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  • 編集済

    「生きるとは、なにか」。ふと気づけば、いつも考えてしまっております。竹取翁様の詩に強く深く揺さぶられながらも、未熟な私ではその響きを言葉に転換することができません。どんな言葉をお返しすべきなのか、皆目わかりません。申し訳ございません。
    ただ、この歌をよんで、生きねばならぬ、生きてその際まで悩み抜いてみせねばならぬ。そんな気持ちが、めらめらと湧き上がりました。いや、へたれな私がどこまでやれるかわからないのですが、今はただ、このお導きを胸に温めたいと思います。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。私の書いた歌は「もうどうにもならぬ。救いは一切ない。一刻も早く死んで楽になってくれ」と
    本人には言えなくて心の中でずっと念じていたものでした。そういうネガティブな短歌でも呪文堂さんのように言っていただけるなら、発表の場を与えてくれたカクヨムに感謝です。そして呪文堂さんにそれ以上の感謝を。


  • 編集済

     別れた人を想うこと。昔の過ちを嘆くこと。失われたものを惜しむこと。
    和歌や俳句に限らず、不可逆なものについて想うことは、文学のひとつの起源であるように思います。

     過ぎ去った時間そのものを取り戻すことはできない。それでも人間は、言葉によってそれを現在へ呼び戻し、もう一度想うことができてしまう。そして、昔、当たり前にできていた筈のことが出来ない自分に絶望してしまうのが性です。

    この連作を読みながら、そんな文学と言葉の性質について考えました。

    「針を止めても時は止まらず」と始まるように、本作を流れる時間もまた不可逆です。病によって身体の自由が失われてゆくなかでも、時だけは止まることなく先へ進んでゆく。しかし、連作の最後に「未来世」という言葉が現れます。

    ここで、それまで過ぎ去るばかりだった時間に、もう一つの方向が生まれたように感じました。

    言葉によって、失われた過去を想うことができるように、まだ存在しない未来を想うこともできる。そして来世という思想は、現在の苦しみだけで世界を完結させず、その先にある幸福を思うことを可能にする。

    現実を変えることはできなくとも、今ここにはない時間を言葉によって思い描くことができる。

    戻れない過去を想い、まだ来ない未来を願う。

    それは、言葉を持つ人間だからこそできる営みなのかもしれません。

    病と時間を詠んだ十首から、最後には「人はなぜ言葉によって過去や未来を想うのか」というところまで考えさせられた連作でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「来世という思想は、現在の苦しみだけで世界を完結させず、その先にある幸福を思うことを可能にする」
    いのちの終着が見えてきた頃、この考えに到りました。輪廻転生を私は信じていませんが、輪廻転生があってくれと願いました。言葉には願いを乗せる働きがあって、まさにそのおかげで今回多くの方に当時の私の心情を知っていただくことができました。

    言葉は嘘や間違いも乗せることがありますが、人間の能力として素晴らしいと思います。短歌や詩はその言葉を使って心を表現するものなんだなと自分だけでなく皆さんの歌を読んでつくづく感じ入りました。

  • 重く心に響き、迂闊な感想を控えるべきかとすら思いました。
    しかし、確かに力を分けていただいたような感覚が残りました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。読んでくださった方に何らかの影響があったことうれしく思いいます。

  • ALS with D。
    新人の頃、お世話をさせて頂く事がありました。
    私をじっと見つめるその瞳を、今も忘れることが出来ません。
    家族であればこそ逃げられぬ時間と向き合われ、結びの一首に辿り着かれる。

    行間を読む勇気も持ち合わせておりませんが、せめて次の世では健やかに過ごされますよう及ばずながら祈らせて頂きます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。医療、介護に携わっておられる方々には本当にお世話になりました。ネットやALS協会の読みもので闘病記や看病記を読んでいると不安になることが多かったのですが、うちの場合は本当に皆さんに良くしていただきました。

    じっと見つめるその瞳を忘れることができないyollさんは私が感謝して止まない側の人なのでしょう。

    「来世で幸せになってくれ」という私の願いに寄り添っていただきありがとうございます。「現世でひどい目に遭ったのだから、次幸せになる機会をあたえてほしい」と願わざるを得ません。

  • お辛かったですね。言葉もありません。


    ところで、この度は拙作を見つけていただき、多大なご評価まで頂き、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。嬉しくて、近況ノートにてご紹介させていただきました。深謝。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。近況ノート、拝見しました。ご紹介ありがとうございました。

