先生、あのね…
@yoshikichi-445
自慢話
俺には、人生で1番自慢できることがひとつだけある。
他はほとんど平凡で普通で、特に目立たない人生を送ってきた…と思う。
身長も平均で、顔も普通で、頭も特別良いわけでもなく、運動も運動部に入るほどでもなく、ただただ普通に生きてきたつもりである。
その自慢できる事と言うのは…
“全校生徒が答えられなかったテストのとある問題を学校で唯一答えられた生徒”
と、なったことがあると言うことだ。
これは俺の自慢話の十八番で、初めて聞く人には必ずする話である。
それぐらい気に入っているし、それを告げられたあの日のことは何故か鮮明に覚えてるし忘れられないのだ。
でも、もしかしたらあの日、俺は別の意味で嬉しかったんじゃないかと今では振り返る。
まぁ誰かに褒められるってこと自体初めてだったし、親にさえ褒められないし、褒められるほど何かがすごくできるってことがなく、全てが“中途半端”な奴だし俺は…
でも違う。それとはまた別の喜びもあった。大人になってから、そう気づいた。
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