Knights of Darkness
JULIUS
第1話第零章七英雄戦争前編
第Ⅰ部KnghitsOFDarkness
第零章七英雄戦争前編
DT02七英雄時代前期
先史時代の頃ジャック・ウォーカー、セリーヌ・ヴォルグラムント・マーリン、ウォル・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエ三名の英雄が存在していた。
三名が亡き後ウォーカー家は、世界政府直属の血皇剣刻の眷属と呼ばれる部隊に配属された。
ウォルの息子キング・ウィル・ユーグヴェルトの三人の息子が居たがキングがルーラシア王国初代の王として新たに七ヶ国の七英雄がこの時代(DT02)~DT100まで続くのであった。
長引く戦禍に政府が新たに組織化し世界の秩序と正義を護る為にガンヴェルヴィン大陸の中心部に四方が山と海に囲まれた土地に《世界の管理者》創立。世界の管理者、長のルーズリッヒ・エスタンスの組織化で緊迫が迫っていた。
ルーラシアでも
「どうするのさ?ヤバイに決まっている。KnghitsOFDarkness・・・んー」
キングが言う。
キングの子ルーラシアはまだ若い。
一番新しく出来た国の王が迷っていた。
隣国(北から七百φ先トルデシア海峡を渡り極北の貿易国ベルガモット)の事も絡んでいた。
ルーラシア王を支えるのにキングが国に招いたものは新参者でも魔導士としては優秀の若かりし頃のエイボンだ。
エイボンは黒コートを着て十字架をぶら下げて長い金髪だそうだ。
この時、ルーラシア15歳。
エイボン25歳の10歳年上が最初の出逢いだ。
「王様に妙案があります。提案かな?どう?ここはダーヴァンベルグ・アーヴァンへルムを説得し一気に落とす。叩き潰すのに兵は不要。血は無用。私にこの案件お任せを」
「で?出来るのか?そんなことー」
「出来ます。私は魔導士で在りながらも軍師ですぞ。王のサポートお引き受け致します」
「マジか!?」
キングも予想外だったことで腰を抜かした。
ルーラシア国は七ヶ国で一番立地的にも恵まれている。
三ヶ国に囲まれているのが欠点だがそれ以外は海も山もある。
「キング?父さん?俺は心配だ。この民のことが・・・」
「王?ご相談が?」
エイボンがルーラシアの耳元で囁いた。
「本当か?」
「えぇ・・・・噂になりましょうがその力さえあれば・・・ルーラシア王は強大な御方です!!!」
「まさかな?エルフの力か?エイボン君待ちなさい。母君は人間を嫌う」
「王は人間とエルフのハーフ。故にハーフでもまぁ、其処は私が応じる」
キングは愕いた。
離れて暮らす実母アレイン・オルダ・ヴェスタニエはエルフの族長。
エルフの武器には英霊召喚の技が秘技とも呼ばれる力が身に付く。
当時ルーラシアは七王でも若く、力が弱すぎて民思いだった。
王は争いを嫌っていた。
それもこれもあの一件で王の性格は変わった。
DT100 6月
あれから七ヶ国の緊迫は続くが、各国の騎士団創立の名かKnghitsOFDarknessに任命されたのが当時の七王だ。
世界の管理者が出した法令
【第56次騎士令】
以下の者を正式にKnghitsOFDarknessに任命する。
騎士団の創立はジェラフバルトの脅威に対する抑止のためだ。
突然姿を見せた邪悪な黒魔導士に世界を死滅させる訳には行かないと思い諸侯達が手を組み新たな世代の奇跡と思い力を貸したい。
ルーラシア国:ルーラシア・アナスタシア・オルダ・アレイン・ヴェスタニエ
アーヴァンへルム国:アーヴァンへルム・ヴァルキュリア・イシュタル・エルスレイヤー卿
ダーヴァンヴェルグ国:ダーヴァンヴェルグ・ウラヌス・エーテリア・ディスティニ-―大司祭
アイゼンガルド帝国:アイゼンガルド・ヴェスタニエ・ヴァギナロト・ロングラム卿
エイゼンヴェルグ国:エイゼンヴェルグ・フィオナ・フィン・ヴェスタニエ
アガートラーム国:アガートラーム・ヴァン・ヴィンセント・ヴェスタニエ卿
ベルガモット共和国:ベルガモット・オレイン・ケルト・アーヴィング卿
ジパング国(大和国):ジパング・天照・V・ジュリア・ジークフリート卿
以下八人並びに蒼天八極神の称号を叙位する。
暗黒世界最大勢力にして「魔導」の力を保有し“ジェラフバルト書”悪魔書を有する禁じられた王に叙位した事が間違いだったが最初は先史時代に魔導国家ミルディレイクゥスの一魔導士だった男が今は最悪な男として各騎士団の援護を応援しているが全員生きて帰ったこともない。
七人全員揃ったのは数日後。
ルーラシアが実力を示したときに思い知らされた現実にアイゼンガルドが話す。
「不吉だ。悪魔書か?悪魔崇拝信者教団が禁じている集団国家テロに負けるか。ルー?」
「うん。俺もそう思う。これまでより以上に断固決意だ。一致だ」
ルーラシアは帝国の皇帝アイゼンガルドと仲良かった。
ルーラシアは騎士として優れていたが人間関係や王族との付き合いは少々苦手意識をもっており、アーヴァンへルムのイシュタル・エルスレイヤー一族は特に苦手だった。国政の為とはいえ身売りを平気でしており、人擦れが妙に良いからだ。
「ルーラシア?元気そうじゃない?」
「イシュタルか…。」
「ハッ?ミルディレイクゥスよ。あの国はアーヴァンへルム・ダーヴァンヴェルグと火口におおわれた山岳国家。ジェラフバルトのクズは全員連中を空っぽにさせるだけで情報提供してくれる」
「無茶だな。アーヴァンへルム卿?」
「でもな、確かにお嬢はサイコーだぜ。魔道書を有する国家はテロだ。七英雄時代のテゥエルターナーはまだ終わっていない。戦禍が益々激しくなる一方戦禍で生きる市民は酷だぞ」
ジパングが言う。
東洋出身で東洋に国家の君主。
ジパングは刀を扱う東国一の剣士と言われている。
一際命を重んじる王はアーヴァンへルムと知り合いだ。
「居たの?ジパング?一人いるわよ」
「ん?」
釘付けだったのはアイゼンガルド自身が魔道書を有していた事実。
勿論事実ならばジェラフバルトの首を討ち取るチャンスでもあるがっ、アイゼンガルドが大剣を構える。
「茶番だぞ、アーヴァンへルム?俺が魔道書をもつ訳がない。」
「いい加減にしろ。チームが乱れる」
振り切ったのはアガートラームだ。
そうしてKnghitsOFDarkness結成した。八人の王の最初の任務はジェラフバルトとの対峙だ。
DT100
未だ戦禍が残る世界でルーラシア国は魔導士エイボンに従って壁を建築。
同時に人格武器について調査をしていた。
エイボンの研究でルーラシア国の騎士には人格武器の使い方を学んでいた。
極東派遣遠征征伐調査兵団から帰国してきたガイアス・ラスト・リアレスト、ジョンテ・マルクス・ギルダーツ、マリーヌ・マイレウィ・ウイユヴェーレ、トマス・グルムパート・エジンバラの四名が極東から帰ってきた。
ルーラシアが20歳の時にルーラシア騎士団に志願してそれから数百年あまり現在に至る。
何れも今のルーラシアを支える四天王である。
ルーラシアが待つ王座の間に四人が帰ってきたことで部下の拍手が鳴り止まない。
「ただいま、帰ってきたぜ。ルー、フゥー、極東の魔導書全56巻は回収済み。」
「御苦労。ガイアス・・・長らく国を離れてしんどかっただろう?今日はゆっくり休みなさい」
「はっ!!」
頭を下げたガイアスが立ち去っていき他の三名に関し、ルーラシア王は他の誰よりもKnghitsOFDarknessを推進していた。
《お久しぶり》
突然心に直接語りかけるような声がその場にいる全員に響き渡った。
「ああ。我が国最初の神器・・・・ミョルニル」
マリーヌの持つ槌は人格武器という人格を持つ特別な武器だ。
今回の調査兵団に於いての功績が認められてマリーヌはルーラシア領ミッドガルド宰相に取り立てられた。
現時点ジェラフバルトの
エルセリウス全土に緊急警告が出るくらい事態は深刻化だった。
KnghitsOFDarknessのこの当時隊長だったアガートラームは遂に世界の管理者最高上層階層の部屋で改めて8人を招集したのだ。
DT103 世界の管理者剣世帝王の間
KnghitsOFDarknessが揃い遂に動き始める。
テゥエルターナー戦争終局の序章が開かれる。
アガートラーム・ヴェスタニエ(21)の若者が闇魔導士最大勢力殲滅の要となるのが後である。
