記憶をなくした僕が君をまた好きになるまで

冬夏波琉

プロローグ

「明日の旅行、楽しみだな」

「そうだな。時間に遅れなるなよ?」

「ああ、分かってるって」

俺、赤木進夢あかぎすすむは恋人の湯本雪月ゆもとゆづきと電話をしていた。明日から2泊3日で雪月と箱根に行く予定だ。正直言って楽しみなのだ。何故なら高校時代から付き合ってきて初の旅行なんだから。

「楽しみならば、今日怪我なんかしちゃダメだぞ?」

「分かってるって」

「さっきから返事それだけじゃん!しっかり聞いてるの?」

浮ついていると雪月に釘を刺された。まぁ、そりゃ言われるのも当然だよなと思いつつ、返事をした。その返事が同じことなため、又言われた。もう此処まで来るとオカンみたいに思えてきた。

「そうだ。俺、足りないものあったんだ。そんじゃ買いに行ってくるから切るわ」

「気をつけろよ?」

「大丈夫、大丈夫」

そう言って電話を切った。この時は足りないものを買うことしか頭に無かった。コンビニで足りないものを買った帰り道。

「アブナイ!」

大丈夫だろうと楽観視していた俺に車が迫ってきた。直前まで気付かなかった俺はそのまま地面に倒れ込んだ。明日の旅行行けるかなと心配しながら俺は意識を失った。

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