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  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    文鳥さん

    ご無沙汰しています。

    ソ満国境というなかなか想像しがたい状況を背景とした本小説、お見事でした。さすがです。

    昨日は、拙著『Recipe』に星を付けてくださり、ありがとうございました😊♪感謝です‼️

    作者からの返信

    おっと青山さん、コメントとレビューをありがとうございます!

    ソ満国境方面については五味川純平氏の影響を多分に受けておりますが、当方にとっても注目したい部分ですね。

    『Recipe』は、お料理の話から見事に小説論やお誕生日論に展開されていて、思わずうならされました。
    遅ればせながらですがお誕生日おめでとうございます!

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    昭和から平成へと時代が移り変わる暑い夏の日に、かつての戦場での重い記憶と対峙する一人の老兵の姿が、圧倒的な筆力で描かれていて、深く息を呑みながら拝読いたしました。
    言葉に尽くせないほどの深い悔恨と、長い年月を経てもなお消えることのない責任の重さが、じりじりと照りつける夏の空気とともに胸に迫ってきます。

    ■ 全体を読んでの感想
    日常の風景である歩道橋の下を通る電車の轟音から、一瞬にして数十年前の戦場の記憶へと引き戻されてしまうフラッシュバックの描写の生々しさに、強く引き込まれました。
    かつての部下たちやその遺族に対する自責の念、そして誰にも打ち明けられずに一人で背負い続けてきた孤独が、平成元年の酷暑というフィルターを通して、とてもリアルに、かつ痛切に伝わってきます。
    戦争という歴史が個人の心に残した深い傷跡を、感傷に流されることなく、緊迫感のある文芸作品として描ききられている筆致に深く敬意を表します。

    ■ お題「オノマトペ」の活用について
    本作では、お題である「オノマトペ」が、単なる情景描写にとどまらず、主人公の心理的な緊迫感や、現実と過去の記憶が混ざり合っていく危うい境界線を表現するための見事な演出として機能しています。

    ・「カンカン照り」という現実の容赦ない熱量
    太陽が帽子を突き抜けて脳天を焼くような暑さを表す「カンカン」という擬態語。
    この乾いた響きが、主人公の肉体的な渇きだけでなく、罪悪感によって頭が割れそうになっている極限の精神状態をじりじりとあぶり出しています。

    ・過去の記憶を呼び覚ます激しい破壊の音
    目の前に迫る戦車の「ガーっと」や、爆風の「ブワーン」、そして「パンパンパン」という乾いた銃声。
    これらのストレートで硬質なオノマトペが重ねられることで、はるか昔の出来事であるはずの戦場の凄惨な光景が、今まさに目の前で繰り返されているかのような圧倒的な臨場感となって読者に迫ってきます。

    ・精神の混濁と世界の歪みを伝える「わんわんわんと」
    物語の結び、主人公の頭を覆い尽くすように響く蝉の声。
    通常の鳴き声ではなく、耳鳴りのように繰り返される「わんわんわんと」という表現が使われることで、彼の頭の中で世界の境界線が歪み、警報か何かのようにも聞こえるノイズによって思考が塗りつぶされていく様子が、リアルな空気感を持って耳の奥へと響いてきます。

    ■ 最後に
    オノマトペが持つ感覚的な響きを最大限に活かし、歴史の重みと人間の心の深淵を描いた重厚な傑作を届けてくださり、本当にありがとうございました。
    また部室にて、あなたの紡ぐ、静かな緊張感と人間の魂が震えるような素晴らしい物語に出会えるのを心より楽しみにしております。

    作者からの返信

    こんにちは。
    このたびは拙作に詳細なるコメントをくださいまして誠にありがとうございました。これはもう最大限の賛辞として受け取らせていただきました。
    当方、オノマトペという用語をカクヨムに来てから初めて知ったような人間ですが、やはり読者にイメージを喚起してもらうには、何らかの効果音のような記述が必要だとはかねがね思っておりました。実は本作に最初にいただいたコメントでその点について明晰なる指摘を受け、なるほど!と思っていたのですが、ちょうどタイミングよく貴企画があり、末席をけがさせていただきました。
    最後の一行ですが、感覚的にこのような記述を入れたくなり、入れた次第ですが、その意図をみごとに言語化していただき、その他のすべての評論を含めて大変勉強させていただきました。

    最後になりますが、このたびは楽しくかつ有意義な企画をありがとうございました。

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    物凄く引き込まれた...

