泣きたい夜に、笑いながら語り合う。
それが、私たちの『ロマンティック同好会』。
一人は、不器用すぎる初恋をいまだに手放せずにいる。
一人は、既婚者との関係を断ち切れずにいる。
一人は、セフレのような関係に甘んじながら、幼馴染を想い続けている。
そしてもう一人は、ただただ、運命の人を探し続けている。
「やめなよ」って言われる恋ばかり。
叶わないと分かっているのに、それでも続けてしまう関係。
嘲笑われても、恥をかいても、やめられない「誰かへの想い」。
彼女たちは馬鹿かもしれない。
でも、それを誰より分かっているのは、当の本人たちだ。
それでも今日も集まる。
お洒落な居酒屋でも、バーの片隅でも、
「わかる」と「もうやめなよ」が交差するその場所に。
胸が苦しくなるほど愛しい『私たちの物語』。
痛いのにあたたかい、そんな恋が、ここにある。