第7話 まず読むことを磨け

 当たり前だが、自作にコメントを貰うと嬉しいものだ。コメント貰うのが嫌ならコメント欄を閉じるという手段もカクヨムにはあるわけだし。

 →既に、コメント欄は閉じっぱなしだよ、という人は本頁にて卒業です。お疲れ様でした。


 カクヨムには、を「ほぼ確実に読んでもらう」という方法が一つだけある。


 それが、読者コメント欄だ。

 最低でも、作者だけは読むだろう。


 ……何をたわけたことを。


 そうお思いだろうが、これは非常に重要な要素だ。

 カクヨムにおいて、ほぼ100%という要素はこれを置いて他には無い。


 なにしろ、読まれない作者はコメントに飢えている。

 これが欲しくて自主企画を立てるくらいだから、書けば読まれるに決まっているのである。


 ──さあ、である。


 【まず、読む際は自分の本当に気に入った作品を見つけることが肝要である】

 

 私が読み合い企画をあまり好きでは無いのは、好きじゃない作品を読まされる、という側面があるからである。裏を返せば、「好きな作品なら自然にコメントは溢れ出てくるもの」ということだ。

 コメントを書くために無理して読むのは作品に対しても作者に対しても失礼だし、そんな心境で読んで良いコメントなど書けるはずもない。


 まずは、コメントを書きたくなるような上質な作品を見つける事が重要だ。

 ……カクヨムにおいては、これが案外難しいので難儀するのだが💦


 しかし、カクヨムには便利な機能が搭載されている。それが【自主企画】である。


 単なる読み合い企画ではなく、「自分はこういう作品が読みたいので、〇〇文字くらいでお寄せ下さい」というような内容であれば、多少なりとも打率は上がるであろう。その際は、なるべく要件を詳しく書くのがいい。ジャンルだけでざっくり絞ると、色んな作品が混じってきて具合が悪いものだ。

 そして、「気に入った作品があったらコメントを書かせていただきます」という意味合いの文言も付け加えておく。コメント欲しさに作品数は増えるであろう。


 勘違いしてはいけないが、これは自主企画に作品数を増やすのが目的ではない。

 あくまでも、「を読んでもらう」のが主目的だ。


 カクヨム投稿者なら、

 【作品に寄せるコメントは、「それ自体が一つの作品である」と理解するべきだ。】


 作り話である作品とは違い、コメントにはそれを書いた人間の人柄、人格が色濃くにじみ出るものだ。なので、それを知ってかカクヨムのコメント欄はあまり賑わっていないことが多い。


 良い作品を書いている人なのにコメントにセンスが無い……或いは、せっかくコメントをしても返事が酷く事務的、ということが度々見受けられる。


 ほぼ100%読まれると分かっているものを、そんないい加減に書いていてはコメント主の価値が下がってしまう。私は、コメントにこそ全力を尽くすものだと思っている。……嫌なら、書かなきゃ良いわけだし。

 

 さて、だんだん分かってきたのではなかろうか?


◯ コメントを残す相手は、自分が本当に気に入った作品を書いている作者であること。

◯ コメントは、それ自体に全力を注いだ「作品」的価値を意識して書くこと。

◯ 書いたコメントは100%読まれる前提で、ファンになってもらうつもりで書くこと。


 良いコメントを残していれば、自ずとファンは増えていくものだ。

 「読み専の神様」という言葉もあるくらい。


 良いコメントが書けないというならば、それは自分の筆力が足りないということであると同時に、対象の作品が自分に合っていないということでもある。「読むと書くは別な才能」という人もいるだろうが、私個人の考えでは、読むのが下手な人は根本的に書くのも下手にならざるを得ないと思うのだ。


 まずは、自分にあった作品がどういうものか。

 書くことを志すなら見極める力、を磨くこともおすすめしたい。


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