眠れ眠れへの応援コメント
ふーん、ラリアットさん、これもいいじゃないですか。クロノヒョウさんの企画参加作ですね。特に無理やり感なく、水槽と指輪が、若いころの関係性が変わってしまった中年夫婦の現状を表すモチーフとして使われていますね(ちがったらすんません)。
奥さんは、メンタルが不調? 統合失調症? なんとなくそんな雰囲気を感じますね。同居している親族にはキツい関係です。
たしかにラリアットさんの作風はカクヨムではあまり読まれない系統のものですが、文芸や純文学の系統の読者には深く響くものだと思いますよ。
こちらもよい作品でした。
お星様もいれておきますね。
それではまた。
作者からの返信
小田島さん、ありがとうございます。この作品は字数制限でめちゃくちゃ苦労しました。カクヨムではいろんなジャンルに挑戦したいのですが、まだまだ未熟で。アクション描写さえなんとかなれば、『ブギーポップ』とか『空ろの箱と零のマリア 』系統にチャレンジしたいです‼️
眠れ眠れへの応援コメント
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
まさに自分の思う“純文学”そのものでした。
勝手なイメージなのですが、第三者から見ると大きな事件性はない日々のできごとなのに、主人公にしか持ちえない視点や捉え方を通した世界、解像度に圧倒されるみたいな…。
>閉じてくる、という感覚が正しい。寒さは外から来るんじゃなくて、内側から閉じていくんだ。
寒さの表現も研ぎ澄まされていて、作品を読ませていただいている時も「内側からくる」ような驚きがありました。
読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
砂川緑さま
はじめまして。夜更けに届いたその言葉、あまりに鋭くて胸を突かれました。本当にありがとうございます。
「内側から閉じていく寒さ」。それを掬い上げてくれた砂川様の解像度に、僕自身が一番驚いています。寒さは外からやってくる侵略者じゃなくて、最初から僕らの内側で静かに爆発を待っているノイズそのもの。そのノイズを聴き取ってくれただけで、書いた甲斐があったというものです。
最近執筆を再開して、暗闇の中で手探りでパズルのピースを嵌め直している最中でした。模索ばかりの毎日ですが、砂川さんの言葉が、その迷路を少しだけ速く駆け抜けるための燃料になりました。
またどこかの行間でお会いできることを。読んでくれて、本当にありがとうございました。
編集済
眠れ眠れへの応援コメント
このような文章を書く人がいるなら、もうわたしは書かなくて良いのでは? と思います。
水の中にわざわざ指輪を沈めた奥さんの、それはSOSの形だったかもしれないですね。
主人公さんは、それをどうにかしようとはしない。何もしないから誰も傷つけていないわけではない。何もしないことが、傷つけあう、それが水に沈んだ指輪という美しい形をしている。
私の読解力の問題でしょうか。
奥さんは、起きろという。
暗闇のなか、懐中電灯で廊下を行く。
リビングでタバコを吸う。
戻ってくる。
奥さんはまだ寝ている。
自分も寝る。
起きろって、朝だからではなく?
奥さんの寝言?
起きなくていいの?
目玉焼きとベーコンのこと考えてたんなら、起きて、卵焼いてくれたらいいのに。
そうしたら、また淀川に自転車で行くのに。
と、思いました。
違いましたでしょうか。
なんだかその辺の分からなさも気になって、何度も読み返しました。
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すみません、1度投稿してからまた気になって読み直しました。夜中で、とにかく奥さんが起きろ起きろというからいうこと聞いてあげている旦那さん、なんですね……。
優しいのか。とても透明で辛い優しさ。
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主人公さんに、見捨てないで、と思いました。
でも、何もする気が起きない、これが忍び寄る老いなのでしょう。怖いです。
また、「ユニコーンと私」に、もったいないほどのレビューをいただき、ありがとうございました。
文章をかける人はレビューも凄いんだ……。
圧倒されます。
ありがとうございました。
作者からの返信
Sawatani-Asariさん、コメント、本当にありがとうございます。
この作品は文字数の制限と、『水槽に沈められた指輪』っていう窮屈な縛り、その二つが奇跡みたいに噛み合って、そこから滑り落ちるようにして生まれたものなんです。書き手である僕自身が、そこからまさかこんなに広くて深い、予想もしなかったような解釈の幅が溢れ出してくるなんて思ってもみなくて、ただ呆然と、驚愕するしかなかった。レイモンド・カーヴァーのあのそっけない、だけど心臓に直接刺さるようなテキストが証明しているみたいに、ミニマリズムっていうのは本当に、削ぎ落としたその表面のすぐ裏側に、底なしの深みを持っている。そういう恐ろしい表現なんだと思う。
そして『ユニコーンと私』。あの作品は、とにかく声でした。あの声に、僕は完全に魅了されてしまったんです。だからその声をこれからも大事にしてください。
それから、僕の文章をそんなふうに褒めてくれたこと、本当に感謝しています。
でも、人が小説を書く理由なんていうのは、きっとどこまでいってもバラバラで、千差万別で、小説という形式そのものを一様に定義することなんて誰にもできない。だけど、あらゆる書き手の胸の奥には、絶対に他人に明け渡すことのできない、頑固で、尖った、譲れない芸術性が確実に存在している。そして、それをただの記号じゃなく、本当の言葉として言語化するためには、途方もない、それこそ眩暈がするほどの時間がかかるはずなんです。
