第1話への応援コメント
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
アゲハ蝶が羽化する静かな朝から始まり、夜行バスの匂い、そしてホテルの部屋で交わされるふたりの特別な再会。言葉の奥にある繊細な体温や、指先が触れ合う瞬間のドラマが、美しい光景とともに優しく描き出されていて、胸がぎゅっと締め付けられるような素晴らしい時間をいただきました。
■ 全体を読んでの感想
十五歳の頃の、電車を乗り過ごしたへんぴな駅のホームでの思い出から、芸能人になって少し遠い存在のようになったタカハシとの現在へと、過去と今が交互に優しく重なり合う構成に深く引き込まれました。
スキャンダルに巻き込まれて窮屈なホテルにいるタカハシと、すっぴんでゆるい格好のまま駆けつけるマキさんの、気取らないけれど特別で、どこかじれったい距離感がとても愛おしいです。
最後、別れの寂しさを抱えながらも、軽やかな足取りで都会の雑踏を歌いながら歩くマキさんのラストシーンが、寂しくも前向きな余韻をそっと残してくれました。
■ お題「オノマトペ」の活用について
本作では、お題であるオノマトペが、ふたりの間にある「触覚」や「心の距離感」、そして「心が繋がった瞬間」を表現するための、本当に美しい接続コードのように使われています。
・アゲハ蝶の儚い生命力を伝える音
冒頭の、上手く飛べずに「よたよた」する蝶が、手すりを「つるつる」滑り、腕を「ふるふる」登って「はたはた」と飛んでいく一連の描写。
これらの細やかなオノマトペが、今にも壊れてしまいそうな蝶の儚さと、それを見つめるマキさんの静かな眼差しをとても綺麗に演出しています。
・ふたりのもどかしい距離感を描く擬態語
タカハシが照れ隠しに手を「パタパタ」させたり、その手がマキさんに向かって「にじにじ」と寄ってきたりする描写。
この「にじにじ」というオノマトペが、お互いに近づきたいけれど緊張してしまう、あの甘酸っぱくてじれったい空気感をこれ以上ないほどリアルに伝えてくれます。
・魂が同期する瞬間を捉えた音のショート
そして何より、指先が触れた瞬間に、耳の奥が「トゥン」と鳴り、頭の中で音が「ワーン」と音量を増していく描写。
Bluetoothが繋がるような現代的な表現と、オノマトペの響きが重なり合うことで、ふたりの心が瞬時に、深く「接続」されたあの特別な一瞬が、私たちの耳の奥にまで鮮烈に響いてきました。
■ 最後に
「オノマトペ」という言葉の響きと温度をのびのびと活かし、ふたりの心が確かに繋がる美しい一瞬を届けてくださり、本当にありがとうございました。
また部室にて、あなたの紡ぐ、静かで、けれど熱い体温が通った素晴らしい物語に出会えるのを心より楽しみにしております。
作者からの返信
こんにちは
この度は、素敵な企画をありがとうございました。
はじめて参加させていただきましたが、丁寧な講評をいただいて、とても嬉しいです。
また機会があればチャレンジしたいです。
ありがとうございました!
第1話への応援コメント
今回は、企画に参加いただきまして、ありがとうございます!
AIにてBランク評価になりまして、残念ながらAランクに届きませんでした;
AIの総評として『指先が触れる瞬間の官能的な繊細さは本物だ。しかし衝撃度という基準においては、美しさに終始して読者の予測を一度も裏切らない点が致命的な弱点となった。「余韻」と「衝撃」は似て非なるもの——この作品は前者の傑作であり、後者には届かない。』とのことでした。
今回は審査基準が「衝撃度の高さ」ということで、Sawatani様の作風とは、相性が悪かったようです;
前回の「書き出しの上手さ」の企画では、Sawatani様の作品のみがA評価で、他の方の作品は全部弾かれてしまいましたので、評価基準をピンポイントで限定すると、AI評価はなかなか厳しいものがありますね;
個人的な感想ですと、Sawatani様の作品のアベレージはすごく高いと思っておりますので、毎回楽しみにしております。
今回はすいません、AI評価でAランク以上ではありませんでしたので、大変申し訳ありませんが、外させていただきます;
本企画の趣旨ですので、何卒ご了承ください;
作者からの返信
いつも興味深い企画をありがとうございます!
