晴れときどき恋心 ~幼馴染が可愛すぎる~
miyaaaaaaaaa
第1話 おはよう
空が晴れている。春の日差しの心地よさを感じながら起きる。
「今日から二年生か...」
俺は静かにつぶやき身支度を整え家を出る。
少し歩いていると後ろから声が聞こえてくる。
「そ~ら~、そ~ら~。一緒に行こうよ~!!」
聞きなれた声が聞こえてくる。幼馴染の陽音—あかねの声だ。
「も~さ~。せっかくなんだから待っててくれてもいいじゃん!!こんな可愛い幼馴染と一緒に登校できるっていうのにさ~...まったくどういう育ち方をしたらそんな風に育つのかねぇ...」
「別に待ち合わせしてたわけじゃないんだから別にいいだろ...ってか育ち方いうなら実質お前も一緒に育ったようなもんだろ?」
あかねが顔をそらす。なにか気に障ってしまったのだろうか?
「そ、そういうのは関係ないもん...」
よくわからないが大丈夫そうなので気にせずに話をつづけた。
「そういえば今日はクラス発表だな。晴人と光も一緒のクラスになれるといいんだけど」
「あ、そうだね!みんなでまた一緒に過ごせたらいいな~。それに空は私がいないと寂しくて泣いちゃうもんね~」
あかねも調子を取り戻したのだろうか小悪魔的に笑っている。その笑顔が可愛くてついつい顔をそらしながら返答してしまう。
「別にいいんだけどな~。まぁ一緒のほうがいいのはいいわな。」
「ふぅ~ん...素直に一緒がいいって言えばいいのに~」
にやにやしながらどこか楽しそうにあかねが話してくる。このままペースを持っていかれるわけにはいかないので話を戻さなければ。
「まあ、四人とも成績そんなに変わらないし、同じクラスになる確率も高いだろ。あかねは厳しいかもだけど」
「はぁ~?うるさいなぁ!!まぁでも去年は運良く一緒だったけど、今年はどうかな...」
そんな気にしても仕方のないことを話しながら歩いていると、何かを思い出したようにしたあかねが少し前に出て振り返ってこちらを見る。
「そういえば、言うの忘れてたね...そら、おはよう!!」
朝日が差し込む。そのはにかむような笑みはまるで太陽のようにまぶしくてきれいで輝いていた。
その一瞬、心臓がとまるとも思えた俺は少し戸惑いながらも幸せな気分に包まれ笑顔で返す。
「あ~そうだな...おはよう」
あかねは笑顔になってスキップするように学校に向かう。
「でもやっぱり私は空と一緒のクラスだと思うな~...だって今までずっと一緒だったもんね~!!ほら早く新しいクラス見に行こうよ!!遅刻したらダメだしね~!!」
嬉しそうにしながら言うあかねにおいてかれないように俺も少し早足になる。
「あ~そうだな!!」
は~まったく...
俺の幼馴染が可愛すぎる!!
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