第3章 第1話 イシスの城を目指して
イシスの城を目指して旅に出た詩織達一向は広大な砂漠のどこかにあるといわれている城を探していたが、時折吹き荒れる砂嵐と足場が悪い地面に悩まされ中々見つける事ができなかった。
当然ながらモンスターとの遭遇を避ける事はできなかった。
だが現れたモンスター達はいずれも何度も戦ってきた奴らだったので苦労する事はなかった。
それから歩いて1時間程経った時、緑色の体をした軍隊ガニの群れが現れた。
詩織「えっ?軍隊ガニ?いや違うわ。軍隊ガニじゃない。虹野さんこのモンスターは何?」
詩織は4人の中で一番モンスターに詳しい虹野に尋ねた。
虹野「みんなそのモンスターは、じごくのハサミよ。とっても守備力が高いし攻撃的も強いから気をつけて」
清川「わかったわ。みんないくよ。たぁ~」
清川と詩織はじごくのハサミに向かっていった。
片桐は2人にバイキルトをかけ、虹野は自分達全員にスクルトをかけた。
清川はじごくのハサミの攻撃をかわすと、1匹に強烈な足蹴りを放ち、詩織は剣を両手で構えて上空から切りつけた。
だがじごくのハサミはそんな攻撃を気にすることなく巨大なハサミを振りかざした。
2人はなんとかかわしたが、じごくのハサミに中々ダメージを与える事はできなかった。
そんな時じごくのハサミの1匹が2つのハサミを上空に振り上げると自分を含めた仲間達3匹になんと守備力UPのスクルトをかけたのである。
詩織達はその事に驚いていると、他の仲間達も次々にスクルトをかけていったのである。
それによってじごくのハサミの殻はまるで鋼鉄のように固くなり詩織の剣や清川の攻撃では歯が立たない程強固になったのである。
清川「なんなのこいつら、自分達にスクルトかけてる」
詩織「これじゃ~私達の攻撃は通らないわ。どうすれば」
片桐はその時フッと笑った。
片桐「みんなここは私に任せて。習得したばかりの魔法を使うわ」
片桐はそういうと両手を合わせて一瞬目を閉じそして目を開けると杖を天にかざした。
片桐「これでも喰らいなさい、ヒャダルコ~」
片桐がそう叫ぶと、じごくのハサミの上空から巨大な氷の刃がじごくのハサミ達に降り注ぎ、その冷気にスクルトの効果がかきけされ体に氷の刃が深々と突き刺さっていったのである。
それによりじごくのハサミ達は絶命したのである。
詩織と清川はその魔法の威力に驚いていた。
詩織「凄い、凄いわ。片桐さん」
清川「本当だ。やるじゃん彩子」
片桐「えへへ、そうでしょう。頑張って覚えた甲斐があったわ」
そうしてじごくのハサミ達を撃破した詩織達は更に砂漠の道を進んでいった。
その後もミイラ男やかえんムカデなど新しいモンスターと出くわしたが力を合わせて打ち倒し先に進んでいった。
そしてついに広大な砂漠に入ってから5時間程経って目的地であるイシスの城を見つけたのである。
イシスの城下町にたどり着いた詩織達はとりあえず宿屋で一晩明かし翌日に女王に会うことにしたのである。
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