第十八話 【妖属性】の魔力

「状況は?」


 扉を開け放ち、エルヴィスは白衣のまま会議室へと踏み入った。背後ではエミリアと研究員のデリックがそれに続く。

 部屋の中には騎士団長のダスティンや、カムメルの市長であるメルヴィンを始めとする指揮系統をつかさどる人員が揃っている。どちらも次々とやってくる部下たちに鋭く指示を飛ばしており、その様子はさながら戦争の最中のような有様だった。


「エルヴィス様。例の妖魔と思しき怪物が町に侵入した模様です。現在憲兵隊が北門近くの大通りで応戦中。すでにこちらからも一部隊を送って対応しています。許可さえいただければさらに三部隊が出撃可能です」


「現在あらゆる方面から北部の住人に避難命令を出しています。ただ、目撃者の証言によると既に死傷者が出ている模様です」


 ダスティンとメルヴィンの報告に、エルヴィスは慎重かつ迅速に対応を吟味する。先ほど自身が予想した妖魔の性質から判断し、決定した事項から順に指示を下す。


「騎士ダスティン、その三部隊と、出撃できる部隊はすべて出撃させろ。こいつは恐らくおいそれとは退治できん」


「は? ……いえ、了解しました」


 僅かに疑問を覚えながら、しかしダスティンは言われたとおりキビキビと指示を飛ばしていく。エルヴィスはそれだけ確認すると次はメルヴィンへと指示を飛ばし始めた。

 長い一日になりそうだと、そんな感想を抱きながら。






 現場に到着したライナスは、目の前に広がる光景に思わず目を潜めた。

 きれいなレンガ造りの並ぶ町並みは、しかし今はそのいたるところに人だったものと思われる残骸を散らし汚している。いや、事実人だったのだろう。恐らく一昨日のクロフォード家の馬と同じように【妖魔】に食いちぎられたのだ。現にライナスの視線の先には、強烈な魔力を放つ明らかに異常な巨体が存在し、何かを食らっている。


「今度の奴は狼と……、蛇か?」


 目前にいたのは、体の胸のあたりから上が狼で、胸から後が蛇のような形をした異形の生物だった。

 狼の部分は足でしっかりと体を支えて何かを食らっており、蛇の部分は通常の蛇がそうするようにとぐろを巻いている。明らかに蛇の部分を持て余しているような、食べているものを度外視しても気持ち悪さすら感じる異常な光景だった。

 ともすれば我を忘れそうなこの世のものとは思えない光景に、しかし騎士達は見入っているわけにもいかない。


「奴が動き出す前に仕留めるぞ。【火炎榴弾≪ブレイズカノン≫】準備!!」


 部隊長の号令を受け、魔力に炎の砲弾という形を与える術式を脳裏に思い描き、ライナスは自分の右手に魔方陣を展開する。

だが、既定の手順どおりに魔力を込めて魔術を完成させた、その瞬間、


「気づかれた!!」


 狼の頭がこちらを向き、その双眸がライナス達を捕らえ、その巨体が真っ直ぐに騎士達めがけて飛んできた。


「うおぁっ!!」


 狼が飛びかかるのとはまた違う、蛇が獲物に食らいつく動きで狼の前半分が飛来し、運悪くその軌道上にいた騎士達を直撃する。ライナスに見えたのは二人の騎士が跳ねられて地面へと叩きつけられ、一人の騎士がその牙の群れへと消えていく光景だ。


「こんのぉぉぉぉぉぉっ!!」


 よろめきながらもとっさに魔方陣を構えなおし、ライナスは狼のような頭めがけて【火炎榴弾≪ブレイズカノン≫】を発砲する。魔方陣は一瞬で人の頭ほどある炎弾に変わり、狙い通り【妖魔】の頭へと直撃した。

 妖魔の首から上が粉々に吹き飛ばされ、首があった場所からどす黒い煙が噴き上がる。


「や、ったか?」


「……よくやった。よくやったぞライナス!!」


 ライナス自身が妖魔を倒した実感を得る前に、隣で同僚の騎士が歓声を上げる。肩や背中をバンバン叩かれながら見れば、先ほど妖魔に食われかけていた騎士もどうにか生きていた。【火炎榴弾≪ブレイズカノン≫】の余波で飛ばされ怪我はしているようだったが、それでも噛み砕かれて命を落とすよりは余程いい。