ルーラシアはエルフ族で年齢はまだ若いが残り人間の血で戦闘力治癒力の圧倒的にエルフを凌駕している。
アイゼンガルド皇帝ほど血の気が多い人間は珍しい。
KnghitsOFDarknessは歴代の英雄達が長年進めていた極秘騎士団だ。
最凶の八人でチーム組み手を組み世界の管理者も漸く重たい腰を上げて本格的にテゥエルターナー終局とジェラフバルト殲滅が命じられた。
DT暦以前END000
テゥエルターナー兵陵を舞台に大規模な戦争が勃発。
当時三国が《魔導》《機械》の為に戦争の火種が飛び散り其れ以降は三国分離八ヶ国の時代がこの世界の礎だ。
テゥエルターナー兵陵はアイゼンガルド領山と海に囲まれた崖で深い霧が覆う場所だ。未だ戦禍が残っている。
ジェラフバルトは時代の転換期に姿を見せる。
魔道書の著者で黒魔導士。
一国を操る力に相当する勢力の中心人物。
《ジェラフバルト書》この世界の闇を召喚する魔導の地獄に落ちた人物。
「誰か?俺ンのこと呼んだ?」
「いいえ。マスターの気のせいです。折角ですから戦争をお楽しみかと」
「あっ。そうだりゃぁ~なぁ?アイゼンガルド?俺ンの息子」
「アンタを父と思わない。母さんも同属も一族を一夜で殺し俺だけを拾った。アンタを殺したい。俺が力を手に入れた。アンタは死ぬ。」
「冗談だろ?アニータ・スキルソンの孫!!!!俺ンが負ける?馬鹿言うな」
「マスター、事実ですよ。KnghitsOFDarkness、今回は厄介です。ヴァンの子」
「成る程よ、俺ンが死ぬ。アイゼンガルド?条件は呑んだ。俺ンがぶっ殺される代わりにテメェの人生にケツ拭け。我が魔道書最後の最期に記し悪魔を俺ンの弟・・・ククククククククククク。ハッハハハ・・・・ハハハハハハハハハハハハハハハアアアアアアアアッ」
笑いこけるジェラフバルトはワイングラスが零れるくらい笑い自身の魔道書に左指の血で完了した。
「フレア姉さん。ご免なさい。相変わらず巫山戯すぎているクレイジーケンバンドの親だ。死んでいる人間がどれだけ辛いかと思えば俺は騎士の未知に今の所は歩む」
「お止め下さい。この帝国は悪魔が支配する。絶対支配者。」
「ジェラフバルト書最凶災厄最悪の書は俺が知っている。悪魔じゃない。魔導士だ。生者を蘇らせた禁忌に反する実験体で産み出された哀れな弟。フレア姉さん。俺・・・・逝くよ」
フレアはジェラフバルトの妻。
真紅の長髪に黒コートを着た長身の女性。
アイゼンガルドはこの事を隠し甲冑を着て黒コートを羽織って出て行った。
帝國軍対殲滅天照鬼軍一時代の分子ですらジェラフバルトの同盟の強さは諸国を呑み込み侵略狩りを続けた。
ジパング国のジパングもその事で気になっていた。
END暦になってジェラフバルトはエルセリウス全土に戦争を仕掛けた。
それから300年後のDT103アイゼンガルド自身迷いを断ち斬り若き王達の時代が訪れた。
「ジェラフバルトを討つ。俺が最期の悪魔なのかとふと思う。させはしない。俺の子を代わりにこの世界の災禍の主としてやる」
その子名をセフィリア(ジェラフバルト書最凶災厄最悪の悪魔)。セフィリアはジェラフバルト書真の最期の悪魔として生を受けた。
元々はジェラフバルトの弟で剣術魔術も優れていたが病死。
転生を繰り返し300年近くも係り時間が経ちフレアが産んだ子として最初の実験の被検体として膨大な魔力と悪魔達100体分の威力で構築世界の創造と反するジェラフバルトが遂に完成させた。
自分が死ぬことを恐れずに、息子を依り代としてその子を最期の悪魔として産みだした。
悪魔を創る魔導士ジェラフバルトに危機を感じていた世界の管理者はこの時代に10人の評議員を設立。
議長・副議長・書記官・補佐官・監査役を一人選抜の議会が出来たのは六日後にアガートラームが席に座っていた。
世界の管理者評議会
「愛称?ですね。市民の不安を取り除くのもこの議会が持つべき責務。」
「ARW・・・で良いのではないか?」
「おおおおおおおおおう」
周りの議員が頷くのを見たアガートラームが命名した。
「ARW結成だ。」
アガートラームの若者が議会制度及び民主政治に提言したのは事実で後々にこの男こそダイン・ヴェスタニエの実父。
見た目は長い金髪に隻眼黒コートの双剣を腰に差す青年だ。
《シナリオ通りで良いのかよ?》
「ミカエル様のご指示ご加護御身に誓います。」
《俺の剣扱う御前がアガートラーム国の王でKnghitsOFDarkness初代隊長ね》
「行きます」
エレベーターで待っているとアガートラームにジパングが来た。
「先程着いたばかりだ。」
ジパングだ。東洋の王ジパングがアガートラームの肩を叩いた。
「KnghitsOFDarknessの件で呼ばれた。・・・・久しいよ」
「アナタ?」
エイゼンヴェルグと新婚だったアガートラームは夫婦揃いKnghitsOFDarknessに任命され世界の管理者の最上階層の円卓に座っていた。
アイゼンガルドが来たのはルーラシアの前だ。
ルーラシアに内密であるようにアイゼンガルドにコパン王がスーツと入ってきた。
「新入りの王だ。コパン族長?コパン・アルフォヴィシュ・ザーロック卿」
「ん?」
フードを被る大柄の男が槍を構えた。
「KnghitsOFDarknessに任ずる。ザーロック君、俺達はファミリアだ。」
「センキュー、センキューよ」
突然新入りメンバーのコパン族長はインディアン風の耳飾りと双槍を手にアイゼンガルドの右に座るとエスタンスが火急の用件に駆け付けて資料映像をモニターに映写した。
「アイゼンガルド!!!!2度と騎士の身分はない。アンコウ騎士がこの場に来るな。」
「うるせぇー、俺は・・・・俺は!?」
アガートラームが手を挙げた。モニターに映写されたのは黒魔導士ジェラフバルトの2ショットをKnghitsOFDarknessに見せつけると机を叩きアイゼンガルドが大剣を構えるとエスタンスが言う。
「ARW以来の問題だ。君を剥奪代わりにコパン君を蒼天八極神に迎える。私が言う」
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
暴走したアイゼンガルドにアガートラームの双剣がアイゼンガルドを斬った。
「クロス・トライデント・グレイヴver5」
閃光の一撃に連続剣裁きの剣戟の一瞬の突きがアイゼンガルドの心臓を押し潰した。アガートラームの剣が真紅に輝き魔道書を回収した。アイゼンガルドが息を吹き返した。
「ん?ん?何だ?お、俺・・・くっ」
「アイゼンガルド皇帝アイゼンガルド殿。貴殿は魔道書所持によるジェラフバルトの呪縛だがもう気になさるな。」
アガートラームがアイゼンガルド書の回収を済ませるとエスタンスが本題に入った。
「八人お集まり頂きりがとう」
「茶番か?フゥー」
ルーラシア王は安堵の表情を見せた。
ダーヴァンヴェルグ大司祭が口を開く。
天聖創天大魔導の一人。
優れた錬金術師兼魔術師のダーヴァンヴェルグが「エスタンス」と紙に書きエスタンスが頭を一礼してから今案件を説明した。
「戦争が厳しい状況に市民の貧窮が先決。」
「また~私が~枕営業して枕やる。ジェラフバルトサイドをぶち込む。マジだけど私の力は蒼天八極神が認めた。市民なら引き受ける」
「俺も同意に賛同だ。俺の国は貿易城郭城塞の国。幸い・・・俺の国は市民を集めろ。貿易で雇用する。」
「アーヴィング卿此度は忝い。世界の管理者代表としてお礼を言う」
「ハッハハハハハハハハハ・・・気にするな。俺の国全員家族だ。準備に取りかかる」
アーヴィングは緋色の髪で黒衣のコートを着た長身の剣豪。
ルーラシアが落ち着き、エスタンスはまだ若く新進気鋭の社長のエスタンスはアイゼンガルドに契約を取らせた。
「今まで通り目を瞑る。アイゼンガルド帝国について言う。帝国には今後一切の魔導は禁ずる。魔道書はないか?」
「ハッ。ねぇーよ。親爺の代が俺を巻き込んだ。魔道書を持つのは俺の国ではない。傘下の国が魔導国家の方に所持している。」
黙るエスタンスがタバコを吸いジパングとコパンも槍を構えて扉の前に居た。エイゼンヴェルグとアガートラームは二人剣を握っていた。
世界の管理者が後日通達したのはルーラシア・アーヴァンへルム・ダーヴァンヴェルグ・エイゼンヴェルグ・アガートラーム・コパン・ベルガモット・ジパングに蒼天八極神の称号を贈った。
蒼天八極神とは