だからこそ、まずはこの時代に、どうして自分が小説なんていうものを書くことに突き動かされてしまったのか、その動機というか、内なる歪みみたいなものと静かに、だけど徹底的に向き合うこと。
そして、世界の巨大なノイズの隙間で、今にも消え入りそうになっている誰かの小さな声に、ただじっと耳を傾けること。
本当に、それだけです。それだけが、僕たち書き手にとって決定的に大事なことなんだと思います。
眠れ眠れへの応援コメント
コメント失礼致します。
金魚が亡くなってしまっても、、捨てられない水槽。
結婚生活は何事もなく穏やかでばかりはいられませんが、そこに愛の誓いの指輪を入れたのなら、奥様にとっては失くしたくないものの象徴なのかな…なんて想像しました。
読ませて頂きありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます、幸まるさん。
「失くしたくないものの象徴」、その読み方で初めて気づいたことがあります。正直に言うと、水槽に指輪を沈めるというモチーフは、企画への参加でしたが、単純に絵として強いから置いたんです。水と光と屈折が綺麗だから。そこに最初から緻密な設計があったわけじゃない。
これはカーヴァーがよくやっていたことで、ミニマルに置いたものが読者の中で勝手に意味を持つ。作者はそれを後から回収することもできるし、できないこともある。今回は幸まるさんに回収してもらった、という感じに近い。
でもそのコメントを読んで、見えてきたものがある。
夫にとってあの水槽は愛の保存場所です。変質しないように、腐らないように、水の中に沈めて蓋をして。心斎橋の喫茶店でレベッカが流れていたあの夏ごと、時間を止めておける場所。指輪が底で光っているのは、彼にとって一九八七年がまだそこにある証拠みたいなもの。
でも妻は多分、愛が変容したことをもう知っている。だから指輪を外した。外したけど捨てられなかった。金魚の死んだ水槽に沈めた。それは喪失でも保存でもなく、変わってしまったものへの静かな承認みたいなものかもしれない。
夫は三十一年前を見ていて、妻は三十一年後を見ている。同じ水槽を、同じ指輪を、全然違う時間軸で見ている。二人とも愛していないわけじゃない。ただ愛の置いてある場所が、もうずれてしまっている。
それは書いた後に発見したことです。でも発見した瞬間から、本当にそう見えてきている。読者に教えてもらって初めてわかる自分の小説というのが、たまにある。今回がそれでした。読んでくださってありがとうございました。
眠れ眠れへの応援コメント
2000文字以内のお題企画にご参加ありがとうございます!
とても深い海の底にいるような感覚になりました
老いって静かでせつなくて寂しいですね
妻の言葉をちゃんと聞いてあげている主人公の優しさがまたつらくもあって哀しくなりましたです
最後の一文も胸が締め付けられました(。・_・。)
作者からの返信
クロノヒョウさん、さっそく読んでいただきありがとうございます。お題をいただいて書くのは初めてだったので徹夜するハメになりました。『水槽に沈めた指輪』というイメージが強すぎて物語が悲しい方向にベクトルが向いてしまう、それにいかに抵抗するか、そのことに一晩使ったのですが、学ぶことがたくさんあって勉強になりました。若さを失って足腰が弱っても、『水槽に沈めた指輪』を見るたびにプロポーズのときの「どうか勇気をください」というレベッカの歌詞で堪えられる、そういう物語にしたかったです。届いたかどうかは読者が決めてもらえればいいなと思っています。
眠れ眠れへの応援コメント
読み終えたばかりはなんだか物悲しい雰囲気と、老いというどうしようもないものへの諦めを感じたものの、電気毛布のあたりとか、焼いたベーコンとか、指輪の思い出とか、情景を想像するたびじわじわと余韻が広がりました。
自分の祖父母はみんなそれほど長生きではなく、かつどちらかがいつも一人ぼっちになってしまう。そんな祖父母たちの寂しさを想像して悲しくなる経験は多くありましたが、こうして二人ともに老いていくこともまた寂しく辛いことなのではと考えると、またとっても寂しい気持ちになりました。
ただ、ふと自分の大事な人と老いていくことを考えたとき、この妻のような手を重ねて子供のように眠る姿を見た自分は、たぶん幸せな気持ちで目を閉じるのかなぁと思いました。
好き勝手に書いてしまいました…!とても素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます、古屋いっぽさん。レビューも書いてもらえて、本当に嬉しかったです。
祖父母の話、重かったです。二人で老いていくことの辛さを書いたつもりだったけど、その先には必ずどちらかが一人になる。水槽の指輪はもしかしたらその予感も含んでいたのかもしれない、と今思っています。書いた後に気づく自分の小説というのが、たまにある。
カーヴァーはほとんど説明しない。感情に名前をつけない。電気毛布のカチカチという音とか、縮んで端が泡立つベーコンとか、そういう体温を持った細部だけを置いて、あとは読む人に委ねる。僕もそれをやりたくて書いています。言葉にする前の温度、名前をつける前の感触を細部に忍ばせて、読んだ人の体の中でじわっと広がればいい。
でも正直に言うと、それが広がるかどうかは書いた側にはわからない。古屋いっぽさんが祖父母のことを思いながら読んで、大事な人と老いていくことを想像して、それで初めてこの小説のある部分が動き出した。僕が書いたのは半分で、残りの半分は読んでくれた人が持ってきた人生です。そういう奇跡みたいなことが起きた時だけ、小説を書いていて良かったと思えます。
今回がそれでした。ありがとうございました。