私の第二の人生〜ゲームで培った頭脳で暮らします〜

紅月

第1話 私の今までと本当の神?

私は何故か真っ白い部屋で神?とやらと一緒にお茶会を開いている。

なぜ私が神と一緒にお茶をしているのか気になるだろう?

そんなに気になるなら教えてやろう!

私は小中高といつも成績優秀でどんなテストでも満点だった。

しかもそのおかげで大好きなゲームを買ってもらえるという

勝ち組認定をされてもいいほど良い生活だった。

だが高校生活も最後になり大学入試二日前に事件は起きた。

私は大学入試のために追い込み勉強を学校の図書館で行っていた。


「もう18時か…そろそろ帰って寝よう」


そうして私はテーブルの教科書を片付けて帰路についていると急に意識を失った。

しばらくして意識を取り戻した私は立とうとすると手首に手錠を掛けられ身動きが取れなくなっていた。

ならば声を出して周りの誰かに助けを求めようとしたのだがこれも失敗に終わった。

私はこの時点で察した、誘拐されたのだと。

さっき叫んだ声に気付いたのか一人の男がやってきたけれどその男は覆面をしていてよくわからなかった。

私は「あなたは誰!何故私を誘拐したの!」と言った。

だが男は「うるせぇ!静かにしとけ!」というだけで全く答えてくれなかった。

けれど少し経つと一つだけ答えてくれた


「俺は雇われた身でこれしか言われてねぇんだ」と。


その男が言ったのはこうだった。私を誘拐して雇い主の娘を合格させるということ…

なぜならその子と私はどうやら一緒の大学を受けるらしい。

でも私は意味が分からなかった、なぜ私が誘拐されなくてはならなかったということだった。

別に私が受験してもその子が頭が良ければ…

はっ!そうゆうことだったのか!


『彼女は頭が悪いんだ!』


そう、彼女の頭が悪くなければ誘拐する意味なんてないからだ。

だがどうこう言ってる間にも受験の時間が近づいていた。

でもどうすればいいのかわからなかった。

そして周りを見てみた。

気づいた、手錠をつけるための柱が錆びていることに!この状態だったらあと何発か強く叩けば壊れるはず。

そうして私は夜になるのを待った。

そして夜になり勢いよく柱を叩くと…壊れた!

このまま出口を探せばいいのだけれどもドアを開けると目の前にはあの男とは別の男が立っていた。男は


「おい嬢ちゃん、抜け出そうとしていたんだろうけどな雇い主から抜け出しそうになったら殺せと言われているんでな」


≪あばよ!≫


これが私の最後の前世の記憶でした。

そして今、私はなんだか体がぷかぷか気持ちになり目を開けてみるとと真っ白い空間に老人が立っていました。

思わず老人に聞いてしまいまいました、あなたは誰ですかとすると老人は


「ワシは神じゃ」


とボケているのかと思うほどハッキリ言っていたのでした。

そうして私は話を聞くために老人(神)と一緒にお茶会をひらいたのでした。【最初の行より】

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