第33話 第2のユニコーン見つかるその19

なずなが、勝手口のドアを開くと、鳥がいっせいに飛び立つ音がした。屋敷の周りは屋敷から半径30歩ほどは空き地であとは、うっそうとした森のようになっていて、一周するのに、30分ほどかかるのだ。


ウサギの耳がついているお手製の作業着に着替えたなずなは、軽くストレッチをすると、ゆっくり屋敷の森のきわを歩きだす。


しばらく、歩くと、庭師のダグラス・フィールドウォッチマンが木の手入れをしているが見えた。軽く挨拶して、また歩きだす。かと、おもえば、なずなはダグラスを振り返って見た。


ダグラス、仕事きつそうだわ。あっ?


なずなは、何か思いついたらしく手を叩いた。それから、何事もなかったようにまた歩きだす。


それからは、誰にも会わずに一周し終わるかという頃、なずながポーチの中に入れてあるウサギ顔がプリントされたコンパクト型電話機(コンパック)が鳴りだした。





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