「喜ぶのは後だ。怪我人を搬送しろ。それと残った人間は生存者の確認を」


「は、はい」


 胸をなでおろす騎士たちに、部隊長がそう言って激を飛ばす。数人の騎士達が先ほどやられた同僚の元に駆け寄り、手当てを行おうとしたそのとき、


「危ない!!」


 誰かの叫ぶその声と共に、ライナスは駆け寄る騎士のひとりが妖魔の前足に殴り飛ばされ、近くに積んであった木箱に叩きこまれる様を見た。


「生きているだと!?」


 横で同僚が叫ぶ声に応じるように、目の前で妖魔はゆっくりと身を起こす。同時に首のあった場所から上がっていた黒い煙がだんだんと集まって密度を高め、最終的には先ほど失ったはずの首を形作り、取り戻した。

 呆然とする騎士たちの前で、首を取り戻した妖魔が耳を貫かんばかりの遠吠えをあげる。


「う、撃て。とにかく撃て!!」


 遠吠えにようやく我を取り戻し、部隊長が慌ててそう命令を飛ばす。だが、騎士達が魔方陣を展開するより早く妖魔は動きだし、周囲にいた騎士達を何人もまとめて跳ね飛ばした。






「遅かったか……!!」


 高台にあるメルヴィンの屋敷の、一番見晴らしのいいテラスで身を乗り出しながら、エルヴィスはそう言って唇をかみしめた。

 視線の先、文字通りの意味で目の前に展開した【望遠眼≪スコープ≫】の向こうでは、再生した【妖魔】が周囲の騎士達を蹴散らしている光景が見えている。


「ぐぅっ、言われた時はまさかと思いましたが、本当に再生するとは……!!」


「それでも一応伝令は飛ばしたんだろう? 騎士ダスティン」


「飛ばしました。しかし既に出撃したあの部隊までは間に合わなかったようです」


 直前まで行っていた調査とエミリアから聞いた目撃情報の甲斐あって、エルヴィスは事前に【妖魔】という存在が再生能力をもっている可能性を知っていた。

 それは、事の経緯を考えればあまりにも速い解明速度と言っていい。他の人間が当事者であったならば、こうして【望遠眼≪スコープ≫】で見たことをようやく全軍に通達する形になっていたことだろう。下手をするとここで見た光景すら疑って通達が遅れていたかもしれない。

 だが、目の前の妖魔の動きはエルヴィスの対応の早さの上を行く。


「くそ!! なんだあの動きは!!」


 【望遠眼≪スコープ≫】で見える視界で、【妖魔】が地面を猛烈な勢いで這いずるのが見える。その動きはまさに蛇の動きそのもので、前半分の狼の前足はもはや邪魔にしかなっておらず、その動きで完全に地面にこすりつけられて破壊される形になっていた。だというのに、動きを止めるとその前足が再生し、妖魔は元のように身を起こす。


「そもそもあの化け物、一体どういう生き物だ!! どうして再生するんだ……!!」


「そもそも生き物じゃないんだよ」


 手すりに拳を叩きつけながら発せられたダスティンの言葉に、エルヴィスは冷静にそう返す。エルヴィスの中には既に、ある程度【妖属性】の魔力に関する分析結果ができていた。


「【妖属性】の魔力、その正体は恐らく生き物が死の瞬間に変質させた、|生前の姿を≪・・・・・≫|取り戻そう≪・・・・・≫|とする性質≪・・・・・≫|をもった魔力≪・・・・・・≫だ」


「死の瞬間に変質?」


「ああ。生き物が生きようとする、もっと言えば死を逃れようとする性質、感情は絶大だ。魔力が感情に左右されるなら、これほど魔力を左右できる感情もあるまい」


「それは、タダツグが魔術を斬った原理について聞かされたときにも出てきた理論ですよね? 確か、魔力の恣意誘導性とかいう……。ですがあれは普通の魔力では現象と言えるほどの大きな変質はしなかったはずでは? タダツグの場合も、体内で濃密な【全属性】という、影響を受けやすい魔力があったから起きた現象だったはず……」


 仕えている家が家であるせいか、ダスティンにもそれなりに学術的知識はある。だからこそダスティンの疑問はもっともだった。本来魔力に感情が与える影響というのは微々たる物というにも少なく、その観測も最新の技術でようやく出来るようになったところなのだ。そもそも死に際の未練だけでこんな魔力が発生するなら、この世は【妖魔】と呼ばれる化け物であふれかえっている。

 だが、当然エルヴィスはそんな疑問の答えを見つけている。


「確かに魔力が意思の影響を受け、ここまで変質するにはそれなりに影響を受けやすい魔力が必要だ。だが、影響を与える感情が『生前への未練』であるなら、その影響を受けやすい魔力がゼインクルには存在していたのさ」


