「エピローグ」への応援コメント
ケンシとランテスが、最後には酒を酌み交わして「若い奴らがたくさん死ななくて良かった」と同じところに着地するのが、とてもいい締めでした。二人とも立場も技術体系も違うのに、プロローグから一貫して「部下を生きて帰す」ことを大切にしていた者同士だったのだと、ここで改めて腑に落ちます。
魔力を失って「喪失者」と呼ばれたケンシが、その喪失ゆえにウェルダードを発見し、新たなパイロットたちの道まで拓いていく結末も綺麗ですね。そして最後の「このさらに下に、まだ格納庫がある!」――完結したのに世界はまだまだ広がる、この終わり方好きです(笑)。
作者からの返信
ケンシも、ランテスも職業軍人らしい、命令だから戦うけど相手に個人的な恨みはない。そして、お互い相手の正体を察してなおしらばっくれる感じが個人的には好きです。いつか、続きや同じ世界の別の話を書ける日が来たら、その時はまた、お読みいただけましたら幸いです。読了いただきありがとうございました。
第16話「第二の咆哮」への応援コメント
一発限りだと思われていた「咆哮」に、まさかこんな形で第二射があるとは……! ケンシが念のため残した砲弾を、アンシラが砲身を支え、シレンツィオが照準して撃つという展開は、三人の関係がそのまま一発の砲撃になったようで熱いですね。
その前のケンシとランテスの再戦も、互いに「あの時の相手だ」と気づく瞬間が格好よく、ランテスの「生きてやがったか!」には妙な嬉しささえ感じます。そして最後の「アイギスカストルム要塞、陥落」、ここまで圧倒的だった存在だけに実に重い一文でした。
作者からの返信
本来はここをエピローグにするつもりでしたが、強い場面になったので第二の咆哮がエピソードとして独立しました。最初の咆哮が起死回生の1発としたら、今回の咆哮はその場の将兵全員を守るための1発となりました。
第15話「咆哮のウェルダード」への応援コメント
ここまで積み上げてきた要素が、全部「咆哮」の一発に収束する回でしたね。飛べないメリアムを「飛ばす」という無茶を、魔導カートリッジ、ロケット、緊急離脱ブースターまで総動員して実現するのが、ケンシと整備班らしくて最高です。
そして「アイゼン展開!」「パイルアンカー固定!」からのフラゴール発射――以前の古文書にあった「巨人の咆哮は、全身を貫き、地に至り、彼方まで轟く」が文字通り目の前で再現される瞬間には痺れました。対魔導障壁を最大出力にした司令官の「ばかな!」を、魔力に頼らない旧文明兵器の轟音がかき消す締めも鮮烈です。
作者からの返信
タイトル回収回として、気持ちよく発射まで完了することを目指しました。
魔力をジャミングすれば勝てると思っていた相手を、今度は魔力不使用の砲撃機で撃破するカタルシスです。
第14話「第三騎兵大隊」への応援コメント
第三騎兵大隊の整然とした連携と個々の高い技量をたっぷり見せたうえで、それでもアイギスカストルムと『ファントム』に崩されていくのが壮絶ですね。特にマレクが命懸けで「要塞に近づくな」とジャマーの正体を伝え、カディルが最後まで部下を逃がすため殿を務める流れには胸が締め付けられます。
そして最後、あれほど巧みに追撃機を返り討ちにしていたカディルの死角へランテスが現れ、「ここだよ!」――『ファントム』の恐ろしさを一言で決める締めが格好いいです。
作者からの返信
この回だけ、第三騎兵大隊のエピソードだけは戦記もの的な構成にしています。
ケンシがいない、その視点がないので多視点での描写です。
この回が、全エピソードを通してここだけ異質なエピソードでもあります。
第三騎兵大隊は弱くない。優秀な部隊だが、ファントムと要塞の機能によって倒されてしまいます。
第13話「アイギスカストルム」への応援コメント
ケンシがセクルスを「残りの部下まで死なせる気か!」と止める場面、プロローグから一貫して「敵を倒すことより部下を生きて帰すこと」を重んじる隊長像が出ていて格好いいですね。そしてシレンツィオとアンシラが、今度はケンシを守るようにウェルダードのそばへ下がってくるのも胸に響きます。
さらにランテスがケンシの生存を気に掛け、「また戦えるのだろうか?」と思っていたとは……あの撃墜が双方に残したものが、ここで再び繋がってくるのがいいですね。ようやく敵の正体を掴んだ直後に、もう次の攻撃が始まっている締めも緊迫感があります。
作者からの返信
