嘘と桜とレモネードへの応援コメント
むむ?
小学生の頃は仲良かったみたいだけど、
クラスが別になったくらいで疎遠になってしまってた颯太くんと春香ちゃん、
どうしてこんなにお互い執着しているのだろう?
中学に入ってから疎遠になって、今は三月。そろそろ高校受験ということと、
「三年後」が高校二年生ということは、この時は中学二年生の三月になるはず。
ほぼ丸二年は疎遠だったのに、なぜ急に意識する対象になったのだろうか。
電話することもそうだけど、メッセージアプリの連絡先にも入ってるのに、
そちらにも今まで一切連絡がなかったということだから、
ちょっとしたやり取りすらしなくなってしまったということでもあるし。
それでも春香ちゃんが異世界に行くとなったとき、最後に一人、
言葉を託せる相手として頭に浮かんだのが、颯太くんだったのかな。
疎遠になっていたとしても、親友みたいな存在だったのは消えてないっていうか。
あるいは、どこか淡い恋心のようなものがちゃんと残っていたというか。
だとすると颯太くん側はどうだろう。
確かに春香ちゃんからの久しぶりの連絡を受け取って喜んではいたものの、
久しぶりの会話なのに、「以前のように」ではなく、
「いつものように」茶化して、しかもまるで昨日会ったかのようにやり取りをしていた。
…ということは、既にこの時点で認識にズレがあったというか、
春香ちゃんからなんらかの魔法をかけられていたのかもしれない。
異世界側からスマートフォンに魔法をかけて、一人にしか見えないようにもでき…
あれ、違うな。魔法は異世界に行ってから覚えてる。
じゃあ「知らない女の人」が女神で、この神様に何かお願いしていたのかもしれない。
そこまで含めると颯太くんが執着する理由は、
人がいなくなった後悔や罪悪感によるものが大きいのではないか。
週一でも、三年間レモネードを作り続けたのは儀式じみているし。
それに加えて認識に歪みが出るような力がかかっている可能性がある。
はっきり言って呪いだ。呪いを恋の推進力にしている。
春香ちゃん…ついた嘘は二つだけなのか?
というか三百年もしばらく疎遠だった人を想い続ける方が狂気に思う。
これは…つまり、うーん、なんだろう。狂気×狂気?
どこからが狂気? 最初から狂気? 春香ちゃん、いつからおかしかった?
三百年聖女として戦い続けたことも狂気ではあると思うし、
魔王的存在になったことも狂気の果てではあるかもしれないが、
一番の狂気はその支えが、僕の視点だと、ふわっとしていることだった。
いやぁ、面白い物語をありがとうございます。
レモネードの冷えていておいしそうな描写や、
颯太の春香にずっと引きずられ続け、すがるような内面描写、
それと自分だけが取り残されていく日常。ひっかかり続ける狂気。
ファンタジーものとしての形もありながら、ファンタジーの外側を丁寧に見せてくれたので、
感情移入しやすく、するすると読めて楽しかったです。
…あ、春香視点で赤字で颯太のメッセージが出た時は嬉しいというよりゾッとしました。
赤い文字怖い。
作者からの返信
丁寧に考察していただき、ありがとうございます。春香が何に召喚されたのか、彼女が何と戦い、いくつ嘘をついたのか、読者様それぞれに想像していただけたらと思い、多くの点に余白を残しています。
少し変な味がするレモネードとして、お楽しみいただけましたら嬉しいです。感謝。
編集済
編集済
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
これは……めちゃくちゃ面白かったです!最後のシーンなんて最高ですね……どちらともとれるパターン、その時点で二つのイフが生まれ想像力が爆発してしまいます。
颯太も一途に想い続けていたことも素敵ですし、春香も(ここは想像の余地がありすぎて果たして一途といっていいのか)健気で素敵です。
何より凄いのは、あっという間に読み終えてしまえる抜群の読みやすさです。1万字近くはやっぱり時間はかかりますし、読む時間によってはちょっと後に……してしまいがちです。本作はそんな時間なんてむしろ忘れるくらいの勢いでのめり込みました。
作者からの返信
たーたん様、丁寧に読み解いていただき感激です!もともと読みやすさは、テンポの良さは大事にしたくて。そこまで感じていただけてほんとに嬉しい!ありがとうございます。感謝!
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
タイトルと冒頭の爽やかさに惹かれて読み進めましたが、春香が「聖女」と口にした瞬間の、あの「嫌な予感」が的中していく展開に一気に引き込まれました。
行方不明の彼女から届く一方的なメッセージと、届くことのない颯の未送信ボタン。重なっていくエラーマークの描写は、読んでいて胸が締め付けられるほど苦しかったです……。お互いの「会いたい」という必死な想いが痛いほど伝わってきました。
最後、二人が再会できたときは本当に心から安堵しました。レモンの爽やかさだけじゃない、蜂蜜のような重くて深い愛が綺麗に混ざり合った、最高のレモネードのような作品でした。ありがとうございました!
作者からの返信
しめじさん、ありがとうございます!
二人の重めの愛を楽しんでいただけたら嬉しいです。感謝!
編集済
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
ついにこの企画に異世界が! と思ったら、想像以上に秀逸でした!
>本当は、聖女になって異世界に行かなきゃいけないって言っていた
ちょっと作者様の趣旨と違っていたら申し訳ないですが、ここで大爆笑してしまいました。
そりゃ事情聴取でそれは言えないよなあ、と。
後半のSNSで連絡が来るところも切なくて、しんみりしてしまって、無事で帰ってきて! と思わず声援を送ってしまった……
また、想像以上にヘビーな異世界生活だったようで……まさか魔王にまで就任されているとは……
短編としての満足度が高い、傑作だと思いました。
素敵めっぽうなご作品、ありがとうございます。
作者からの返信
島さん、ありがとうございます。
甘くて、酸っぱくて、ちょっと苦いレモネードみたいな、読ませる短編だと感じていただけたら嬉しいです。感謝!
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
不思議で甘いお話でした。けれども全体にレモンの香りと風味がふうわり漂うような。苦くて、すっぱくて、それでも鮮やかで爽やかで。そんな色を感じる作品でした。届かないメッセージと、届き続けるメッセージ。冒頭の結ばれない淡い想いから、離れている間に募る想いがどんどん濃くなって、甘いレモネードになっていく。
なんだかそんな、小説全体がレモネードのような、そんな感じがしました。
春香の言葉にきっと嘘はなくて。嘘だと思い込んだり、嘘のように話したり、
等身大の少女の甘やかな揶揄が眩しくて、翻弄される颯太も幸せなんじゃないかなあと思ったり。
ふんわり、笑いたくなる物語でした。たいへん素晴らしいです。
作者からの返信
いちかさんありがとうございます。春香の一生懸命さが伝わったら嬉しいです。
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
異世界転生と絡ませたうえで、待つ側からの焦燥感や喪失感が伝わってきます。ハッピーエンドで終わってよかたと安心しました。
作者からの返信
狼二世さん、お読みいただきありがとうございます。2人が幸せに暮らせるかどうかはわかりませんが、ひとまずは良し、という事で。読了感謝!