第17話 推し活かぶり、まさかの恋敵?
アニメイトの限定グッズ販売、朝5時から並んでたら――
「あの、もしかして『星影』の推しですか?」
振り返ると、めちゃくちゃタイプの男性。
しかも同じ推しのTシャツ着てる。
「推し、かぶってますね」
「レアですよね、男で星影推し」
意気投合して、一緒に並ぶことに。
「推しポイントどこですか?」
「3話の泣き顔と、17話の覚醒シーン」
「「全く一緒!」」
運命かもしれない。
グッズ購入後、興奮冷めやらぬままカフェへ。
推し語りで3時間経過。
「こんなに推し愛を共有できる人、初めて」
「俺も。周りドン引きだから」
連絡先交換して、定期的に推し活することに。
1ヶ月後、衝撃の事実が判明。
「実は俺、星影より君といる時間の方が楽しい」
「え?」
「推し変します。君に」
ちょっと何言ってるか分からない。
「推しと恋人は違うでしょ!?」
「じゃあ、推しは星影、恋人は君で」
「二股!?」
「違う!これは正当な推し活と恋活の両立!」
謎理論に笑いが止まらない。
でも、気持ちは嬉しかった。
「じゃあ私も、副推し(恋人枠)作ります」
今では、推しグッズデートが定番。
お互いの推しへの愛を語りながら、さりげなく手を繋ぐ。
Twitter投稿:
『推し活で恋人できた人いる?』
リプライ殺到。
『それ推しの供給』
『リアコ超えてリアルじゃん』
**「推しも恋人も『尊い』は共通」**
これが私たちのモットー。
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