第5話 帝都門前の策



 帝都の外縁は、紙と金と油の匂いを風に溶かしていた。

 石造りの高い城壁の手前、荷車の列が蛇のように伸び、商人は書板を掲げ、旅僧は数珠を鳴らし、子どもは門番の槍の影にじゃれつく。噂は目に見えない足で先回りし、まだ門をくぐらぬ者の名まで街路に走らせる。帝都は、噂で動く街だ。


 列のはるか奥で、レオンが歩幅をひとつ落とした。

 ミルウスは自然に並ぶ。背中の〈契約の兆〉はまだ薄く呼吸している。蔓の線と小さな翼が、外套の下で温く脈打つ。肩の上でルキが首を傾げ、鼻先で風向きを嗅いだ。雨上がりの空気は乾き、砂の匂いがわずかに強い。砂――門前の広場は石と砂でできている。砂は音を飲む。音を飲む場所は、何かが近づく場所だ。


 「視線を下げろ」


 レオンが低く、短く言う。

 その瞬間だった。人波の縁で、布の揺れが不自然に重なった。目には映らないが、空気が尖る。糸のように伸びる殺気。矢羽の油の匂い。


 「三拍吸って、二拍吐く」


 首筋に指が置かれた。喉ではなく、背で吸う角度を指定する、あの指だ。

 ミルウスは即応した。三拍――静かに、深く、下腹で。二拍――細く、長く。背骨の管に風が通り、肩甲骨の間の〈兆〉がひと拍、柔らかく光る。息が喉を通る前に、外套の内側で形になり、薄い膜を作る。膜は見えない。だが、風はそこを滑る。


 最初の矢は、膜に触れて水面のように弾んだ。

 かすれた音とともに軌道が歪み、矢は門前の石に刺さって、乾いた響きを残す。二の矢、三の矢――射手はいる。が、音が遅い。遅い音は、初動の読みが浅い証だ。レオンがわずかに顎を上げ、列の陰から陰へ、滑るように間合いを詰める。


 「右」


 彼の声に、ミルウスの呼気がそちらに薄く寄る。薄膜は広げない。広げれば指輪が刺す。指輪は内側でひやりと針を立て、幅を知らせる。〈ここまで〉。ミルウスは素直に従い、吐息の輪郭で矢の鼻先を撫でる。矢は空中でわずかに泳ぎ、柱の角へ逸れた。石粉が白く舞う。


 レオンは、もう敵の懐にいた。

 彼は刃を抜かない。抜かないで、関節の裏側を、短く、正確に撃つ。手首、膝、顎の付け根。打つたびに、体の力の走る線を断ち、地に落とす。床に落ちた魚のように、男たちは暴れ、すぐに静かになった。鳴き声は上げさせない。上げれば噂が形を得る。


 ルキが一度だけ甲高く鳴いた。

 音は短く、鋭い。翼の縁が砂を掬い上げ、渦を巻いて視界を曇らす。砂は音を飲んだが、今度は目を奪う。足音が絡み、私兵たちは舌打ちを残して散った。手際がよすぎる。待ち伏せは、常に退き口とセットだ。


 野次馬の目は多い。

 「今の、竜?」「歌?」

 生暖かい囁きが波紋のように広がる。紙売りが嗅ぎつけて、早くも書板に鉛筆を走らせる。〈門前で監察騎士、襲撃を鎮圧〉。〈幼竜、砂嵐を呼ぶ〉。〈竜歌持ちの少年、黒外套の内側〉。文字は、噂に骨を与える。骨を持った噂は歩く速度が上がる。


 レオンは一歩でミルウスの前に戻り、外套のフードを深く被せた。

 縁が視界を切り、世界が暗くなる。耳の近くで、低い声が短く折れる。


 「――俺の影から出るな」


 その声音は冷たい石と違って、温かった。命令なのに、骨の内側の震えが静まってゆく。ミルウスは頷き、フードの陰で呼吸を合わせる。二拍吐く――細く、静かに。三拍吸う――深く、長く。背で。背の呼吸に合わせて、兆が落ち着いた灯のように揺れる。


 門番がようやく騒ぎに気づき、槍の柄で地面を叩いた。

 兵らはざわめき、野次馬を押しやる。レオンの胸の徽章に気づいた瞬間、門番の背が伸びた。直立不動。角笛が鳴り、鎖が軋む。重い門が、ゆっくりと開いていく。帝都の喧騒が、狭間から冷たい風のように吹き出してきた。


