溺れる
愛梨
第1話
少しずつ沈んでいく
暖かな光は遠のいて
手を伸ばしても
もう光には届かない
あなたの広い海に溺れる
あなたの心は深く冷たい
底は暗闇
逃げようともがいても
あなたの心は私を捕え
海に沈める
私はあなたの心で溺れる
息も出来ない
目の前は暗くなっていく
あなたを愛さなければ
溺れることは無かった
それなのにあなたは私を捕え
海の底に引き摺りこむ
愛なんてないはずなのに
どうして私を捕え溺れさせるの
暗く冷たいあなたの奥底
ずっとずっと孤独で寂しかったんだね
だからあなたを愛した私を引き摺りこむんだね
それであなたが満たされ
あなたが暖かい光を求める事が出来るなら
私はあなたの代わりに
この深く冷たい海底に留まる
あなたが暖かな光を受け取れるように
溺れる 愛梨 @airi4941
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます