六 草の枯れる月の夜に(前六一二年、初夏)への応援コメント
なんともつらい。。
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
いやあ、よかったです👏最後のタイトル回収も。史実は全然知らなかったですが、水攻めで滅んでしまったのですね。ニディンティの視点から歴史を見るというのが素晴らしかったです!
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
そうなんです。水責めで城壁が破壊されたのでした。
ちなみにニディンティ・イシュタルちゃん。
この名前は「イシュタルの賜物」という意味になります。
神から人に授けられた恩寵、というニュアンスです。
でも、実際には人から神に献げられた娘ですから、いやらしい命名です。
──ひどい作者です。
八 月のない夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
死体ー。
どこに逃げるというのか、父との別れも寂しい。ニディンティの覚悟は決まってるっぽいですね⋯。
作者からの返信
数えられない持ちもの、前の自分の名前を、都を去る神像に託しました……
五 新しい年の、祭の夜に(前六一二年、春)への応援コメント
いよいよだなぁ
作者からの返信
バビロニアの「アキートゥ年代記」によると、戦乱で行列が門を出られなかったことが記されています。
「神が門をお出になれない」ことは、当時の人々にとって単に祭が一回流れたという話ではなくて、年代記に書き残されるくらいの大きな出来事だったようなのです。神の外出と帰還は、都市の一年にとってとても重要で、それが止まるというのは大変なことであったようです。
……みたいなことも書きたかったのですが、なかなかむつかしいです
四 昼のみじかい月の夜に(前六一三年、冬)への応援コメント
だんだんときびしくなる⋯
作者からの返信
だんだんと切なくなってまいりました。
でも大丈夫です。
ひばかりさまは、さきのことを、ご存じの方です。
ご存じのまま、なにも仰らずに、わたしの話を、毎夜、聞いておいでです。
恐ろしいことが来るのでしたら、黙って聞いてなど、おいでにならないはずです。
ですから、わたしは今夜も恐れません。
三 新しい年の、祭の夜に(前六一三年、春)への応援コメント
まだ余裕はあるのかな、お祭りしてるてことは
作者からの返信
メソポタミアでもっとも古く長い歴史をもつ「アキートゥ祭」というのがあるらしいのです。そちらを描いてみました。2000年ぐらいつづいたそうです。
神像が神殿を出て、行列道を進み、都市の門をくぐって城壁の外へ出る。城壁外の郊外に「アキートゥの家」と呼ばれる専用の祭殿があり、神はそこに数日滞在して饗宴を受けます。そして都へ凱旋して神殿の台座に戻る。
メソポタミアでは、神像は神の単なる象徴ではなく、口洗いの儀式を経て神が「現に臨在する」身体と考えられていたようなのです。像が外出して移動することは、神が外出してまたお戻りになることと同義である、と。なお、都市が陥落するとき、征服者は神像を戦利品として持ち去るのだそうです。
二 刈り入れのあとの夜に(前六一四年、秋)への応援コメント
史実を全く知らないけど、楽しめます!みんなこのまちに逃げて来ているのですね。ニディンティ視点が実にいい
作者からの返信
はい!アッシュルという首都のような場所が陥ちてしまったので避難民が集まってまいりました。ニネヴェが最大の都市なので避難してきているのです。アッシュルは京都みたいな、ニネヴェは江戸みたいな。
ニディンティちゃんはラノベで主役をはるタイプではないので、WEBで見ると新鮮に感じます。
一 新しい月の夜(前六一四年、夏)への応援コメント
うーむ、素晴らしい。古文っぽいというか、建礼門院右京大夫集的な雰囲気がめっちゃいいですね!
作者からの返信
ひばかりさま、感想ありがとうございます!
教科書のような、岩波文庫のちょっと古い翻訳みたいな、平易なのに微妙に曖昧でよみづらいのを目指してみました!
嫌われそうな文体にするのは勇気がいったので、おほめいただきうれしいです!