「『生前への未練』の影響を受けやすい魔力? いえ、待ってください。そもそもゼインクルに存在していた他にはない魔力と言ったら……」


「そう。【死属性】だよ」


 確固たる自信のもとに放たれたその言葉に、しかしダスティンはしばし混乱する。

 それはそうだろう。生前の姿を取り戻そうとする【妖属性】と生き物全て容赦なく殺しつくす【死属性】では持つ性質が完全に逆なのだ。

 そんなダスティンの内心を読み取り、エルヴィスはわずかにダスティンに向きなおる。


「まず基本的な話なんだけど、魔力に与えられた方向性は、時間と共に失われて元の全属性に戻るのは知っているだろう騎士ダスティン?」


「ええ、魔術が時間と共に消滅する理由ですね」


 魔術は魔力に方向性を与えて特定の物や現象に変化させる技術である訳だが、そうしてできたものは永続的にその形を保っているわけではない。

 例えば最近エルヴィスが開発した捕縛用の魔術【水賊監≪アクアリム≫】は魔力を水に変化させて操り、相手を水の中に閉じ込める術だ。だが、魔術への魔力供給を断ち、魔力自体に方向性を与えるのをやめると、瞬く間に元の全属性の魔力へと戻ってしまう。この場合戻るのは飲み込んだ水や服に染み込んでいった水も同様で、【水賊監≪アクアリム≫】という術は使われた人間は飲み込んでしまった水を吐き出す手間が無いため、比較的高い生存率で相手をおぼれさせることができるのだ。


「ゼインクルで使用された【死属性】の魔力も、この例に漏れず、加害範囲にいた生物を死に至らしめた後、すぐさま全属性の魔力に戻ろうとしたはずだ。それこそ魔力法則の一環として、手から離したカップが地面に落ちるように」


 そう言ってエルヴィスはダスティンの目の前に、この国の『死』という文字と、『全』という文字をマーキングスキルで描き、その間に死から全へと向かう矢印を描く。

 この世界では貴族の家庭教師などがよく使うマーキングスキルの教育への利用方法だ。


「さっき言った死に際の『生前への未練』はまさにこの瞬間に効果を表したと思うんだが……。さて、騎士ダスティン。死の反対に位置する魔力とは何だと思う?」


「死の反対? それはまあ、普通に考えれば『死』の反対は『生』……!!」


 言いながら、ダスティンはまさかという顔をする。それに対してエルヴィスはその予想の正しさを伝えるように先ほど書いた『死』と『全』の文字の、『全』を中心に『死』と対極になる位置に『生』の文字を書き加えて見せた。


「わかるかい? 【死属性】が【全属性】に戻ろうとする方向性は、すなわちその対極にある【生属性】へと近づこうとする働きだ。そして同じ方向性を持つ『生前への未練』の作用を受けることによって、【全属性】に戻るはずの魔力はその対極へとその属性を|行き過ぎる≪・・・・・≫」


 そう言ってエルヴィスは、『全』と『生』の間に矢印を描き、その中に『生前への未練』と書き加える。

 だが、それに対して抱くダスティンの感情は、納得よりも受け入れ難いという代物だった。


「待ってください。そうなると【妖属性】の魔力の正体は、【生属性】だということですか? 私にはとてもそのようには見えないのですが」


「確かにそうだ。僕もそれは疑問だったんだが……。そもそもの話、方向性が同じだというだけで、【妖属性】は【生属性】のなりそこないなのかもしれない。もしくは、まあこれは少し宗教的な考え方になるが、生物を生物たらしめている、それこそ魂のような何かが失われているため、あんな生物もどきが出来上がるのかもしれない」


「あの姿は何なんです? あのいくつかの生き物が入り混じったような姿は? そもそもその理屈なら、なぜ【死属性】の魔力を使った直後の戦場に、あの化け物が生まれなかったんですか?」


「それについてはまだはっきりしないことも多いんだが、さっき一昨日の熊から採取した魔力を調べた結果、どうもこの魔力は少量のときは別の生命体取り込まれようとする性質があることがわかった。実験用のネズミを近づけたら、例の魔力は見事にその体に吸い込まれて、というかとり憑いていったよ」


 話しを聞き、『またそんな向こう見ずなことを』と顔を歪めるダスティンを見ながら、エルヴィスは話を仮説へと移す。もっともこれはエルヴィスだけでなくともに実験を行ったエミリアの意見も交えた仮説だ。


「ここから先はただの予測になるんだが、恐らく【死属性】の魔力が散布された直後に生まれた魔力は、今の【妖属性】よりも影響力としては弱い魔力だったんだろう。それこそ今言った生き物にとりつくだけのような、ね。【妖属性】の魔力だけみても、一定量の魔力が集まらないと【妖魔】としての形にはならないみたいだし、発生直後の【妖属性】は近づいた生き物にとりつくだけの、影響力の少ない魔力だったんじゃないかと思う」


