第2話 特オタ女神と英雄憧憬者

鈴木 和 前編

 子供の頃からヒーローになりたかった。

 どんな時にもくじけず、逃げず、迷うことなく正義を行えるそんな完全無欠なヒーローに。

 だがそんな子供特有の夢を持ちながらも、俺はませたガキであった。

 だからすぐに気付いてしまった。

 ヒーローが現実には存在しない空想の中の産物でしかない事に。

 完全無欠のヒーロー? 困っている時に助けに来てくれる無敵の存在?

 そんな者は実際にいる訳がない。それを俺は周囲の人間から教わった。

 最もしっかりと教えてくれたのはやはり母だろうか。

 ウルトラヒーローを観る俺をガキだと罵倒し、ヒーローを目指したいという夢を語る俺を母は嘲笑った。

 だがそんな母からの教えを受けながらも、俺はヒーローの夢を捨てなかった。

 むしろ現実にいないからこそ、目指す価値がある。そんな風にさえ思っていた。

 そんな馬鹿な俺のヒーローの手本としたのが、ウルトラヒーローシリーズに登場する光を司る正義の巨人達だった。

 無論、ウルトラヒーローが現実には存在しない虚構の存在である事は子供心にも理解していた。

 だがそれでも俺はなりたかった。何としてでも現実でウルトラヒーローに。

 そんな時であった。

 ウルトラヒーローはスーツを着た人間が動く事によって動いており、それを行う役者――スーツアクターなる人物達がいる事を。

「俺の目指すべき職業はこれだと心の底から思いました」

 ウルトラヒーローのスーツアクタ―になること。

 虚構への憧れだった俺の夢に確かな芯が通った瞬間であった。

「そこからは調べまくりましたね。まだインターネットがそれ程浸透していない時代でしたので、実際にスタントマンの事務所に話を聞きに行ったりして――我ながら変な子供だったと思います」

 だがそんなリサーチ行動もあってか、スーツアクタ―に関する色々な事が分かった。

 スーツアクタ―には、特別な免許や資格は存在しない。だがその代わり、着ぐるみめいたスーツを着ても切れのいい動きが出来る運動能力と体力。そして演技力が必要であった。

「だから鍛えました」

 今にして思えば若気の至りと言うしかない相当無茶なトレーニングに励んだ。

「地元の図書館にあったトレーニング本にあったトレーニング法は全部やりました――ああ、我ながら馬鹿なんですが、少年漫画の主人公がやる訓練で出来そうなのも全部やってましたね」