エルセリウスの世界で最凶の騎士王に君臨する王に贈られる称号である。
テゥエルターナー戦争の最中七英雄戦争を生き延びた王に世界の管理者が《自由》《平和》《慈愛》の精神の三位一体のブローチを王に贈った。
アイゼンガルドは称号剥奪と世界の管理者の監視が命じられた。
ジェラフバルトとフレアはその事に激高して傘下を集めて古代遺跡に居た。
「政府の犬が。俺の魔導は死滅だ。クッーハッハハハハハハハハハ」
「ジェラフバルト様?落ち着いた方が良いです。魔道書も残り僅か。」
数日後。
ルーラシアはガイアスとジョンテと話をしていた。
「戦争の中でも市民らには強さを持たねばジェラフバルト卿がどの方は分からぬ」
「さっ、さぁーねー、悪魔崇拝の頭がクレイジーな魔導士だ。崇拝偶像も悪魔書持っている。ルー、首を突っ込むな。KnghitsOFDarknessの職務全うだ。」
「同感だ。下手に手を出して全面戦争と、今よりも世界が混沌に落ちる。」
ルーラシアを支えるガイアスとジョンテの前に使者が来た。
「エイボン卿のお目通し願いたいと」
「ああ、入れ」
ガイアスとジョンテが通路脇に跪きエイボンが来た。
鉄仮面を被るエイボンは最初と違い貌を隠すようになった。
エイボンが来たのはジェラフバルト卿の件だ。
「流石だと思わないか?魔導士」
「ルーラシア王其処まで謙遜だ。悪魔崇拝のドゥエヴィグム同盟だ。八剣(Acht von dem Schwert)神将軍(GottGeneral)・地獄の黙示録(Apocalypse Now)・煉獄の門(Fegefeuer der Gate-)・終焉終極の(Das Ende der X-)騎士団(die Ritter)の四国同盟及びファミリアが全員ジェラフバルトの息がある。我々のメンツもKnghitsOFDarknessの至急急ぐ事態だと思わないか?」
エイボンが調べ上げた同盟とはこの事だった。
ルーラシアも驚愕と落胆。
ガイアスも七つの剣を束ね担ぎコートを着て部屋を出た。
ジョンテも髪の毛を掻き溜息を吐きテラスに行くとルーラシアの前にダーヴァンヴェルグ大司祭が来ていた。
「ルーラシアお元気ね。御心配だったのよ。私の国でも十分注意を勧告してある。私も肩こりで寝不足よ。ジェラフバルトを殺すのもしかしたら私達?ん?迷うわ」
「其れも俺も同感。流石に手を打つ時期も考える、市民の生活が大事だ。国民を思う気持ち俺が持つべき・・・・アーヴィングと俺とで考える」
「アーヴィングさんは」
ダーヴァンヴェルグは大司祭の職でルーラシアに来たのだが師匠であるエイボンと会いエイボンも弟子の姿に感動した。
「200年近く修行と私の魔導の心得を覚えた君が来るとはね。君の腕は凄い。天空の巫女の血が流れる君ならではの天空魔法が左右する」
ダーヴァンヴェルグはハンカチで涙を拭いた。
エイボン自身多くの魔導を知るが唯一暗黒魔導士を殺せる手段で天空魔法の始祖がダーヴァンヴェルグ一族のヴェルゴスティアニーが魔法を創った。
エイボンも幼少期ヴェルゴスティアニーに師事彼女亡き後も魔導の研究を積み重ねてルーラシア王に謁見した時に自分がこの国の魔導士として腹を潜った。
ベルガモット共和国
「アーヴィング卿!!!!!!!!!」
「るせぇーな」
駆け付けた使者が慌てていた。
「申し上げます!?ジェラフバルト侵攻開始です。悪魔達が姿を見せた」
「じれってぇーな。俺の剣はぁー、えっよぉよ悪魔を狩る剣じゃ。充分遊びに過ぎぬ」
八剣神将軍が遂に動きを見せた。
構成人数八人だが全員魔剣所持の悪魔崇拝信者の教団騎士だ。
大至急アーヴィングは電話した。
自分の姉をヴァチカンに嫁がせていたので、ヴァチカンの通信機械士に電話した。
《もしもし?俺、俺、俺、俺だよ。ディゾン教皇のクソジジィに代わってくれ?》
《はい。畏まりました。お名前を伺っても宜しいでしょうか?》
《ベルガモット共和国君主のベルガモット・アーヴィングだ。姉ちゃん。バスター・ギアレット・アーヴィング卿に代われ。》
《両方とも席を外しておりましてあっ。リシュヴィルヘルム様ならお見えです》
《代われ》
《ん?俺だけど?お兄さんお久しぶりのお元気です。御用は?》
《用件は述べる。ヴァチカン警護の人数を倍にしろ。ジェラフバルトが動いた。あの野郎自身KnghitsOFDarknessの命あれば俺が斬る。じゃー》
電話を切りアーヴィングは早馬を出してルーラシアまで飛ばした。KnghitsOFDarknessにこの運命が来るとは思いも寄らずにアイゼンガルド帝国にも出兵許可が下りた。
「親爺か。誰であろう。俺が潰す。」
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
士気が揚がる高揚する帝国に潜伏していた五賢帝も密かに伝えた。
「テス。テス。テステス・・・アー、アー。アァッ、私だ。ガブリエルだ」
「聞こえます。帝国の動向は不安。悪魔崇拝と認めた場合全員強制的に殲滅だ。」
声が荒く無精髭のフード姿の男名をロキ。
ロキ・ラタトスク。
この男元五賢帝。
現在無職のニートの放浪者。
愛用のフェンリルとXVIDEOを愛し動画をこよなく愛しかつて腕利きが民衆の心を掌握した魔銃騎士。
最凶の魔銃使いの騎士。
ロキが来ていたのはミカエルが指示した。
ロキ以外にもこの時にヴァン・ヴァース・フィオヴェルベルグ(Van Vers-Fio Vel Berg)魔導騎士(Magie führen Ritter)修道協会(Nuns Association)のヴァンとフィオも来ており、後のバルムンクとアロンディーンが帝国に来ていた。
「寒いわ」
「寒すぎて寒いな。帝国潜入もジジィー授業じゃねぇょ」
ヴァンとフィオは外套の黒コートを着て剣を腰に差して帝国の壁裏に居た。
吹き抜ける冷風が躰を冷めさせガブリエルもミカエルが先陣を切りアイゼンガルドの帝国支配の騎士団ほど恐怖な者は居ない。
アイゼンガルド皇帝の進撃はジェラフバルト直属の八剣神将軍もエルセリウスの世界で暗躍。表沙汰に活動を公表すればKnghitsOFDarknessが運命の時を迎えた。
ルーラシアも其れは何となく分かっていた。
と、ルーラシアもダーヴァンヴェルグと居ると世界の管理者眷属のヴァルプルギスが到着した。
「ご無沙汰のちちんぷいぷいじゃーね。ローカルも辛いぞ。ダンソン族の誇りがある。魔導士と剣術のプロの俺が言う。ルーラシア王・・・・至急管理者に来い。理由はどうであれ来てよ」
長髪サングラスコートを着た魔導士ヴァルプルギスは各国の諸侯に説得しに行っていた。
エスタンスの部下で唯一戦闘経験の男が管理者側の通達で八剣神将軍といよいよ、対峙するのである。
「分かった。ヴァルプルギス・・・全員総員準備だ。ガイアス?ジョンテ?頼むぞ」
ルーラシアはコートに袖を通し剣も腰に差した。
《行くのですか?マスター》
「そうだね。フレイヤ。行こう」
《畏まりました。マスターの御命令ならば御請致します》
「君と出会い300年随分と長い闘いだ。この剣で邪悪な魔導士は斬る」
フレイヤは真紅の刀身に銀の柄と鞘をしている。
蒼天八極神は全員人格武器を所持最凶の王が世界の管理者の円卓に座り管理者前に挙兵したアイゼンガルドも来ていた。
前回に身分剥奪の除名処分を受けたアイゼンガルドだが今回大規模侵攻のジェラフバルト卿の計画に再起を賭けていた。
其れは全ての諸侯も同じ思いだ。
ルーラシアの末弟ユウヒが居たが各地の修行と人格武器の鍛錬の末に身に付けて世界の管理者のオファーを受けてロビーに来ていた。
「久しぶりだ~もう出来たのか」
「ユウヒ・ワーテル・アルシュヴィルム・キング・ヴェスタニエ様は?ユウヒ様?こちらです」
受付の方に名前を呼ばれて階段を上り控え室に入って席に座った。
「また~ヴェスタニエだ。この世界Vが多い。何かの縁か?」
管理者の役員共が話しているとエスタンスの部下ヴァルプルギスが来て用紙にサインした。
「お忙しいところお越し頂き感謝です。ユウヒ様?お兄様と共に出陣ですか?」
「えぇ、まぁ・・・兄さんとは300年振りだ。腕は確かにある。俺の剣」
「ん?ん?ん?ほほほうー、双剣に大剣か。お兄様と違って剣戟型の武器ね。」
「じゃぁ、サインしたから行くよ」
ユウヒは七三の銀髪で黒コートをした細身の男性で数多の戦場に闘っていた。
