転生ものは数あれど、この作品ほどぶっ飛んだ発想は滅多にありません。
ブラック企業で疲弊した主人公が「褐色エジプト猫耳ロリ」として異世界に転生――もうこの時点で勝ち確。
ギャグのようでいて、読み進めると切実な恋心や「永遠に愛したい」という祈りが真剣に描かれており、不思議と胸が熱くなります。
ファラオとの幼い日の約束。政略結婚による破談。そして双子との新たな縁――笑いながらも、読者は次第に“恋の行方”に釘付けにされます。
魅力は何よりもキャラクター。
猫耳がぴくぴく動き、尻尾がバタつく描写の愛らしさ。
ファラオの厳しくも優しい態度。
そして最後には双子にまで「結婚して!」と迫られる展開。
可笑しさと切なさが絶妙に入り混じり、ただのネタ小説に留まらない深みを備えています。
――笑えて、ときめいて、そして少し切なくなる。
『褐色エジプト猫耳ロリ転生』は、転生ファンタジー好きも恋愛譚好きも虜にする傑作です。