 そしてとり憑かれた生き物も、恐らくとり憑かれたことには気付いていなかっただろう。ただでさえ【妖属性】は煙のような魔力だし、今より影響力が薄かったとすれば黙視できなかった可能性もある。とり憑かれたネズミも特にとり憑かれた後様子が変わることもなかったし、生きようとする魔力が原因では健康への被害もあまり考えにくい。


「問題の、【妖属性】の魔力が形を得たのはこの後だ。恐らくはとりついた生き物の死に際、その生き物が死ぬ際に抱いた『生前への未練』の影響を受け、【妖属性】は今の形のもととなる生物としての姿を得たんだろう。そしてとりついた【妖属性】の魔力量が【妖魔】となるに十分ならその場で妖魔に変化し、十分でなければ肉と一緒に次の生き物に受け継がれる」


「次の生き物、ですか?」


「そう。考えても見てくれ、人間社会ならともかく、自然界の生き物が死ぬ理由と言ったら、一番代表的なのは他の生き物による捕食だ。小さな生き物は大きな生き物に食われ、大きな生き物には小さな生き物たちに取りついていた【妖属性】の魔力が集まっていく。毒物の生物濃縮に理屈としては近いな」


「生物濃縮というのは私にはよくわかりませんが、いくつかの生き物が混じったような姿をしているのはそれが原因ですか? いくつもの生物の死を経験した魔力で構成されているから、いくつもの生物の混じったような姿を取ると?」


「まあ、古い生物の情報は上書きされていく可能性もあるけどね。っと……!!」


 話しが終わったちょうどそのとき、戻した視線の先と屋敷の中、二か所で同時に変化が起こる。

 視線の先では、ついに【妖魔】がついに周囲の騎士達を振り切り、街の中心へと向けて侵攻を開始したこと。

 そしてもう一つは、


「申し上げます!! 町の北方で現在襲来している【妖魔】と同種のものと思われる化け物を確認、数はおよそ二十!!」


「二十だとぉっ!?」


 叫ぶダスティンの横で、エルヴィスはすぐさま目の前の【望遠眼≪スコープ≫】を二重展開して町の北方へと視線を向ける。最初の引き金となった馬車の先、生存者のいない門のそばでは、すでに多数の妖魔が門をくぐっているのが見受けられた。


「ゼインクルの執政官め……!! 情報を隠していたばかりか【妖魔】を片っ端から引き連れてきたな……!!」


「引連れて?」


「ああ。恐らくあの魔力は生き物に群がる性質をまだ失っていないんだろう。あるいは生き物の中の魔力を同じ魔力として餌と感じているのかもしれないな。まあ、なにはともあれマーコック公は見事その餌として狙われ、振りきれないままここに来てしまったという訳だ」


 努めて冷静さを保ちながら、エルヴィスは内心で焦りを押し殺す。

 あの【妖魔】を退治するのは実は理屈としては簡単だ。一昨日そうしたように、一斉砲撃で【妖魔】を構成する魔力をまとめて吹き飛ばし、その肉体を構成するのに必要な量を削ればいい。

 だが、今新たに侵入した二十体の存在はかなり致命的な数だ。仮に一体一体を一部隊全員の【火炎榴弾≪ブレイズカノン≫】の一斉砲火で仕留めるとすると、今カムメルにいる騎士達だけでは魔力量が絶対的に足りない。【火炎榴弾≪ブレイズカノン≫】はかなり魔力を食う魔術であるし、そもそも動き回る相手に集中砲火を浴びせるには何らかの形でその動きを封じる必要がある。


「いや、考えるだけ時間の無駄、か。ダスティン、すでに出動している四部隊はそのまま新たに侵入した妖魔の迎撃に当たらせろ。それと、今の部隊の位置は戦時下を想定したものとなっていると思うが、相手が人でない以上食料や武器の倉庫の守りはいらん。避難地区の守護のみを残し、残りも妖魔退治に回せ。最初に通過した妖魔はそっちで迎撃するんだ」


「し、しかし、それでは先ほどの妖魔が避難中の市民に追いつくのを止められません。他の部隊に迎撃させるにはまだ時間が――」


「犠牲を出すのが我慢ならなければ間に合わせろ!! 新たに侵入した妖魔の相手には四部隊でも足りん!!」


「っぅ……、はっ!!」


 鋭く言い放つことで、エルヴィスの抱く危惧をそのままの形で騎士たちに伝わる。

騎士達は嫌でも理解することになった。たとえ逃げ切れない市民がいても、ここで判断を誤れば自分達は都市ごと滅ぶことになる、と。

いま直面しているのは、カムメルの歴史の中でもかつてないほどの危機だった。

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