 「監察官。ご無事で」


 門番の声が震えている。震えの中に、好奇心が混じる。噂を持ち帰る舌の、軽い伸び。レオンはその舌を切らない。切れば血が出る。血が出れば、噂は甘くなる。


 「通す。――記録は後だ」


 短く言い捨て、レオンはミルウスの肩を軽く押す。歩幅を決める手だ。陰に影が重なる。帝都の石畳は冷たく、よく磨かれている。靴底が鳴るたびに、壁が返事をする。尖塔が並ぶ。高い塔の間に張られた回廊に、紙の束を抱えた書記官が行き交い、遠い鐘の音が薄い金属の味を空気に混ぜる。


 期待と不安が並び立った。ミルウスはそれを自分の中で数える。ひとつ、ふたつ――数えられるものは、落ち着く。数えられないものは、歌になる。歌にしてしまえば、呼んでしまう。だから、数える。


 ◇


 北第七詰所までは、まっすぐ行けば大通りを三つ。だが、レオンはまっすぐを選ばなかった。門の内側の物陰で、さっと隊列を組み直し、アードルを先導に、露台と回廊の裏を縫うように歩く。表の通りは噂の川だ。川の流れは早く、鮮やかだ。裏の水脈は、ゆっくりで、暗い。帝都で長く生きる者ほど、裏水を知っている。


 「――策を使う」


 レオンが言った。ミルウスにだけ聞こえる声の高さで。

 「門前で見られすぎた。ならば、先に形を描く。噂の骨組みはこちらが決める」


 「骨組み」

 「枠だ。噂は枠があればそこに納まる」


 アードルが無言で頷き、石段を下りて市場の陰へ出る。露台の影には、噂で飯を食う者たちがいる。筆の速い紙売り、歯の抜けた鳩使い、口の軽い水売り。レオンは硬貨を一枚、紙売りの書板の上に静かに置いた。紙売りの目が、金ではなく徽章に吸い寄せられる。徽章は噂を選ぶ。他の金よりも、噂の足に効く。


 「門前での襲撃は、歌盗だ。竜利権派ではない。幼竜は怯え、歌い手は未熟。――そう書け」


 紙売りは口の端で笑った。

 「未熟、ですかい」

 「未熟だ。帝都は未熟に興味を持たない。熟れた果実に群がる。未熟は、風にさらしておけ」


 「へぇ」

 筆はあっという間に動く。〈歌盗、門前で失敗。幼竜怯え、歌い手は未熟〉。――醜聞の匂いを薄める骨組み。利権派は派手な獲物を好む。未熟は獲物にならない。ならないあいだに、先へ進める。


 「もうひとつ」


 レオンは鳩使いの肩に指を置いた。

 「北第七詰所、本日夕刻、監誓官の講義。一般公開。題は『契約と庇護の境界』」


 鳩使いの眼が丸くなる。

 「講義? 公開で?」

 「紙の上で噂が争うと、血は出ない」


 帝都は紙で戦う街だ。紙は刃ではないが、骨になる。骨を積み替えれば、歩く像の姿が変わる。アードルは水売りに近づき、今度は裏の噂を回す。「竜利権派、門前で恥」「監察、未熟に興味なし」。雑な笑いが生まれ、すぐに石の下を這い出して広がる。


 ミルウスはフードの陰で息を整えながら、レオンを見上げた。

 「……策、というのは」

 「噂の枠組みを先に置く。置いた枠から出る噂は、目立つ。目立てば、誰が流しているかがわかる。わかれば、切れる」


 彼は短く、人差し指で自分の外套の裾を弾いた。

 「枠は、外套の内側に似ている。君の呼吸を守るために、最初に縁取りを描く。――帝都でも同じだ」


 縁取り。ミルウスは胸の内でその言葉を繰り返す。背の〈兆〉が、軽く返事をした気がした。枠は枷でもある。だが、枠があるから絵は立つ。外套の内側で教わったことを、街に重ねる。重ねれば、歩ける。


 ◇


 裏の水脈を辿って北第七詰所へ近づくと、塔の影が濃くなった。詰所の門前には、すでに学院の青外套たちが動いている。監誓官の使いが往来し、紙束が一枚、また一枚と印を受け取って棚に飛び込む。