 ともかく手当たり次第に俺はあらゆるトレーニング方法を試した。時にはトレーニング中に危うく死にかける事もあったが、それでも俺は夢に向かってひたすら己を鍛え続けた。

「そのせいでお恥ずかしい話ですが、まともな青春時代は送っていないんですよね」

 学生時代は全て自己研鑽へと消え、友人すら数える程しかいない有様であった。

「でも他人よりも多くの人生のリソースを割いたおかげで、無能な俺でも念願であったスーツアクタ―に就職できたんです」

 これでようやく夢を叶えられる。

 だが現実は何処までも無情であった。

「俺の師匠――子供の頃からスーツアクタ―の事を色々教えてくれた人が、撮影中に事故に遭ってしまったんです」

 特撮の撮影とは基本的に過酷な物であるが、あの時の撮影はその中でも特に厳しいものであったと今思い返しても自信を持って言える。

「その撮影はヒーローの強化フォームのお披露目会――所謂ヒーロー側の強さの見せ場の回で、怪獣は普段以上にヒーローにやられる必要がありました」

 ヒーローの強さを視聴者に見せる演出――その方法は幾つもあるが、その時に選ばれたのは最も単純な物であった。

「ヒーロー側が怪獣をひたすら投げ続ける……その時に選ばれた演出は最も単純明快で、かつ怪獣側のスーツアクタ―には苛酷なものでした」

 なにせ怪獣のスーツは軽いやつでも数十キロはする物。そんな重りを装着した状態で何十回も投げ続けられるのだ。これを苛酷と言わずして何と言おうか。

 事実、ベテランの師匠でさえもその撮影中に筋肉断裂という怪我を負い、撮影途中で救急搬送された。

「師匠は立派な人で、スーツアクタ―という仕事に誇りを持っていました」

 だから許せなかったのだろう。緊急搬送という故意ではない形とはいえ、撮影途中で仕事を降りてしまった自分自身に。

「救急搬送された病院で意識を取り戻した師匠は俺に頭を下げて頼んできました」

 自分の代わりに怪獣のスーツアクタ―を行って、最高の怪獣の演技をして欲しいと。

「俺は恩ある師の頼みを喜んで快諾すると同時に師匠の願い――『最高の怪獣の演技』をする為に、撮影の責任者である監督に直談判をすると同時にある提案をしました」

 最高の怪獣の演技を俺なりに考えた結果必要なのはリアリティの追求という結論に達した俺が監督に行った提案。それは――

「撮影の際、本来使用するマットやワイヤーを一切使わずに撮影をし、より現実的なやられ方の演出をする事でした」

 そうすれば怪獣側の俺がより現実的な痛みを感じられ、やられる演技にもより鮮明なリアリティを宿す事が出来る――俺はそう考えた。

 勿論、撮影の責任者である監督は猛反対した。新人である俺が行うにはあまりに危険な役回りであったからだ。

 しかし基本的な撮影は既に終えており、後はヒーローに投げられるシーンのみを撮ればいい事や、俺と師匠の体格が酷似している事、スーツを着た怪獣の見た目が変わらない事等を始めとした様々な理由から、最終的には監督は折れ、提案を受け入れ、俺を怪獣のスーツアクタ―として起用する事を決定した。

「ヒーローでありませんでしたが、念願であったスーツアクターの初仕事――流石にちょっとキツかったですね」

 自分からした提案とはいえ、数十キロの怪獣スーツを身に纏った状態でワイヤーやマットを使わないのは、あまりにも危険であった。「そのスーツ――受け身が取りにくい形状で、まともな受け身も取れませんでしたしね」

 劇中の回に採用されたでのは9回であったが、リハーサルやカットを含めれば10回以上――それを受け身なしで俺はひたすらに耐えた。

「でも苦労した甲斐はありましたね。撮影を終えたときの皆の喜びようは凄かったし、何より撮影を終えた事を師匠に報告した際に褒めて貰えた時の感動は今でも鮮明に覚えています」

「……そう。それはよかったわね」

「はい」

「ところで鈴木 和。話の途中で申し訳ないのだけど、一つ聞いてもいいかしら?」

「勿論です」

「あなた本当に人間?」

 ディアン様はどうしてか、人外の化け物を見るような目を俺に向けており、そのような目で見られる理由に皆目見当もつかない俺は首を傾げた。

「はい。どこにでもいる普通の人間です」

「いや、10回以上投げられて、ちょっとキツいで済ませるのは人間基準だと絶対普通じゃないわ……」

 そうだろうか? 鍛えた身体と少しの気合いと根性があれば、誰でも出来る事だと思うが。

「ま、まあ、その事は今は置いておくとしましょう……考えてみれば、あのノルンの最推しなんだから、まともな人間な訳がなかったわ」

「?」

 ディアン様の話した事の後半は小声でよく聞き取れなかったが、なんと仰ったのだろう?

「ごめんなさい。話を再開してもらってもいいかしら?」

「はい。ありがたい事にその時の演技を監督が気に入ってくれて、それからはずっと怪獣としての仕事をくれたんですよ。ですが――」

「ですが?」

「逆に怪獣のスーツアクタ―というイメージが付きすぎて、ウルトラヒーローのスーツアクタ―の仕事は回してもらえなくなったんです」

「……な、成る程」

 筋肉断裂の負傷をきっかけに師匠がスーツアクタ―を引退してしまい、怪獣の演技が出来る人間が俺しかいなかったのも痛かった。

師匠の穴を埋めたい一心で仕事に精を出していると、いつの間にか怪獣スーツアクタ―のレジェンドと呼ばれるようになってしまう程の年月が過ぎ去り、やめられない立場になってしまっていた。

「それで結局スーツアクタ―にはなれたものの、肝心のウルトラヒーローを演じる事が出来ないまま、俺は生涯を終えました」

「そ、そう。ままならないものね」

「はい。でも悪いことばかりではありませんでした。若くして認知症を煩ってしまった母の介護を最後までちゃんと出来たし、恩ある師匠にも沢山の恩返しが出来ましたし」

「……」

「ディアン様?」

「いや、気にしないで頂戴。考え方はそれぞれなんだから、あなたがそれを良い事と認識しているのであれば、私からは何も言う事はないわ」

「? はい」

 ディアン様が何を言わんとしているのかは分からなかったが、俺はとりあえず頷いた。

「ああ、良い事と言えばもう一つ――」

「なに?」

 俺は顔に心からの笑顔を浮かべて言う。

「最期は誰かを助けて死ねたので、そこは良かったです」

「……」

「こんな俺でも、最後の最後でほんの少しだけ夢――ヒーローに近づけた……そんな気がするんです」

 もっともあくまでそんな気がするだけだ。

 本物のヒーローなら、あの程度の事で死にはしない。

 そこの所がやはり俺が只の凡人である事の何よりの証左でもある。

「鈴木 和。それは違うんじゃないかしら?」

「え?」

「今あなたはほんの少しだけ夢に近づけたと言ったけど、そうじゃなくて――」



「ほんの少しじゃありません‼」

 


