レビュータイトルにピンときたらとにかく読むべし。
今年開始の作品の中でも出色のクオリティだと思います。
皮肉屋でタフガイの主人公が酸性雨の降り注ぐ荒廃した世界を生き抜く、そんなん男は皆大好きですから。
発達しすぎた科学は魔法と変わらないと言いますが、唯一主人公だけが科学を超えた特殊な能力を持っているという設定になっています。
ただその能力だけで生き抜いていけるほど甘い世界ではなく、簡単に人が死んだり破壊されたりする非情な世界なので、主人公もその住人として強さとしたたかさを備えた魅力的なキャラクターとなっています。
ストーリー展開も骨太で緻密な描写と合わさって最高にSFハードボイルドしてます。
クセの強い登場人物たちと上位層から下位層まで鈍く錆びついた世界を駆け巡る物語、今後も期待しかないです。