容所に送られた。

それから随分と時間が経ち何年か先にダインがルーラシアに戻ってきた。すっかり成長した姿に長身で金髪隻眼黒コートを着て、後々のことは追々話が分かるが今は久々ルーラシアに戻りサイラスが居た。

「ただいま・・・・」

「え?ダインか?御前無事だったのか?ああ。同様に収容所に送られたヤツの葬式と遺体収集だ。俺達もお前が居ない分ソワソワしたけど、どうよ?俺の目的に付き合え」

「え?ナンだよ?」

「レイリー・アルガバッツァー卿を殺す旅だ。俺と来い」

「行くよ。サイラスみたいな騎士に俺は憧れている。」

 ダインとサイラスはその後世界を旅した。

ダインはサイラス共に冒険して腕を磨いた。

KnghitsOFDarknessに選ばれたのがその一年後ルーラシア任命権があってダイン含め七人にKnghitsOFDarknessの加入とは光栄なことだった。

ダインは双剣を大事そうに握っていた。

《おめでとう、ダイン・・・親爺と同じ道だ。俺達も素直に喜ぶぞ》

「サンキュー、バルムンク。」

《お姉ちゃん生きて居たら絶対泣くよ。自分の子供が光栄なKnghitsOFDarknessに選ばれるって騎士の憧れで花形や》

「お世辞だよ。アロンディーン。俺自身・・・・剣がもっと強くならないとダメだ」

 ダイン達KnghitsOFDarknessはその後の物語に直結する。

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