 「監誓官は?」

 レオンが詰所の書記に訊く。

 「小講堂で準備中。――クレメンティア・ユーゴ殿です」


 名を聞いた途端、アードルの眉がほんの少し上がった。

 「最年少、か」

 「派手だな」

 レオンの声は乾いている。乾いているが、薄い皮膜の下に温度があった。派手は彼の嫌う匂いだ。派手には血の匂いが混じる。彼はその混じり方が嫌いだ。


 詰所の影で、レオンはミルウスのフードをわずかに上げた。

 「顔を上げろ。だが、声は出すな」

 「……はい」

 「喉を守る。背で息を回せ。三拍吸って、二拍吐く。合図は変わらない」

 彼の親指が、外套の下で脈に触れた。短く、三度。〈ここにいる〉。それは門前で聞いた声と同じ形をしていた。


 ルキがミルウスの肩に爪をかけ、喉をかすかに鳴らす。

 「レオン……」

 呼びかけは息の中に隠した。

 「まだ、僕は未熟でいい?」

 「いい。未熟は、噛まれにくい」


 彼は珍しく、ほんの少し笑った。笑うと、冷たさに角ができる。角がある冷たさは、触れ方を教えてくれる。ミルウスは頷き、フードの縁を直した。背の〈兆〉は静かだ。指輪は冷たい。冷たさは警告ではなく、輪郭の感触だ。


 「――レオンハルト」


 背後から、澄んだ女の声がした。

 振り返ると、青外套の列の前に、一人の女が立っていた。二十代半ば、灰色の瞳、切り揃えた濃茶の髪。外套の肩には銀糸の徽章。監誓官。クレメンティア・ユーゴ。


 「門前の騒ぎ、聞こえてきました。未熟、という噂も。あなたの匂いですね」


 「紙は早い」

 レオンは平板に返した。

 「紙は、血が出ない」


 クレメンティアは薄く笑い、すぐ真顔に戻った。

 「刻印の準備は整っています。……ただ、講義の件は?」


 「公開でやれ」

 レオンは即答した。

 「『契約と庇護の境界』。噂の枠を決める」


 監誓官の眉がわずかに動いた。

 「監察騎士が噂を使うのは珍しい」

 「必要なら使う。道具は選ぶ。選んだ責は負う」


 短い応酬の間に、ミルウスはクレメンティアの視線が一度、自分のフードの影へ滑ったのを感じた。射抜くほど強くはない。だが、測る目だ。計量器の目。

 「少年。――名は?」

 「ミルウス」

 声は出さない。唇だけで答え、背で息を回す。クレメンティアの瞳が軽く細くなり、頷いた。

 「背で息ができるのね。なら、喉は守れる」


 「守るのは俺だ」

 レオンが重ねる。

 「刻印は監誓に従う。だが、保全は監察にある。――ここでは俺だ」


 クレメンティアは視線をレオンに戻し、肩をすくめた。

 「役割は理解しています。……ただ、門前で噂が走った以上、遅らせられません。夕刻、刻印。講義はその直前。聴衆は選ぶ?」


 「選ぶな。混ぜろ」

 「混ぜる」

 彼女は書記に指示を飛ばす。〈講義、公開〉の紙が一枚、二枚と写され、詰所の掲示板に貼られていく。人垣が生まれ、文字の前に小さなざわめきが立つ。噂は紙に寄り、紙は噂を食べる。


 ◇


 刻印までのあいだ、詰所の裏庭でしばしの休息が許された。灰色の石畳の中に、小さな土の区画があり、薬草が列になって植えられている。ルキはそこへ降り、羽をたたんで土の匂いを嗅いだ。ミルウスは石の縁に腰を下ろし、背で息を続ける。指輪は静かだ。兆は温い。温さは不思議と、恐れを小さくする。


 「門前での、あれ」

 ミルウスが口を開く。

 「矢を――風で」

 「薄膜だ。声で震わせれば、矢羽が揺れる。揺れれば、狙いは僅かに外れる。外れた矢は、噂にはならない」


 レオンは言葉を削った。

 「噂は、まっすぐを好む。逸れた矢は、紙にならない」


 「紙にしなかった」

 「紙にすることもある。今日は、しない」


 短い答えの中に、選択がある。帝都は、選び続けることを強いる街だ。選べば責が生まれ、責は貸し借りになり、貸し借りは鎖になる。鎖は、ときに橋になる。橋にできるかどうかは、選ぶ者の技量にかかっている。


 「レオン」

 ミルウスは視線を落とし、自分の膝の上で指を重ねた。

 「帝都は、冷たい?」

 「冷たい」

 「あなたは?」

 「俺は、冷たくない」


 答えは昨夜と同じだった。昨夜より少し、近かった。

 ミルウスは、背の内側でそれを受け取り、ゆっくりと息を吐いた。二拍。喉は静かだ。外套の紐は、ほどけやすく、結び直しやすい固さで結ばれている。


 ◇


 夕刻が近づく。詰所の小講堂に人が集まり、木の長椅子がぎっしりと埋まった。監察学院の若い生徒、詰所の兵、町の書記、噂を聞きつけた商人の女、旅の僧。視線が混ざる。混ざれば、尖りは鈍る。