ルーラシアからはダグマヴェルーユ・ハシュヴァレンクの二国の城主と王の地位を与えられた。
自身の騎士団も奇兵隊として農民・商人・長民・水夫・海賊・エンジニアの身分問わずの軍隊の隊長としてルーラシア軍の遠征に付き合った。
ユウヒはルーラシア領の南側の城主でもあって今回の八剣神将軍ユウヒ自身先代キングのご子息で暫く放浪で国を離れていた。
その一環を兼ねた修行であった。
兄がフレイヤを手に入れて自分は同じくパルミラス大神殿の地下で大剣クリシュナ双剣ギルガメッシュ&エンキドゥと契約其れ以降ガイアスを師と仰ぎ今回の戦争にも事前にガイアスに許可を得てルーラシア王にも許可が下り正式に決定した。
「俺は兄の背中を見詰め追いつけない。御前達怖くないか?」
《アホ言うな。怖いに決まっている。御前が俺達に力を貸す》
「そうだぜ、ギル?俺が死んだ場合アレスに託せ。」
《ご子息ですか!!!》
その決意もあってか管理者を去る時にコパンと会って様子が変だった。
コパン族長の王も40人も子供が居てユウヒが何人か親交もあってエスタンスは後日迫る大規模な作戦に備えてガブリエルを凡そ300年ぶりに世界の管理者に招集を掛けた。
DT104~110年のジェラフバルト殲滅作戦序章が始まった。
「来たよ。来たぜー」
アガートラームはKnghitsOFDarknessの隊長任命。ルーラシア軍7万の大軍がミルディア大陸に上陸。その数日前近隣の狩人が目撃したのは悪魔召喚の集会だった。
DT104 ミルディア大陸南南西125-43-67
真夜中の森林に焚き火を焚き八人全員がフードをした状態で悪魔召喚の詠唱をした。
《我らが主である(Wir sind der Haupt)ジェラフバルト卿の(Jerafubaruto Sir)目的の為に(Für die Zwecke)暗黒魔法が(Es ist dunkle Magie)再び実行され(Es wird erneut ausgeführt)冥府の門が(Tor der Unterwelt ist)開かれ我らの(Öffnen Sie von uns)魂を解放し(Um die Seele zu lösen)。神の天立門に(Im Himmel stand Tor Gottes)聖霊の加護の(Des Heiligen Geistes des Autos)剣が(Schwert)主の子となり(Es wird zu einem Haupt Kind)。八の剣の魂を(Die Seele der acht des Schwert)ジェラフバルトに献げよ(Das Dokument auf Jerafubaruto)。王に心臓を(Ein Herz des Königs)献げ(Document-up)今一度我らの(Nun wenn wir)マスターを召喚せよ(Master unabhängig beschwören)!!!!JESUSSOUL!心臓と血(Herzens und der Blut)を献げ(Das Dokument des)、聖霊の(des Heiligen Geistes)暗黒魔法が(Es ist dunkle Magie)我らの光りと(Und unser Licht)唱えよ(Singen)》
この詠唱を八人が高唱し唱える度に火が燃え上がり焔の人形の悪魔がメラメラ燃え上がって浮かび消えた。
燃え散る焔の中長身で黒コートを着た無数の剣に貫かれた人間の男が姿を見せた。
1000年前にジャック・ウォーカーに殺されて以降この復活を待ち焦がれていた。
焔の魔剣を持つマスターの名を《ロード・サー・スルト・レヴァングギルクラム》だ。
ジェラフバルト書の上級悪魔召喚に封じられ剣の悪魔として八剣神将軍が崇拝復活を叶えた。
漆黒のコートに全身斬られ刻まれた傷痕に焼け焦げた肌色の男は真夜中に復活。
こうしてミルディア大陸に八剣神将軍全メンバー集結。
彼等の居城となるのが北北西の湖畔に位置する霧に覆われたロン・ヴァレンシュタイン城跡に居た。
ミルディア大陸とローレシア大陸アンケルゥイシュ海峡
アーヴァンへルムとダーヴァンヴェルグが船に乗っていた。
「ダンナが最近セックスレスだわ~ーか、こん処KnghitsOFDarknessの仕事無いのか?暇だな。」
「アーヴァンへルム様こそ騎士です。はしたない行為だけはお止め下さい」
「SEXは人間の本能。やらなければ種が残せない。だからやりまくる。」
「神の教えに反しますよ」
「ダーヴァン?私の騎士道。私はビッチじゃない。無駄な戦をせずとも男は大抵落とせる。クズの精子注がれても私の薬学の知恵や治癒で身体を浄化できる。」
「マジですか?凄いですね。」
船がミルディア大陸に着くとルーラシアが馬に乗っていた。海岸には各陣営やユウヒの部隊がテントを張り海岸から海水汲み塩を作っていた。
「兄さん、兄さん、兄さん!!!!!塩出来るからこれで保存食はOK」
「流石自慢の弟だ。父が生きて居れば誇りだろう」
ユウヒと別れてアガートラームに来たルーラシアはエイゼンヴェルグに呼ばれた。
「スルト・レヴァングギルクラム卿ね。ジェラフバルト書の悪魔その中でも焔の剣神」
「まぁー厄介だ。と、俺はずっとエイゼンさんを追いかけていた。」
「ウソ?KnghitsOFDarknessとして宜しく。博識の煌王」
ルーラシアが陣屋に居る頃アーヴィングが来た。アーヴィングは笑いながらこっちに来た。
「ボッチはつれぇーしねぇーよ」
「アーヴィング卿?マジで良いけどよ。スルトの剣を俺が知る限り魔導士レイチェルに頼むわ。俺自身レヴァンテインを持つけど其れは別格じゃ」
「成る程~俺もレヴァンテインはよく知っている。レイチェルの魔力はアーヴィング至宝の鍵。」
アガートラームが隊長になってヨシュア・モルガナ・フレイ・ケルトハルトなどと極北の王達も駆け付けた。全員アガートラーム領の王で滅悪の力を持っている。ルーラシアも始めて見る王で緊張はしていた。
「お初にお見えかかります。ルーラシア・ヴェスタニエ卿」
「うん。よろしく」
フレイは七三の金髪ポニーテールの青年で黒コートを着た凄腕の剣士。
サマナーの踊り子モルガナにサキュバスのヨシュア勇者ケルトハルトが面々ルーラシアに頭を下げた。
《フレイヤ殿がルーラシア王の武器?》
「ああ。フレイヤと私は深い絆で結ばれている。申し分ない」
《成る程》
ルーラシア王(300)は八剣神将が居る城跡を目指した。
同様にスルトも目指す。
スルト自身蘇ったばかりで八剣神将軍のリーダーヴェルダンディー・グイネヴィア・ファヴギーヴスも世に久々姿を見せた。
最凶の双刃双剣の使い手である元人間現在はジェラフバルト書の悪魔。
湖畔
「マスター我らのマスターご帰還ご祝福申します!!!!!!!!!!!」
八人全貌を下げるとするとは手を挙げた。
久々外の空気を吸うスルトは焔獄冥剣リヴェルを手に丁重に刃を解き燃え上がる真紅の刀身と黒の柄と鞘の双刃だ。
斬った人間を中から燃え尽くす業火の焔は全てを燃やし尽くす。
神々と焔は因果の関係だ。
スルトの額から目元にジャックに斬られた傷痕と心臓に達する《クロス・トライデント・ディスティーアークグレイヴ》による傷痕を冥府まで引きずっていたのだ。
スルトは剣を地面に突き刺し地面から燃え上がる灼熱の業火に身を包んで口を開いた。
「1000年間の孤独も我は。俺は生きている。焔で俺は生き延びた。俺の目的はジェラフバルトの悪魔召喚として暫くして俺も自分が犯した罪を背負い俺の人生奪い返す。八剣神将軍のリーダーヴェルダンディー・グイネヴィア・ファヴギーヴスに・・・・俺を頼む」
「はっ!!!!!!」
遂にこの時が来た。
KnghitsOFDarknessが最初に待ち受けるべく敵だ。
ジェラフバルト書の悪魔達にスルトはクスクス笑いながら剣を握った。
灼熱と業火の焔を纏う剣の悪魔に取り憑かれた男が今回久々に現世に仇を為し焔と契約を交わした。
「ユウヒとレイチェルに気をつけた方が良いかと」
それは八剣神将軍の参謀の黒フードを、被り杖をつく仮面の男性が言う。
仮面の男性は長身で毛皮のコートに身を包み湖畔で古城の一階に八人とも「はじめまして」をちゃんと顔を見て言った。
「申し遅れた。我が名魔剣のパールラアディーンと申す」
「え?パールか。パール殿。はじめましてでぇー」