部下を生きて返すこと、それは人命最優先とか何を差し置いても命が大事ということもでもなく、戦力として無駄に散らしてはならない、生き残って戦力になることの方が重要という意味合いもあります。軍人だから損耗も織り込み済み、しかし無駄死には避けたい。そんな気持ちですね。そして戦争は待ってくれない。万全な状態でスタートしないわけです。
第12話「反撃」への応援コメント
戦術顧問になったケンシが、断片的な戦況から「敵は補給基地ごと動いているのでは」「狙いは王都への直接攻撃では」と核心へ近づいていくのが、147機撃墜のベテランらしくて格好いいですね。そこからフーガ将軍の「ちょっと行って、確かめてきてくれんか?」に繋がる落差、この二人のやり取り好きです(笑)。
そして今度はケンシ自身が「無理に戦うな」「一機たりとも損傷せず帰還する」と命じる側になっているのが印象的でした。最後、かつて庇ったシレンツィオと再び同じ空へ向かう直前の視線にも、これまでの積み重ねを感じます。
作者からの返信
ケンシも未知の存在、こちらを圧倒する戦力に対して慎重で損耗を避ける主義ですね。歴戦の勇姿だから敵を侮らない。慎重に断定せず、可能性を示しただけなのに、行って確かめてこいと言われる。血気盛んな英雄ではないところがいいところですね。
第11話「出撃」への応援コメント
プロローグでケンシが新人たちに戒めた「敵を侮るな」が、タノン隊の戦いによって痛烈に響き返してくる構成ですね。しかも帝国側ではランテスが「三機一組を崩すな」「生きて帰れ」と指示していて、かつてケンシが語ったものと同じ“生き残るための教訓”を敵側も身につけているのが印象的でした。
そしてアイギスカストルムの対魔導障壁――魔導甲冑が無意識に頼っている制御そのものを奪うというのは恐ろしいですね。優勢から一転して「一方的な狩り」になる落差に、大要塞の脅威が一気に実感できました。
作者からの返信
タノンも無能ではない、なんなら優秀な部類ですが、新兵器の前に倒れてしまう。イメージしない逆転劇に狼狽してしまうことになってしまいました。
第10話「宣戦布告」への応援コメント
前回は着陸だけでも大騒ぎだったウェルダードを、ケンシがもう静かに着地させている冒頭に、積み重ねた訓練の成果がよく表れていますね。その一方で、ウェルダードと魔導甲冑では運用思想そのものが違うという描写もあり、「乗れるようになった」だけでは戦力にならないところが面白いです。
そして後半の降伏勧告、「バカめ!」からの「よろしい、ならば戦争だ!」は強烈ですね(笑)。旧文明由来の言葉が妙に格式ある外交儀礼として継承されているのも、この作品らしい歴史の積み重なりを感じました。
作者からの返信
命名規則など色々な部分でメタ的なネタを入れ込んでいましたので、ここが最大のメタネタとなります。一番厳かな部分で、一番ネタに走る。この作品世界観での一貫した方針でしたが、うまくハメられて個人的には満足です(笑)
第9話「大攻勢」への応援コメント
なんと、ランテスが『ファントム』だったとは……! 前話で名前だけ示してからここで正体を明かし、しかも皇帝の熱狂的な演説とは距離を置きつつ「任務は果たす」という人物像なのが印象的です。
一方のケンシは、ついにウェルダードで実機飛行! 「航空機ではなく空を飛ぶ巨人」という感覚を掴み、力ずくで着陸させる場面には、これまで培った操縦技術と新兵器ならではの荒々しさがあって格好いいですね。両陣営で大きな戦いへの準備が同時に進み始め、物語が一段ギアを上げた感じがします。
作者からの返信
情報の差、読者しか知らないことと、当人たちの自認、情報量が面白さになってゆくと思い構成しました。うまく機能するように受け止められると良いのですが・・・戦争準備をしてゆく両国の上層部ですが、ケンシたちは旧文明の兵器を動かせたことで一喜一憂する。その落差ですね。
第8話「メリアム」への応援コメント
「メリアム」がまさかの超長距離砲撃特化型、しかも現存する砲弾は二発、実質一発しか撃てないという浪漫の塊なのがいいですね。ここまで具体的に運用上の制約が示されると、「フラゴール」の一発がいつか放たれる瞬間そのものに特別な重みを感じます。
そして後半で初めて帝国側の事情が描かれ、単純な敵役ではなく「魔導技術に追いつく時間を稼ぎたい」という切実な戦争観が見えてきたのも印象的でした。最後に名前だけ出てくる「ランテス」――これは『ファントム』との繋がりも気になりますね。
