終わりの気配と、当たり前の日々の愛おしさ。その狭間でこそ気づける「幸せをありがとう」が、胸に沁みる物語です。
ネギを刻む音やメッセージの短いやり取りが、胸に沁みるほどリアルでした。「幸せな時間をありがとう」という言葉に、読んでいるこちらまで温かく、少し切なくなります。親子の時間の尊さを思い出させてくれる、静かで美しい一篇です。
子育てではないですが、最近、当たり前が急に終わるという状況に遭遇したので、後悔しないように頑張らないと、と思いを新たにしました。そんな大人になれば誰もが思い当たることがありそうな、そんな短編です。