『楽園の騎士』と『竜使いの妖精』
シャリオ
プロローグ
100億円あれ豪邸を建てることができる。美味しい料理を作ることも、甘いお菓子を食べることも出来る。
なら、100億円あれば幸せになれるだろうか?
なれない、とわたしは思う。
お金は砂糖のようなモノだ。蟻のように黒い服の人達を引き寄せてしまう。
それを寄こせと脅迫し、譲るように勧め、誰かのためにと義務を迫る。もし断れば強欲だと罵られるのだ。
お金は悪魔を引き寄せる。
無知なわたしはそれに気づかず、宝くじをもらった。
絶対に当たると断言された宝くじ。わたしは好奇心と期待を込めて受け取り、そして手に入れた――お金ではなく『魔力』という力を。
『魔力』があれば豪邸を建てることができる。美味しい料理を創ることも、甘いお菓子を食べることも出来る。
なら『魔力』があれば幸せになれるだろうか?
なれない、とわたしは断言する。
『魔力』は悪魔を引き寄せる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます