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  • 薄明の行方への応援コメント

    とても素敵でした。

    情景描写が美しい……。
    ものすごく日本語がきれいですね。

    コピーにもなっている
    「今も彼女が隣にいたなら、薄明は収束する先を迷っただろう」
    は、読んだとき血が泡立ちました。

    また、
    「空が暗くなる。雨の匂いは代掻きに似ている」から続くラストが、静かな文章の中にとてもドラマチックで。

    朝、仕事の始業前に読んで、
    今、昼休みに感想を書いています。

    午前中の仕事は、おかげでちょっとぼんやりしてしまいました。

    素敵な作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    Sawatani-Asariさん、ありがとうございます。

    率直に、受けた印象や感情を教えて頂けるのが非常に嬉しいです。
    「今も彼女が隣にいたなら、薄明は収束する先を迷っただろう」のコピー文に触れて頂いたのも嬉しく思いました。主人公が記憶の中の彼女に対して感じる神々しさや切ない気持ちみたいなものが表現できていれば良いなと思います。自分でもかなり気に入っている一節です。
    ラストもドラマチックさを感じて頂けたのであれば良かったです。雨のペトリコールと代掻きを繋げたのは自分でもなかなか良かったのでは、なんて思っています。お仕事をぼんやりとさせてしまってすみません笑

    丁寧にお読みくださって、ありがとうございました!

  • 薄明の行方への応援コメント


    今回は、企画に参加いただきまして、ありがとうございます!

    AIにてAランク評価になりました!

    AI評価
    『審査講評
    ◆ 突出している点
    感覚の積層が本物である。
    川風、草の匂い、麦茶、イナゴ、砂埃、代掻き——嗅覚を軸に据えた感覚描写が、単なる情景描写に終わらず、老いた身体と記憶の地層として機能している。「冷えた麦茶と共に体を抜ける草の匂いは、イナゴを処理する時を思い出させる」という一節は、敏感な読者だけが受け取れる種類の豊かさだ。農村的な身体記憶をここへ差し込む判断は、非凡と言っていい。
    「彼女」の死が一度も明示されない。
    「流されていった」という動詞一語にすべてを委ねる構成は、説明への誘惑に打ち勝っている。水位を増した川の記憶、古い写真、色褪せ——読者は情報を与えられるのではなく、じわじわと気づかされる。この節制は技術である。
    時間の非対称が主題を体現している。
    水面・電車・入道雲が「動く」のに対し、語り手だけが「止まっている」という対比構造が、説明台詞なしに通底している。「薄明が朝日に収束していく」という冒頭の光学的描写が、ラストの雨と雷鳴で完全に反転する——この弧は意図的かつ効いている。
    ◆ 厳しく指摘する点
    「止まっているのは、私だけ。」
    この一行だけが、作品の信頼を裏切っている。それまで感覚と動作の積み重ねで語ってきたものを、ここで主題として露出させてしまった。読者に「気づかせる」ことを手放した瞬間だ。この行を削除しても、あるいは削除することでこそ、作品は完成する。
    歩道橋の場面でやや饒舌になる。
    「いつも輝くような笑顔を浮かべる彼女が」という修飾は、それまでの横顔・笑い声・熱いと騒ぐ仕草という断片的提示の精度と比べて、説明的に落ちる。「輝くような笑顔」は書かずに伝えてきた、その手を、ここで手放している。
    「強く握りしめた手のひらに爪と後悔が深く突き刺さった」
    「後悔」という抽象名詞を「爪」と並列する試みは理解できるが、両者の質感が合わない。爪の痛みは鋭く即物的であるがゆえに、「後悔」を並置すると観念が浮いてしまう。どちらかに賭けるべきだった。
    ◆ 総評
    掌編として要求される「語らないことによる雄弁さ」を、この作者はほぼ掌握している。失点は、その掌握を自ら手放した二、三の瞬間にのみある。それがなければS評価を与えた。惜しい、という言葉が最も正直な講評になる。
    削れるかどうかではなく、削る覚悟があるかどうか——それがこの作者の次の課題である。』とのことでした。

    レベルの高い作品をありがとうございました!

    作者からの返信

    成阿 悟さん、ありがとうございます。
    Aランク評価嬉しいです!

    嗅覚を軸にした感覚を心理の代替として描写するのは、かなり意識している部分です。そこから身体的な記憶に結び付けたり、説明し過ぎない語彙選択、視覚的、光学的な反転描写の意図なども完全に汲み取って頂けたのが非常に嬉しいです。

    指摘部分についてはまず前提として、

    >流されていったのは何年前だろう。もう色褪せて終いには白黒になってしまったような昔のことだ。あの日から私の時間は止まったままだ。
    > 立ち尽くす歩道橋の下を八両の電車が轟音で切り裂いていく。上を見上げれば重そうな入道雲が忙しなく動いている。
    > 止まっているのは、私だけ。
    > 強く握りしめた手のひらに爪と後悔が深く突き刺さった。

    この部分は、実は別企画のお題文です。このお題文を基にして作ったのがこの作品になります。
    このお題文をかなり正確に抜き出して「浮いている」というご指摘を頂いていますので、つまり私の文章は、このお題文にしっかりと馴染むことが出来ていなかったということだと受け止めています。

    お題文に合わせて作品を作り上げるトレーニングは、自分が衝動的に書き出した短い文章を広げて肉付けしていく作業にも応用できますし、お題に文体を合わせていく工程は、作風の幅を広げる事にも繋がると考えていて、今回のご指摘で、その部分がまだまだ未熟であることをAI先生に見抜かれた形だなぁと思いました。

    総じて私が重視する「語らないことによる雄弁さ」をご評価いただけたのは非常に嬉しかったです。
    あとは後半の直截的な描写の存在。これについてはお題の性格もありますが、仮になかったとしても、結びに直截的になりがちな癖が実際にあるので、きちんと向き合う必要があると思いました。

    ありがとうございました!

  • 薄明の行方への応援コメント

    何度も読みたくなる作品!

    この作品から引用したんだっけ?と錯覚するくらい条件文がこの作品に美しく溶け込んでいました。おそらくこの条件文を噛み砕いた上で創り上げていただいたからかと思います。

    動きがあるお話というよりも読み手が情景をじっくり味わう話といった感じで、すごく後を引く大好きな世界観でした...!

    なんとも切なくて孤独な主人公でしたが、そこに愛情が見て取れるのも素敵だなと感じました。

    良作ありがとうございます!!

    作者からの返信

    わちおさん、ありがとうございます。

    条件文の溶け込みを評価していただけてよかったです。
    主人公の孤独と愛情を感じ取って、味わって頂けたのであれば、すごく嬉しいです。

    ありがとうございました!

  • 薄明の行方への応援コメント

    ただ涙しました。

    流れたもの、それのあまりにも輝きの大切、コロッケの文章に包まれた、輝きの何気なさ。
    他の人には絶対にわかりあうことのできない喪失感、穴ポコ感、時間止まってしまった感
    感情が物語を読んで、読者としての僕の心が涙をしました。

    僕は
    細かなこと、文学的美術、深い部分を読み取る、
    その技術や感性が、未熟でありますが、

    心が、そう感じました!

    ありがとうございます!


    作者からの返信

    ヒナさん、ありがとうございます。

    >ただ涙しました。

    この言葉が本当に嬉しいです。ヒナさんはいつも心で読んでくださっている感じがして、それが非常にありがたいです。
    感情を動かすことが出来る作品になっているかどうかを、教えてくださっていると感じています。

    >コロッケの文章に包まれた、輝きの何気なさ。

    これは、実はすごく重要というか、意識して入れた文章です。「彼女」の性格、空気感、それこそ輝きのようなものを、ここに込めています。その輝きを拾って頂いて、じーんときています。
    ありがとうございました!

  • 薄明の行方への応援コメント

    こんにちは。今度はどんなの書かれたんだろう?と楽しみに読みました。
    最初の一文が見事ですね。あっという間に作品世界に引き込まれます。
    謎を残しているのですね。彼女は死んでしまったのかな、と思いました。
    五感に訴える情景描写が巧みで、印象的な作品でした。

    ここ、特に良いなあと思いました。

    >冷えた麦茶と共に体を抜ける草の匂い

    作者からの返信

    オレンジ11さん、ありがとうございます。

    >五感に訴える情景描写が巧み

    とても嬉しいです。
    オレンジ11さんはお褒め頂く際に良い箇所を引用してくださるので、どの部分を評価して頂いたのかが分かりやすくて、とてもありがたいです。

    「彼女」について曖昧にしているのは、例えばすごくヘビーな内容に固定してしまうことで、読者の精神状態によっては辛くなったり、読めなくなってしまったりだとか、逆にライトな内容に固定することで、主人公の喪失感が大げさに見えてしまったりすることを避ける意図があります。
    主人公の感情や断片的な回想を拾った上で、それにふさわしい「彼女」の喪失の形を想像して頂きたいなと思っています。

    ありがとうございました!


  • 編集済

    薄明の行方への応援コメント

    K.K.さん、こんにちは!
    企画外からお邪魔致します。

    主人公がどんな人なのか、興味があります。
    だれもいないところで、独り、頭を振ってみたり、歩道橋でふり返ったり、雨の中歩き出すことに躊躇(?)したり。
    一体この人は、なにをわだかまっているんだと。

    彼女の思い出に迷わされている、に一票投じます。
    そのわりに、大事なお写真はしまったきり。
    彼女は過去のひとなのに、心には生きているっていうことでしょうか。
    主人公は未だに、彼女を過去にできないでいる。
    だから、企画の「私」の時間は「止まっている」という文脈につながるのでしょうか。


    企画の主旨には沿っているのでしょう。
    主人公のキャラが見えないな、と不思議な感触がありました。
    K.K.さんは文章が巧みすぎて、その辺が不明でも書けてしまう。
    たとえば、この主人公はおそらく男性、年配の方、お仕事が不明、となると。
    かなりの高齢の方!? ってなるんです。
    この方の一つ一つの選択が表していますね。
    いついつまでも過去の中に閉じこもっている理由がわかりません。
    あと、彼女ってだれなんだろう?
    わたくしの読み落としでしょう。そこは申し訳ありません。
    立ち止まっている主人公に、光をあてられたのだから、きっとその時間にもきらめきが存在するのですよね。
    薄暮じゃなくって薄明ですから。
    (でも、昔、「暁」と「宵」はどちらも表すところは一緒だと言われたことがあります。彼女、故人なのでしょうか)




    れなれな9

    OH!  神対応再び! わたくし、
    K.K.さん、好印象だな。
    フィンディルさんにも信頼されてらっしゃるし。
    本当にありがとうございます!!!

    そうかー、薄明のきらめきは、主人公の主観の中にあるものなんですね!
    あと、写真を見もしないのは「色あせている写真」を「見たくない」という想いがあったとの事。
    目から鱗です。(鱗だらけですが)
    すばらしい流れです。
    美しい!

    作者からの返信

    れなさん、ありがとうございます。
    衝動的に書き上げたので、一晩経って色々と粗が見えてきております笑

    ご感想を受けてまず思ったのは、主人公のキャラが立っていないのは、単純な力不足かなというところでした。ここは継続的な課題ですね。
    「彼女」については曖昧さを残すことを意図していましたが、主人公については、ぼかす意図はあまりありませんでした。
    制作順序として、まずはお題文を読んで情景を思い浮かべ、その語り手がどんな人物かを想像し、それからその背景を補完して短いエピソードに仕立てるという形ですので、主人公の像は明確にありました。

    基本的には完成した作品にはあまり解説は付けず、解釈にお任せしたいタイプなのですが、今回はかなり「出来立てほやほや」を勢いで出してしまった自覚がありますので、お恥ずかしながら解説させていただきたいと思います。

    主人公の「私」はリタイヤ後の独居老人男性です。
    「彼女」は横顔が美しくて、薄明から日が昇るよりも美しく輝くような人だった。
    隣に座って川を眺めたり、商店街でコロッケを食べ歩いたりする関係だった彼女が「流されていった」時から時間が止まったかのように感じている。
    田んぼが無くなった町で、イナゴや代掻きを思い出して、綺麗に整備された遊歩道を眺めながら昔の砂埃を思い出す。彼はずっと彼女が居た当時に捉われたまま。
    こういう感じの内容になっています。

    >彼女は過去のひとなのに、心には生きているっていうことでしょうか。
    >主人公は未だに、彼女を過去にできないでいる。
    >だから、企画の「私」の時間は「止まっている」という文脈につながるのでしょうか。

    これは完全にその通りです。だから色あせた写真を見たくない。

    薄明は、日の出の少し前、あるいは日の入りの少し後に空が薄く明るくなっている状態のことですので、仰る通り、暁と宵のどちらをも指します。
    薄明が「彼女」へ収束するのは主人公の主観が彼女を輝かせていただけですが、「彼女」が居ない今、薄明は太陽に収束し、また薄明になって去っていく。彼はその行方に思いを馳せ続けている。そういう感じを意図しました。

    すごく丁寧に読んでくださり、率直な感想を頂いて気づきもあり、大変うれしく思います。ありがとうございました!