第9話 王都からの旅立ち
大きな背納を背負ったサテラと僕は、王都門から出て街道を歩いて居る。
僕は無限収納袋が有るので、背納は不要の様だけど旅人っぽく背納を担いでる。
「馬車の移動は目立つので、申し訳有りませんが徒歩になります」
裕福そうな女子供が乗った馬車は、目立つので盗賊に狙われると説明された。
「街道の状態や辺りの様子は、歩いた方が良く分かるけど、裕福そうな女子供が歩いて居る方が、盗賊に襲われやすく無い?」
「それは大丈夫です! サクマ様は私がお守りします」
「世直し旅だから、盗賊が襲って来るのは歓迎だけど、野営安全に出きる?」
「私が夜通し監視……」
「それはダメだよ! 不寝番は僕も公平にやる! それとも昼間の歩行中僕がサテラ背負って寝て貰うぞ!!」
「分かりました、交互に不寝番しましょう……」
ん? サテラ何か含む所が有る様な?
村を二つ通り過ぎ、ハンダ町に着く前に日が暮れた。
「湧き水の有るここが野営場です」
街道から外れ森の中に小さな湧き水の池が有る野営場で、良い場所なのにあまり利用されて居ないのか僕達以外誰も居ない。
僕は、干し肉に乾パン一食分食べきれなかったが、サテラはペロリ食べきっていた。
僕の今の身体は7歳くらい、そう考えると食べられ無いのは当然でした。
「サクマ様、疲れたでしょ先に寝て下さい」
僕は思いの外疲れていたようで、物凄く眠い。
「そう、させて貰う」
野営マントを取り出し、くるまって即眠った。
夜明け方金属音で目が覚めた。
無限収納袋から木剣を取り出し、音の方向に向かった。
サテラと5人の盗賊? が戦ってる。
木剣を構えると、勝手に身体が動き背を向けて居る盗賊の首をへし折った。
次々首に一撃を入れ、残ったのはサテラと対峙している男のみになった。
多数相手にしていたサテラ、1対1になり楽々相手を斬り殺していた。
「申し訳有りません! サクマ様を起こす間の無い内に取り囲まれ、苦戦してました、加勢有り難う御座います! 流石サクマ様! 強い!!」
「こいつら盗賊か?」
「盗賊ですね、王都の近くで盗賊行為とは!」
「ゼンリョ公爵様が言ってた、王都を一歩出ると無法地帯だって」
サテラは盗賊の身ぐるみ剥がし、巾着袋を取り上げ中を調べてる、暫くして。
「サクマ様、金貨20枚銀貨550枚銅貨1214枚有りました!」
「盗賊のくせに金持ちだな!」
「アジトにはもっとお宝有ると思います! サクマ様行きましょう!!」
盗賊の通り道? 草を踏み固めた通路を通り進んで行く。
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