第10話「王都の変革と、辺境の日常」
「殿下の顔がジャガイモになった」というニュースは、瞬く間に王都を駆け巡った。
「これは好都合です」
私の家でお茶を飲みながら、アレン宰相は楽しげに語った。
「殿下が人前に出られぬ間に、私は王都の改革を一気に進めることができます。貴族の力を削ぎ、市民のための政治を行うのです」
彼の瞳は、国の未来を見据えて輝いていた。
穏やかな日々が流れ、辺境の村は私の作物のおかげですっかり豊かになった。レオン様は騎士団長としての公務のない日には、甲冑を脱いで私の畑仕事を手伝ってくれるようになった。土にまみれながらも実直に働く彼の姿は、とても頼もしく見えた。
王都の改革を進める宰相は、週に一度、この村を訪れるのが習慣になっていた。
「エリナ様、あなたとこの村で過ごす時間が、私に冷静さと、本当に国に必要なものは何かを教えてくれました」
そう言って私の頭を撫でる彼の笑顔は、以前の冷徹な宰相の姿とはまるで違っていた。
コロとコロスケはさらに成長し、私の肩に乗るのが定位置になった。
もふもふと、二人の頼もしい男性に囲まれた私の生活は、満ち足りた幸せに包まれていた。
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