第55話 翼人と龍とその19

そこで、翼人のリンは、なずなに水を一杯頼んだ。


「ねえねえ、翼人とユニコーンと小さなロボットはどうなったの?早く !そだ?龍は?」


リンは、なずなからコップを受け取って水を飲みほす。


「お話の言い伝えは、これで終わりです。翼人は、海を超えてたどり着いた迷いの森をすみかにして暮らしていき、現在もいます。」

 

「ユニコーンはどうしたんだろう?僕、言い伝え聞いてない。ママがもう少し大きくなったら話してくれるって言ってたんだ」


ダイヤモンドは、そう言ってくちびるをかみしめた。


プルルー


テレビ電話が鳴って、スクリーンにスイッチが入る。少女探偵の真夜中ちわわの顔が映った。


「はい、真夜中さん、どうなりました?」


「謎が一つ見つかりました。メモの用意を。ひかりがきざみしきずをなめれば 、です。それと、謎は、あかつきのよ、せいじゃく、せんねん、ひかり、あかつきへの順で並べると意味が通ります」

 

「はい、メモしました。真夜中さん、ありがとうございます。お疲れさま!」


なずなは、電話を切った。


「なずな~。あとは謎解きだね?それも真夜中さんまかせ?」


「そうなるわね!謎が解けたらタイムマシンで出かけなきゃ」







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