作者からの返信
研究者と整備員、お互いにオタク気質なところで意気投合するのがいいですね。最初は身分差で反目していたというのに。帝国側もそれぞれの立場にそれぞれの事情がある。だからこそ争いが起きてしまう、戦争が起きてしまう。そこに悲しさが残ります。
第7話「ウェルダード」への応援コメント
「神話」だと思われていた文献を整備員が読むと「整備手順書」だった、という種明かしが面白いですね。「巨人の咆哮」が長距離砲らしいとわかり、作品タイトルの「咆哮」まで一気に意味深に見えてきました。
一方で叙勲式では、ケンシがシレンツィオを「貴族のお坊ちゃん」ではなく「大事な部下」として庇ったことを改めて言葉にするのが格好いいです。そして華やかな祝賀会より、最後には自分をよくわかっている整備班のところへ向かう締めが、なんともケンシらしくて好きです。
作者からの返信
現場を知らない学者だけの解釈はどうしても詩的になってしまう。それがかえって真実から遠ざかっていたのでは?というのは現代でもありえそうなので、現場と出会うことで一気に意味が通り始める構造を考えてみました。叙勲の建前が、貴族を助けた功績によるもの、であるのに対して、大事な部下を守ったという隊長としての矜持を示したシーンですね。
第6話「見えない扉」への応援コメント
なんと、「喪失者」になったからこそ見える扉だったとは……! これまでケンシから失われたものとして描かれてきた魔力が、ここで逆に旧文明へ辿り着くための障壁だったとひっくり返るのが面白いですね。
そして覆いが崩れ、人型の巨大兵器が姿を現す場面はまさにロマンそのもの。最後に満を持して「ウェルダード」の名が出てくる締め、タイトル回収への第一歩として格好いいです。
作者からの返信
能力があることは、物事を容易にしますが逆に失われているからこそ、持っていないからこそできることもあるかなと思いました。視力が弱い人が聴覚が鋭いなど弱点を補う能力があるなど、現実でもあるのでそういう要素を入れてみました。ナビがない時代の人は地図と標識だけで目的地に到着できた、みたいな感じでしょうか?
第5話「伝説の巨大兵器」への応援コメント
騎士士官室の扉が「義脈では開かない」という一幕、資格を失った事実をこんな静かな形で実感させるのが胸に残ります。それでもケンシが様々な機体を試し続け、整備班と「都合のいい機体がないか」と笑い合える関係なのがいいですね。
そして、まさかそんな雑談から「旧文明の巨大兵器」に辿り着くとは……! 最後のナカジマの「入口なら、ある」は、いよいよ物語が大きく動き出す感じがしてワクワクします。
作者からの返信
魔導仕様の兵器は無理でそれ以外のを片っ端から試す。噂には聞くがその詳細は知らないエリア。なぜ今まで噂だったのか、旧文明の兵器は使えるのか?失った力の代償またはトレードオフをどう成立するか、それで物語が退屈しないようにと言うバランスに苦慮したパートでした。引き続きお楽しみいただけますと幸いです。
第4話「資格喪失」への応援コメント
「飛べた」ことと「戦える」ことは違うという現実が突きつけられ、ついに搭乗員資格まで失う展開は切ないですね。それでもケンシ本人よりグラマンたちのほうが諦めていないのが温かく、これまで彼が周囲から慕われてきたことがよく伝わります。
そして最後の「魔導甲冑じゃなきゃいいんでしょ?」――なんと、ここでタイトルの「最終兵器」に繋がりそうな抜け道が見えてくるとは……! この一言、かなり好きです。
作者からの返信
続けてお読みいただきありがとうございます。まさに、そろそろ「最終兵器」が登場しそうではあります。みんなケンシのためにいろいろやろうとしているのがいいですよね。ぜひ、続きをお楽しみください。
第3話「試験飛行」への応援コメント
魔力を失っても、「魔導カートリッジを山ほど積めば飛べる」という力技がいいですね(笑)。ただ、実際に飛んでみれば、これまで無意識に魔力で補っていた制御の大きさを思い知らされる――それでも手動で着陸までやり遂げるところに、147機撃墜のケンシ自身の技量がしっかり見えるのが格好いいです。
一方、楽しそうなケンシを見つめるシレンツィオとアンシラの最後の会話には、「空に戻れた」だけでは済まない現実が滲んでいて、少し切ない余韻が残りました。
作者からの返信