黒衣のコートに黒のストールを撒く緋色七三の青年が会釈した。
「面白い男だ。パール」
緋色の男以外に女と子供が居た。
パールの魔道書の悪魔も連れてきた。
「私は八剣神将軍のレイヴ・アルヴィラフティムです。以後お見知りおきを」
「ワシが八剣神将軍の厄災のテンペスト。」
「絶対零度の氷剣・・・アブソリュート・フィヴェルジュク」
「風雷神姫のエレン・アルグゥスト・ヴァルハリアムート卿」
「参謀役を務める軍師のトゥモロ・ネヴァグラッチェ・ジークデューク」
「止せよ、エゼキエル」
「スクルド・・・・御前なら気にするな。」
「ヴェルダンディー・グイネヴィア・ファヴギーヴス!!!!!!!!」
一同叫ぶと奧の扉から燃え上がる男が立ち上がっていた。
「マスターが復活した。これでKnghitsOFDarknessを殲滅の狩りが出来る。フフフフフフフフ」
全員いよいよ出撃だ。
古城が燃え上がりミルディア大陸に狼煙が上がる。
ユウヒが見ていた。
「兄さん?兄さん?見えるかな~狼煙だ!!!?おおおおっうとキタ!キタ!!キタ!!!!キタ!!!!!」
ユウヒが大剣を構えるとクリシュナが不安に感じたらしい。
クリシュナはユウヒの愛剣。
ルーラシア王の末弟にしてキングの遺児。
キングの意志を継ぐ者としてユウヒが居る。
ユウヒ自身分からなかった。
ルーラシアを支える五剣に入らずにこの八剣神将軍を不安と踏まえていた。
《アンタの顔に死線がクッキリ見える。見えるぞ》
ユウヒはコートを着て大剣を構えて古代遺跡パルシミラゾに一足先に向かった。
ユウヒは砂浜を移動するが、ミルディア大陸全土に現在の情勢
八剣神将軍サイド
KnghitsOFDarknessサイド&独立部隊
ミルディア大陸
ユーグヴェルトラムント
魔法国家の成れの果ての姿。
荒廃した世界に無と還った場所にガブリエルが居た。
「あっ・・・あっ・・あの・・・招集です。ガブリエル様?全員で」
ガブリエルは十字架の墓に手を合わせて祈りの唄を歌っていた。
《♪I wonder hear?
And go back to the place of changing by the soul of our war dead.
And we pray to the magic birth's result.
Prayer in Michibike happy of permanently pioneers there》
と祈りの唄を歌っていたガブリエルにヴァンが言いに来た。
「ヴァン君?ヴァン君?ヴァン君・・・」
「ハァー」
ヴァン・フィンセント・アガートラーム・ヴェスタニエ(17)ヴァン・ヴァース魔導修道院の人間で今回は授業の一環で五賢帝のアシスタントとしてこのミルディア大陸に来ていた。
ヴァンは腕利きの券を買われてガブリエルのサポーターとしてここに来たのだが、祈りの歌を聴きながら遺跡を歩き墓に手を合わした。
「君もなどかな?フィオ君」
「はっ!!その通りです。エヴァンジェリン殿が退屈しのぎのゲームじゃない。アスナ・フォン・エイゼンヴェルグ・ゲーテルヴェルの君が珍しい」
ガブリエルは二人を知っていた。後に《バルムンクとアロンディーン》がまだ人間であったの頃の話しだ。
ガブリエルを待っていたのはアガートラーム等この時代のKnghitsOFDarknessだ。
「来た!来たぜ!!来たぜ!!!!遣る気が漲るよな?ルー」
「そうだな。無駄な命を死なせずにマスターだけでも斬るようにする。アーヴィング」
アーヴィングは遣る気ある闘志でルーラシアは冷静に兵を考えアーヴィングとは正反対だが実力が蒼天八極神でも上である。
ルーラシアは黄金の甲冑に包み黒コートを着てルーラシア王国の旗印をエイボンが届けた。
「会議中申し訳御座いません。私はエイボン。ルーラシア王国第弐師団魔導空挺部隊長のエイボンと申します。ルーラシア王?お届けです」
会議中にエイボンが届けてくれたのは自国の旗印だ。
今まで無地の白地の旗を掲げていたのだがルーラシア王国の所領が増えてベルガモットとアガートラームの領土も手に入れてルーラシアの国は西側最大勢力の国として旗印も考えた。
「剣と王冠に真ん中に獅子が吠えている。両サイドを女で囲み・・・これが俺の国の騎士の姿だ。此の旗に恥じない活躍をする。のう?エイボン」
「ああ。王よ、遠慮不要です。存分に闘って下さい」
頭を下げて陣屋を出るエイボンにアーヴァンへルムが尋ねる。
「エイボン変わった?ヤバイよ・・・ルーラシア。私も力は貸したいが私は女性の騎士団や魔術師だ。可愛い女性に怪我でもされた生き場所を失う。どう?動く」
「エルスレイヤー、たぶん分かったと思うが。これから先如何なる理由であれ危険なリスクは避けろ。ジェラフバルトの連中に枕営業もダメだ」
アーヴァンへルムは一際美人でスタイルも良い。
その事を本人は良かれ手と思い躰を売り連中相手と性行為だけでのし上がった騎士をルーラシアからして見ればビッチで躰が壊れると思いルーラシアはアーヴァンへルムに不安があった。
エルスレイヤー家の問題はルーラシアにも関係がある。
ルーラシアがアーヴァンへルム軍の騎士団にも今回の作戦にKnghitsOFDarkness側の医療技術職団も派遣申請だけはしといたが何故か全員忌みを嫌いルーラシアは躰を心配しKnghitsOFDarknessの隊長アガートラームに話しを通し本案件八剣神将軍をどう迎え撃つかを別働隊のユウヒに伝えてユウヒが現在マスターのところに向かっている。
海岸線を移動すること八剣神将軍が古城に火を付けた。
焔が囲み燃え上がる古城にスルトは胸高まっていた。
「クッ。KnghitsOFDarkness出てこい!!」
焔が燃え上がる剣にスルトの腕が鳴る。
ヴェルダンディーが側に来た。
「来たか。迎え撃て。呉々も俺の居城を潰させるな。」
「御意」
青髪の青年ヴェルダンディーが頷き大剣を担ぎ城の肖像画を押して地下の階段先の祭壇の聖櫃を開けて分解剣を手に取りヴェルダンディーは火を消した。
《焔は我の友。分解剣ラグナロクの英霊よ。御身に力を貸せ。マスターの復活》と分解剣に大剣を改造させた。最凶の剣士として城の玄関口に出るとユウヒが剣を構えた。
「八剣神将軍ハッーデェーン!!!!」
「御前か。・・・・誰だ?名乗れ?この俺相手に神々の黄昏の生け贄に相応しいこと。フッ」
ヴェルダンディーの分解剣ラグナロクが宙に浮かび十二本の長剣と大剣を手に取り、ユウヒは地面の衝撃波を避けて双剣を構えて大剣を口に咥えた。
《ユウヒ?準備出来次第放つ。御前にリスクを負うが我慢じゃ》
《相棒頼むよ。御前と俺達の息の掛け合いで決まる》
《ガンガンガンとぶち込みオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアッ!の精神でアイツを斬る。しくじるなよ。ユウヒ》
「言いたい法だな。まぁー俺は失敗しないよ」
ギルガメッシュとエンキドゥを構えクリシュナを口に咥えてラグナロクを避けきり零距離の死点でヴェルダンディーを斬るとヴェルダンディーが上空からは鳴った剣戟にユウヒは叫んだ。
「ぐわぁぁぁっ!!」
湖畔から転落するとガイアス達独立部隊が来ていた。
ヴェルダンディーの能力は分解剣の実力が伝わってくる。
KnghitsOFDarknessも事態が重くアガートラームの策にルーラシアが手を貸す。
「貸せ。冷静になれ。此方の兵を分散せざるを得ない。アガートラーム?大司祭様達はヴェルクトラムに配置。ミルディア大陸は全て俺の脳内に構築済みだ。ヴァルハラ・ニブルヘイム・兵を半々出せ。死傷を無くし・・・・八剣神将軍もジェラフバルトの魔道書の悪魔だ。殲滅部隊を組む」
アガートラームに注意し戸惑うことなくルーラシアが地図に兵を配置。
冷静に兵を考察した考えでアガートラームにもう一度進言した。
「で、アーヴァンへルム?ジパング?コパン、エイゼンヴェルグ殿を私が率い敵を討つ。同時に人格武器のモードをバスターかセイヴァーにするように。斯く斯く然々申し訳無い。魔道書にモードがあるなら私も出来よう。エイボンが既に実現した」
自信もありルーラシアが陣屋を出るとKnghitsOFDarknessも続け様にヴァルハラとニブルヘイムに向かった。
かつて魔法戦争が起こった惨事の場で現在は遺跡群だ。
