【切り抜き】あなたの姿だけを見ていた


あなたの姿だけ見てた。

吹雪く常闇の遠く、ぼんやり白い影が浮かんでる。

それはヒトの形をしてた。


少しずつ、あなたの姿が変わってることに気付いた。

背が伸びた。髪も伸びた。指が増えた。

何も変わらないはずのこの世界で、あなただけが変化していく。

それでもわたしは、あなたの姿だけ見てた。


あなたの形は、いつしかヒトではなくなってた。

頭は割れ、無数の触腕が伸びてゆらめいている。

肌はとろけていて、ときおり影の雫を落とす。

白から黄色へ、黄色から赤へ、そしてまた



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白へと色を変える。

しかし、わたしはあなたを目指して歩いた。


わたしはあなたの姿だけ見てた。

あなたもわたしの姿だけ見てた。


突然全身の力が抜け、わたしは仰向けに倒れ込んだ。

ふと自分の腕を見ると、その肌はどろどろに溶けており、中の骨が剥き出しになっていた。

目の前に垂れ下がるのは、前髪ではなく触腕であった。

そしてそれを含め、わたしの全身は、黄色から赤へ、赤から白へと徐々に色を変えていた。

そのとき、



続きは元動画で!

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