 怒声にも似た大声を上げたのはここまで俺の身の上話を聞いてくれていたディアン様ではない。

 彼女から膝枕をうけていたもう一人の女神様の方であった。

「ノルン……起きてたの?」

「ディアンが和さんに身の上話をして欲しいと頼んだ辺りから起きていました」

「ほとんど最初の方じゃない。まさかあんた、気まずいからって狸寝入りしていたの?」

「そんな事は今更どうでもいいのです。それより問題なのは和さんの方です」

 ぴしゃりと言い切ったノルン様は起き上がると、座っていた俺に膝立ちで近付くと――

「それよりも和さん!」

「はい」

「このクソボケさん!」

 そう言うとノルン様はどういう訳か、作った握り拳で俺の頭を軽く小突いてきた。

(え? 軽くだけど、殴られたのか?)

 暴力は母で慣れているから拳骨事態には驚かなかったが、まさか女神様が軽い物とはいえそんな事をしてくる等とは微塵も予想していなかった為、俺は頭を押さえながら呆気にとられてしまう。

「クソボケ? 俺がですか?」

「はい和さんはクソボケです! ほんの少しヒーローに近づけたなんて、馬鹿な事を言っい出すんですから! 女神である私が断言しましょう! 和さんは紛れもないヒーローなのです!」

 唾が飛ぶほどに豪語する女神様の姿は神々しさは微塵もなかった。

(……こんな神様もいるのか)

 だがこれまで見てきた何よりも力強さと自信に溢れ、その焔のような熱意に俺は無意識の内に目を奪われる。

「死に際に他者を救ったのは和さんの偉業の一つに過ぎません! 和さん自身は気が付いていませんが、あなたはもっと多くの人達をあなたは救っていたんです!」

「そんなことは――」

「一人目青葉 剛!」

「!」

 女神様が口にした名前に俺は自分の耳を疑った。その名前は絶対に聞き違える事のない恩師――俺の師匠の名前であったからだ。

「あなたに自分の夢を託した彼は、夢を引き継いでくれたあなたに感謝し、誇りにさえ思っていました!」

「師匠が?」

「はい。彼にとってあなたは紛れもなく希望――ヒーローだったのですよ!」

「で、でもそれは――」

「二人目 鈴木 鈴!」

「!」

 その名前は俺の母親のものであった。

「和さんには悪いですが、あなたのお母さんは女神の私でさえ目に余る程の我が子よりも自分を優先する無責任な人物。親としては失格の自分主義の人でした! ですがそんな彼女を恨みもせず、嫌な顔一つせず介護を行い、最期を看取ったあなたのお母さんはあなたに感謝していました」

「……う、嘘です。あの母さんがそんな――」

「嘘なんてつきませんよ。あまりの屑っぷりに見かねて、彼女の死後に密かに神罰の一つでもかましてやろうと徹底的にリサーチしてましたから間違いありません!」

 ……今、さらっと恐ろしい事を言われたような?

「あんたそんな事やろうとしてたの? 普通に職権乱用のルール違反よ」

「準備していただけで、実行はしていないのでノーカウントです。最期は心を入れ替えていたので見逃しました」

 どうやら知らない間に母さんはぎりぎりの綱渡りをしていたようだ。

「そして何より三人目! 如月 真由!」

「……」

 もう驚きはしない。

 何故なたその名は――

「言うまでもありませんが、あなたが救ったあの少女です。まだ十代でありながらその類い希な演技の才能から、新作ウルトラヒーローのヒロインに抜擢された天才俳優である彼女はあなたを慕っていました……ちょっと私がやきもきするぐらいには」

 如月 真由。

 あの子は仕事熱心な子であった。まだ若いのに自分の仕事に誇りを持ち、誰よりも演技に打ち込んでいた。

 その熱心さには目を見張る者があった。自分の出番がない時の撮影現場にも監督の許可を取って積極的に参加していたぐらいだ。

(本来ならそんな勝手を許さないあの自他共に認める石頭の監督が、認めたぐらいだからな)