  • コメント失礼します。

    読み入らせていただきました。
    和歌の形式をとると、独特の深みを感じるものです。

    医師でも「なぜこの病になったのか」という問いには答えられない。
    「救いの発明」という言葉は印象的でした。

    「時間」や「救済」を問いかける内省は、かすかな希望も最後に見受けられ、前向きに受け止めました。

    とはいえ、病とは実に残酷で不条理で、言葉にするのがとても難しいものですよね。

    竹取翁様の新たな一面を感じ知った心地がしました。

    作者からの返信

    こちらにもコメントありがとうございます。短歌はおもしろいですよね。五七調でリズミカルに言葉をつなげていく遊戯的楽しさに惹かれます。
    他の方々の短歌コンテスト出品作を読むと「うわっ、こんなきれいな言葉の組み合わせがあるのか」と感心します。

    おっしゃる通り病気は本当に残酷で、亡くなった時「死ねて良かったな。もっと早く死ねたら良かったのにな」と心の中で語りかけたことを覚えています。早く生まれ変わって、「ALS何それ?」みたいな顔をして新たな人生を謳歌してほしい。そのための病苦だったのだと。

    普段おバカなラノベばかり作っておりまして、まじめなことを書いたのはこの短歌集だけだったりします。これからもよろしくお願いします。

    タタロオ氏の物語について私、まだレビューを書けていません。もう少しお時間をください。かなり早いうちから「ああ書こう、こう書こう」と結構考えているんですが、もっと読み進めてからにしようと思い直しています。


  • 編集済

    語彙の豊富さに圧倒されました。
    言葉選びが秀逸で二度出てくる四耐四不訣、思わず調べてしまいました。
    家族として、本当に苦しい日々だったことでしょう。
    来世への希望がじんとしました。ベースは仏教の教えでしょうか。
    富士が出てきますが、地元が私と同じ(静岡)なのかと思いました。
    俳句も得意とされるのでしょうか? 拝読したいなって思いました。

    追記 近況ノートガまだ公開されていないので、失礼だと思いましたが、この場をお借りします。
    この度は素敵なレビューをありがとうございました。
    気持ちに寄り添ってくださり嬉しかったです。
    取り急ぎお礼まで。ありがとうございました♪

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。言葉選びを褒めてもらってうれしいです。当時はつらかったです。生きてる時、しかも本人が元気な時期によく涙が出ました。私も故人も大阪の人間でして、富士はダジャレなんです。竹取物語で富士は噴煙がずっと立ち昇っていることから不死の象徴としてダジャレに使われていたのですが、私の場合は不治の病のダジャレでした。平均よりも小柄で、登山などしたことのない人があの山を無理矢理、後ろから絶えずせっつかれながら登らされている。それを私はどうすることもできない。そんな気持ちでした。
    俳句はまだやったことないんです。松尾芭蕉の辞世の句とか河東碧梧桐の訃報に接したときの高浜虚子の句を学校の授業で知って感心した記憶があります。この短歌コンテストをきっかけにして皆さんの詠まれた俳句にも手を伸ばしたいと思います。その折にはよろしくお願いします。

  • とても切ない詠ですね。
    未来世が希望でしょうか。
    天国やあの世ではなく未来世という所が現代的な感じを受けます。
    僕は現世が辛いと思っており、来世でも苦しみそうだと考えてしまうので、願うのは未来世やあの世での魂の救済ではなく、魂の消滅による苦しみからの解放だったりします。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。現世では24時間どこに逃げても呼吸苦から逃れられない。なんの落ち度もない人がこんな病気で殺されるなんて納得いかなかった私は当時、もう一度ヒトとしての生をやり直してほしいと思いました。その人生では幸せに生きて死んでほしいと。魂の消滅を望む気持ちは少しはわかるつもりです。逆説的ですが、現世のまするさんの苦しみが少しでも軽くなることを願います。親身なコメントありがとうございました。

  • 傷ましくて言葉もありません。衰えゆく病人を見守る家族の苦しみが伝わってきました。
    わたしも父を心臓病で亡くしましたが、分かるなどと言えばあまりにおこがましいですけれど、似通った心情を経験したことがあります。お辛いですね。どうぞ無理をされませんように。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。短歌は存命中につくったものでしたが、今は懐かしく思うようになりました。来冬さんにとってのお父様もそんな存在になっているでしょうか。いたわりのお言葉ありがとうございました。

