剣と魔法とマッチングアプリと
だーな
第1話 川村、マッチングアプリ始めるってよ
とある居酒屋にて。
「いやぁ、マジで好きだったんだよぉ〜」
「まあ、恋愛なんて縁みたいなもんだし、今回はもう忘れろって。あんま、引きずりすぎるのも良くないぞ」
俺は川村遥輝、今年で25歳の会社員。先週、彼女と別れたばかりだ。
そんな俺に付き合ってくれているのは、同級生であり親友の山本隆哉。
隆哉が「まあ、飲めよ」と言わんばかりに、追加で生ビールを注文する。
「そんなこと言われても、すぐには忘れられねぇよ。なんか、お前と話してたら色々思い出すわ...」
俺自身、久しぶりの彼女だったし、隆哉にはずっと相談に乗ってもらっていた。
「あれだっけ、元カノは中学の同級生だっけ?」
「そうそう、高校は別のとこだから、隆哉とは面識ないもんな」
「生、お待たせしましたー」
「「ありがとうございます」」
店員さんから生ビールを受け取り、唐揚げをツマミにビールを流しこむ。この瞬間だけは、嫌なことも忘れることができそうな気がする...
「あ、そうだ。マッチングアプリとかやってみたらどうよ?忘れるには違う女の子と遊ぶのが1番だと思うぜ」
「そうなのかなぁ...」
「まあ、物は試しよ!」
「お、おう。隆哉の今の彼女もマッチングアプリで知り合ったんだっけ?」
職場の先輩とか周りでも、マッチングアプリで彼女できたって聞くし、今の世の中だと出会いと言えば、マッチングアプリが主流になってきているのだろうか。
「そうそう。俺はTogetherってアプリ使ってた」
「なんだよ、そのいかにもルー大柴が監修してそうなアプリ」
「ルー大柴?誰だよ、それ。遥輝のツッコミって、たまにネタが分かりにくいんだよな。」
「そ、そうかな?てか、Togetherってどういうアプリなんだよ」
まあ、上司にはよく本当に25歳かと言われるが...
「真剣に相手を探してる子が多いかな。遥輝に合ってると思うぜ」
「な、なるほど?」
「本人確認がちゃんとあるし、変な人ばかりじゃないから、1回やってみろよ」
「まあ、気晴らし程度にはいいか」
俺は渋々ながらアプリを入れることにした――
隆哉と解散し、俺はベッドに寝転がりながら
入れたばかりのマッチングアプリを開いていた。
(共通の趣味で、相手を絞ることもできるのか)
あの後、隆哉にプロフィール写真や自己紹介を
いい感じに設定してもらった。
―――――――――――――――――――――――はるき
25歳 会社員
176cm 筋肉質
はじめまして、プロフィール見ていただきありがとうございます。
将来を見据えた交際ができるお相手と出会えたらと思い登録しました。
仕事はオフィス機器などの営業をしています。
小学生〜大学生までずっと運動部に所属しており
今でも週2くらいでジムに通ってます!
趣味はアニメや漫画、サウナetcです。
フットワークは軽い方だと思います!どこでもすぐに飛んでいけます!
何でも楽しく乗り越えて、恋人でありながら親友でもあるような関係に憧れます。
よろしくお願いします!
―――――――――――――――――――――――
(ん?マッチングしたのか?いいねなんかした覚えないんだいけどな...)
『はじめまして!ユイといいます。よろしくお願いします!』
相手からのメッセージともに「早速、返信してみよう!」という運営からのアドバイス的なメッセージも届いた。
『はじめまして!はるきといいます。よろしくお願いします!』
とりあえず、相手と同じ形式で送ってみた。こういうのって、男性側がトークをリードした方がいいのか?
『ユイさんはお休みの日はどのように過ごしているんですか?』
(まあ、こんな感じでいいか。お、返信きた)
『友達とランチ行ったりすることが多いですね!アニメや漫画も好きなので、家でゴロゴロすることも多いです!』
『そうなんですね!俺もアニメや漫画好きで、何も予定ない日は家でゴロゴロしながら見てます笑』
『一緒ですね笑 はるきさんはどんなアニメが好きなんですか?』
『俺はラブコメ系が好きですね!最近はリア恋にハマってます!』
『私もその作品大好きです!もし良かったら、一度通話しませんか?』
『おー!そうなんですね!ぜひお話しましょ!』
『はるきさんさえ良ければ、明日の夜とかどうですか?仕事終わりなんで、19時頃とかで...』
『大丈夫ですよ!では、明日の19時頃でよろしくお願いします!』
そんなこんなで通話することが決まった。隆哉も会う前には、絶対に通話しといた方がいいと言ってたし、なかなかいい感じではあるか。
中には美人局もあるって言うし、気を付けないといけないな...
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