 壇上にクレメンティアが立ち、背後に薄い布幕を垂らした。〈契約と庇護の境界〉。文字は大きく、簡潔だ。

 彼女は講義の冒頭で、帝国法の条文を三つだけ読み上げた。声は柔らかく、よく通る。条文は長いが、選ばれた三つは短い。短い言葉は、骨に近い。


 「契約は、二つの息が、重なることから始まる」

 彼女は言い、壇の脇に立つレオンへ目を向けた。

 「庇護は、一つの影が、もう一つの影を包むことから始まる」


 レオンは何も言わない。言わないが、その影は壇の袖から伸び、ミルウスの立つ位置に重なっていた。〈俺の影から出るな〉――門前の言葉が、室内の静けさの中で別の形をとる。影は外套の内側に似ている。外套の内側は、今度は部屋全体に広がっていた。


 クレメンティアは板に、簡単な図を描いた。二つの円。重なる部分。

 「ここに、兆が生まれる。刻印は、円と円の縁取りを濃くする行為。縁取りは枷ではない。境界だ。境界は、越え方を教える」


 彼女の視線が、聴衆の上を滑る。

 「帝都は、噂で動く。噂は、縁取りを無視して走る。走れば、誰かが転ぶ。だから、紙に縁取りを書く。今日は、その練習だ」


 笑いが起きた。堅い笑いではない。混ざった笑い。

 講義は短く終わり、いよいよ刻印の時が来た。壇上の布幕が脇へ引かれ、小さな台が置かれる。銀と革でできた器具、薄い針、油。


 レオンが、ミルウスの外套の紐を一度だけ確かめ、フードを少し上げた。

「三拍吸って、二拍吐く。背で」

 「うん」

 親指が脈に触れる。三度。〈ここにいる〉。

 ミルウスは台へ歩み、外套の背を半ば下ろした。〈兆〉の蔓と翼が、薄い光のように浮かぶ。聴衆の息が、ひとつ分だけ止まった。止まった息は、すぐに流れへ戻る。クレメンティアの指示が静かに落ち、針が油を吸い、器具が微かに唸る。


 ――雷の前に、線を引け。

 レオンの声が昨夜の闇から蘇る。雷は落ちる。落ちる場所を、今、自分で決める。ミルウスは背で息を回し、喉を静かに保ち、指輪の冷たさを輪郭として掴む。


 針先が〈兆〉の縁に触れた。

 瞬きほどの痛み。蜂に刺されたほどの熱。皮膚の下で、小さな雷が走る。走って、すぐに消える。消えたあとに、縁取りが残る。濃すぎない。薄すぎない。呼吸が通る太さの線。背の内側で、ルキの喉が遠く共鳴する。〈ここ〉と、彼は言った。


 刻印は、雷ではなく、線だった。

 線は、呼吸の道標だ。枷ではない。絵を立てるための、細い骨。

 ミルウスは二拍で吐き、三拍で吸う。背の内側の温さは、滝壺の冷たさの対義語だった。

 ――帝都は冷たい。だが、ここは冷たくない。


 針が離れ、油が薄く塗られ、布がそっと掛けられた。

 クレメンティアが、短く頷く。

 「終わり」

 レオンが、外套の紐を結び直す。

 「寒い。――余計な震えまで見せるな」

 その言葉は、叱責で、祈りだった。ミルウスは笑いを息に隠し、うなずいた。


 講堂の扉が開く。夕刻の冷たい光が差し込み、外のざわめきが薄く流れ込む。紙売りが新しい紙を掲げる。〈監誓官、契約と庇護の境界を説く〉。〈門前の歌盗、未熟に手を出せず〉。枠組みは、先に置かれた。置かれた枠から外れる噂は、逆に目立つ。目立つ噂は、誰の舌かが露わになる。舌が見えれば、切れる。


 詰所を出る直前、レオンが肩越しに短く言った。

 「まだ、俺の影から出るな」

 「はい」

 足取りは自然に安定する。彼の歩幅に合わせるだけで、石畳の固さは少し柔らいだ。背では、〈兆〉の縁取りが、呼吸の拍に合わせて淡く明滅している。指輪は静かだ。

 何を差し出し、何を守るのか。

 その問いは、胸の中で形を持ち始めていた。差し出すのは、枠組み。守るのは、呼吸。枠は紙にも、歌にもある。呼吸は背にあり、影にある。


 尖塔の一本が、夕陽の薄金色を受けてわずかに輝いた。

 帝都は冷たい。だが、歩ける。

 枠を先に描き、外套の内側を自分の周りに少しずつ広げながら。

 そしていつか、影から半歩だけ出ても、足を取られない日が来ると信じながら。

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