 業界では堅物で知られていた監督も、作品と向き合い、自分の演技に生かしたいというその熱意に遂には折れた。

 彼女にはそれ程までの情熱と、そして人を惹き付ける魅力があった。

「優しい顔をしているわね鈴木 和。そんなに良い子だったの?」

 尊敬できる若人の事を思い出し、思わず頬が緩んでいた俺にディアン様がどこか微笑ましそうに尋ねてきた。

「はい。とても。俺のような中年の男にも、積極的に話しかけてくれていましたし」

「へえ」

「毎日のように弁当も作ってくれて、持ってきてくれていましたし」

「……ん?」

「日課である朝のジョギングでコースが被っているのか毎日偶然会っていましたが、その時も走りながら談笑してくれましたし」

「……んん?」

「まとまった休日に行きつけの旅館に宿泊に行った際は偶然居合わせて、せっかくだから

とこんなおっさんと観光地巡りを一緒に行ってくれましたし」

「……んんん?」

「とにかく、本当に良い子でした」

「…………」

 俺の話を聞き終わったディアン様は何故か無言であった。何故か信じられないモノ――珍獣やら何やらを見る目で俺を見ていたが、やがてノルン様に目を向けた。

「……ノルン。つまり、事なの?」

「はい。事です。この鈍感さを持って、和さんはこれまでの人生数多のフラグをポン! クラッシュクラッシュしてきました」

「……成る程ね」

 ディアン様は何かを納得されたように深く頷く。

「和。あんたは筋金入りのクソボケよ。ノルンのみならず、私からも保証するわ」

「は、はあ……ええと、ありがとうございます?」

 理由はよく分からないが、女神様二人からクソボケのお墨付きを頂いてしまった。

「そう言えば生前真由からもよくクソボケと言われていましたが、一体どういう意味なの――」

「話が脱線していたので、話題を戻します!」

「え? 今更ですか?」

「はい、今更です!」

 ここまでひたすら脇道にそれていた話をどうして今になって突然元に戻すのかは気になったが、ノルン様の険相は反論は許さないと言外に語っていた為、俺は大人しく従った。

「とにかく、あなたの事をヒーローだと思っていた人は確かにいたのです! 今話した人達以外にも沢山! それでもヒーローになれなかったと言うのですか?」

 ノルン様の問いかけに対する俺の答えは決まっていた。

「はい。言います」

 俺が憧れたヒーロー達。彼等はもっと沢山の人達を救っていたし、沢山のものを守っていた。それに比べて俺はまるで駄目だった。

 そんな俺がヒーローを名乗る等と、おこがましいにも程があ――

「このクソボケ‼」

「おぐ⁉」

 再度ノルン様からの拳が俺の頭に炸裂した。今度はさんが抜けたのみならず、威力も軽く悶えるぐらいには確かな威力があった。 

「……あんた、さっきからぽんぽん推しを殴ってるけど、大丈夫なの?」

「例え推しが相手でも間違っているのなら、修正する! それが私のやり方です!」

「本当にブレないわねあんた……」

 拳を掲げながら迷いなく豪語するノルン様にディアン様は呆れながらも何処か楽しそうに笑う。

「……そんな脳金思考だから、ゴッドハンドクラッシャーなんて他の神から呼ばれるのよ」

「大変不本意な通り名ですが、もうとっくの昔に諦めているので何の問題もありません! それよりも――和さん!」

「は、はい!」

 子供の身体故に背の低い今の俺のと目線を合わせる為か、ノルン様は身を屈めると俺の両肩に手を置いた。

「胸を張って下さい! 過剰なまでの自尊心の低さは和さんの悪い所ですよ! そりゃあ、確かに和さんが心から望んだ皆のヒーローにはなれなかったかもしれませんが……」

 ――だからだろうか。どこまでも力強くて暑苦しい彼女の言葉は……



「あなたは間違いなくヒーローで在り続け、誰かのヒーローになれた事は、この運命の女神たる私が保証します‼」



「‼」

 何よりも俺の心の奥深くに響いた。

(ああ、そうか……)

 視界を覆っていた霧が晴れるように、俺はその一言で気付かされた。

「……夢、叶ってたのか」

 運命の女神というのがどういう存在なのかは分からないが、神様にここまで念入りに保証されてしまったのであれば、認めない訳にはいかない。

 俺は皆のヒーローにはなれなかったが、誰かのヒーローにはなれていたのだと。

「あのノルン水を差すようで悪いけど、一ついいかしら?」

「そう思うなら邪魔しないでくださいディアン。 今私は結構良いことを言って、女神の威厳を回復している真っ最中なのですから!」

「それを口に為た時点で威厳もくそもないと思うのだけど……まあ、それはいいわ。後で文句を言われても面倒だから、これだけは先に伝えておくわ」

「なんですか?」

「鈴木 和に聞かれたから、あんたあの子の年齢別のフィギュアを自作してコレクションをするぐらいには限界オタクである事は伝えてあるわ」

「⁉」

 ノルン様の動きが石像のようにぴたりと固まった。

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