第36話 第2のユニコーン見つかるその22

いち早く、ダイヤモンドが受話器を取る。そして、自動でウサギの顔から、相手のスクリーンにかわった。


[もう金輪際、インタビューは受けない!]


アレキサンドライトの怒ってる顔がスクリーンに映りだされた。


なずなが受話器を代わり、


[何があったの?]


[言いたくない]


[そう。とりあえず、ごはんは食べにおいで。あっ、マジック・ドアで迎えに行くからね]


[うん(鼻をすする音)]


スクリーンにはアレキサンドライトの目もとの涙が光っていた!


なずなは、電話の受話器を切り、立ち上がる。


「行ってくるね。ダイヤモンド、サイラス」


「行ってらっしゃい。ナンシーのお手伝いしてるね」


ダイヤモンドはお手伝いロボットのナンシーのいる台所へ向かった。


「私はリュートの手入れをするかな」


「じゃ、また!」


なずなは、ドアを開けて、廊下を駆け出した。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る