建礼門院右京大夫も、むつかしそうなのに微妙にひらがなが多くて不思議な味わいですよね。漢字のひらき方は似ているかもです
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
ちゃんと考証していない自分の変な小説が、あまりにバカぽくて震えています。
それはそうとして……イシュタルの解釈が、僕はすごく難しかったです。『戦争と愛』というと、現代人的にあるいは日本人的に考えると「それを組み合わせるの?」って思ってしまうからです。ですから自分の小説では、『生死の理不尽さを象徴する存在』みたいに捉えて描いてみました。
しかしみなみ様の小説の前半を読んで、この世界の実感として「戦争と勝利」と「愛と欲」が地続きになっているのであれば……イシュタルの存在はかなり、生々しく切実な存在だったのかもしれないと思えてきました。
歴史描写の詳細については僕は語ることができませんので、この小説全体の所感などを述べますが……少女の成長や語りがあまりに純粋で、私の心に迫ってきました。じわじわ迫る恐怖や絶望が身に染みて、はっきり言って読むのがかなり辛かったです。これは誉め言葉です。笑
みなみ様の文章の声で少女の絶望を描くと、かなりの破壊力があります。ニディンティの絶望が手に取れるようでした。
僕は今、思いっきり肩を落としています。震
作者からの返信
ご感想ありがとうございます!
読むのが辛かったとおっしゃっていただけて(誉め言葉として、ありがたく!)、書いた甲斐がありました。ニディンティちゃんのの絶望に最後まで付き合ってくださったこと、心から感謝いたしますます。
イシュタルはおっしゃる通りで、金星の女神なのですが、金星は明け方には戦の星、夕方には愛の星として拝まれていて、「戦争と愛」は最初からひとつなのだそうです。わたしもここが一番不思議ですが、なんでそうなっているのかはよくわかりません!
それから、これはぜひ申し上げたいところです。
「生死の理不尽さを象徴する存在」というイシュタル解釈、あれは変でも無考証でもないと思います。『ギルガメシュ叙事詩』に出てくるイシュタルは、まさに気まぐれに人を愛しては破滅させる、理不尽そのものみたいな女神だそうです。
つまり、えいとらさま好みの女性といったところでしょうか。
えいとらさまの作品は、いちばん古い文学がすでに書いていたイシュタルの顔と、ちゃんと重なっていると思います。考証から入るか、直感から入るかの違いだけで、辿り着いた場所は由緒正しいところかと。
ですのでどうか、肩を落とさず!
同じ時代を、ぜんぜん違う入口から書いた作品が並ぶのを見られて、企画を立てた身としてはこれ以上ない眺めです。
ありがとうございました!
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
冒頭、ナホム書から始まって、痺れました。滅亡の話だと。ヨナ書とは違う、徹底的な裁きが下るのだなと。
読み終えて、ため息が出ました。これはすごい。
「恐れるな、と──」で終わるラスト、一人の少女の声が歴史の奔流に呑まれる様そのものを形として体現しているみたいで……ちょっとうまく表現することができないのですが、深い余韻というか、どこにも持っていきようのない感情が残りました。
幾分抽象的なイメージを受けながらも、魅入られたように文章を追わされる作品でした。感傷を抑制したような曖昧さのあるやわらかい文体に、詩情あふれる表現も同居していて。それでいて知らない内に街の状況などの情報を自然と受け取っているような。気付けば不穏がどんどん積まれ、提示された破滅に向かっていく感じがしてぞくぞくしました。密度が高く、たいへん読み応えがありました。
中盤から物語が牙を剥いてきた感じがしました。俯瞰して見ていたつもりが、ニディンティちゃんと目が合ってしまった。前の名前をイシュタルに差し出すのも苦しく、役目のためと健気な彼女の様子にはひどく胸が締め付けられました。
短い「こわい」の一文が繰り返され、そんななかで水が迫ってきて……。わかっていても辛い。彼女個人に罪はなくても、ニネヴェは裁きを避けられません。恵み深き神の砦はここにはなく、神は圧制に戻ったニネヴェをお赦しにはならない。
それでも、私(読者)はニディンティちゃんが最後まで恐れるな、と言う言葉を抱いていたことを知っているのです。苦しい。最後の最後まで、彼女の語りを聞いていたのに。助かってくれと思ってしまったのに。容赦のないラストでした。
彼女の前のお名前、知りたかったです。
読み違えがあったらごめんなさい。すごいお話でした。読めてよかったです。
作者からの返信
からももさま、お読みいただきありがとうございます。
『彼女は海へ行く』大好きです!
