第22話 忍者、決死の忍術三連発
「おいおいおい、あぶねェなァ……。ポロリはもっとも危険な日常的エッチ事案、気をつけるんだな嬢ちゃん。まえにも言ったが、のぞき見なんざは天のまえに、法のまえに、まずこのおれがゆるしはしねェ。早いとこ、服を直しな……。直したら喰うから」
そう、海藻をおヒメの胸へと投げ飛ばし、その先端の露出を
エッチ
しかし喰うことは宣言してもおり、あいかわらず彼独自の倫理観がどうなっているものか、現代のわれわれにははかれようはずもない。
「助かったッ、おヒメどのッ!!」
ガボガボと泡を吐き出しつつ、そのスキに
「臨兵闘者皆陣列在前」
また口でも高速で
「忍法・
その術をはなつや、竜巻のごとき渦が海中に2つ立ちのぼる。
ひとつは、おヒメと
もうひとつの渦は、内部に
いかに巨大なサメも、空中ではまな板の上の
さらに
「忍法・
空から舞い降りてくるサメをむかえいれるように、砂浜の砂が円をえがいていき、みるみるうちに密度と硬度を増してゆく。
そして巨大なドリルのごとき何本もの
「忍法・
手をゆるめることなく、さらに先ほどサメ神さま〈ばすと〉を焼きつくした術をも放つ。
「す、すごい……」
おヒメが茫然と感嘆をもらすのも、当然といえよう。
自然災害に勝るとも劣らぬ壮大な術が立てつづけにくり広げられていくさまは、現代の最先端アトラクションを体験するがごとき衝撃であった。
まるで盛大なる送り火を
「おヒメどののおかげで、助かり申した……。
呼吸を落ちつけた
少し話をしただけであったが、おヒメはあの「ぷらいべーとぞーん」の接触への
しかも自らはだけるのではなく、服が自然とずり落ちていったほうが手を出したくなるのではないかというおヒメの読みは、まさしく的中していた。
「
おヒメは、いつかのように
エッチ
そっと、その背を抱きかえそうとした、そのときであった――
「シャーシャッシャッシャッ……」
きわめて不自然なその高笑いが、燃えさかる炎のなかからうろんにひびいてきたのである……。
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