熟練者、高技能者の腕を持ってしても現役復帰に及ばない、無力感のその先に何があるのか。救いがあるのか?というのを、説明セリフなしでどう表現するのかというのが今回の工夫のしどころでした。引き続き、よろしくお願いいたします。
第2話「生還者」への応援コメント
「喪失者」になったケンシを、今回は周囲が一貫して「生還者」として扱っているのが温かいですね。医官の「生還、おめでとうございます!」も、フーガ将軍が勲章をかき集めてくるのも、これまでケンシが積み重ねてきたものへの敬意が感じられて好きです。
そして撃墜数147機という数字には驚きました……新人を生かして還すことを何より重視する彼が、とんでもない歴戦のエースだったことに改めて重みが出ます。
作者からの返信
医官も将軍も、魔力持ちの過去、現在を知る人ですね。制度が整えられてゆく、システムが完成されてゆく過程を見てきた人。なのでそこで生き残ってきた積み重ねてきた者への敬意がある。なのに制度は魔力が使えないだけで接続が失われてしまう。それを知っているからこその、制度の中で接続を失わせないための尽力はなにか、を考えてみました。引き続き、お楽しみいただけますと幸いです。
第1話「喪失者」への応援コメント
退院を祝われ、新品の機体まで用意された晴れやかな場面から、「魔力が流れない」という現実へ落ちていく流れが胸に刺さります。前回の「弾けるような感覚」だけでなく、冒頭のアンシラとの握手の違和感まで魔力喪失に繋がっていたのが印象的でした。
それでも周囲を気遣って苦笑するケンシがいかにも彼らしく、最後にぽつりと落とされる「……喪失者」という言葉の重さが効いています。
作者からの返信
ありがちな、魔力がある素質と身分制度を、再構築してみました。設定としては深掘りしてますが、今回はその表面に出ている部分、「魔力」の有無が表面的に差別や優遇に接続してしまう面。実質的にも、魔力がないと動かせない機体がある。元々は実利に対しての報酬面だったものが、能力があることの証明だけで身分制度に接続してしまうようになった制度劣化という感じでしょうか?それを説明なくうまく空気感に混ぜてゆければという感じで描きました。
プロローグへの応援コメント
魔力で駆動する「魔導甲冑」が、現代では可変戦闘機に発展しているという世界観、格好いいですね。そんな中で、訓練通りの戦いを軽んじる新人たちに「死に物狂いの相手には敬意を払え!」と言い切り、最後には身を挺して部下を守るケンシの隊長ぶりが印象的でした。
そして圧倒的な腕を見せる『ファントム』――墜落したケンシが最後にそのパイロットの顔を見る、という締めも強い引きになっています。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
血で書かれたマニュアルの現場を知ってる世代と、整えられて無傷で成長できた世代。もちろん、今の世代の方が幸せなのですが、ギリギリの世界ではその差が出てしまいますね。だからと言って旧世代が無双しない。手探りで積み上げた世代と効率的にエリート教育を受けた世代というのをイメージしました。引き続きお楽しみいただけますと幸いです。
第14話「第三騎兵大隊」への応援コメント
Xからきました!
主人公ケンシの、部下から慕われる人徳がすごく伝わってきました。
作者のミリタリー好きな熱量がバシバシ伝わってきて、描写や会話も基本的にテンポよく読みやすかったです。
一方で、帝国との戦争に入ったあと、ケンシの出番が少ないことが少し気になりました。おそらくこの後反撃するときの溜めだと思いますが、もっとケンシの深掘りが欲しいです
戦争もののためどうしてもキャラが多くなるのも個人的にはマイナス点です。
全体的に描写もまとまっていて読みやすかったです!これからも頑張ってください
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。また、感想、フィードバックもありがとうございました。キャラはなるべく整理したのですがどうしても多くなってしまいますね。
どうしても局地戦でなく総力戦になると、キャラも多くなり、戦記的になってしまいますね。
今日の更新で、再びケンシが登場しますので、お楽しみいただけますと幸いです。
第9話「大攻勢」への応援コメント
事態は静かにしかし確実に進行する……。
大要塞と旧時代の兵器、ライバルの再登場……
戦争が重量感高く、再始動したなぁ、という印象です。