なずな・マジックドアの不思議な旅

第21話 第２のユニコーン見つかるその7

なずなたちがダイヤモンドの部屋を出てなずなを先頭にして長い廊下を屋敷の奥へと歩く。

「外へ行かなくていいの？」

ダイヤモンドは前を歩くなずなに聞いた。

「ええ、急いで来てほしいってことだからマジックドアで行くわ」

「「マジックドアって？」」

ちょうど、廊下を掃除していたお手伝いロボットのナンシーが答える。

「マジックドアとはどこへでも移動出来るドアのこと。華山巧（はなやまたくみ）が発明し発売した。瞬く間に売れまくり、華山　巧は名前をタクミ・マジックドアと改名してマジックドア社を創設した。マジックドアとは古いマンガからとった･･･」

「ナンシー、もういいわ」

「はい、なずな様」

なずなの実験室が見えてきた。しかし、なずなはその手前の小さな部屋のドアを開ける。

少しホコリくさい物置のようだ。部屋の右手にドアがある。

なずなはなんのへんてつもないそのドアの前に立ち

「西動物園へ」

と言ってドアを開ける。

ドアの向こうには西動物園と書かれた看板が見えた。

なずなはすいすいと、ダイヤモンドは恐る恐る、サイラスはびくびくしながら、ドアをくぐり抜けた。