第3話 可愛いは守るべきもの
嘘だ嘘だ嘘だ!!
「なんで!
「焔ちゃん!危ない!」
「っ!!『炎斬』!!」
「『
「っ!?あおい!!!」
蜘蛛の糸に絡め取られ、服もズタズタ、ニタニタと笑いを浮かべる
どう頑張っても勝てない、絶望するには十分な数だった。
「くっ!!このっ!!」
それでも斬る。斬らなきゃ勝てないから。こんな奴らの養分になる気はない!
ガキンッ!!!!
「....え」
剣が...折れた。
こんなにもあっさりと。
だめ、ちかづくな
「くるなぁぁぁぁぁ...」
ボキッバキバキっ
「ッガァァァァァァァッィダァァァ!!!」
全身が痛い。血が流れだし熱い。
葵に見られながら、
いや、葵も見る暇なんてないだろうと、笑えてきた。
「下衆どもが。『影斬り《シャドウスラッシュ》』」
ブヒィィィィィ!!!
何が起こった?生きてる?モンスターは?
「安心して眠れ、『影の
暖かくも眠くなる、あぁ、生き残ったんだと。
それだけを理解して、意識を手放した。
「それじゃ、もう一人も救出と。『影斬り《シャドウスラッシュ》』」
糸を切り、裸となってしまった彼女に、自身の外套をかける。
(んほぉぉぉ、生肌柔っっか。てか二人ともエッッッ!!!)
「んぅ..?」
「...大丈夫か?」
「んぇ..私生きて」
「あぁ、生きてる。それにこの中なら安全だ」
「っ!!ほむらちゃんは!!」
「もう一人はそこで寝ている。回復魔法はかけておいた」
「...モンスターはどうなりましたか?」
「少しだけ殲滅した。君が起きたので確認しにきた」
「貴方は...?」
「『影丸』とだけ」
「影丸さん...」
「じゃ、後片付けするから、ここにいて」
久しぶりの美人との会話に、嬉しくなりながらも冷静に伝える。
あとは、後ろの雑魚を片付けるだけだ。
「『影斬り《シャドウスラッシュ》』」
「すごい...」
私が先に捕まった。
私のせいで、焔ちゃんはあんなに怪我を負った。
何度も何度も頭の中で謝った。
そんな時、急に落ちる感覚に見舞われた。
スパイダーは、人を養分にするけど、どっちかというと好まない。
その分魔石のある物は食べる習性にある。
だから、ゴブリンやオークと協力関係にあってもおかしくない。
(あぁ、私の体も心も、全部壊されちゃうんだね...)
でも、思ってた結果と違った。
すごいかっこいい人が、外套を優しくかけてくれて、大丈夫って。
焔ちゃんも助けてくれて...
「初期魔法であんなにあっさり...」
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