出会った初日で自然に同居が始まるという導入から始まる今作。何につけても戸惑ってばかりの涼太くんが本当にかわいくて、天然っぽい皐月さんとの噛み合っているようで噛み合っていないやりとりに終始ほっこりさせられます。二人でご飯を食べているだけの場面がこんなに尊いなんて、と思いながら読み進めていました。
けれど、その優しい日常の裏側にはずっと前世からの因果のにおいが張り巡らされていて、終盤に向けてそれが一気に牙を剥いてきます。あまりの重さにひっくり返りそうになりました。それでも、そこを乗り越えた先にあるのはやっぱりかわいさと尊さで、最初から最後までブレずにかわいい作品だったなと思います。
3時間もあれば一気読みできるボリュームなので、この温度差込みで一息に浴びるのがおすすめです。読み終えてすぐ、また最初から読み返したくなりました。
保育士として働くためマンションに引っ越した桃園涼太は、挨拶をするため隣人を訪ね、対面したその人物の顔を見て驚いた。
部屋から出てきた隣人・皐月は、前世の親友──しかも、自分が殺した男と同じ顔をしていたのだ。
あるきっかけから涼太は引越し早々に皐月の部屋で暮らすことになり、一緒にご飯を食べたり、映画を見たり、なんだかんだ楽しい日々を送る二人。
だが日常のふとした瞬間から、涼太はどんどん失っていた前世の記憶の欠片を取り戻していく。
距離が近付くにつれて、皐月の言動に引っ掛かることも増えて──?
……。
はい、ここまででもう分かりましたね。
このお話は、ほのぼのきゅんきゅん日常パートの山と、激重・情緒こんがり丸焼き谷とを行ったり来たりする感情爆揺れのジェットコースター作品です。
ニヤニヤしちゃう一回転のコースや、たまに大笑いしちゃうトリッキーなコーナーとかもある、遊園地の目玉級のやつです。
読み進めるたびに、
「ねえ、皐月さん、前世、覚えてるの?」
「覚えてないの?」
「そもそも二人には何があったの???」
と悶々とせずにはいられません。
このジェットコースター、乗りますよね?
乗って一緒に「きゃー!」とか「わー!」とか「ぎゃー!!」とか言いますよね?
激重好きなら、読むしかない!!
一緒に情緒焼かれましょう!!
ナツガタリBL応援になります!
元々こちらの作者様のとある作品から好きなので、作者様推しではありますが、初めて書かれたというBLということでわくわくしながらお邪魔しました。
まず、作品全体の完成度の高さ。
最初の微笑ましい展開から後半に向けての涙なくては語れない部分で情緒丸焦げにされます。序盤のほっこりでニコニコしていると後半ティッシュ必須になりますのでご注意を。
最初は「微笑ましい社会人BLだ~!お隣さんが元親友だぜ?あ、これは前に悲しい結末があったから、今回二人で仲良く幸せになるんだね。」と完全オカンの気持ちで見守っておりましたが、怒涛の展開に後半は更新の度に泣いておりました。
え?おかしいな。そんな話でしたっけ?(二度見)
「やりたいことリスト」を二人でかなえていくんだ!という青春を取り戻すシーンで、「くう尊い」と思っていたものが途中から圧巻のダークファンタジー。
しかしこのダークファンタジー描写がまた別作品かと思うくらいの完成度の高さ。
何これすごいんですけど。
この前世部分だけで1冊できるんじゃないですか?と思うくらい情緒丸焦げになります。
色々なダークファンタジー拝見してきましたが、最初のほっこりからここまで落とし込んでくる手腕は見事です。
え、ちょっとまって。これってメリバでしたっけ?(二度見)
いやいや、ハピエンです。
おかしいな、途中から混乱してジェットコースターに乗り込んだところ、奈落まで一気に連れていかれます。
お、おかしいよ!そんな話じゃなかったはずだ!!!
しかしジェットコースターから降りたあとの二人の終着点はとんでもないハピエンが待っておりました。
読み手はこのご褒美を求めてページを捲るのです。
きっとこの作者様は前世に何かがあったのかもしれません。
色々な妄想の捗る心理描写卓越したお勧め作品です。
BLTサンド、最後まで覚えておいてくださいね。
ここを読んでる君。
私はエスパー。心の中が読めるんだ。
この小説どんな話なのかなって思ってるね。
私が教えてあげよう。こっちにおいで。
え?BL苦手?読んだこと無い?
じゃあ、こっちにおいで。
この小説はBL初心者にも読みやすいよ。
ひょんなトラブルからマンションのお隣さん同士で助け合ってご飯作って食べて美味しいね♡する話だから。
え?違う?ただのBLは読み飽きた?
じゃあ、こっちおいで。
受けは前世の記憶を持ってるよ。
そのマンションのお隣さんは前世に自分が殺した親友だったんだ。
前世の受けは鬼で、攻めは妖狐。
ダークファンタジーな一面もあるBLなんだぜ。
え?違う?ちゃんとイチャイチャしてほしい?
じゃあ、こっちにおいで。
受けはノンケだったけど、距離感バグってる攻めに次第に心を揺さぶられていくよ。
二人で「やりたいことリスト」達成して、キャッキャしたり、デートしたりするよ。
耳貸して。温泉回もあるよ。ポロリもあるよ(鈴がね)
え?違う? え?あ、読む気になった?
良かった良かった。
いやいや。ホント。ちゃんと心が読めるってば!
未来だって見えるんだ!
きっと読み終わる頃には、貴方は涙と鼻水を流してる。
「前世が…前世が…」
「これってこういう話だったっけ…」
なんて呟きながらね。
1周目を読んだら、2周目も読みたくなる。
そんなお話。
私はエスパー。心の中が読めるんだ。
「何言ってるの?どういうこと?」
って思ってるね。
じゃあ、こっちにおいで。読みに行こう。