24話 モブ 夏休み前のテストに挑戦ス!?

「再来週期末テストがあります。

赤点を取った奴は、私と夏休みも学校で勉強です」

鷹宮先生に朝……………そう言われた。

絶望した。俺は、赤点常習犯である。

だってさ?前世と色々違うじゃん!

歴史諸々全て違う、んなもん分かるか!

(ちなみに国語や数学は、そのままだったので

ただ単に真田魁斗が馬鹿であった)


朝の朝礼が終わった後、俺は、机で顔を伏せて

悩んでいた。どうしよう?

俺、このままだと夏休み補習?

そんなの……いやだよぉ。

だが、俺、一人じゃ絶対無理だって!

そんな時俺は、閃いた!こういう時の友達だよな!

そんなこんなで下校時間。

俺は、ある人物を訪ねた。


「おい、俺に勉強を教えてくれ!

頼むよ、モンスター女!」


「………………………君ねぇ。

流石に開口一番それは、ないんじゃないかな?!」

俺の言葉に余程驚いたのかモンスター女ゲフンゲフン

眼鏡をかけた超絶美少女、神楽晴明が俺を睨みつけて来た。

「悪い、口が勝手に!本当に悪気は、ないんだよ?

ごめんね、クレイジー眼鏡さん。」


「うん。……………僕帰るね?」

もう呆れたと溜息を吐きながら教室の出口に向かって歩き出してしまった。(当然である)


「嘘だって、ホントごめん!

俺、マジで危ないの!マジだから!

マジのマジでマジだから!

本気と書いてマジだから!!!!」


「そんな、ドヤ顔で赤点取る宣言をされるとは、

流石に僕も思ってなかったよ。」


「な、いいだろ!ご飯奢るからさ」


「はぁ………君は、今、何点位?」

うーん。

「7点」


「………………………頑張ってね?

応援してるよ。」


「ちょいちょいちょい、待った!

頼むよぉ、俺を助けてくれぇ!

見捨てないでぇ!」


「何で、君は、そもそもテスト間近に?」


「…………………」

やべー、忘れてた何て言えねえよな。


「忘れてたんだね?」


「は、何故バレた?!貴様もしやエスパーか?」


「本当に君は、馬鹿だね?

目が凄く泳いでたけど……………」

マジか、気付かんかった。



「それで………どうして僕が選ばれたのかな?」


「当たり前だろ?俺達親友じゃん!」


「…………肩を震わせてるけど。

そんなに僕と親友は、嫌かな?!」

そんな事は、ねえぜ!

ヒロインと仲良くなるのは、血反吐を吐く思いではあるがこればかりは、仕方ない。


「嫌な訳ないだろ?

お願いだよ、頼む!」


「………………分かったよ。

明日は、休みだけど予定は?」


「ない!」


「そうかい。なら明日でいいかい?」


「勿論!マジでありがとう!

今度ご飯奢るから!」


「じゃあ、明日僕の家ね?

住所はここに書いてある通りだから。

時間は、お昼ね。じゃあまた明日ね。

楽しみにしてるね。か…い…と…きゅん?」

そう言って素敵な笑顔を向けて出口に

駆け足で行ってしまった。

やっぱり素敵じゃねえよ、糞が!

悪魔だよ!あやつは、やっぱりクレイジー!?

悪魔の笑顔だった!俺は、地獄に連れて行かれるんだ!あいつ今なんて言ったの?

俺の聞き間違いじゃなければ家って言わなかった?

言ったよね?嫌、聞き間違いであって欲しい!

と言うかあれ!


この時の俺は、まだ知らない。

悪魔だと思っていた。地獄だと思っていた。

でも、それは、違った……





魔王だ。地獄なんて生温い。

死の入り口だった。


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