  • ご家族を思うお気持ちが短歌の一つひとつから深く伝わってきました。
    理不尽さや悔しさ、どうしようもない思いを抱えながら過ごされた日々を想像し、胸が締めつけられました。
    蟹の歌がとても印象的で、きっと温かな記憶なのだろうと感じています。
    そのひとときが、今もどこかで心を照らしていますように。
    皆様の時間が少しでも穏やかでありますよう、静かにお祈りしています。

  • コメント失礼します。

    「ALS患者の苦しみを説明する作品」ではなく、「一人の人が時間を詠んだ歌集」として読めました。

    診断、病識、呼吸苦、時間、宗教、そして来世への祈り。それらが一首ごとに少しずつ積み重なり、富士の「八合目」という比喩が全体を貫いています。派手な言葉で感情を煽ることなく、静かに積み重ねられているため、読み終えたあとにじわじわ~と重さが残る作品でしたのでコメントをさせていただきました。

    特に優れていると感じたのは、「病気そのもの」よりも「時間」を主題として詠んでいる点です。ALSを患うことよりも、その後も止まらず流れ続ける時間をどう受け止めるかが全体を貫くテーマになっており、その一貫性がこの連作の大きな強みだと感じました。

    これからも応援しています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。この病気は治癒できる可能性が全くないので問題となるのはおっしゃる通りで「時間」だと私は思います。
    ALSは患者の身に何が起こるのか最初からわかっている病気なので、患者と家族は先回りして待ち構えることができます。時間との戦いだったのですが、その時間はゆっくり感じられたのです。呼吸苦は本当につらそうでした。なんの落ち度もない人間がなぜこんな目に遭わねばならぬのか。前世で悪事を働いた報いを現世で受けているというのは失礼な考え方です。でもそっちではなくて、現世でこんな理不尽な苦しみを受けたのだから来世では絶対幸せになれる。だから一刻も早く来世へと旅立ってください、そう願わずにはいられませんでした。
    大変な熱量のコメント、本当にありがとうございました。時間も使ってくださったでしょう。本当に感謝です。

  •  竹取さん。大きな勘違いをしており、申し訳ございませんでした。
     コメントもレビューも直しておきました。
     だけどこれ勘違いする人いるんじゃないかなあ。。どこかに、「親族が告知された後の経験を綴ったものです」と書いておいた方がよいのではないかという気も致します。
     とはいえ、竹取さんご本人のことではないと知り、多少なりともホッと致しました。これからもカクヨム頑張っていきましょうw

     ノートのコメントは削除にしておきますよ。
     それではまた!
     

    作者からの返信

    本当にご迷惑をおかけしました。ご助言に従い紹介文の方に私の立場と当時の状況を書きました。カクヨム投稿作品として良くなったと思います。ありがとうございました。

  • コメント失礼いたします🙇
    深く苦しく胸が締め付けられる作品。
    ラストの歌、来世へ続く光見えた気がします。
    素晴らし作品読ませて頂きありがとうございました✨

    先ほどは拙作へ嬉しいコメントお星さまありがとうございましたm(__)m
    こちらの作品に出会うきっかけをありがとうございましたm(__)m

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。ALSは患者にとっても家族にとっても「なんでこんな残酷な病気があるのか」と思わざるを得ない病気です。理不尽な苦しみを汲み取っていただきありがとうございました。

  • 「治りたい」と願うのではなく、「この苦しみに意味があるなら、来世だけは救われたい」と願っている。現世を諦めかけた祈りになっていて胸が締め付けられました。レビューをさせてください。多くの方に読んでいただきたいので。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。レビューもありがとうございます。大勢の方に読んでもらえて光栄です。しゃもこさんの、「怒りがあるがクスッと笑いを誘う、しかし考えさせられる短歌」、また読ませてください。

  • 竹取翁さん

    心の奥底の深い深い部分から、一語一語紡ぎ絞り出されたかのような、歌の数々に圧倒されるものがあり、なかなか感想が書けるものではございませんでしたが、思い切って筆を取りました。

    魂のこもった短歌の数々、しかと承りました。ありがとうございます。

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます。五七調は遊戯的な楽しさがありますよね。すごい発明だと思います