    目の前で起こっているような迫力があって、ハラハラとやり場のない切なさで胸がいっぱいになりました。
    実際に目の当たりにこそしてないものの、一つの判断に人の生死がかかっている。そんな壮絶な出来事が実際にあったのだということを改めて突きつけられた気がしました。

    最後の主人公の決断、そしてそうさせてしまった運命にどうしようもない悲しみを覚えました。

    非常に面白かったです!

    良作ありがとうございました。

    作者からの返信

    おお、企画主さま、コメントとレビュー、そして楽しい企画をありがとうございました。
    この作品は課題のあの文章に引っぱられてできたようなものですが、読者に何かをお伝えできたとすれば光栄です。作品内のような戦闘は昔はポピュラーだったのですが、いまやご存じの方はほとんどいないでしょうね。少しでも書き残していければと思っております。

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    他人の命を背負う。
    とんでもないプレッシャーですね
    そういう責任の取り方は・・・、なんて、他人の命を背負ったことのない人間が言うべきではないのでしょう。
    考えさせられる作品でした。

    作者からの返信

    キジトラタマさまこんばんは。コメントとレビューをありがとうございます。

    確かに命がけですから、プレッシャーはすごかったでしょうね。自分などには想像もつかない世界ですが、(自分だったら)やはり背負いきれずに逃げたんじゃないかな、なんて思いながら書いてました・・・

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    戦争の責任ってどうとればいいのか。
    そんなことを考えてしまいました。

    私の父親はシベリアに抑留されていたのです。
    まだ若造で責任取る立場ではなかったようですが。
    余り戦争の話は口にしなかったです。したくなかったのでしょうかねぇ、多分鉄砲で敵兵を殺してるから。殺人ですよ!
    晩年は、仏壇によく手を合わせたり聖書を読んだりしてました。何か罪の意識が、それこそフラッシュバックとかしてたのかも。

    作者からの返信

    お、フヅキさん、コメントとレビューをありがとうございます!

    戦争の責任となりますと難しくなりますね・・・
    しかしお父上がシベリヤから生還されたとは驚きました。おそらく心身ともに大変な目に会われたことと思います。晩年のお気持ちは分かりませんが、世の中の動きを見ると、思うこともおありだったのかもしれませんね。

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

     おお、文鳥さんらしい本格派の作品でした。
     戦場の描写も、高架から見下ろした電車の描写も、いずれもリアリティがあって、臨場感がありましたよ。あと、色塗った丸太で砲台を偽装って、ほんとにやってたんでしょうかね。

     平成元年というと、戦後44年ですか。まだ従軍した兵士の方も元気でいた時代ですが、さすがに今はいなくなったでしょう。そういった意味で「60周年」というのが一番大事という話をよく聞きます。要するに自体験した層がまだ元気でいる最後の節目、ということなんだと思います。

     いろいろ考えさせられる良作でした。
     お星様も入れておきますね!

    作者からの返信

    おっと小田島さん、コメントとお星さまをありがとうございます!