素敵な感想ありがとうございます。
さすがの読みでございます。
「恐れるな、と──」で終わるラストは、死で語りが断絶される感じにしたかったのと、神がいるかどうか、ニディンティちゃんがしゃべったのか、「と」の引用なのか、なんだかわからない感じにしたかったのです。読者のかたに安心していただくわけにはいきませんでした。ですので、「もっていきようのない」とおっしゃっていただいて、よかったー、うまくいったーと胸を撫で下ろしております。
語りについては各話の冒頭は古い書物の岩波文庫の翻訳みたいな、教科書みたいな、ちょっと古臭い言葉選びと、微妙に煮え切らないわかりづらさを残してみました。ニディンティちゃんの語りは、異国情緒を感じてもらいかったので、現代ぽい言葉づかいを封印する必要があってむつかしかったです。
そして中盤のしかけに気づいていただきありがとうございます。
気づいてほしくて某点までうっちゃいました。
はちみつのお菓子で泣いてしまった秘密は読者に託され、名前は遺品のように神さまに託されました。読者は神さまではないので名前を知ることは叶いません。できることは何もありません。
あらすじの歌まで拾っていただきありがとうございました。
回想シーンの7歳の子役と16歳のキャストにエンディングで歌いながら踊ってほしいです。
萩尾望都先生の『残酷な神が支配する』で後半、登場人物たちはみんなお芝居やってたんだよ?みたいな設定のエピソードが挟まれていました。演じたキャストがお話を後日譚のように語るのです。「いやあ、あんなこともあったねえ」みたいな。読んでいた当時は、変なエピソードはいっちゃって世界観が台無しだよ、と思っていたのですが、なんかちょっとわかった気がします。
全部お芝居ということにして、みんな生きてて、みんな幸せにわいわいやってほしい、というので何かお祓いぽいことをしたくなるというか。幸せな感じにしたくなります。
まあ、あの歌は……ひどいですが。
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
最後まで読んだら面白いと聞いて、早く読みたくて4話から一気に読んでしまいました。
これは⋯⋯水攻めの予兆がある辺り、途中からずっとハラハラしました。そこら辺から既に面白かったです。
溜められた水による破壊の様子は、プラズマによる破壊劇を彷彿とさせてくれました。安曇さんは多分こういうのが好きなんだな、と思ってちょっと笑いました。
捧げられた少女ニディンティ。切ないですね。ひたすらに切ない存在でした。
街が滅ぶと知っていながら、この娘の無事を願わずにはいられませんでした。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
もっと、こう、どばばぁぁーんっ!とやりたかったのですけど、各話の冒頭の語りはちょっと古っぽくて曖昧な語りにしたかったし、ニディンティちゃんはまだ子どもであまり語彙もないし雄弁にしゃべるキャラでもないから……自重しました!
その代わり、ニディンティちゃんには……しっかりと死んでいただきました。ひとりに焦点をあてるのもそれはそれで酷薄さが際立つものかなと。
どうか想像力でおぎなってくださいませ、と彼女も申しておりました。(いってない)
ハラハラするとおっしゃっていただき、ありがとうございます。作者は報われました。
そして、重ねてになりますが、お読みいただきありがとうございました。
はちみつのお菓子で泣いてしまった秘密を聞いていただき、ありがとうございました。ニディンティちゃんの孤独な語りも、少しは報われたことでしょう。
七 おなじ月の、いくつも夜がすぎてから(前六一二年、夏)への応援コメント
《どなたか》で、ニディンティちゃんと目が合ってしまった、と思いました。もう、水路が……。
作者からの返信
気づいてしまいましたかっ!
