なずな・マジックドアの不思議な旅
まよなかちわわ
第一章
第1話 出会い 子ユニコーンと
ガタッ
大きなウサギの顔の形のタイムマシンは、どこかに到着したようだ。
なずないわく華子という名前のついたタイムマシンの操作盤の年代表示と場所表示が止まらなくなっていた。
壊れちゃったのかな?いったい、ここどこ?そして、いつだろう?となずなは、思った。
タイムマシンの前面のスクリーンから見える外は嵐で、真っ暗だった。危険表示も出ている。
嵐が止むまで待とう。
なずなは、簡易リモコンを持って、操縦席から奥のソファーに移動した。
三時間くらいたって嵐が止んで、危険表示も消えた。
なずなは、操作盤の奥のソファーから立ち上がって、操縦席に腰を下ろす。そして、まず、スクリーンを見た。
まだ、暗い。ライトがいるな。
次に操作盤を見た。遺伝子情報はオーケー、装備表示は ......。
ナシ?いらないの?生体表示はありなのに?とにかく出てみるか?
なずなはタイムマシンの右側の棚からライトを持ち出して指紋認証式のドアに手をかざし外に出た。
外は平原のようだ。左手に大きな木がある。
なずなは、大きなウサギの顔のタイムマシンの周りを一周した。
何もないじゃない。なぜ、生体表示がありなのに?
おっと、あの左手の木に穴があるわ。中に何かいる。
なずなは近づいてライトで照らした。
「まぶしいよ。止めて」
「君は誰?」
「僕はダイヤモンド。君は?」
「私はなずな。なずな・マジックドア。人間よ」
「人間!はじめて会ったよ。僕はユニコーン。あなたは純粋無垢な女の子?」
「純粋無垢かはわからないけど、女の子よ」
「純粋無垢じゃないと近寄れないんだ。手を出して。匂いをかいでみる」
なずなはめんどくさいなあーと思ったが、手を伸ばした。
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