    >まだ従軍した兵士の方も元気
    そうなんですよ。ここが最大のポイントで、今だと成立しない話ですよね。ま、昭和が終わった年というのも意識してますけど。60周年もなるほどですね。当初三十の人が九十ですもんね。
    丸太の偽装は五味川純平さんの作品からのパクリで拙鳥は未確認なんですが、多分やってたと思います。
    ちなみにこれ、お題の文章を入れる企画でして、高架から見下ろす描写は企画主さんの文章かも・・・

    編集済
  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    文鳥さん、こんばんは! 自主企画にご参加ありがとうございます。

    夏を連想させるものにはいろいろなものがありますが、戦争もそのひとつですね。

    これは第二次世界大戦で日本が降伏し終戦になったのが八月十五日だからでしょうね。

    夏目はリアルタイムで終戦を経験したわけじゃないですが、きっとその時も蝉時雨が降り注いでいたんでしょうね。

    作者からの返信

    おお、夏目さん、コメントとレビューをありがとうございます!

    今回は企画にぴったりかなと思って参加させていただきました。
    確かに、わたくし的には戦争・敗戦、作品とは直接関係ないですが特に原爆と玉音放送が思い浮かびますね、夏・八月には。また背景装置として蝉もなんですが、悲しいことにうちの周囲では酷暑のためにほとんど消滅してしまいました・・・今年は出て来てほしいですが、まだのようです。

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    こちらの主人公の方はシベリア方面でしたか…
    戦争は終わり、生きて帰ってもトラウマを残す。
    始めるのは簡単でも終わらせるのは難しい…
    深く考えさせられるお話 誠にありがとうございました。

    作者からの返信

    倫さん、こんばんは。コメントとレビューをありがとうございます。

    >シベリア方面
    はい。逃げたと悪名高き関東軍ですが、一部の人たちは国境方面で全滅するまで戦ったんですよね(例えば五味川純平氏がいた部隊とか)。本作の主人公もそんな例の一人ですが、トラウマは相当なものだったと思います・・・


  • 編集済

    いままで私は逃げていたへの応援コメント

    やっぱりいいですね、文鳥さんの戦争ものは。
    当時の人の心境がリアルで胸に迫りました。
    そして幕切れが記憶に残りました。

    実は私の父方の祖父は陸軍将校で、中国にいました。残念ながら私が生まれる前に亡くなりましたが……。
    父の弟(つまり私の父方の叔父)も一緒に中国にいたそうです。
    祖父と叔父は運よく帰国できたのですが、
    「一歩間違えれば自分は、残留孤児になっていた」
    と叔父は語っていました。
    叔父は、子供の頃は、中国語も覚えていたそうですよ。

    作者からの返信

    こんばんは。コメントとレビューをありがとうございます。
    私としては、リアル指向の大戦ものをなるべくたくさん書いていきたいと思っております。とはいえ、まあ、資料の問題だけでなく筆力その他から、おのずと限界はあるんですけれども・・・

  • いままで私は逃げていたへの応援コメント

    リアル‥本当にリアルを描くのがお上手だなと思いました。
    背景になりうる、音の部分。
    言葉選びが生々しさと、当事者に近い境遇の人間が感じたことのある煩わしい“指摘”のような、そんな音。
    短いながらも、ダイレクトに殴られたような感覚になりました。
    切羽詰まっていたり、何か悩みを抱えていたり、それこそ、暑さで怒っていたとしても。感情の隣にいつも音があるんですよね。

    素敵な言葉を紡いでくださって、物語を、感情を伝えてくださってありがとうございます。

    蝉の鳴き声がやたらうるさい季節になりましたね。
    暑さにやられぬよう、頑張ってまいりましょう。

    僕の作品へのコメントもありがとうございます。
    こちらで大変失礼だと思いますが、
    御礼申し上げます。
    素敵なご企画に参加させていただけて嬉しいです☺️

    作者からの返信

    おお、詳細なコメントをありがとうございます。

    リアルとのご指摘、うれしいです。小説世界のリアリティは当方がもっともこだわる部分で、それがもし言葉の選択で出せているとすれば望外の喜びです。

    ちなみに当方は東京ですが、家の周囲は昨年と一昨年の酷暑で蝉は全滅に近いです。今年は少し復活してくれればと願っております。