某点つけたり消したりしてました。某点をつける……くっわざとらしい!
某点をつけない……ああ、気づいてもらえないかも!
けっきょくつけた!
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
はじめまして。静かな滅びの物語、一気に読んでしまいました。
静謐な雰囲気と言葉選び、それでいて迫力を感じる水責めのシーンに圧倒されました。
古代の、神に使える少女の息遣いを感じられる作品でした。
作者からの返信
凧カイトさま、はじめまして
お読みいただきありがとうございます。
歴史モノということで異国情緒に触れられるように気を配ってみました。
少女の息遣いを感じるとおっしゃっていただいてありがとうございます!
ちなみに凧は古代オリエントにはありませんでした。残念です。
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
動悸が……動悸が……!!!
あぁすごかった。すごいものを読んでしまいました。すごい……(語彙力)
作者からの返信
少女の祈りは果たして無駄だったのか、神は聞いていなかったのか
存在しない祈りの記録は、読者の方が最後まで目を通していただくことで完成いたしました
祈りを聞き届けていただいて、ありがとうございます
ニネヴェの丘はは2千年経ってその名前が回復されましたが、ニディンティちゃんのほんとうの名前は、神の位置で物語を読んできた読者にも明かされることはなく、やはり読者は神の代わりにはなってあげらないのでした
作者がいじわるなのでしょうがないのです
七 おなじ月の、いくつも夜がすぎてから(前六一二年、夏)への応援コメント
捧げ物も減り、水路も……
胸がギュッとしてきました。
作者からの返信
乙女の胸をぎゅっとさせるように頑張って少女をいじめています
嬉しい感想、ありがとうございます
編集済
四 昼のみじかい月の夜に(前六一三年、冬)への応援コメント
随所から終わりが近いことを感じます。ソワソワが止まりません……
作者からの返信
終わることは最初に開示してしまったので、ずっと不穏な空気になっております
三 新しい年の、祭の夜に(前六一三年、春)への応援コメント
アキトゥ祭的なイベントでしょうか……!
この時代、イシュタルは大人気なんですね!!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
はい、まさにアキトゥ(新年祭)を下敷きにした回でした。
神像が城壁の外の祭の家まで行列し、数日ののちに帰還するようです。
祭のあいだ王が神の僕となる点などは記録に残る型どおりのはず。
でも実は、細部まで文書が残るのはバビロンの祭で、ニネヴェのイシュタルの祭そのもののは伝わってないのです。すなわち!何を書いても大丈夫!でも概ねこんな感じだったみたいですよ?
イシュタルの人気もご明察のとおりで、ニネヴェは太古からイシュタルの街だったようです。王家の守護神として、王たちに「恐れるな」の神託を下したのもイシュタルからだったようです。
さすがの目のつけどころでございます。
二 刈り入れのあとの夜に(前六一四年、秋)への応援コメント
征服された街から逃れてきた人々のにおいが伝わってくるようです。
まもなくニネヴェにも……
作者からの返信
因果応報というべきでしょうか
自らがしてきたことがニネヴェにも返ってくるようです
九 おなじ闇の、終わりの夜に(前六一二年、夏の終わり)への応援コメント
一人語りなのになんとも身につまされる短編でした。
こんなページを進める指が重かったのは久しぶりです。
ありがとうございました
作者からの返信
最後まで読み進めていただきありがとうございました。
二人称の小説は一度ちゃんと書いてみたかったんです。
長編だとしんどいからこれぐらいの長さがよかったかもしれません。読者に直接語りかけちゃうとあれなので、神さまを経由するようにしました。
ニディンティちゃんから読者への語りかけでありますので、読んでいただいことがなによりの供養になるかと思います。ありがとうございました