第2話 何かが変わりそうな

 仕事終わり、俺は急ぎで車を走らせていた。

 只今の時刻は18時、19時からユイさんと通話する予定だ。取引先の関係で残業を終えたばかりだ。


「速攻でシャワー浴びて、軽くメシ食わないよな」


 幸い、職場からは車で約10分ほどで、ギリいけるくらいだ。



 帰宅後、アプリを確認すると、ユイさんから連絡がきていた。


『お仕事お疲れ様です!予定通り、19時からで大丈夫ですか?』

『ユイさんもお疲れ様です!返信が遅くなってすみません。俺はいつでも大丈夫ですよ!』

『全然大丈夫ですよ!では、かけますね!』

『了解です!』


 俺も昨日知ったのだが、どうやらアプリ内で通話もできるらしい。

 なんか、緊張してきたな...

 俺はアプリに表示された、通話に参加するをタップする――


「あ、もしもし。初めまして、はるきです」

「もしもし。初めまして、ユイです!」


 声、めっちゃ可愛いじゃん...

 俺の中のアニヲタあるあるなんだが、声フェチな人が多い。


「ユイさんもお仕事お疲れ様です。お仕事は何時

終わりなんですか?」

「ありがとうございます!はるきさんもお疲れ様です!私は17:30ですね〜はるきさんは?」

「ありがとうございます、俺も基本は17:30ですね〜差し支えなければですけど、ユイさんはどういう系のお仕事をされてるんですか?」


 いきなり仕事について聞くのはまずかったなと

思いつつ、少し緊張しながらも話題を振ってみる。


「じゃあ、一緒ですね!私は事務やってます!

あと、同級生ですし、タメ語で話しませんか?」

「ユイさんさえ良ければ、タメ語で話しましょ!

じゃあ、改めてよろしく!」


 なんだろ、ユイさんって語尾に「!」が付くような陽キャ感がすごい...電話でも伝わる愛嬌の良さ。

 別に別れて拗らせてる訳じゃないけど、なんか女の子と話すっていいな...


「はるきくん、よろしくね!はるきくんは仕事終わりはいつも何してるの?」

「うーん、ジムに行ったり、友達とご飯行ったりするかな〜あと予定ない日は、ゴロゴロしながらアニメ見てるかな!ユイさんは?」


 さすがに、いきなりの「ちゃん」呼びはハードルが高かった。

 俺の持論だが、女子が初対面の男子に言う「くん」と男子が初対面の女子に言う「ちゃん」 って圧倒的に後者の方がハードル高くね?


「さすが、同じくリア恋を好む同士だね!仕事終わりにジム行くのすごいなぁ〜私は一人暮らしだし、家事することが多いな...」

「いやいや、仕事終わりに家事する方がすごいよ!

俺なんか実家暮らしだし、スネかじりまくりよ」

「いやいや、私なんて大したことないよ!あと、私も家事を終えた後は、ゴロゴロしながらアニメ見てるよ!」

「やっぱ、仕事終わりはゴロゴロしながら、溜まったアニメを見るのが良いよなぁ〜」

「わっかるぅ〜!今期、おすすめの作品ある?」

「そうだなぁ〜俺は――」


 この後、めちゃくちゃアニメトークした――


「ユイさんさえ良ければ、今度の土日のどっかで

ご飯とかどう?」

「ぜひぜひ!なんなら、私もはるきくんさえ良ければ、誘おうと思ってたし!」

「じゃあ、来週の土曜日とかどう?」

「うん、私も大丈夫だよ!」

「お店とかは追ってメッセージで決めよっか!」

「そうだね!」


 正直、遊びに誘うなんて思ってもいなかったが

波長が合うというか、話していて楽しかった。

 アプリを勧めてくれた隆哉には感謝しないとな。








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