パールとレイヴとテンペストの三名がこの遺跡に向かい最初に剣を交えたのがアーヴィングだ。
「アアアアッ!出てこい。ここから一歩も退くわけねぇよ」
「名をパールラディーン。紅蓮の剣術か?」
ミルディア大陸 ヴァルハラ・ニブルヘイム遺跡
砂誇り舞う。
アーヴィングはレヴァンテインを振り燃え上がる業火の衝撃波をレイヴの風雷が打ち消す。
竜巻に曇天の蒼空から土砂降りの大雨に雷轟の環境の中アーヴィングは遺跡の壁を蹴り上げて業火の剣戟で応戦していた。
「煉獄王の(Fegefeuer König)千焔剣戟(Thousand FlammenJi Schwert)!?」
周りを焔で囲み頭上から焔の大剣で貫くがパールの剣に弾き返された。
「ジェラフバルト書特殊召喚!!!!!!」
パールラディーンを甘く見くびっていたが、悪魔召喚だ。
遣い魔サキュバスの契約に自身の魔剣カイーナの解放状態。
半身を焔の悪魔化。
追い込まれ焦り始めるアーヴィングに、アイゼンガルドの帝国兵が突入してきた。
「怖じ気づくのか?悪魔ぐれぇー、ビビんじゃねぇよ」
アイゼンガルドは長刀を構え聖水を浴び悪魔を斬った。
「ううっ・・・・うぅ・・・ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
サキュバスが燃えるような痛みで灰と化した。
悪魔が燃え上がる姿の光悦にアイゼンガルドの長刀をパールの大剣がレイヴとテンペストの三名による攻撃を設立間もない魔獄十三神と呼ぶ十三人の闇時代の騎士が襲撃するのをアーヴィングも参戦。
「馴れ馴れしい男だ。来るな。」
追い出されたアーヴィングは作戦本部に電報を送った。
《クソヤロウ キタゾ テイコクガ アイゼンガルドダ ドウヨ ナァー》
《モドレ》
ルーラシア陣屋に戻ったアーヴィングは水を飲み地図を見た。
ルーラシアは駒を置きフレイヤに語りかけた。
「いよいよだ。時間短縮一気に潰す。フレイヤ?」
《忙しいヤツだ。何をソワソワしている?アーヴァンヘルなら問題無い。我々人格武器の共鳴反応でアーヴァンへルムも全員無事。八剣神将軍・・・・》
「そうか」
ホッと一息つくルーラシアに突然世界の管理者上層部が手帳を開き事情聴取を開始した。
「わけがわからないよ」
「尋ねたいのですが?ルーラシア様でお待ちが無いようで御座います?」
「誰の指示だ。私は今からマスターをやるのに出陣だ」
「騎士法第50条違反で逮捕する!!!!!!!!」
「サツガァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!!」
悪気もなければルーラシアは剣を抜き午に跨がり鞭を打ち続け古城まで走らされた。
走行中頭に浮かぶのはアイゼンガルドの隠蔽と世界の管理者の金に汚い連中を買い占めたことで、ルーラシアは唾を,吐き剣を抜き古城まで走るとユウヒが傷だらけで血が零れながら大樹の陰に息を荒げていた。
「死ぬ・・・死んでしまう。ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・・ハゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・イクイクイクイクイク」
ユウヒが倒れているところルーラシアがユウヒに声を掛けた。
「ユーグヴェルト君か。ユウヒって名を変えたけど愕いた。俺の弟に変わらない。下がっていろ」
ユウヒの目を閉じて応急処置を済ませて古城自体が燃え上がっていた。
「フレイヤ・・・・バスター・セイヴァー・インフェルノモード解除」
フレイヤの剣が人間に戻りルーラシアは人格武器を極めた。
《マスター様。ご準備できました。私の剣が焔を打ち消す》
「まぁーこれで一件に片付く」
古城ⅠF
「ハッハハハハハハハハハ・・・ヴェスタニエ。よう来た」
「スルト遊んでいる暇はない。」
「まぁー遊ばせてやるよ」
「ここが御前の墓だ。」
スルトの声を聴きルーラシアは剣を握り暗い城内に足を踏み込むと焔が燃え上がっていた。
スルトこそ八剣神将軍のマスターであり城が燃え上がっているのはスルトの焔である。
「ハッハハハハハハハハ・・・・まぁ」
スルトにルーラシアが剣を振り城の半分を消し去った。
《マスター》
「神王魔神(Gott-König Genie)双刃創天(DerHimmelderDoppelklingeWunden)荒神葬(Roter Ginseng Beerdigung )覇斬(Verschleiß)・・・・・消えろぉ!!!!!!」
城事を消してスルトが全身焔の状態で剣を構えていた。
燃え上がる焔にルーラシアも本気モードでフレイヤの英霊とモードチェンジの姿に全ての焔を纏いスルトは腰を上げた。
「フレイヤモードチェンジINオーディン・ヴァルキリーソウル」
フレイヤの甲冑に身を包み純白の翼が生えて焔を纏いスルトも久々に剣を振った。
焔から燃え盛る劫火の城にルーラシアの剣がスルトを切り裂く。
「悪魔を世から消す・・・KnghitsOFDarknessを見くびるな。」
「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・・ハゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・ハハハハハハ」
スルトが起き上がり焔の壁で全て焔が飲み込みスルトの猛攻にアガートラームが駆け付けた。
焔に飲み込まれる前に双剣を抜き閃光が湖畔の水を裂いた。
「クロス・ディスティニィー・アクア・イグニス零式!!!!!!!!」
アガートラームの銀の腕の長剣が水を弾き返しスルトが水に呑み込まれた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ」
スルトは明らかに力を失い魔道書も消えかかっていた。
「焔獄双刃(PrisonZwillingsklingederFlamme)創刻天(SchrittenindenHimmelzuersellen)双刃(Doppelklingen)!!!!」
「焔王の(Hammer des Königs )鉄槌(von der Flamme)」
「焔獄紅蓮(Prison Red LotusLotusflammen)双龍双剣(Ssangyong Doppelschwert)」
「焔王の(Flammenschwert der Flamme)炎剣(König des)」
「うぉおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ!!!!!!!!!!」
鬼気迫る剣戟にアガートラームとルーラシアは無傷でスルトの炎剣を交わし魔道書も消えると元の人間である部分だけ残るが力の大半を失っていたスルトは大量出血で全身紅く燃え上がっていた。
スルトは最期に自分の命を置き換えた秘技でアガートラームに斬り込むが、ユウヒが食い止めた。
ユウヒが傷を塞ぎ止めてギルガメッシュを構えていた。
「兄さんは下がっていて。」
「ユウヒ・ヴェスタニエ?生きて居たのか?他の部隊が苦戦の最中・・・御苦労」
ユウヒは出血が多いがスルトが焔と一体化して魔道書が完全に燃え尽きた。
「焔獄紅蓮(Flame of GefängnisCrimsonLotus)刻天刃(Himmel Klinge gravieren)!!!」
「エターナル・ジャッジメント・グレイヴ」
ヴェスタニエ家及びVの一族は「グレイヴ系統」の剣戟を繰り出す血が流れている。
故にユウヒもグレイヴを扱える。
スルトが完全に倒しマスター消滅にヴェルダンディー達、八剣神将軍は再起を賭けるように撤退していった。
「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・・ハゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ」
無茶はしていた。
ユウヒは俯せに寝込んだ。
アガートラームとルーラシアも一件は落ち着きミルディア大陸を後にした。
DT110
7年後のDT110七ヶ国の協定により戦争は終結。
だが、この英雄戦争が本当の悲劇の引き金になるとは知らずにルーラシアはユウヒとウィルが話し合っていた。
