第8話 ダイヤモンドと中世でその2

「退かせないなら、アーティクル国の騎士に代わってなずな女史に一騎討ちにでてもらおう。馬はあなたのものでちょうどいいだろう」


ダイヤモンドはディランの娘のユーリに用意のため引かれていく。


………………………


「この鎧ならピッタリだな。あとは娘のユーリに手伝ってもらえ」

ディランはバタンとドアを閉めて出ていった。


「さあ、手伝ってあげるわ。……よいしょと

……バタン、これでいいわ。立派な騎士よ」


「ありがとう。ところで一騎討ちって始めてだから大丈夫かな?」


「大丈夫よ。馬に乗って相手に向かって走って近づいたら槍で刺すだけだから。もう時間よ」


なずなは覚悟を決めた。


もうこうなったらやるしかない。自分、ファイト!


ユーリに続き、部屋を出て行った。


………………………


ダイヤモンドが男に綱を引かれてきた。


機嫌悪そう。馬扱いだもんね。


なずなは鐙を踏んでヒラリとダイヤモンドに乗った。


乗馬を習っておいて良かった。


パンパカパン……


一騎討ちの合図のラッパがなった。

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