いつか弾かれるとは思ってました。
今回は特に、厳しいお題だなと。
でも、よくよく読むと、傑作って書いてある……? ありますよね!うふふ。
ところで、先日おすすめいただいた連城紀世彦を図書館で探しました。該当の本はなかったのですが、「恋」があったので借りてきました。
とっても日本語がきれいで、情景描写が凄く好みです!
ありがとうございました!
今から読みます!
第1話への応援コメント
あの短いレビューを書くのになぜかえらく時間の掛かりました。それくらい斬新で、不思議で、魅力的な作品でした。素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
花野井あすさま!
コメントありがとうございます!
そして、レビューまで!
「名前のない関係」は、わたしが書きたいテーマのひとつです。
斬新、不思議、魅力的と、いっぱい褒めていただいて、書いた甲斐がありましたーー!
それから、短いレビューなんて、とんでもございません!
とても温かいお言葉!
励みになります。
ありがとうございました!
第1話への応援コメント
すごく、胸にドカンと来ました…!
読み終えた後、心拍数が乱れています。
まさに「接続」。こんな関係性を描けるのが凄いです!
作者からの返信
紡さま!
コメントありがとうございます!
こんな関係性、どうでしょう……?と、おそるおそる出しましたが、拾ってくださる方がいてよかった!!
とても嬉しいです!
ありがとうございます!
第1話への応援コメント
斬新っ(≧▽≦)
枕の部分で飛べなかったアゲハが飛ぶところが実に思わせぶり(^▽^;)
え? どういう右手? これどういう話なん?
と一気に引きこまれてしまいました。
で、ノスタルジックな青春譚のふりをしつつ、
真夏のへんぴな駅のベンチでタカハシくんとはじめての『接続』。
で、大人になっても依存しちゃうぐらいのどハマり(^-^)
ヒ-リングと違い、接続って双方向なんですよね。
そしてマキちゃんが受けているものはちょびっとだけ語られているけれど、
タカハシくんのそれは言動から推察するしかなく。
ただ、マキちゃんが高校時代から比べ、
声が漏れたり耳が真っ赤になったりしていることからも
その内容がパワ-アップしているのは確実。大人になりました(^▽^;)
「あれ、呼んでたんや」「そらそうやろ」
という会話からも、いろんなものが送りあえているみたいですね。
それにしても、
「そこのところはご想像にお任せします、うふふ」
みたいな引きの美学が効いています(^_-)-☆
そして、一年半ぶりに会うのにすっぴんゆるゆる。
またしばらくは会えないだろうに、自然に鼻歌。
この関係性に絶対的な自信のあるマキちゃんが妙にかっこいい♪
いろいろ妄想を掻き立てられる、
そしてまったく新しい、絶対的な関係性に憧れを抱かされる、
すてきな作品でした。
ほんとに楽しかったです。ありがとうございました<(_ _)>
作者からの返信
フリークスさま!
こんにちは!
長文のコメント、ありがとうございます!
ちょっと受け入れられるか不安だったので、「絶対的な関係性に憧れ」とわかってくださる方がいてよかったです……!!
しかも、ゆるゆるのマキがかっこいいってーー。
嬉しいです!
アゲハ蝶から書き始めて、この話どこ行くんやろ……?と思ってましたが、うまく繋がってほっとしました。
ありがとうございました!
第1話への応援コメント
二人の間にある恋愛とも友情とも言い切れない
この異様に強い親密さ
これがいい
こんな風に境界が揺れる関係性、大好物ですわ。
当人たちがこれを自覚してるのかしてないのか
多分してないのだろうと私は読んだのですが
それもまた……いい!最高でした…。ごくり。
作者からの返信
いつきちさま!
こんにちは!
ちゃんと誰かに届いて、ちゃんと誰かに刺さった実感のあるコメント、感激です!!
いいですよね、この二人ーーー!
憧れます!
わかって下さる方がいて、本当に嬉しいです!
ありがとうございます!
暑さも吹き飛んで、元気が出ました!