父王キングの肖像画を眺めたルーラシア王は人格武器の文書を読んでいた。
人々の魂を英霊召喚と呼ばれる特殊技法により秘術で、武器に魂を宿せる文献を読んでいた。
7年前の件で八剣神将軍・アイゼンガルドの消息不明。世界の管理者社長が、エスタンスが、二代目ヴェルガン・エスタンスが社長の代に就任して変わったことは世界中が都市構想をハッキリと各国の都市を改変させた。
DT1109月
秋の頃にアーヴァンへルムが来た。
「やー、やーやぁー、おひさ~」
「毎年苦労かけるね。君が来た用件はどうぞ?」
「残りの同盟が即座に逮捕。で、ジェラフバルトが姿見せないのはビビッときたからな。まぁー、アンタには理由ありきで言うけど来年さぁー、アガートラームとエイゼンヴェルグが結婚って。アンタも嫁どう?独身って私を一人にしないでおくれ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙り込むルーラシアはアーヴァンへルムを近くに呼びワインを注いだ。
「俺が独身な訳がない」
きっぱり首を振り洒落た冗談かと思いルーラシアはアーヴァンへルムに紹介した。
「マ、マ、マジ?マジパン?マジパン?ヒャッハァー、クックククク」
笑いこけるアーヴァンへルムは甲冑を外し黒いローブを着てベルトも外すと剣を置きローブ一枚の後は何も下に穿いてない身に付けていない状態でルーラシアが紹介した人物ロクサーヌ皇女だ。
ルーラシアはロクサーヌの手を取りアーヴァンへルムに挨拶した。
「初めましてルーラシア王国ルーラシア・ヴェスタニエとお付き合い前提で付き合っています。アーヴァンへルム・エルスレイヤー卿様は・・・えっと・・・・私の国でも耳に噂します。」
「はっ?え?ロクサーヌ下の名前は?」
「小国アザリスタン共和国現在エイゼンヴェルグ領アザリスタン・ネフミス・ヴェスタニエ・ネフミスの始祖の一族の者です。」
「Vかっ!!!!!!」
「ヴェスタニエ家は多い。私も名前聞いてびっくりしたけど彼女と付き合って決行充実している。」
「今まで彼女無し独身・・・アンタがカノジョできるってウケルー」
「マジな話しで言うよ。ジェラフバルト卿がエルセリウスに居る。KnghitsOFDarknessに近いうちに招集がかかる。」
「あー」
ルーラシアの能力は知っている。
蒼天八極神の中でも西側最大勢力の一角として各同盟と手を組み組織化したルーラシア国にアーヴァンへルムが来たのは自国所持の魔道書を渡しに来た。
「450巻の未完成の未発表の魔道書よ。是全てアンタが廃棄して。著者はジェラフバルトよ。若き頃の魔導士でヴァーミリオン・ヴァン・ヴェスタニエ・ウォーカー時代の400巻以上。これだけ全てを書き創り記した魔導士が現在は悪魔召喚だから笑うよ。」
Vの人間が最初の時代にこの世界が創られた当初四元素でそれぞれ構築し生きてきた。
アーヴァンへルム国の成り立ちは大陸移動と海底の隆起を繰り返し山岳地帯に聳える国家が出来た。魔道書木箱を見たルーラシアは溜息を零しその魔道書を手元に置き一言礼を申し上げた。
「感謝申し上げる。KnghitsOFDarknessの及びが在り次第俺も準備しよう」
「期待しておいて・・・・外れはないよ。そうそう?ねぇーねぇー、私の子供をアンタの養成所に何人かぶち込んどくわ~フフフフ」
「全員御前と一夜何百発朝から晩まで中出しさせた人間の子供を俺に預ける?どういう神経している?それに・・・俺の養成所は建設中だ。騎士道を目指す次世代の奇跡の世代を目指す何とかのバスケじゃねぇー。御前の子供俺の国に来ても大丈夫か?母親なら責任以て子供育てろ。人を性具にするな!!!!!!愛情があれば大抵乗り越えられる。じゃぁー」
ルーラシアの肩に乗っているカラスが全てを見ているのと予言はしていた。
アーヴァンへルムも今回言われたことは反省をしなければいけないと決めて自国に行く船を待つ間ケータイを取り出して全員愛人を消去。
子供が幼いのを見ているダーヴァンヴェルグに連絡した。
《オッハー、もしもし?私だけどー帰る。帰るからガキの面倒は?》
《待っているよ。子供世話押しつけるのは結構だけど今度からオチビちゃん達面倒見なよ。》
《分かったよ。分かった。分かった。で?用件として気になっていた消息は?》
《星の遺跡に居るね。》
《世界を繋ぐ星の遺跡。飛空挺でしか無理なのと・・・・最低八人しか入れないわ》
《よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!》
電話を切り船に乗り自国の騎士団に手配させた。
ダーヴァンヴェルグは子供達のお守りを楽しくさせていた。
子供からして見れば長い青髪の白麻衣を着たお姉さんが遊んでくれた記憶にしか残っていない。
星の遺跡
DT110知らされた事実にKnghitsOFDarknessがいよいよ伝説に刻まれる闘いに後世に語り継がれる。
星の遺跡とはエルセリウスの世界と宇宙を繋ぐ巨大な隕石の遺跡。
星に浮かぶ遺跡で、その奧では星が誕生する強大なクリスタルが眠っている。
星が鏤められた場所にジェラフバルト卿とフレアが居た。
アイゼンガルドが宇宙空間の星が誕生するクリスタルに居た。
アイゼンガルド自身あの魔道書を実行させた。
自分の息子とジェラフバルト卿の亡き弟の人体実験悪魔召喚秘技による創り出し生身の人間だがその力は既にアイゼンガルドとジェラフバルトを凌駕し若き皇子として星の遺跡に眠っていた。
クリスタルに眠っている長い銀髪に長身逞しい肉体をした男性にジェラフバルトは杖をつき龍靭化の秘術でも読破に時間を費やしていた。
「覚えとこう。俺様の国を夢幻の如く・・・クッ!!龍靭化を出せ」
「無茶しすぎだ。人間が龍に成る時代はもう死んでいる」
ジェラフバルトは黒コートだけ着て首には十字架と牙をぶら下げて随分と痩せ細っていた。
星の世界に長年の住処と成っていた。
アイゼンガルド帝国拡大が世間を震え上がらせていた。
新たにヴェルガン・エスタンスに対抗し蒼天八極神と同格の称号と大陸中からの13人集めて帝国の組織と変わりアイゼンガルドの母胎で創った組織をエスタンスがビビリ焦っていた。帝国の進撃によりKnghitsOFDarknessも危機を感じていた。
後にこの対立がエルセリウスを二分化させる《テゥエルターナー》へと発展して行く。
世界の管理者騎士統轄局長のボルチオ・ティア・アンセルロギア・ケルセルトゥーラ卿の失脚。
ボルチオ卿がアイゼンガルド側の組織承認という事件もルーラシアに震撼をもたらせた。
「事態が急速だ」
「弟君を呼びましょうか?」
フラッと来たのがエイボンだ。
ロクサーヌとの引き合わせをしたのがエイボンだ。
アザリスタン共和国は魔剣士の里アルノスアルガバード・聖哲隠者の里リリアリヴェイユクトに囲まれた小国。
故に魔導士も魔剣士が多い国にエイボンが若い頃当時6歳くらいの少女に魔剣を教え込んだ少女こそロクサーヌだった。
だから国を知っていた身分で、独身だったルーラシアに相手を紹介。
ロクサーヌと薔薇の紅茶を飲みルーラシアの元にガイアスがユウヒを連れてきた。
「ヤバイゾ!!!エスタンスからきいてねぇのか?至急Skype上げろ」
「エ・・・えぇ・・・マジかよ」
部屋を移動してSkypeの部屋に行きパソコンを付け始めるとエスタンスが問題視したある人物のデータが送られてきた。
「ルーラシア王?申し訳無い黒龍に追われる前にボルチオ殿はアガートラーム君に頼んでいる。君達に迷惑かけた。ごめんね~ごめんね~ごめんね~ごめんね~」
「其れを早く言うたらどうじゃ?反政府は帝国に属し。ボルチオ殿は世界が壊れるのに心酔し、アイゼンガルドのクズはそれでも騎士だ。ティア・ヴィフィンベルグを呼べ。ユウヒの奥さんだ。あの人は世界評議会議長だ。・・・・低迷か」
ランプを消してルーラシアは城の南側霊廟が在り霊廟脇に商店街市場がある路地裏の洒落た隠れ処酒場にルーラシアと弟ユウヒそれに妻のティア同席の下話し合った。
「議長が忙しいのと南国は大層ご苦労様です。ホントですね。海賊取締役・麻薬・ドラッグ・貿易ではアーヴィングとの付き合いは有り難い。でも今日はなしたいことは元同僚ボルチオ殿です。貴殿と同じくティアのミドルネームは恐らく生い立ちは・・・・帝国領ポルト=ノヴァステット諸島ですか?よね・・・・あの人達は絶対に、絶対に、絶対にゼッテェー、男でも女でもティアって付ける。ユウヒ?奥さんと一緒に海岸警護の手配を頼む」
