第3話 マキルの生活と旅立ちの準備。

 

 父親が僕の大事な祭事に間に合わず悪かったと謝り、「それでサトルのスキルは何に成った。」と聞いて来たので母が聞いて驚くなと前置きして「サトルのスキルは上位スキルの冒険者マスタ-で、それには探知系や鑑定系のスキルも含まれており、剣や弓と言った武技も含まれている。」と言うと、父親が「それではサトルは旅に出る事に成るな。」と言った。


 次の日俺は冒険者ギルドに登録の為に向かった、職業を頂くと冒険者ギルドにも登録が出来る規定だし、職業が冒険者向きだとFランクからのスタ-トに成る。そして舐められては往けないので自分の僕から俺に変えて、マキルの冒険者ギルドに来ていた。


 マキルの冒険者ギルドは小さい、それでも受付が2席有り俺がその受付の年配の女性側に行くと、年配の受付嬢(22才位)が「坊や登録に来たの?祭事は済んだ?」と聞いて来た。


 俺が「祭事が済んでいる。」と言うと、その受付嬢が「じゃ。この紙に記載して呉れる。字は書ける?」と言いつつ用紙を手渡して来た。


 それに必要事項と職業を書き渡すと、受付嬢が「上位スキルを頂いたの?凄いわね。」と言いながら「この石板に手を乗せて魔力を少し流して」と言って来た。


 そして少しするとタグを持って来た受付嬢が「上位スキル本当だったね。少し疑っていたのごめんね。時々嘘をついてFランクからのスタ-トを狙う不届き物が居るのよ。ギルドの石板に魔力を流すとバレるのだけどね。」と言いながらFランクのタグを手渡して来た。


 そして受付嬢が「冒険者ギルドの仕組みや遣っては往けない事は聞きますか?」と言って来たので俺は「ハイ。聞きます。お願いします。」と言うと、受付嬢が「私はグレイラ22才よ。宜しくねサトル君」と言った。


 そして後ろに冒険者が増えて来たので、場所を変えて説明を聞き、ギルドには書庫も有る事や冒険者同士での揉め事は御法度、それでも時々は喧嘩が起こるが武器や魔法の使用は殺人未遂として逮捕されるそうだ、タグはミデア大陸であれば何処でも通用するし、Cランクからはお金も預ける事が可能に成るそうだ。


 約1時間の説明を聞き、家に帰ると母が待っていて、「どうだった冒険者ギルド?先輩冒険者に絡まれなかった?」と聞いて来た。


 俺がギルドではスムーズに登録が進んだ事や、ギルド内での揉め事はご法度の上に人が少ない時間だった事を話すと、母は「そうなのその時間に行く事をお勧めするわ」と訳の分からない事を言っていた。


 次の日にギルドに来たが、グレイラさんはまだ出社?していないのか?受付には比較的若い二人が立っている。今はギルドが暇に為る時間の8時半だ、冒険者は早起きして7時半にはギルドに入り、依頼の選別をしながら8時にはチ-ムで出かける様だ、俺は慌てていないのはゴブリン退治や薬草採取の常設依頼を受けるからだ、この依頼は特に申請する必要も無い、薬草は採取出来ただけの買取に成り、ゴブリンは倒した数の報酬を貰えるし、魔石も1個銀貨1枚で買い取って呉れるそんなシステムだ。


 初めて冒険者ギルドに登録をして3年が経ち、13才に成った俺は上位スキル保有者だし、冒険者マスタ-なのでチームを組むか高ランクチ-ムに入れて貰うかだが、俺は既にDランク冒険者に成っている。上位スキル冒険者マスタ-のお陰か冒険者としての成長が早いし、十分な路銀も貯める事が出来た。


 俺は家族にも話していない前世の記憶に在る花蓮と言う彼女を探し出さねばならない、花蓮の事は13才に成って益々思い出して来たのが前世の姿だ、身長165cm体重?バストCカップのナイスバディ-だった事を思い出すと、最近精通した息子がうずき出す。


 俺には彼女を探し出す使命が有るのだ、そして思い出すのが神様の所での最後の神様の言葉だ、何処に転生するか判らないが何時か前世の記憶が蘇る。しかし姿形は転生した時の両親によって変わるが、髪色と名前は神により固定しているので、今と同じ事に成るのを頼りにすると良いと言った事だ。


 俺が13才に成ったあくる日に家族と話し合い、先ずは交易都市シカリに行く事に成り、姉のマリンナが一人で住んで居るのでそこに転がり込み、図書館や冒険者ギルドで勉強する事に成った。


 俺が13才に成って交易都市シリカに行く事が決まり、1月15日の祭事の次の日に旅立つ事に成った。



 その頃ミデア大陸の西方に有るパルカサ帝国の第三王女カレン・パルカサが10歳の時の祭事で貰った聖女の為に、帝国の公認の宗教パルカサ教の教皇に次ぐ地位の聖女に就任する事が決まり、それが発表されると群衆がカレン王女バンダイバンダイと盛り上がっていた。


 帝国における聖女は記録に拠ると200年ぶりの事で、帝都に有る教会の傍に聖女が務める治療院が作られ、そこで13才に成った聖女カレンが治療を1月16日から行うと発表された。


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