「お兄様申し上げます。海上警護の法は帝国側が手中です。ボルチオ様が法令管轄主任。あの人はエスタンスを憎み・・・・現在魔獄十三神を定める御方」
「ああああああああああああああああああああああああああ」
酒場で荒れるルーラシアは酔い潰れユウヒとティアはその後国に帰ると直ぐに隣国を緊急呼びアイゼンガルド征伐を出すと手を挙げた人物が居た。
たった一人見慣れない服を着てボロボロのコートに大剣を担いだ青年が名乗りを上げた。
「どーも、どうもーどうもでぃー、俺がジャック・ウォーカー言います。で?アイゼンガルドか。裂きにボルチオを斬る。任せや、俺さ・・・魔剣士の里の者よ。」
「アルノスアルガバード聞いた名だ。」
「そうよ、ユウヒ!!!!」
この時にフラッと顔を見せた人間こそサイラスの実父ジャック・ヴィンセント・ヴァーミリオン・ヴァン・ヴェスタニエ・ウォーカーである。
彼も同じくVの名を持つ人間。
Vの人間が現れることは誰もが予想外で、周りの諸侯と地主が猛反発した。
「ガヤうるせぇー、勝手にシンドバッドよ。俺が御前等の面前に首を差し出す。代わりと~俺の権利をくれ。今、俺無職ニートのホームレスだ。七国に取り合いを決め俺を騎士に昇格。」
「よし、イクゾ、サイゾー、ジャック・ウォーカーに任せる」
ユウヒが決めたことにティアも頷いた。
ティアを世界の管理者まで見送るとコパン王が来ていた。
コパン王は槍の名人で戦場は常に槍を持って振り回す槍の名手だ。
ティア自身ユウヒを連れて執務室の部屋を厳重に閉めた。
「アナタァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!!!!」
抑えきれずにいた性欲が完全に覚醒しユウヒも最近仕事で全く奥さんを見てやれなかったので執務室のベッドに二人寝て堪りに堪っていた性欲をこの日を最期と決めて完全にティアの中に何度もガン突くように出し尽くした。
ユウヒはルーラシアの弟でこれから先に国に帰るのはもうないと思っていた。
ティア自身孤独にさせる訳には行かないと心で思っていても自分が王の弟で、騎士である以上避けがたい現実だ。
「ティア?今まで俺を支えてくれて有り難う。君をボッチにさせてしまうけど悲しまないで欲しい。兄さんも居る。俺が死んだ場合君は兄さんに行き兄さんと子供で暮らして欲しい。勿論君自身苦しみに耐えきれずに子供を必要としないのなら長く生きて欲しい。俺の分まで」
「そんなことはい!!!!!!!アナタが死んでも私はアナタの子供を護る。だから死ぬ前にやりましょう。お互い激しくもっともっとも私の子宮に注いで。孕ませる覚悟でもっともっと私の中を満たして!!!!!!ルーラシア王は私が支える。あの人は政治には鈍感で、絵画や芸術私達ズブズブな素人に分からない音楽を聴く人でしょ?心配ないさ」
ティアとユウヒは朝から晩まで続く限り中に出し尽くした。
「うっ・・・・うっ・・・・うっ」
泣くティアを抱きユウヒがペンダントを渡した。
「俺の国の加護だ。君達を護る。ティア?もう世界が不安に成ることはない」
ユウヒ自身決心はしていた。
この日が来ることを愛する家族の為にティアを置いてルーラシア本国に帰還。
KnghitsOFDarknessも集結しいよいよ大規模な作戦が始まる説明会を受けた。
そしてその日の午後にユウヒはルーラシア国に帰還。
KnghitsOFDarkness側もエスタンスがSkypeで通じてルーラシア国に来ていた。
ヴェルガン・エスタンスは腹を潜っていた。KnghitsOFDarknessの出番として考えられるのは今回の作戦は、星の遺跡内で殲滅の規模としてアイゼンガルド・ジェラフバルト卿・帝国側に属した政府の連中をエスタンスが指揮した。
ジパング王は東洋の君主にして人斬り抜刀の刀と人を斬らず魔の斬り死を見る刀を腰に差している。ジパングも多かれ少なかれ腕に負う傷は人を斬ってきたジパング自身「殺人王」は潤う心を求めていた。
ジパングもコパンも来ていた。
コパンは異様な服を着て長い銀髪に焼けた肌をして鳥の羽の耳飾りに槍だけを持っていた。
「全員?まだか?」
エスタンスが待つ。
兎に角待っていると五賢帝が先に入り五賢帝から説明を受けた。
「こんばんわー、五賢帝のガブリエル・バイブルと申す。KnghitsOFDarknessにお集まり頂き感謝を申し上げます。我々最期の場をこの星の遺跡と踏む。遺跡内部だが、宇宙空間が続く星の世界。複雑に変化する遺跡だ。KnghitsOFDarknessは・・・この内部を目指せ。」
一旦マイクを置きガブリエルからグレーの短髪の筋肉質の男に変わった。
「五賢帝のトラヤヌス・ウリエル・ロハーレッドフォーク卿だ。俺が言う。俺的に飛空挺に乗れる定員が8人だ。誰か?8人を三往復させる。飛空挺設計技術者はエイボン卿だ」
エイボンが設計に関わること誰も知っては居らずこの事は五剣手と秘密裏に進んでおり世界最高速度の飛空挺に完成は間近。パイロットを捜し求めていたところ、世界の管理者のカジノで豪遊しギャンブラーのゼクセル・ブライアンが此の飛空挺のパイロットに決まった。
「うっうー、ずっちぃー、俺がゼクセル・ブライアンだ!!!!!!!!最高のパイロットだ。俺が乗せる人間に空の旅を提供する」
ゼクセル・ブライアンは空挺技術免許第一種の免許を持ちギャンブルで創った借金返済の為に世界の管理者に雇われ星の遺跡を目指すことと成った。
KnghitsOFDarknessは出発日までルーラシアに留まった。
「ロクサーヌ?訊いて欲しい。俺が戻らない場合・・・・君が王になって欲しい。俺自身300年近く生きて居ても後の世はクソつまらぬ。君を不幸にしてしまうのは申し訳無い」
「良いですよ。別に・・・・アナタが決めたことに口を挟まない。行ってらっしゃい」
しかしロクサーヌは気付きもしなかった。
背後に迫る脅威をルーラシアが何故あのような戦嫌いで腑抜け立面の王となるのは後に分かる。
その頃教主庁ヴァチカンではガイアスとディゾンが教皇のまで二人きりで話し合った。
「兄上?お久しぶりです」
「ああ。姉ちゃん・・・・御免貌出しづらくて・・・俺も今回の作戦は危険がある。七剣のガイアス・極北剣星のガイアスと呼ばれる。俺はそこまでの剣術はない・・・姉ちゃんこそ護るべき家族の為に俺が剣を抜く」
家族であるディゾン教皇と騎士ガイアスはヴァチカンでの夕食を後にしてヴァチカンの景色を懐かしく二人で見た。
ヴァチカンでの景色をバックにガイアスは剣を持たず白いシャツにジーンズを穿きサンダル姿の青年はディゾンに託した。
「御前こそ自分が信じた道を歩め。教皇職ほど肩が凝る精神が貪られる仕事を継いでくれた感謝する。美人の姉を持てて俺は幸せだ。俺の家族は姉ちゃんだ。姉ちゃんの為に俺はイク」
ディゾン・リアレストとは第780代目教皇。
ヴァチカンで唯一の女性教皇。出身地はルーラシア国。
ガイアスを兄として教皇と五賢帝を兼任している。
後々に幼いダインに剣の稽古を付けさせてヴェスタニエ家の剣術指南でお覚えにならせる人物でもある。
ヴァチカンを出てルーラシアの城壁は世界の半分を囲み西側最大勢力の一角の中枢にヴァチカンの出資にルーラシア王はアガートラームとエイゼンヴェルグを尋ねるとヴァンとフィオが来ていた。
「来ていたのか?夜分遅く済まない」
「呼んだのは俺だよ」
金髪隻眼黒コートのヴァンが言う。
ヴァンは腕利きの剣士だ。
元々アガートラームの剣士で騎士に昇格後バルムンクになるまで間ダインに剣を教える。
ヴァンはアガートラームの手を握っていた。
「俺は出る。アガートラームよ、是が最期だ。」
「ハッハハハハハハハハハ」
笑うアガートラームは剣を置きルーラシアが近くに来ていた。
「親友らしくもない。生きる希望だけは消すなよ。エイゼンヴェルグの為、家族だろ?俺は世界の為に闘う。」
KnghitsOFDarknessそれぞれの思いを託しいよいよ、ジェラフバルトとの壮絶な争いに決着を付ける闘いが始まる。
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